クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥1214.9億 | ¥1104.5億 | +10.0% |
| 営業利益 | ¥57.8億 | ¥44.4億 | +30.3% |
| 経常利益 | ¥62.2億 | ¥48.0億 | +29.6% |
| 純利益 | ¥38.3億 | ¥26.8億 | +42.8% |
| ROE(年換算) | 10.9% | 7.8% | - |
Executive Summary
2026年8月期中間期は、増収率10.0%を上回る営業増益(+30.3%)となり、販管費率の低下による利益率改善が最大のポイントである。売上高は1,214.9億円(前年比+10.0%)、営業利益は57.8億円(同+30.3%)となった。親会社株主に帰属する当期純利益は38.1億円(同+44.1%)である。営業利益率は4.8%と前年同期の4.0%から約0.7pt改善した。主因は国内吉野家の増益と販管費の伸び(約+8.5%)が売上高の伸びを下回ったことである。
業績変動要因
【売上高】売上高は全セグメントで増収となった。国内吉野家は807.3億円(+10.0%)で連結売上高の66.5%を占める。海外は160.5億円(+15.9%)と伸びが最も大きい。はなまるは179.2億円(+7.2%)、その他は67.8億円(+4.6%)である。
【損益】粗利率は62.3%と前年同期の62.3%からほぼ横ばい(約0.1pt低下)であった。販管費率は約0.8pt低下し、営業レバレッジが働いた。国内吉野家の営業利益は54.9億円(+48.2%)と増益を牽引した。一方、未配賦の全社費用は22.6億円から27.1億円へ増加している。営業外では為替差益1.3億円を計上した。特別損益は特別利益5.9億円(固定資産売却益2.3億円を含む)、特別損失5.4億円(減損損失4.2億円を含む)で、純額は0.5億円の利益にとどまる。以上より、増収増益である。
セグメント別分析
国内吉野家は売上高807.3億円、営業利益54.9億円(+48.2%)、利益率6.8%で、セグメント利益合計の約65%を占める。はなまるは営業利益17.1億円(+1.9%)で、利益率9.5%は各セグメントで最も高い。ただし増益率は小幅である。海外は営業利益10.6億円(+22.2%)、利益率6.6%と増収増益を続けた。その他は営業利益1.6億円(-57.2%)、利益率2.4%と低水準である。利益の国内吉野家への集中が、全社業績の感応度を高めている。
主要財務指標
【収益性】営業利益率は4.8%(前年同期4.0%)、ROE(年換算)は10.9%である。粗利率は62.3%、販管費率は57.5%で、利益率の改善は販管費の抑制によるものである。【キャッシュ品質】営業CFは98.5億円(前年比+86.3%)で、親会社株主に帰属する純利益の約2.6倍となった。運転資本変動前の営業CF小計は113.6億円である。売上債権の増加(-16.6億円)を仕入債務の増加(+15.6億円)がほぼ相殺しており、営業CFの一部は仕入債務の増加に支えられている。【投資効率】設備投資は42.7億円で、減価償却費38.6億円の約1.1倍である。EPSは58.96円(前年40.87円)である。【財務健全性】自己資本比率は52.4%(前年同期末54.5%)、現金及び預金は265.5億円である。短期借入金は100.5億円(前年同期末70.5億円)に増加した。自己株式取得に伴い自己株式は29.9億円となった。
キャッシュフロー分析
営業CFは98.5億円と前年同期の52.9億円から大きく増加し、利益の現金化は良好である。法人税等の支払18.3億円を支払った後の水準であり、売上債権増加による押し下げを仕入債務増加が補った。投資CFは-40.6億円で、うち設備投資は42.7億円であった。フリーCFは57.9億円と、配当7.1億円と自社株買い25.0億円の合計を上回った。財務CFは-11.7億円で、短期借入金の純増30.0億円が自社株買いなどの支出を一部補った。期末の現金及び現金同等物は258.7億円で、前年同期の209.3億円から増加した。
収益の質
経常利益62.2億円に対し、親会社株主に帰属する純利益は38.1億円である。差の主因は法人税等24.5億円(税引前利益に対する実効税率約39%)である。特別損益は純額で約0.5億円の利益にとどまり、減損損失4.2億円と固定資産売却益2.3億円は一時的要因として区別する。営業外収益8.5億円は売上高の約0.7%で、為替差益1.3億円や雑収入が含まれる。営業CFが純利益を大きく上回っており、利益の現金裏付けは相応にある。包括利益は43.6億円で、為替換算調整額5.1億円が純利益との差の主因である。
業績予想・ガイダンス
通期予想は売上高2,480.0億円、営業利益100.0億円、経常利益104.0億円、親会社株主に帰属する当期純利益60.0億円である。中間期の進捗率は順に49.0%、57.8%、59.8%、63.5%となった。利益項目は50%を上回って進捗している。通期達成に必要な下期は、売上高1,265.1億円、営業利益42.2億円である。下期の予想営業利益率は約3.3%で、上期の4.8%を下回る水準である。今回、業績予想の修正があった。
株主還元
中間配当は1株12円で、通期の配当予想は24円である。中間配当の概算総額は約7.8億円で、親会社株主に帰属する当期純利益38.1億円に対する配当性向は約20.5%である。通期予想の純利益60.0億円に対する配当性向は約26%である。上期には自社株買いを25.0億円実施した。これを加えた総還元性向は約86%である。フリーCF57.9億円は配当と自社株買いの合計約32.8億円を上回っており、還元は当期のキャッシュ創出で賄われている。
リスク要因
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国内吉野家への利益集中: 同事業は売上高の66.5%、セグメント利益合計の約65%を占める。外食需要、原材料価格、人件費の変動は全社利益に波及しやすい。
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短期借入金と運転資本: 短期借入金は100.5億円と前年同期末比+42.6%となった。売掛金は85.3億円(同+25.4%)と増収率10.0%を上回って増えた。現金及び預金265.5億円が借入金を上回るため、当面の流動性は保たれている。
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低い利益率と費用増: 営業利益率は4.8%で、全社費用は27.1億円(前年同期22.6億円)に増加した。資産除去債務33.8億円も将来の店舗退去費用として留意が必要である。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 4.8% | 3.1% (1.2%–5.9%) | +1.6pt |
| 純利益率 | 3.1% | 2.1% (0.6%–4.2%) | +1.1pt |
営業利益率・純利益率ともに業種中央値を上回り、四分位範囲の中位から上位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 10.0% | 5.2% (1.2%–10.9%) | +4.8pt |
売上高成長率は業種中央値を4.8pt上回り、四分位範囲の上限(10.9%)に近い水準である。
※出所: 当社集計
決算上の注目ポイント
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利益率の改善は販管費の伸びが売上高の伸びを下回ったことによるもので、営業利益率は約0.7pt上昇した。国内吉野家の増益が主因であり、全社費用の増加を吸収した形である。
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営業CFは純利益の約2.6倍で、フリーCF57.9億円が配当と自社株買いの合計を上回る。ただし仕入債務の増加が営業CFを押し上げているため、運転資本の動向は引き続き確認対象である。
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通期予想に対する営業利益の進捗率は57.8%である。下期に必要な営業利益は42.2億円で、上期より低い利益率が前提となっている。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,033円 |
| base(基準) | 1,094円 |
| bull(強気) | 1,097円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,091円 |
| 調整後予想EPS | 104.7円 |
| 株主資本コスト r | 9.49%(10年国債 2.99% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 25.9% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.00倍 / 10.5倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,063円〜1,126円、ω±0.1で 1,094円〜1,094円。
注記:
- のれん償却 2.5円/株 を利益に足し戻しています(非資金費用・IFRS企業との比較可能性のため)。
- 通期予想に対する純利益の進捗(64%)が標準(50%)を上回るため、予想EPSを上限+10%の範囲で上方調整しています(進捗が先行する企業は予想を上回る傾向があるため。季節性の強い事業では調整が過大になる場合があります)。
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
- 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-09 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。