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97932027 第2四半期プライムJGAAP

ダイセキ(9793) 2027年度第2四半期決算 増収・営業益12%増

2027年度第2四半期の売上高は374.9億円(前年同期比+3.8%)、営業利益は83.5億円(同+12.0%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

株式会社ダイセキ

情報通信・サービスその他/サービス業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥374.9億¥361.2億+3.8%
営業利益¥83.5億¥74.5億+12.0%
経常利益¥86.6億¥76.3億+13.4%
純利益¥58.9億¥51.9億+13.5%
ROE(年換算)13.4%12.4%-

Executive Summary

2027年度第2四半期累計は、売上高の小幅増収を上回る営業増益となり、利益率の改善が最大のポイントである。売上高は374.9億円(前年比+3.8%)、営業利益は83.5億円(同+12.0%)、経常利益は86.6億円(同+13.4%)となった。親会社株主に帰属する当期純利益は58.1億円(同+23.1%)で、連結の当期純利益は58.9億円(同+13.5%)である。親会社株主帰属の伸びが連結を上回ったのは、非支配株主に帰属する利益が4.7億円から0.8億円へ減少したためである。営業利益率は20.6%から22.3%へ1.7pt改善し、粗利率の上昇と販管費の抑制が背景にある。

業績変動要因

【売上高】売上高は374.9億円で前年同期の361.2億円から+3.8%増加した。売上原価は+1.6%増にとどまり、売上総利益は129.1億円(前年119.2億円、+8.3%)に拡大した。セグメント別の開示はなく、増収要因の内訳は確認できない。

【損益】営業利益は83.5億円(+12.0%)で、粗利率は33.0%から34.4%へ上昇した。販管費は45.7億円(+2.1%)と売上高の伸びを下回り、営業レバレッジが働いた。営業外収支は3.1億円の黒字で、経常利益は86.6億円(+13.4%)となった。特別利益0.3億円に対し特別損失は1.4億円で、特別損益は1.2億円弱の減益要因であり、利益改善は一時的要因によるものではない。親会社株主帰属の純利益は+23.1%と、非支配株主利益の減少が上乗せされた。結論として、増収増益である。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は22.3%(前年同期20.6%)、粗利率は34.4%(同33.0%)で、いずれも前年を上回った。ROEは年換算13.4%である。基本EPSは122.77円(前年99.07円、+23.9%)となった。【キャッシュ品質】CF計算書の開示はないが、売掛金は152.8億円(+9.2%)と売上高の伸びを上回った。棚卸資産も27.7億円(+21.5%)に増加しており、利益の現金化には運転資本の動向確認が必要である。【投資効率】有形固定資産は544.9億円で総資産の約49.8%を占める。建設仮勘定は8.9億円から12.9億円へ増加した。【財務健全性】自己資本比率は80.3%、流動比率は246.8%で、現金及び預金は200.4億円ある。短期借入金は33.8億円(+27.1%)に増加したが、現預金はその約5.9倍である。

キャッシュフロー分析

CF計算書のデータはないため、貸借対照表の推移から資金動向を整理する。現金及び預金は183.98億円から200.42億円へ16.4億円増加し、資金は積み上がった。一方、売掛金は12.9億円増、棚卸資産は4.9億円増で、運転資金に資金が振り向けられた。買掛金の増加は0.7億円にとどまり、仕入債務による資金の補完は小さい。建設仮勘定は4.0億円増加し、設備投資の進行がうかがえる。短期借入金も7.2億円増え、手元資金の厚みに加え借入でも流動性を確保している構図である。売掛金の増加だけで運転資本の質を判断することはできず、今後の回収動向が焦点となる。

収益の質

利益の中心は営業利益83.5億円で、経常利益86.6億円との差は営業外収支の純額3.1億円にとどまり、本業主導の収益構造である。営業外収益は3.5億円で、受取配当金0.3億円、受取利息0.6億円などが含まれる。特別利益0.3億円に対し特別損失1.4億円(主に固定資産除却損0.9億円)で、税引前利益は85.4億円となった。包括利益は62.8億円で、親会社株主分は62.0億円である。純利益との差は主に有価証券評価差額金3.9億円で、純利益を上回る包括利益の要因は評価益にあり、持続的な収益とは区別される。売掛金・棚卸資産が売上高の伸びを上回って増加している点は、アクルーアルの観点から現金化の確認が必要である。

業績予想・ガイダンス

通期予想は売上高742.0億円(+3.2%)、営業利益168.0億円(+15.1%)、経常利益170.0億円(+14.2%)、親会社株主帰属純利益112.0億円である。上期進捗率は売上高50.5%、営業利益49.7%、経常利益50.9%、純利益51.8%で、いずれも標準的な50%近辺にある。下期に必要な営業利益は84.6億円で、上期の83.5億円をやや上回る水準である。下期の売上高は367.1億円、必要営業利益率は約23.0%で、上期の22.3%からの一段の改善を要する。当四半期の業績予想修正はない。

株主還元

第2四半期配当は1株43円で、通期予想の86円はその倍である。通期予想EPS236.83円に対する配当性向は約36.3%となる。前年の1株配当は36円であり、通期予想86円は増配水準に当たる。現預金200.4億円と自己資本比率80.3%は、配当の原資面での余力を示している。

リスク要因

  1. 売掛金の回収リスク: 売掛金は152.8億円で前年同期比+9.2%と、売上高の+3.8%を上回る。この傾向が続くと運転資金需要が増し、利益の現金化が遅れる可能性がある。

  2. 短期借入金の増加: 短期借入金は26.6億円から33.8億円へ+27.1%増加した。長期借入金の1年内返済分を含む有利子負債の中で短期の比重が高まっている。ただし現預金は短期借入金の約5.9倍であり、流動性は厚い。

  3. 棚卸資産の増加: 棚卸資産は22.8億円から27.7億円へ+21.5%増加し、売上高の伸びを上回る。在庫水準が高止まりすると、資金負担や収益性への影響を確認する必要がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率22.3%9.5% (4.0%–15.4%)+12.7pt
純利益率15.7%7.0% (3.1%–11.7%)+8.7pt

営業利益率・純利益率ともに業種の四分位範囲の上限を上回る位置にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)3.8%8.3% (1.7%–16.8%)−4.5pt

売上高成長率は業種中央値を下回るが、四分位範囲の内側にある。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 売上高+3.8%に対し営業利益+12.0%と、粗利率の上昇と販管費の抑制による利益率改善が上期の特徴である。営業利益率22.3%は前年同期の20.6%を1.7pt上回る。

  2. 通期予想の達成には、下期の営業利益率を約23.0%へ高める必要がある。上期進捗率は営業利益で49.7%であり、利益率の持続性が焦点となる。

  3. 現預金200.4億円、自己資本比率80.3%が、短期借入金増加に対する財務上の緩衝となっている。売掛金(+9.2%)と棚卸資産(+21.5%)の増加が、利益の現金化を見るうえでの確認点である。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)1,986円
base(基準)2,038円
bull(強気)2,101円
算出前提値
1株純資産(BPS)1,857円
調整後予想EPS248.3円
株主資本コスト r9.99%(10年国債 2.99% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向36.3%
予想EPSの信頼度調整×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.10倍 / 8.2倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 1,981円〜2,097円、ω±0.1で 2,034円〜2,044円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-09 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。