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97952026 第3四半期プライムJGAAP

ステップ(9795) 2026年度第3四半期決算 増収・営業益6%増

2026年度第3四半期の売上高は122.2億円(前年同期比+3.6%)、営業利益は30.3億円(同+6.3%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/サービス業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥122.2億¥118.0億+3.6%
営業利益¥30.3億¥28.5億+6.3%
経常利益¥30.9億¥28.9億+6.7%
純利益¥21.5億¥19.9億+8.2%
ROE7.8%7.3%-

Executive Summary

当四半期(Q3累計)は増収増益に加え、利益成長率が売上成長率を上回る収益性改善を伴う決算となった。売上高は122.2億円(前年118.0億円、YoY+3.6%)、営業利益は30.3億円(前年28.5億円、YoY+6.3%)、経常利益は30.9億円(前年28.9億円、YoY+6.7%)、純利益は21.5億円(前年19.9億円、YoY+8.2%)といずれも増加した。増益率が増収率を上回った主因は、粗利率が30.9%(前年30.1%、+0.8pt)へ改善したことによる営業レバレッジの発現であり、販管費が+5.6%増加し売上成長率を上回ったものの、粗利改善がこれを吸収した。通期計画に対する進捗も売上高74.1%、営業利益76.8%、純利益78.1%とQ3の標準進捗目安75%に対し利益項目で上振れており、収益性改善が計画達成の後押しとなっている。

業績変動要因

【売上高】売上高は122.2億円で前年比+3.6%の増収となった。営業外収益は売上比1.2%にとどまり、増収の中心は本業の売上拡大によるものである。通期売上計画164.9億円に対する進捗率は74.1%で、Q3時点の標準進捗目安(75%)にほぼ沿った水準にある。

【損益】営業利益は30.3億円(YoY+6.3%)、経常利益は30.9億円(YoY+6.7%)、純利益は21.5億円(YoY+8.2%)といずれも増収率を上回る伸びとなった。粗利率は30.9%(前年30.1%)へ改善し、販管費が売上比6.1%(前年6.0%)へ上昇した中でも営業利益率は24.8%(前年24.1%)へ改善した。経常利益と純利益の差(9.4億円)は主に法人税等9.7億円によるもので、実効税率31.0%は特段の異常値ではない。特別利益0.3億円(固定資産売却益)は税引前利益比約1%と軽微で、利益の源泉は本業に集中している。結論として、増収増益かつ利益率改善を伴う質の高い決算である。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は24.8%で前年24.1%から+0.7pt改善し、純利益率も17.6%で前年16.9%から+0.7pt改善した。粗利率30.9%(前年30.1%、+0.8pt)の改善が両利益率の押し上げに寄与しており、収益性は本業のコスト効率改善によって底上げされている。【キャッシュ品質】営業外収益は売上比1.2%、特別利益は税引前利益比約1%といずれも小さく、経常利益30.9億円と純利益21.5億円の乖離9.4億円は法人税等(実効税率31.0%)による部分がほぼ全てである。【投資効率】ROEは7.8%で、純利益率17.6%×総資産回転率0.40回×財務レバレッジ1.10倍の分解で説明できる。総資産回転率は概ね横ばいで推移し、ROEの改善は主に利益率改善によるものである。【財務健全性】自己資本比率は91.3%で前年89.7%から+1.6pt上昇し、流動資産70.7億円が流動負債18.2億円を大幅に上回る(流動比率約388%)。長期借入金は0.08億円まで圧縮されており、財務レバレッジ1.10倍(前年1.12倍)とあわせて借入依存度の低い保守的な財務構造が続いている。

キャッシュフロー分析

現金及び預金は59.1億円で前年の78.4億円から19.3億円減少したが、これは主に資金配分の変化によるものである。投資有価証券は59.2億円へ12.2億円(+26.0%)積み増され、余資の一部が有価証券投資へ振り向けられた。自己株式は簿価ベースで6.7億円増加しており、自己株式取得が進捗したことも現金減少の一因である。一方で長期借入金は0.08億円まで圧縮され、有利子負債の返済も並行して進んでいる。売掛金(+1.3億円)と棚卸資産(+0.3億円)の増加は売上拡大に伴う運転資本の緩やかな拡大にとどまり、総資産に対する影響は限定的である。全体として、本業で得た資金を有価証券投資と自己株式取得、借入圧縮に振り向けるバランスの取れた資金配分がうかがえる。

収益の質

純利益21.5億円のうち、営業外収益(1.4億円、売上比1.2%)と特別利益(0.3億円、税引前利益比約1%)の寄与はいずれも小さく、利益の源泉は本業の営業利益30.3億円が中心である。経常利益30.9億円と純利益21.5億円の差9.4億円は主に法人税等9.7億円によるもので、実効税率は31.0%と特段の歪みは見られない。特別利益は固定資産売却益0.3億円のみで、一時的要因による利益の押し上げは限定的である。売掛金・棚卸資産の増加は売上拡大に伴う範囲にとどまり、営業利益率・純利益率の改善が同時に進行していることから、アクルーアル(会計発生高)に依存した見かけ上の利益増ではなく、本業の採算改善に基づく利益成長と評価できる。

業績予想・ガイダンス

通期計画に対する進捗率は、売上高74.1%(122.2億円/164.9億円)、営業利益76.8%(30.3億円/39.4億円)、経常利益76.8%(30.9億円/40.2億円)、純利益78.1%(21.5億円/27.5億円)である。Q3累計の標準進捗目安75%と比較すると、売上高はほぼ計画線上にある一方、利益項目はいずれも1.8〜3.1pt上回っており、粗利率改善による収益性向上が計画比での上振れにつながっている。この進捗状況から、通期計画の達成に向けた進行は順調と評価できる。

株主還元

配当は年間予想1株当たり44円で、前期実績40円から10.0%の増額となる見込みである。予想EPS176.51円を用いた配当性向は24.9%で、利益水準に対して抑制的な範囲にある。これに加えて自己株式は簿価ベースで四半期に6.7億円増加しており、配当に加えた自己株式取得も進捗している。配当のみで見た配当性向は保守的な水準にとどまるが、自己株式取得を勘案した総還元ベースでは還元性向が配当性向を上回る水準になっているとみられ、株主還元の強化姿勢がうかがえる。

リスク要因

  1. 販管費増加率のコストトレンド: 販管費は+5.6%増加し、売上高成長率+3.6%を上回っている。粗利率改善が現状これを吸収しているが、当該トレンドが継続する場合、営業レバレッジの効果が剥落する可能性がある。

  2. 資産除去債務(ARO)の将来キャッシュアウト: 資産除去債務は6.09億円で、総負債26.1億円の23.3%を占める。将来の原状回復等に伴う費用発生タイミングは、キャッシュフローの管理対象となる。

  3. 投資有価証券の時価変動リスク: 投資有価証券は59.2億円(前年比+26.0%)まで積み増され、総資産の19.7%を占める。市場価格変動によるB/S評価額への影響が拡大しているが、自己資本比率91.3%と厚い自己資本により耐性は確保されている。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率24.8%8.2% (3.6%–18.0%)+16.6pt
純利益率17.6%6.0% (2.2%–12.7%)+11.6pt

収益性指標は業種中央値を大幅に上回り、上位水準に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)3.6%10.4% (-1.1%–19.5%)−6.8pt

売上高成長率は業種中央値を下回り、成長性の面では相対的に緩やかな水準にある。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 粗利率が前年比+0.8pt、営業利益率が+0.7pt改善しており、増収率を上回る増益率の背景にはコスト構造ではなく本業の採算改善がある点が注目される。

  2. 通期計画進捗は利益項目で標準進捗(75%)を1.8〜3.1pt上回っており、収益性改善のトレンドが継続すれば、通期計画に対する達成度合いは良好な水準を維持する可能性がある。

  3. 自己資本比率91.3%、有利子負債僅少という保守的な財務構造のもと、投資有価証券の積み増しと自己株式取得を並行して進めており、資本配分の姿勢が構造として定着しつつある。

理論株価(参考値)

残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。

シナリオ理論株価
bear(弱気)1,778円
base(基準)1,815円
bull(強気)1,861円
算出前提
1株純資産(BPS)1,776円
調整後予想EPS185.1円
株主資本コスト r9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向24.9%
予想EPSの信頼度調整×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.02倍 / 9.8倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 1,764円〜1,869円、ω±0.1で 1,814円〜1,817円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。