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2026年7月マネタリーベース、13カ月連続マイナス圏-コールレートは0.978%に上昇

日銀が公表した2026年7月マネタリーベースは554.9兆円、前年比-13.8%。コールO/Nは0.978%まで上昇し、量的縮小と短期金利上昇が並行する局面を分析する。

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速報金融政策マネタリーベース日銀

本日公表された2026年7月のマネタリーベースは554.9兆円となった。前月(559.2兆円)比では4.3兆円の減少、前年比では-13.8%である。前月の-13.7%からわずかに減少幅が拡大し、13カ月連続でマイナス圏が続いている。同時に公表されたコールO/N金利は0.978%で、前月の0.841%から0.137ポイント上昇した。マネタリーベースの縮小と短期金利の上昇が同時に進む局面が続いている。

マネタリーベース速報:減少基調が継続

2026年7月のマネタリーベースは554.9兆円で、過去12カ月の中で最も低い水準となった。前年比は-13.8%で、2026年1月の-9.5%から一貫してマイナス幅が拡大してきた流れの延長線上にある。

過去12カ月の前年比推移を見ると、以下の通りである。

MB(兆円)前年比(%)
2026-01589.4−9.5
2026-03570.8−11.6
2026-05575.8−12.2
2026-06559.2−13.7
2026-07554.9−13.8

この表は、マネタリーベースの縮小ペースが年初から一貫して加速してきたことを示している。特に6月から7月にかけて前月比の減少幅(4.3兆円)は、5月から6月にかけての減少幅(16.6兆円)よりも小幅にとどまった一方、前年比のマイナス幅はほぼ横ばいで高止まりしている。日銀の資産圧縮方向のスタンスが継続していることを示すデータである。

短期金利動向:コールレートが政策正常化局面を反映

コールO/N金利は2026年7月に0.978%となり、過去12カ月で最も高い水準に達した。2026年1月から5月までは0.727〜0.728%とほぼ横ばいで推移していたが、6月に0.841%へ上昇し、7月にさらに0.978%まで上昇した。

直近2カ月の上昇幅は合計で0.25ポイントを超える。1月から5月までの5カ月間はほぼ変動がなかったことと対照的である。この動きは、日銀が量的縮小(マネタリーベースの減少)と歩調を合わせる形で、短期金利水準の引き上げを容認する局面に入ったことを示している。

過去推移の中での位置づけ:量的縮小と金利上昇の同時進行

2026年7月のデータは、量(マネタリーベース)と価格(コールレート)の両面で過去12カ月のトレンドの延長線上にある。マネタリーベースは1月の589.4兆円から7月の554.9兆円まで、34.5兆円減少した。一方でコールO/N金利は1月の0.728%から7月の0.978%まで、0.25ポイント上昇した。

特に6月以降の2カ月間で、マネタリーベースの減少とコールレートの上昇が同時に加速している点が注目される。この2つの指標の動きが同時期に加速したことは、量的縮小のペースと金利水準の調整が連動して進んでいることを示唆する。

企業センチメント:短観DIの改善が金融環境変化と併存

日銀短観の業況判断DIは、2025年第3四半期から2026年第2四半期にかけて改善傾向をたどっている。大企業製造業は14.0から22.0へ、大企業非製造業は34.0から37.0へ、中小製造業は1.0から9.0へ、いずれも上昇した。

調査大企業製造業大企業非製造業中小製造業
2025-Q314.034.01.0
2025-Q415.034.06.0
2026-Q117.036.07.0
2026-Q222.037.09.0

この表は、企業マインドの改善がマネタリーベースの縮小・コールレート上昇という金融環境の変化と同時期に進んできたことを示している。ただし先行きDIは大企業製造業で14.0、大企業非製造業で29.0と、最近の水準をやや下回っており、金利上昇局面下での企業の慎重姿勢がうかがえる。

市場反応:TOPIXは高値圏で推移

TOPIXは直近20営業日で概ね上昇基調にある。2026年7月21日の3944.79から8月14日には4197.20まで上昇し、その後8月17日、18日と2営業日連続で下落し4140.22で着地した。

8月12日から14日にかけては3営業日連続で上昇し、4139.00、4176.04、4197.20と高値を更新した。直近2営業日の下落(-0.31%、-1.05%)は、コールレート上昇という金融環境の変化を市場が織り込み始めた可能性を示す動きとして捉えられる。ただし、この下落が一時的な調整か、金利上昇を意識した継続的な流れかは、今後の値動きで見極める必要がある。

先行き展望

今後は、コールO/N金利がさらに1%の水準を上回るかどうかが焦点となる。7月時点で0.978%まで上昇しており、この上昇ペースが継続するかが次回統計公表時の注目点である。

また、マネタリーベースの前年比マイナス幅が7月の-13.8%からさらに拡大するか、あるいは縮小に転じるかも重要な観察点となる。今回N/Aとなっているマネーストックや貸出金利、CGPIなどの関連統計が公表され次第、マネタリーベースの動きとの整合性を確認する必要がある。

用語集

用語説明
マネタリーベース日本銀行が供給する通貨の総量。市中に出回る現金と、金融機関が日銀に預ける当座預金の合計値で、金融政策の量的側面を示す代表的指標。
コールO/N(無担保コールオーバーナイト物金利)金融機関同士が担保なしで翌日物資金を貸借する際に適用される金利。日本銀行の政策金利誘導の主要な操作対象であり、短期金融市場の実勢を反映する。
前年比当該月の値を1年前の同月の値と比較した変化率。季節要因を除いた趨勢的な変化を把握するために用いられる。
日銀短観(全国企業短期経済観測調査)日本銀行が四半期ごとに実施する企業アンケート調査。業況判断DIは「良い」と回答した企業割合から「悪い」と回答した企業割合を差し引いた指数で、企業の景況感を示す。
業況判断DIDiffusion Index。景況感が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を引いた数値。プラスが大きいほど景況感が良好であることを示す。
TOPIX(東証株価指数)東京証券取引所プライム市場に上場する内国普通株式全銘柄を対象とした株価指数。市場全体の値動きを表す代表的な指標。

本コラムは日本銀行公表の統計データ(マネタリーベース、マネーストック等)、e-Stat公的統計、株式市場データ等をAIが統合分析して自動生成した金融政策分析記事です。特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。

出典:日本銀行

このサービスは、日本銀行が公表する統計データを利用していますが、サービスの内容は日本銀行によって保証されたものではありません。