| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥195.4億 | ¥183.6億 | +6.4% |
| 営業利益 | ¥21.6億 | ¥17.8億 | +20.9% |
| 経常利益 | ¥22.0億 | ¥18.9億 | +16.6% |
| 純利益 | ¥13.8億 | ¥12.6億 | +9.6% |
| ROE | 5.6% | 5.1% | - |
2027年3月期第1四半期は増収増益となり、営業利益の伸び率が売上成長を上回る営業レバレッジの効いた決算内容だった。売上高は195.4億円(前年183.6億円、YoY+6.4%)、営業利益は21.6億円(前年17.8億円、YoY+20.9%)、経常利益は22.0億円(前年18.9億円、YoY+16.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益は13.8億円(前年12.6億円、YoY+9.6%)となった。主力の情報ソリューション事業におけるサービス収益(クラウド・セキュリティ)の伸長が粗利率改善と販管費率低下をもたらし、営業利益率は11.0%(前年9.7%)へ改善した。一方、純利益の伸び率が営業利益の伸び率を下回るのは、税負担率が37.4%(前年33.2%)へ上昇したことが主因である。
【売上高】売上高は195.4億円でYoY+6.4%の増収。セグメント別では情報ソリューションが191.7億円(構成比98.1%、YoY+7.7%)と全体を牽引し、内訳ではサービス(クラウド・セキュリティ)が伸長した。一方、製品開発製造は4.8億円(構成比2.4%、YoY-21.5%)と縮小した。
【損益】営業利益は21.6億円(YoY+20.9%)と増収率を上回る伸びとなり、粗利率が33.4%(前年32.7%)へ、販管費率が22.4%(前年23.0%)へそれぞれ改善したことが要因である。経常利益は22.0億円(YoY+16.6%)で、営業外損益は受取配当金0.3億円を中心に小幅なプラスにとどまる。特別損益は投資有価証券売却益2.6億円(一時的要因)と減損損失0.8億円(一時的要因)がほぼ相殺し、税引前利益への影響は軽微である。純利益は13.8億円(YoY+9.6%)で、税負担率が37.4%(前年33.2%)へ上昇した分、経常利益の伸びより純利益の伸びが抑制された。総じて増収増益であり、増益の起点は営業段階のマージン改善にある。
情報ソリューションは売上191.7億円(YoY+7.7%)、営業利益25.5億円(YoY+15.6%)、利益率13.3%と全社利益の実質的な牽引役である。製品開発製造は売上4.8億円(YoY-21.5%)、営業損益は前年の0.4億円の黒字から0.2億円の赤字へ転落し、利益率は-4.8%となった。同セグメントの赤字転落は全社の営業利益(セグメント計25.2億円、全社費用調整後21.6億円)を一定程度希薄化させている。全社費用(未配分)は-3.7億円で、前年の-4.6億円から縮小し、共通費の抑制も営業利益改善に寄与した。
【収益性】営業利益率は11.0%で前年9.7%から改善、純利益率は7.1%で前年6.9%からわずかに改善し、粗利率は33.4%(前年32.7%)へ上昇した。【キャッシュ品質】現金及び預金は182.5億円で前年比2.0%減少した一方、契約負債は51.6億円(前年44.5億円、+16.1%)へ増加しており、サブスクリプション・保守型収益の積み上がりを示唆する。【投資効率】ROEは5.6%、総資産回転率は約0.43倍で、財務レバレッジ(総資産/純資産)は約1.86倍である。【財務健全性】自己資本比率は53.8%で前年52.5%から改善し、流動比率は約217%、有利子負債の資本に対する比率(Debt/Capital)は約7.2%と保守的な財務構造を維持している。
キャッシュ・フロー計算書は開示されていないため、貸借対照表の推移から資金動向を分析する。現金及び預金は182.5億円で前年同期比2.0%減少し、法人税等未払金の減少(-8.95億円)や未払費用の減少(-25.6億円)といった納税・支払いの進行が資金の流出要因となったとみられる。一方、契約負債は51.6億円へ+7.2億円(+16.1%)増加し、前受け収益の積み上がりが資金繰りにプラスに働いている。売掛金は125.2億円で前年比11.6%減少しており、回収サイクルの短縮ないし請求タイミングの変動を示唆する。投資有価証券は19.6億円で前年比13.3%減少し、期中の売却(売却益2.6億円)が反映されている。総資産は458.4億円で前年比3.3%減少し、運転資本関連項目の縮小が主因である。
経常利益22.0億円に対し、特別損益は投資有価証券売却益2.6億円と減損損失0.8億円がほぼ相殺する形となり、税引前利益への影響は限定的で、当期の増益は基本的に営業段階の経常的な収益力向上に起因する。営業外収益は受取配当金0.3億円が中心で、営業外費用も支払利息0.02億円と僅少であり、経常利益と営業利益の乖離は小さい。包括利益は12.1億円で純利益13.8億円を下回り、その他有価証券評価差額金が-1.7億円と悪化したことが主因である。税負担率は37.4%で前年の33.2%から上昇しており、法人税等の負担増が純利益率の伸びを一部相殺している。
通期計画に対する第1四半期の進捗率は、売上高24.6%、営業利益24.7%、経常利益24.9%とおおむね標準的な25%水準に沿っている。一方、純利益の進捗率は22.8%(通期純利益予想60.5億円に対し13.8億円)で、標準比-2.2ptとやや低めである。この差は税負担率が前年より上昇していることが一因とみられる。契約負債の増加(+16.1%)は後続四半期の売上認識を下支えする材料であり、当四半期時点で業績予想の修正は行われていない。
通期の配当予想は1株60円で、当四半期において配当予想の修正(増配)が公表されている。通期EPS予想99.57円に基づく配当性向は約60.3%である。現金及び預金182.5億円、自己資本比率53.8%という財務基盤を踏まえると、配当原資に対する現金カバレッジは厚い水準にある。自社株買いに関する開示はなく、株主還元は配当による還元が中心である。
セグメント集中リスク: 情報ソリューションが売上高の98.1%(191.7億円/195.4億円)を占め、事業ポートフォリオの多角化は限定的である。同セグメントのIT投資需要の変動が業績全体に直結しやすい構造にある。
製品開発製造セグメントの採算悪化: 同セグメントは売上4.8億円(YoY-21.5%)に対し営業損益が前年の0.4億円の黒字から0.2億円の赤字に転落し、利益率-4.8%となった。全社利益の希薄化要因として推移を注視する必要がある。
税負担率の上昇: 法人税等の負担率は37.4%(前年33.2%)へ上昇し、経常利益の伸び(+16.6%)に対して純利益の伸び(+9.6%)を抑制する要因となっている。加えて売掛金は125.2億円と残高水準が大きく、回収動向のモニタリングが引き続き重要である。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 11.0% | 8.1% (2.3%–15.9%) | +3.0pt |
| 純利益率 | 7.1% | 5.9% (1.6%–10.7%) | +1.2pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を上回り、収益性は業種内で相対的に上位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 6.4% | 9.3% (0.4%–16.9%) | -2.9pt |
売上高成長率は業種中央値を下回り、成長性の観点では業種内で中位からやや下位に位置する。
※出所: 当社集計
営業利益率は11.0%(前年9.7%)へ改善し、粗利率上昇と販管費率低下によるスケールメリットが業績の質を支えている。サービスミックスの改善が継続的なマージン向上要因として機能しているかが今後の観察点となる。
契約負債は51.6億円(前年44.5億円、+16.1%)へ増加しており、前受収益の積み上がりは通期業績予想(進捗率24-25%)の達成可能性を裏付ける材料である。
税負担率が37.4%(前年33.2%)へ上昇し、経常利益の伸び率(+16.6%)に対し純利益の伸び率(+9.6%)が抑制されている。加えて製品開発製造セグメントの赤字転落は、全社の資本効率(ROE5.6%)改善における課題として構造的に残っている。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 575円 |
| base(基準) | 598円 |
| bull(強気) | 626円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 406円 |
| 調整後予想EPS | 104.4円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 60.3% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.47倍 / 5.7倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 582円〜615円、ω±0.1で 594円〜605円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。