| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥40.8億 | ¥39.5億 | +3.3% |
| 営業利益 | ¥17.1億 | ¥16.8億 | +1.8% |
| 経常利益 | ¥17.6億 | ¥17.1億 | +3.1% |
| 純利益 | ¥12.0億 | ¥11.5億 | +4.5% |
| ROE | 4.0% | 3.8% | - |
当四半期は売上・営業利益・経常利益・純利益がいずれも増加する緩やかな増収増益決算となった。売上高は40.8億円(前年39.5億円、YoY+3.3%)、営業利益は17.1億円(同+1.8%)、経常利益は17.6億円(同+3.1%)、純利益は12.0億円(同+4.5%)。粗利率は83.1%と前年から改善したが、販管費が+14.6%と売上成長を上回るペースで増加したため、営業利益率は41.8%と前年から小幅低下した。
【売上高】売上高は40.8億円(YoY+3.3%)。セグメント別では建築システム事業が20.5億円(構成比50.2%、YoY+4.9%)で売上の柱、測量土木システム事業が19.9億円(構成比48.7%、YoY+2.0%)で続く。ITソリューション事業は0.5億円(構成比1.1%、YoY-9.6%)と縮小した。
【損益】営業利益は17.1億円(YoY+1.8%)で増収に対し伸びは鈍い。利益面の主力は測量土木システム事業(営業利益8.7億円、利益率43.6%)で、建築システム事業(8.0億円、利益率38.9%)が続く。ITソリューション事業は利益率2.1%に低下し、全社利益率をわずかに希釈している。販管費が16.9億円(YoY+14.6%)と売上成長を上回って増加し、営業レバレッジは低下した。経常利益は受取利息・配当金など営業外収益0.6億円を加え17.6億円(YoY+3.1%)、純利益は12.0億円(YoY+4.5%)となった。総じて増収増益だが、増益ペースは増収ペースをやや下回る構図。
建築システム事業は売上20.5億円(YoY+4.9%)、営業利益8.0億円(YoY+1.7%、利益率38.9%)で増収増益、売上構成の中心を担う。測量土木システム事業は売上19.9億円(YoY+2.0%)、営業利益8.7億円(YoY-0.2%)とほぼ横ばいながら利益率43.6%と全社最高水準を維持し、利益面の主力となっている。ITソリューション事業は売上0.5億円(YoY-9.6%)、営業利益0.01億円(YoY-87.5%)と大幅に縮小し、利益率2.1%まで低下した。投資事業は営業利益ゼロ近傍で推移している。全社的には測量土木システムの高マージンが利益を支え、ITソリューションの不振が全社利益率を下押しする構図である。
【収益性】営業利益率は41.8%(前年42.4%)、純利益率は29.4%と高水準を維持しているが、販管費増によりわずかに低下傾向にある。粗利率は83.1%で前年から改善した。【キャッシュ品質】現金及び預金は211.2億円で総資産の59.0%を占め、投資有価証券60.2億円を含めキャッシュリッチな資産構成。前受金は34.3億円(前年比+15.2%)に増加し、先受け構造が資金繰りを支えている。【投資効率】ROEは4.0%で、純利益率29.4%・総資産回転率0.114・財務レバレッジ1.19倍の分解から、高マージンだが低回転・低レバレッジがROEを抑制する構造である。【財務健全性】自己資本比率は83.9%(前年81.7%)、総資産357.7億円に対し負債は57.8億円と小さく、実質無借金に近い保守的な資本構成となっている。
キャッシュフロー計算書は開示がないため、バランスシート変動から資金動向を分析する。現金及び預金は211.2億円で前年249.9億円相当から減少しており、投資有価証券への配分増加(+13.3億円、+28.4%)が資金の一部を吸収したとみられる。前受金は34.3億円(+15.2%)に増加し、受注・保守契約の先受けが短期の資金繰りにプラスに寄与している一方、税金等未払金は大幅に減少し、当期の納税キャッシュアウトが発生したことがうかがえる。売掛金は8.2億円へ減少し請求・回収面の負担は軽くなっているが、回収サイクルの観点では留意が必要な状況もみられる。総じて、投資資産への配分と納税支払が資金を使う一方、先受け構造が資金繰りを支える構図である。
当期の利益は営業活動由来の収益が中心であり、特別損益等の一時的要因は確認されない。営業外収益0.6億円は受取利息0.4億円、受取配当金0.2億円で構成され、いずれも潤沢な現金・投資有価証券から生じる安定的な金融収益であり、経常的な性質を持つ。経常利益と純利益の差は主に法人税等5.7億円によるもので、実効税率は概ね32%程度と特異な変動は見られない。包括利益は14.2億円で、純利益12.0億円に対し有価証券評価差額金2.3億円が上乗せされる形となっており、市場環境による評価益が純利益との乖離を生んでいる。この乖離は保有資産の市況変動に依存するため、今後の市場動向次第で反転する可能性がある点は留意される。
通期計画に対し、売上高は166.4億円(YoY-0.1%)、営業利益69.0億円(YoY-5.1%)、経常利益71.0億円(YoY-5.2%)が示されており、前年比では減収減益の計画となっている。これに対し当四半期の進捗率は売上高24.5%、営業利益24.8%、純利益26.4%(会社予想純利益45.4億円に対し)で、単純な四分の一(25%)進捗にほぼ沿っている。当四半期に業績予想・配当予想の修正は行われていない。通期は前年比マイナスを見込む保守的な計画である一方、Q1は前年超えの増収増益で立ち上がっており、計画線上での進捗として捉えられる。
会社は年間配当予想として1株当たり77.00円を示している。予想EPS219.54円を基準とすると配当性向は約35.1%となる。自社株買いに関する記載はなく、還元は配当を中心とした政策とみられる。現金及び預金211.2億円、自己資本比率83.9%という財務基盤を踏まえると、配当原資の確保という観点では安定的な状況にある。
セグメント集中リスク: 建築システム事業が売上の50.2%を占め、公共・民間の建設投資サイクルや測量・BIM/CIM関連の政策動向に業績が影響を受けやすい構造である。
回収サイクルに関するモニタリング: 売掛金は8.2億円へ減少したものの、請求・回収タイミングのばらつきが指摘されており、与信管理や回収プロセスの継続的な確認が必要である。
有価証券の評価変動リスク: 投資有価証券は60.2億円(前年比+28.4%)に増加し、包括利益は評価差額金2.3億円の押し上げを受けている。市況変動時には純資産・包括利益の下押し要因となり得る。
高い粗利率(83.1%)と営業利益率(41.8%)を維持しつつ増収増益を確保しており、事業構造は高マージン型である。ただし販管費が売上成長を上回るペース(+14.6%対+3.3%)で増加しており、投資フェーズの規模効果が今後の利益率動向を左右する。
セグメント別では測量土木システム事業が利益率43.6%で利益面の主力、建築システム事業が売上構成比50.2%で売上面の主軸となっており、両事業の役割分担が明確である。一方でITソリューション事業は利益率2.1%まで低下し、全社利益率を希釈している。
自己資本比率83.9%、現金及び預金211.2億円という財務構造は保守的で、前受金の増加(+15.2%)は将来収益の裏付けとなる。通期進捗は概ね計画線上であり、Q2以降の売上積み上がりに伴う営業レバレッジの改善余地が観察点となる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,663円 |
| base(基準) | 1,713円 |
| bull(強気) | 1,774円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,451円 |
| 調整後予想EPS | 230.2円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 35.1% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.18倍 / 7.4倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,665円〜1,763円、ω±0.1で 1,706円〜1,722円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。