| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥287.2億 | ¥271.8億 | +5.7% |
| 営業利益 | ¥22.1億 | ¥16.9億 | +30.8% |
| 持分法投資損益 | - | - | - |
| 経常利益 | ¥22.9億 | ¥19.0億 | +20.8% |
| 純利益 | ¥15.6億 | ¥13.0億 | +20.5% |
| ROE | 2.1% | 1.7% | - |
売上高の伸び+5.7%に対し営業利益は+30.8%と大幅増益となり、原価率低下と販管費抑制による営業レバレッジが効いた増収増益決算である。売上高287.2億円(前年271.8億円、+5.7%)、営業利益22.1億円(前年16.9億円、+30.8%)、経常利益22.9億円(前年19.0億円、+20.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益は14.95億円(前年12.96億円、+15.3%)となった。粗利率は23.7%(前年22.6%)へ+111bt改善し、販管費率も16.0%(前年16.3%)へ低下したことが営業利益率7.7%(前年6.2%、+148bp)への拡大を支えた。両セグメントとも増収増益となり、主力の重仮設事業のマージン改善が全社利益を牽引した。
【売上高】売上高287.2億円(前年比+5.7%)は両セグメントの増収による。重仮設は254.3億円(構成比88.6%、同+4.5%)、建設機械は38.2億円(構成比13.3%、同+11.0%)で、建設機械が相対的に高い伸びを示した。契約負債(前受金)は64.8億円(前年57.5億円、+12.6%)と積み上がっており、先行需要の強さを示唆する。
【損益】営業利益22.1億円(+30.8%)は粗利率改善(+111bp)と販管費率低下(-39bp)の両面から生まれた営業レバレッジによる。経常利益は営業外収益1.2億円(受取配当0.2億円等)から営業外費用0.4億円(支払利息0.2億円、為替差損0.1億円)を差し引いた純額+0.8億円が営業利益に上乗せされ22.9億円(+20.8%)となった。親会社株主に帰属する当期純利益14.95億円(+15.3%)は、法人税等7.3億円(実効税率31.8%、前年31.6%とほぼ横ばい)と非支配株主帰属分0.7億円を控除した結果であり、一時的要因は確認されない。結論として増収増益である。
重仮設セグメントは売上高254.3億円(前年243.5億円、+4.5%)、セグメント利益24.0億円(前年20.8億円、+15.6%)、利益率9.4%(前年8.5%)と全社利益の大半を稼ぐ収益源であり、マージン改善が顕著である。建設機械セグメントは売上高38.2億円(前年34.4億円、+11.0%)、セグメント利益1.3億円(前年1.1億円、+21.5%)、利益率3.4%(前年3.1%)と両セグメントとも増収増益だが、利益率水準には約6ptの差があり重仮設の高マージン体質が全社利益を牽引する構造が続いている。
【収益性】営業利益率は7.7%で前年6.2%から+148bp改善し、純利益率(親会社株主帰属ベース)は5.2%で前年4.8%から+43bp、粗利率は23.7%で前年22.6%から+111bp、いずれも改善方向にある。【キャッシュ品質】現金及び預金は116.5億円で前年106.1億円から増加し、有利子負債合計32.5億円に対しネットキャッシュは約84億円と保守的な資本構成を維持しているが、仕掛品の在庫構成比は41.3%(前年31.2%)へ上昇しており運転資本の滞留兆候が見られる。【投資効率】ROEは2.1%(四半期実績)で、収益性改善が資本効率の押し上げに寄与している。【財務健全性】自己資本比率は62.2%、流動比率は203.8%、有利子負債に占める短期借入金比率は44.0%、インタレストカバレッジ(EBIT/支払利息)は約105倍と、短期流動性・利払い余力ともに高水準である。
キャッシュ・フロー計算書の開示はないが、貸借対照表の増減から資金動向をみると、現金及び預金は116.5億円で前年106.1億円から+9.8%増加した。売掛金・受取手形は260.2億円で前年285.3億円から-8.8%減少し、回収面は改善方向にある。一方、買掛金・支払手形は154.3億円で前年159.2億円から-3.1%減少し、契約負債(前受金)は64.8億円で前年57.5億円から+12.6%増加した。短期借入金は14.3億円で前年11.0億円から+30.0%増加したが、長期借入金はほぼ横ばいであり、有利子負債合計32.5億円に対し現金及び預金が116.5億円と大幅に上回るネットキャッシュ基調が続いている。契約負債の増加と売掛金の減少は運転資本面でプラス材料である一方、仕掛品の増加(12.6億円、前年9.5億円、+33.1%)は資金滞留の一因となり得る。
当期の利益成長は本業の粗利率・販管費率改善による実力ベースの向上が中心で、営業外収益は売上高比0.4%未満、持分法投資利益0.6億円と寄与度は限定的であり、一時的要因は確認されない。経常利益22.9億円から親会社株主に帰属する当期純利益14.95億円への乖離は、法人税等7.3億円(実効税率31.8%、前年31.6%)と非支配株主帰属分0.7億円によるもので、特別損益等の異常な乖離は見られない。他方、包括利益(親会社株主分)は10.5億円と当期純利益14.95億円を下回っており、乖離の主因は保有有価証券の評価差額金が-4.5億円(前年+2.9億円)へ悪化したことにある。これは市場変動に伴う評価損益であり、本業の収益力とは区別して捉える必要がある。
通期会社予想(売上高1150.0億円、営業利益84.0億円、経常利益86.0億円)に対するQ1進捗率は、売上高25.0%、営業利益26.3%、経常利益26.6%、純利益(親会社株主帰属ベース、通期予想57.0億円に対し)26.2%と、いずれも単純進捗の目安である25%をやや上回るペースで着地している。当四半期において業績予想・配当予想の修正はなかった。なお通期会社予想は売上高で前年比-0.6%の減収、営業利益で+4.8%の増益を見込んでおり、Q1実績(売上+5.7%、営業利益+30.8%)とは方向性・伸び率の両面で開きがある点は今後の推移を確認する必要がある。
年間配当予想は1株当たり25円で、前期実績25円から据え置きとなっている。会社予想EPS169.41円に対する配当性向は約14.8%であり、自己株式取得に関する記載はない。ネットキャッシュ基調かつ利払い負担が軽微な財務体質のもとで、当面の配当水準を維持する構図となっている。
事業集中リスク: 重仮設セグメントが売上高の88.6%(254.3億円/287.2億円)を占め、同事業の需要動向や案件遅延が業績全体に与える影響が大きい構造となっている。
短期負債構成リスク: 有利子負債合計32.5億円のうち短期借入金比率は44.0%で、短期借入金は前年11.0億円から14.3億円へ+30.0%増加した。現金及び預金116.5億円が短期借入金の8倍超に達しており、現状では流動性面の緩衝は厚い。
運転資本膨張リスク: 仕掛品の在庫構成比は31.2%から41.3%へ上昇し、投資有価証券は49.7億円で前年55.6億円から-10.6%減少した。仕掛品の積み上がりはキャッシュ転換速度や案件進捗の遅延リスクを示唆する。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 7.7% | 4.3% (1.7%–6.9%) | +3.4pt |
| 純利益率 | 5.4% | 3.8% (1.5%–5.1%) | +1.6pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を上回り、収益性は同業内で相対的に高い水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 5.7% | 3.1% (-0.6%–11.7%) | +2.6pt |
売上高成長率は業種中央値を上回るが、IQR上限(11.7%)との比較では突出した水準ではない。
※出所: 当社集計
営業利益率7.7%(+148bp)と粗利率23.7%(+111bp)の改善は、販管費率低下(-39bp)と合わせて営業レバレッジが機能していることを示している。
契約負債(前受金)は前年比+12.6%と積み上がる一方、仕掛品の在庫構成比は31.2%から41.3%へ上昇しており、先行需要の強さと運転資本効率の両面を併せて確認する必要がある。
通期会社予想に対するQ1進捗率は売上・利益とも25〜27%台と標準的な進捗にあるが、通期予想自体は売上高で前年比-0.6%の減収を見込んでおり、Q1実績との方向性の違いが今後どう収斂するかが着目点となる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 2,103円 |
| base(基準) | 2,120円 |
| bull(強気) | 2,151円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 2,236円 |
| 調整後予想EPS | 175.6円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 14.8% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.037(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.95倍 / 12.1倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 2,060円〜2,183円、ω±0.1で 2,116円〜2,123円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。