| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥366.9億 | ¥361.6億 | +1.5% |
| 営業利益 | ¥26.0億 | ¥29.7億 | -12.4% |
| 持分法投資損益 | - | - | - |
| 経常利益 | ¥29.8億 | ¥32.9億 | -9.5% |
| 純利益 | ¥19.8億 | ¥22.1億 | -10.3% |
| ROE | 2.6% | 3.0% | - |
当四半期は増収減益となり、販管費増加が収益性を圧迫した点が最大の特徴である。売上高は366.9億円(前年比+1.5%)と小幅増収を確保したが、営業利益は26.0億円(同-12.4%)、経常利益29.8億円(同-9.5%)、純利益19.8億円(同-10.3%)といずれも減益となった。粗利率は28.4%(前年27.9%)と改善した一方、販管費率が21.3%(前年19.6%)へ上昇したことが営業減益の主因である。
【売上高】売上高は366.9億円で前年比+1.5%の増収。セグメント別では商品販売事業が216.3億円(+2.6%)、工事事業が161.7億円(+2.9%)と両事業とも増収し、商品販売が売上構成の59.0%を占める。増収の主因は両事業の需要が底堅く推移したことによる。
【損益】粗利率は28.4%と前年の27.9%から+0.5pt改善したが、販管費が78.3億円(前年71.1億円)に増加し、売上比では21.3%(前年19.6%)へ+1.7pt上昇した。この結果、営業利益は26.0億円(-12.4%)に減少し、営業利益率は7.1%(前年8.2%)へ低下した。経常利益は営業外収益4.9億円(受取配当金3.0億円等)に支えられ29.8億円(-9.5%)となったが、純利益は19.8億円(-10.3%)にとどまった。増収減益の構図であり、増収効果を上回る販管費増加が収益性を押し下げている。
報告セグメントは商品販売事業と工事事業の2区分。商品販売事業は売上216.3億円(前年210.8億円、+2.6%)、セグメント利益48.7億円(前年45.2億円)。工事事業は売上161.7億円(前年157.1億円、+2.9%)、セグメント利益55.7億円(前年55.5億円、+0.4%)。売上規模では商品販売が大きいが、利益貢献では工事事業がやや優位であり、利益率換算で工事事業(約34.4%)が商品販売事業(約22.5%)を上回る。なお工事事業では三王機工の連結子会社化に伴いのれんが5.3億円増加している。
【収益性】営業利益率は7.1%で前年8.2%から-1.1pt低下、純利益率も5.4%で前年6.1%から低下しており、粗利率改善(28.4%、前年27.9%)を販管費増(21.3%、前年19.6%)が相殺する構図となっている。【キャッシュ品質】包括利益は48.1億円と純利益19.8億円を大きく上回り、有価証券評価差額金27.8億円が主因であり、評価性資産による見え方の押し上げが生じている。【投資効率】ROEは2.6%と低位で、総資産1130.2億円に対し純利益19.8億円という資本効率の水準が確認できる。【財務健全性】自己資本比率は66.1%(前年64.0%)と高水準を維持し、現金及び預金120.8億円に対し長期借入金は3.0億円と僅少であり、財務基盤は保守的である。
本開示にはキャッシュフロー計算書は含まれないため、バランスシート変動から資金動向を確認する。現金及び預金は120.8億円で前年113.0億円から増加している一方、売掛金・受取手形は266.8億円と大きく、営業債権の規模が資金効率に影響を与えている可能性がある。短期借入金は65.0億円で前年49.6億円から増加し、運転資金需要の高まりを反映しているとみられる。投資有価証券は253.5億円に増加し、評価益の積み上がりが自己資本の拡大に寄与している。長期借入金は3.0億円と僅少で、有利子負債は総じて短期に偏在している。
当期の利益はコアの営業段階で減益となる一方、営業外収益(受取配当金3.0億円を含む4.9億円)が経常利益を下支えしており、一時的要因としての特別損益は開示されていない。包括利益は48.1億円と純利益19.8億円を大幅に上回っており、その差異は主に投資有価証券の評価差額金27.8億円によるもので、キャッシュ化を伴わない評価益が包括利益を押し上げている。この乖離は当期の実現収益力そのものを示すものではなく、収益の質を評価する際には営業利益率の低下傾向を重視すべきである。
会社は通期売上高1800.0億円(前年比+5.9%)、営業利益180.0億円(同+5.1%)、経常利益185.0億円(同+2.9%)を計画しており、業績予想・配当予想の修正はいずれも「無」である。当第1四半期の進捗率は売上高20.4%、営業利益14.5%、経常利益16.1%であり、単純進捗(25%)を下回っている。工事案件の検収が下期に偏重しやすい事業特性を踏まえると、当四半期の低進捗自体は特異ではないが、販管費増加の傾向が続く場合は通期計画の利益達成に向けたコスト管理が課題となる。
会社計画では1株当たり配当予想128円、EPS予想334.03円であり、これに基づく配当性向は約38.3%となる。前年の配当は35円(中間・期末合算の一部として開示)であり、通期計画の配当水準は前年を上回る計画となっている。自己資本比率66.1%、現金及び預金120.8億円という保守的な財務基盤を踏まえると、計画配当の実行余力は確保されているとみられる。
販管費率上昇の持続性: 販管費率は21.3%と前年19.6%から+1.7pt上昇しており、粗利率改善(+0.5pt)を上回るペースで進行している。この傾向が続けば通期の営業利益計画達成に影響する可能性がある。
短期負債への依存: 短期借入金は65.0億円と前年比+31.0%増加し、長期借入金3.0億円と比べて短期資金への依存度が高い。金利環境や資金調達環境の変化に対する感応度が相対的に高い構造である。
評価性資産への依存: 投資有価証券が253.5億円と総資産の22.4%を占め、包括利益の押し上げ要因(評価差額金27.8億円)となっている。市況変動時には自己資本や包括利益のボラティリティが高まる可能性がある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 7.1% | 4.3% (1.7%–6.9%) | +2.8pt |
| 純利益率 | 5.4% | 3.8% (1.5%–5.1%) | +1.6pt |
営業利益率・純利益率ともに業種中央値を上回り、収益性は業種内で相対的に高い水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 1.5% | 3.1% (-0.6%–11.7%) | -1.6pt |
売上高成長率は業種中央値をやや下回り、トップライン成長のペースは業種内で見劣りする。
※出所: 当社調べ
収益性の変曲点: 営業利益率は前年8.2%から7.1%へ低下し、粗利率改善(+0.5pt)を販管費増(+1.7pt)が上回る構図となった。この販管費の伸びが売上成長(+1.5%)を上回っている点は、コスト構造の変化として注目される。
セグメント間の収益性格差: 工事事業のセグメント利益率(約34.4%)が商品販売事業(約22.5%)を上回っており、事業ポートフォリオにおける工事事業の収益貢献度が相対的に高いことが読み取れる。
通期進捗の遅れ: 営業利益の通期進捗率は14.5%と、単純進捗25%を下回っている。下期偏重の事業特性を踏まえつつも、販管費動向とあわせてモニタリングが必要な項目である。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 2,288円 |
| base(基準) | 2,327円 |
| bull(強気) | 2,396円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,820円 |
| 調整後予想EPS | 346.3円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 38.3% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.037(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.28倍 / 6.7倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 2,262円〜2,395円、ω±0.1で 2,315円〜2,346円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。