| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥125.0億 | ¥118.2億 | +5.8% |
| 営業利益 | ¥5.9億 | ¥5.6億 | +5.6% |
| 経常利益 | ¥6.4億 | ¥5.8億 | +10.8% |
| 純利益 | ¥3.6億 | ¥3.4億 | +7.4% |
| ROE | 1.2% | 1.1% | - |
当四半期は増収増益で、経常利益の伸び率(+10.8%)が営業利益の伸び率(+5.6%)を上回った点が特徴。売上高は125.0億円(前年118.2億円、YoY+5.8%)、営業利益は5.9億円(同+5.6%)、経常利益は6.4億円(同+10.8%)、純利益は3.6億円(同+7.4%)となった。経常段階の増益は受取利息等の営業外収支改善によるもので、純利益の伸びが経常利益の伸びより鈍化したのは実効税率が前年39.4%から42.9%へ上昇したことが主因である。
【売上高】売上高は125.0億円で前年比+5.8%増加した。当社グループは鞄・袋物を核とする商品販売の単一セグメントであり、セグメント別の内訳は開示されていない。
【損益】売上原価率は50.3%(前年50.1%)へ小幅上昇し、粗利率は49.7%で前年49.9%から-0.2pt低下した。一方、販管費率は45.0%で前年45.2%から-0.1pt改善し、販管費の伸び(+5.5%)を売上成長(+5.8%)がわずかに上回るコスト管理が確認できる。両者が概ね相殺し合う形で営業利益率は4.7%と前年からほぼ横ばい(-0.01pt)となった。経常利益率は5.2%で前年4.9%から+0.2pt改善し、受取利息の増加などの営業外収支が押し上げに寄与している。税引前利益6.4億円に対し法人税等2.7億円を計上し、実効税率は42.9%と前年39.4%から上昇したため、純利益の増加率(+7.4%)は税引前利益の増加率(+13.8%)を下回った。増収増益。
【収益性】営業利益率は4.7%で前年(4.7%)からほぼ横ばい、経常利益率は5.2%で前年4.9%から改善、純利益率は2.9%で前年2.9%から小幅改善した。EPSは12.52円で前年11.66円から+7.4%増加した。【キャッシュ品質】年換算ベースで概算した売上債権回転日数(DSO)は約24.5日(前年32.9日)、棚卸資産回転日数(DIO)は約198日(前年198.5日)、仕入債務回転日数(DPO)は約43.4日(前年50.4日)で、キャッシュコンバージョンサイクル(CCC)は約179日(前年181日)とほぼ横ばいで推移した。DSOの短縮が主にCCC改善に寄与している一方、DIOの高水準は在庫型ビジネスの構造を反映している。【投資効率】ROEは1.2%(四半期累計ベース)で、総資産に対する棚卸資産比率の高さが資産効率を抑制する構造的要因となっている。【財務健全性】自己資本比率は74.6%で前年74.1%から改善し、流動比率は約320%(流動資産211.0億円/流動負債65.8億円)と高い流動性を維持している。長期借入金は5.0億円と低水準で、有利子負債への依存度は限定的である。
キャッシュフロー計算書の個別項目に代え、バランスシートの期首・期末比較から資金動向を確認する。現金及び預金は38.6億円で前年同期の58.0億円から19.4億円(-33.5%)減少した一方、棚卸資産は136.4億円(+7.6億円、+5.9%)、投資有価証券は50.6億円(+9.7億円、+23.7%)へ増加しており、手元資金が在庫積み増しと投資有価証券への再配分に向かった構図が見て取れる。売上債権は33.6億円(前年42.6億円)へ9.0億円減少し、回収は進展している。利益剰余金は227.9億円で前年234.4億円から6.5億円減少しており、当四半期の純利益3.6億円を上回る株主還元等が期間中に実施されたことが示唆される。総資産に対する自己資本比率は74.6%と高水準を維持しており、資金配分の変化があっても財務基盤の安定性は損なわれていない。
当四半期の利益は経常的な事業損益が中心で、一過性要因の影響は限定的である。営業外収益は0.7億円(売上高比0.6%)で受取利息等が主な内訳であり、営業外費用0.2億円(支払利息0.1億円等)と合わせて損益への影響は軽微である。特別損失は固定資産除却損等0.1億円のみで、経常利益6.4億円と税引前利益6.4億円の差は僅少にとどまる。一方、税引前利益から純利益への転換では実効税率が42.9%(前年39.4%)へ上昇したことで、純利益3.6億円は税引前利益の伸び(+13.8%)より低い伸び率(+7.4%)にとどまった。包括利益は3.3億円で、親会社株主帰属の純利益3.6億円との間に0.3億円の差があり、有価証券評価差額金-0.2億円や退職給付に係る調整額-0.1億円などその他有価証券・年金資産のマイナス評価が要因である。この差は事業損益の質を損なうものではなく、市場要因に伴う評価変動と位置づけられる。
通期計画に対するQ1進捗率は、売上高23.4%(125.0億円/535.1億円)、営業利益17.6%(5.9億円/33.5億円)、経常利益18.8%(6.4億円/34.3億円)、純利益17.2%(3.6億円/21.1億円)となった。単純な4分の1(25%)基準との比較では、いずれの項目も下回っており、特に利益系指標の進捗が売上高に比べて遅れている。当四半期において業績予想および配当予想の修正は行われていない。
通期の配当予想は年間35.00円で、EPS予想72.72円に対する配当性向は約48.1%となる。当四半期において配当予想の修正は行われていない。自己株式は804千株(発行済株式数29,860千株の約2.7%)で、当四半期における自己株式の追加取得に関する情報は確認されない。自己資本比率74.6%や流動比率約320%の水準を踏まえると、現行配当計画に対する財務面での余力は保たれている。
実効税率上昇による純利益転換効率の低下: 実効税率は42.9%で前年39.4%から上昇し、税引前利益の伸び(+13.8%)に対し純利益の伸び(+7.4%)が下回る要因となっている。
棚卸資産の増加と資産効率: 棚卸資産は136.4億円で前年比+5.9%増加し、総資産に対する比率も高まっている。在庫回転日数は約198日と長く、需要変動時の評価損・値下げリスクをモニタリングする必要がある。
現金及び預金の減少: 現金及び預金は38.6億円で前年同期の58.0億円から-33.5%減少した。流動比率約320%と流動性自体は高水準だが、資金が在庫・投資有価証券へ再配分された影響で手元資金のバッファーは縮小している。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 4.7% | 3.3% (0.9%–7.7%) | +1.4pt |
| 純利益率 | 2.9% | 2.2% (0.3%–6.1%) | +0.7pt |
自社の営業利益率・純利益率はいずれも業種中央値を上回り、収益性は業種内で相対的に優位な位置にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 5.8% | 7.5% (0.4%–14.5%) | -1.7pt |
売上高成長率は業種中央値をやや下回り、増収率の面では業種内で中位程度の位置づけとなる。
※出所: 当社集計
増収増益となったが、経常利益の伸び(+10.8%)が営業利益(+5.6%)を上回る一方、実効税率上昇により純利益の伸び(+7.4%)は税引前利益の伸び(+13.8%)より抑えられている。利益の質を評価する上で税負担の動向が注目点となる。
通期計画に対する進捗率は営業利益17.6%・純利益17.2%と、単純な25%基準を下回っている。後続四半期における進捗の巻き返し状況が確認ポイントとなる。
現金及び預金が-33.5%減少する一方、棚卸資産(+5.9%)と投資有価証券(+23.7%)が増加しており、資金配分の変化が今後のキャッシュ創出力にどう影響するかが注目される。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 938円 |
| base(基準) | 969円 |
| bull(強気) | 986円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,039円 |
| 調整後予想EPS | 74.7円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 48.1% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.028(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.93倍 / 13.0倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 943円〜997円、ω±0.1で 967円〜971円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。