| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥125.1億 | ¥115.7億 | +8.2% |
| 営業利益 | ¥15.6億 | ¥12.4億 | +25.2% |
| 経常利益 | ¥15.7億 | ¥12.8億 | +22.7% |
| 純利益 | ¥9.8億 | ¥8.4億 | +16.6% |
| ROE | 3.0% | 2.5% | - |
2027年度第1四半期は増収増益となり、粗利率改善を伴う営業利益率の上昇が増益率を押し上げた。売上高は125.1億円(前年115.7億円、YoY+8.2%)、営業利益は15.6億円(同12.4億円、YoY+25.2%)、経常利益は15.7億円(同12.8億円、YoY+22.7%)となった。親会社株主に帰属する四半期純利益は10.2億円(前年8.9億円、YoY+13.8%)で、営業・経常段階の伸びに対し純利益の伸びが抑制されているのは実効税率の上昇(39.3%、前年34.2%)が主因である。営業利益率は12.4%と前年10.8%から+1.7pt改善し、粗利率62.2%(前年59.0%)の改善が販管費増加(+11.6%)を吸収した構図がうかがえる。
【売上高】売上高は125.1億円でYoY+8.2%の増収。単一セグメント(ソフトウェア関連事業)のため事業別の内訳開示はないが、売上原価はほぼ横ばい(47.4億円、前年47.5億円)にとどまった結果、粗利率は62.2%と前年59.0%から+3.2pt改善しており、収益構成の質的な改善が示唆される。
【損益】営業利益は15.6億円でYoY+25.2%の増益。販管費は62.2億円(前年55.8億円、+11.6%)と売上成長を上回るペースで増加したが、粗利率改善分がこれを吸収し、営業利益率は12.4%(前年10.8%、+1.7pt)に上昇した。経常利益は15.7億円(YoY+22.7%)で、営業外損益は受取配当金0.2億円等を含み小幅な純益にとどまり、営業利益とほぼ同水準で推移している。特別利益には投資有価証券売却益0.4億円を一時的要因として計上した一方、特別損失はゼロ。税引前利益16.1億円(YoY+26.4%)に対し法人税等6.3億円で実効税率は39.3%(前年34.2%)に上昇し、親会社株主に帰属する四半期純利益は10.2億円(YoY+13.8%)と、営業・経常段階の増益率より伸びが縮小した。結論として増収増益。
【収益性】営業利益率は12.4%で前年10.8%から+1.7pt改善、純利益率(親会社株主帰属ベース)は8.1%で前年7.7%から+0.4pt改善、粗利率は62.2%で前年59.0%から+3.2pt改善しており、収益性は複数指標で同方向に改善している。【キャッシュ品質】現金及び預金は126.6億円、自己資本比率は67.7%(前年68.0%)とわずかに低下したが引き続き高水準を維持している。【投資効率】ROEは3.0%、総資産481.4億円に対し純資産は326.0億円、BPSは1,081.98円(前年1,106.61円)で自己株式数に変動はなく利益剰余金の減少がBPS低下の主因とみられる。【財務健全性】有利子負債合計は42.4億円(短期30.4億円、長期12.0億円)に対し現金126.6億円を保有し実質的な無借金水準にあり、支払利息0.16億円に対し営業利益15.57億円でインタレストカバレッジは約97倍と厚い。
キャッシュ・フロー計算書の明細は開示されていないため、貸借対照表の推移から資金動向を分析する。現金及び預金は126.6億円で前年同期143.4億円から16.8億円(-11.7%)減少した。長期借入金は12.0億円で前年16.0億円から25.0%圧縮され、計画的な返済が進んでいる。賞与引当金は7.4億円で前年13.6億円から45.5%減、未払法人税等は7.4億円で前年10.8億円から31.7%減となっており、賞与支払および納税による季節的な資金流出が現金減少の一因と考えられる。一方、売掛金は57.1億円で前年55.9億円から+2.2%の増加にとどまり、売上高の伸び(+8.2%)を下回るペースであることから運転資本効率はむしろ改善方向にある。棚卸資産も6.6億円で前年7.1億円から7.0%減少しており、在庫面での資金滞留も抑制されている。利益剰余金は286.9億円で前年294.7億円から減少しており、配当金支払いが主な要因とみられる。
経常利益15.7億円に対し特別利益は投資有価証券売却益0.4億円のみで、特別損失はゼロであり、一時的損益の利益への寄与は限定的である。営業外収益0.4億円は受取配当金0.2億円が中心で反復性の低い項目は含まれず、本業起点の利益構造が維持されている。税引前利益16.1億円に対し法人税等は6.3億円で実効税率は39.3%(前年34.2%)に上昇し、これが親会社株主に帰属する純利益の伸び(+13.8%)を営業・経常段階の伸び(+25.2%/+22.7%)より抑制する主因となっている。包括利益は10.2億円、うち親会社株主分は10.6億円で、純利益10.2億円との差は為替換算調整額+0.5億円が主因であり乖離は小幅にとどまる。全体として利益の大部分は経常的な営業活動に由来し、非経常項目の寄与が小さいことから収益の質は良好と評価できる。
通期予想に対する進捗率は、売上高23.3%(125.1億円/538.0億円)、営業利益21.5%(15.6億円/72.3億円)、経常利益21.3%(15.7億円/73.8億円)、親会社株主に帰属する純利益21.2%(10.2億円/48.1億円)で、いずれも単純25%基準をやや下回る水準にとどまった。当四半期において業績予想・配当予想の修正は行われておらず、下期偏重の計画との整合性を示唆する内容である。通期の増益率予想(営業利益YoY+8.3%、経常利益YoY+7.4%)に対し、当第1四半期の増益率(営業利益+25.2%、経常利益+22.7%)はこれを大きく上回っており、上期の増益基調が続けば通期計画の達成確度を高める材料となり得る。
通期予想DPS65円と予想EPS160.63円から算出される配当性向は40.5%である。前年同期の配当実績データは記載されておらず、当四半期における配当予想の修正もない。自己株式数は前年同期から2,362千株で変動しておらず、当第1四半期において自社株買いの実施は確認されない。当社の株主還元は配当のみであり、総還元性向ではなく配当性向として評価するのが妥当である。
実効税率上昇による純利益圧縮リスク: 実効税率は39.3%と前年34.2%から上昇し、税引前利益のYoY+26.4%に対し親会社株主に帰属する純利益のYoY伸び率は+13.8%にとどまっている。税負担の高止まりが続く場合、増益ペースの実質的な伸び幅を抑制する可能性がある。
短期負債比率の高さに伴う形式的なリファイナンスリスク: 流動負債141.7億円は固定負債13.7億円の約10倍と流動負債への偏りが大きい。ただし現金及び預金126.6億円は短期借入金30.4億円の約4.2倍に相当し、実務上の資金繰りリスクは限定的とみられる。
無形固定資産・のれんの水準に関するモニタリング事項: 無形固定資産は161.7億円(うちのれん27.0億円)で総資産の33.6%を占め、ソフトウェア仮勘定を含む投資性資産の比率が高い。今後の収益化状況や減損動向が財務指標に与える影響を注視する必要がある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 12.4% | 8.1% (2.3%–15.9%) | +4.4pt |
| 純利益率 | 7.8% | 5.9% (1.6%–10.7%) | +1.9pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を上回り、収益性は業種内で上位水準に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 8.2% | 9.3% (0.4%–16.9%) | -1.1pt |
売上高成長率は業種中央値をやや下回り、成長スピードはミッドレンジに位置する。
※出所: 当社集計
営業利益率は12.4%(前年10.8%)に改善し、粗利率改善(+3.2pt)が販管費増加(+11.6%)を上回ったことが増益率(+25.2%)を押し上げた構図であり、収益構造の質的な変化を示している。
実効税率が39.3%(前年34.2%)に上昇し、税引前利益の伸び(+26.4%)に対し純利益の伸び(+13.8%)が縮小している点は、利益の質を評価する上での留意点である。
長期借入金の計画的な圧縮(-25.0%)と現金126.6億円の潤沢な保有により、自己資本比率67.7%を含め財務健全性は引き続き高い水準を維持している。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,234円 |
| base(基準) | 1,269円 |
| bull(強気) | 1,314円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,082円 |
| 調整後予想EPS | 168.4円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 40.5% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.17倍 / 7.5倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,234円〜1,306円、ω±0.1で 1,265円〜1,276円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。