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97552026 第2四半期プライムJGAAP

応用地質(9755) 2026年度第2四半期決算 減収・営業益27%減

2026年度第2四半期の売上高は351.6億円(前年同期比-4.5%)、営業利益は19.5億円(同-27.2%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

応用地質株式会社

情報通信・サービスその他/サービス業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥351.6億¥368.1億−4.5%
営業利益¥19.5億¥26.8億−27.2%
経常利益¥22.4億¥30.7億−26.9%
純利益¥16.7億¥26.1億−36.1%
ROE(年換算)4.2%6.6%-

Executive Summary

2026年度Q2累計は、減収に加えて販管費の硬直性から営業レバレッジが逆回転し、増収率を上回る二桁減益となった決算である。売上高は351.6億円(前年比-4.5%)、営業利益は19.5億円(同-27.2%)、経常利益は22.4億円(同-26.9%)、純利益は16.7億円(同-36.1%)となった。純利益の減益率が特に大きい要因は、前年同期に14.7億円あった特別利益(投資有価証券売却益中心)が当期3.1億円へ縮小したことである。

業績変動要因

【売上高】売上高は351.6億円で前年比4.5%減となった。通期会社予想750.0億円(前期比-1.7%)に対する進捗率は46.9%で、標準的な50%をやや下回る水準である。

【損益】営業利益は19.5億円(同-27.2%)で、売上総利益が10.9億円減少した一方、販管費97.9億円は前年比0.7%減にとどまり、固定費吸収力の低下が減益を増幅した。営業利益率は5.5%で前年同期7.3%から約1.7pt低下、粗利率も33.4%(前年34.1%)へ低下しており、原価・販管費双方の採算悪化を伴う。経常利益は22.4億円(同-26.9%)。純利益16.7億円(同-36.1%)の減益率が営業段階を上回るのは、前年同期にあった投資有価証券売却益14.7億円が当期2.6億円へ縮小し、特別利益が14.8億円から3.1億円へ大幅減となったためである。減収減益。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は5.5%で前年同期7.3%から約1.7pt低下、純利益率は4.7%で前年同期7.1%から約2.3pt低下した。年換算ROEは4.2%、年換算ROAは約3.2%で、資産・資本効率は限定的な水準にある。【キャッシュ品質】営業CFは165.8億円で純利益の10.0倍に達するが、主因は売掛金等の175.2億円の回収による一時的な運転資本流入であり、恒常的な収益力を示す指標としては留意を要する。【投資効率】設備投資7.7億円は減価償却費8.7億円の0.89倍で、概ね維持更新水準にとどまる。のれんは10.3億円で純資産比1.3%にとどまり、M&A資産の減損リスクは限定的である。【財務健全性】自己資本比率75.8%、現金及び預金374.4億円、有利子負債30.4億円で、Debt/EBITDAは約1.1倍と保守的な財務構造を維持している。

キャッシュフロー分析

営業CFは165.8億円、投資CFは1.5億円のプラス、財務CFは-24.4億円で、フリーキャッシュフローは167.3億円となった。営業CFの主因は純利益16.7億円に加え、売掛金等の減少による175.2億円のキャッシュ流入であり、通常の利益創出を大きく上回る運転資本解放の寄与が大きい。買掛金は5.7億円減少しており、支払サイト延長による押し上げ効果は確認されない。投資CFは投資有価証券売却収入3.0億円および固定資産売却収入2.5億円が設備投資7.7億円を上回ったことでプラスとなった。財務CFは短期借入金の返済超過と配当支払15.6億円により流出となっている。全体として当期のキャッシュ創出力は運転資本回収と資産売却に支えられており、今後は本業由来のCF平準化が注目点となる。

収益の質

当期の税引前利益25.2億円には特別利益3.1億円(うち投資有価証券売却益2.6億円)が含まれ、一時的要因の占める比率は相応に高い。前年同期は特別利益が14.8億円と更に大きく、投資有価証券売却益14.7億円が経常利益から純利益への押し上げに寄与していたため、当期との比較では一時的利益の縮小が純利益の減益率を経常段階より大きくした主因である。営業外収益4.0億円と営業外費用1.0億円はネットでプラスに寄与しており、受取利息・配当金が支払利息を上回る構造は継続している。営業CFが純利益の10.0倍に達する点は会計利益と現金創出のギャップが大きいことを示すが、その要因は売掛金等175.2億円の回収という運転資本要因であり、アクルーアルの観点では当期の見かけ上のCF品質の高さをそのまま恒常的な収益力とは評価しにくい。

業績予想・ガイダンス

通期予想は売上高750.0億円(前期比-1.7%)、営業利益42.0億円(同+2.2%)、経常利益48.0億円(同-3.1%)で、いずれも据え置かれている。上期の進捗率は売上高46.9%、営業利益46.4%、経常利益46.8%、親会社株主帰属純利益42.5%で、利益進捗はいずれも標準的な50%を下回る。特に純利益進捗の遅れは、上期に発生した特別利益縮小の影響を反映したものであり、下期は本業利益の積み上げが焦点となる。通期営業利益42.0億円の達成には、下期に上期比約15%増の営業利益が必要となる。

株主還元

中間配当は1株当たり55.00円である。中間純利益16.6億円(親会社株主帰属)に対する配当性向は約80.7%と高水準にあるが、当期の自己株式取得は計上されておらず、総還元性向ではなく配当性向として評価すべき水準である。通期予想配当は110.00円、予想EPS171.12円に基づく通期予想配当性向は約64.3%であり、中間時点より低下する見込みである。現金及び預金374.4億円という潤沢な手元資金は配当継続の緩衝材となるが、当期FCFが運転資本回収に支えられている点を踏まえると、配当の持続性評価では通期営業利益の達成と本業CFの平準化が重要な観点となる。

リスク要因

  1. 事業環境変動リスク: 公共投資の執行時期や民間建設投資の変動が売上・利益率に影響する。上期は売上高-4.5%に対し営業利益-27.2%と固定費吸収力の低下が顕在化している。

  2. キャッシュフロー構造リスク: 営業CF165.8億円は売掛金等175.2億円の減少に大きく依存しており、回収局面が平常化・反転した際にはCFが大幅に縮小する可能性がある。

  3. 一時的利益依存リスク: 税引前利益25.2億円には投資有価証券売却益2.6億円を含む特別利益3.1億円が含まれ、資産売却益が縮小した場合は純利益の下押し要因となる。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(it_telecom)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率5.5%17.3% (4.1%–24.5%)−11.7pt
純利益率4.8%13.0% (2.0%–16.2%)−8.2pt

自社の収益性は業種中央値を大きく下回る水準にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)−4.5%22.5% (16.2%–26.8%)−27.0pt

業種内の高成長トレンドに対し、自社は減収局面にあり成長性の観点で劣位にある。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 営業利益率は前年同期比約1.7pt低下して5.5%となり、売上減少局面での固定費吸収力の低下が今回決算の主要な収益性課題として確認できる。

  2. 通期親会社株主帰属純利益予想に対する進捗率は42.5%で、売上・営業利益の進捗率(46~47%台)を下回っており、下期には本業利益の改善が構造的に求められる。

  3. 中間配当性向は約80.7%と高いが、当期の高い営業CFは運転資本の一時的な回収に支えられている点に留意が必要であり、配当の持続性評価では平常時の利益・CF水準を確認することが有用である。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)3,039円
base(基準)3,072円
bull(強気)3,113円
算出前提値
1株純資産(BPS)3,479円
調整後予想EPS187.8円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向64.3%
予想EPSの信頼度調整×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.88倍 / 16.4倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 2,991円〜3,158円、ω±0.1で 3,060円〜3,081円。

注記:

  • のれん償却 8.3円/株 を利益に足し戻しています(非資金費用・IFRS企業との比較可能性のため)。
  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。