| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥346.0億 | ¥340.8億 | +1.5% |
| 営業利益 | ¥53.2億 | ¥48.8億 | +9.1% |
| 経常利益 | ¥53.4億 | ¥49.1億 | +8.7% |
| 純利益 | ¥35.7億 | ¥33.3億 | +7.3% |
| ROE | 8.1% | 6.8% | - |
2027年3月期第1四半期は、主力のエンジニアリングソリューション事業の稼働率・単価が堅調に推移し、粗利率改善による営業レバレッジが増益を牽引する増収増益決算となった。売上高は346.0億円(前年比+1.5%)、営業利益は53.2億円(同+9.1%)、経常利益は53.4億円(同+8.7%)、純利益(親会社株主に帰属する当期純利益、連結純利益と同額)は35.7億円(同+7.3%)となった。粗利率は28.1%と前年から1.2pt上昇し、販管費率の上昇(12.7%、+0.1pt)を吸収したことが営業利益率15.4%(同+1.1pt)への改善につながった。
【売上高】売上高は346.0億円で前年比+1.5%の増収。売上の99.3%を占める主力のエンジニアリングソリューション事業が343.6億円(同+1.9%)と全体を牽引した一方、エンジニア紹介事業は2.4億円(同-32.2%)と縮小し、増収率を押し下げた。
【損益】粗利率28.1%(前年26.9%から+1.2pt)の改善が主因で、販管費率は12.7%とほぼ横ばい(+0.1pt)にとどまったため、営業利益率は15.4%(同+1.1pt)まで上昇した。経常利益は営業利益にほぼ連動し(営業外収益0.2億円、営業外費用ほぼゼロ)、特別損失も0.01億円と僅少で一時的要因の影響は限定的である。法人税等控除後の純利益は35.7億円(同+7.3%)となり、増収増益で着地した。
エンジニアリングソリューション事業は売上343.6億円(構成比99.3%、前年比+1.9%)、営業利益53.9億円(同+10.9%)、利益率15.7%と、増収以上のペースで増益し全社利益の押し上げ役となった。一方、エンジニア紹介事業は売上2.4億円(構成比0.7%、同-32.2%)、営業利益0.5億円(同-59.5%)と大幅に縮小しており、利益率自体は22.1%と主力事業を上回るものの、規模縮小により事業ポートフォリオの分散効果は低下している。
【収益性】営業利益率15.4%(前年14.3%)、純利益率10.3%(前年9.8%)、粗利率28.1%(前年26.9%)といずれも前年から改善し、営業レバレッジが機能している。【キャッシュ品質】包括利益35.4億円は純利益35.7億円とほぼ同水準で、差異は退職給付に係る調整額-0.3億円にとどまり、利益の質は高い。【投資効率】ROEは8.1%で、期末自己資本ベースで比較すると前年同期の6.8%(自社算出)から改善しており、純利益の増加と自己資本の減少(期末配当の実施等)の双方が押し上げに寄与した。【財務健全性】自己資本比率は54.3%で前年同期と同水準を維持し、流動資産644.1億円に対し流動負債206.7億円と流動比率は約312%に達し、短期の財務耐性は強固である。
キャッシュフロー計算書データが開示されていないため、貸借対照表の推移から資金動向を分析する。現金及び預金は437.5億円と前年同期の528.4億円から90.9億円減少した一方、利益剰余金は389.4億円と前年の435.5億円から46.1億円減少しており、両者の減少幅は近似することから期末配当の実施が現金減少の主因と考えられる。純資産も441.2億円と前年から46.4億円減少しているが、自己資本比率は54.3%を維持しており、財務基盤の健全性自体は損なわれていない。売掛金・受取手形は191.7億円と前年の185.0億円から+3.6%増加し、売上高の伸び率+1.5%を上回るペースで積み上がっており、運転資本の滞留動向は今後の資金創出力を左右する観点として留意される。
営業外収益は0.2億円、営業外費用はほぼゼロと僅少であり、経常利益53.4億円は営業利益53.2億円とほぼ連動していることから、コア事業からの利益寄与が明確である。特別損失も0.01億円(減損損失等)にとどまり、一時的要因が業績に与えた影響は限定的である。税引前利益53.4億円に対し法人税等17.6億円(実効税率約33.0%)を控除した純利益35.7億円は、包括利益35.4億円とほぼ同水準にあり、両者の差異0.3億円は主に退職給付に係る調整額によるもので、その他有価証券評価差額等の一時的な変動要因は小さい。これらを踏まえると、当期の利益はアクルーアル要因の影響が限定的で、質の高い収益と評価できる。
通期計画に対する進捗率は、売上高24.6%、営業利益26.0%、経常利益25.8%、純利益25.7%となり、四半期の標準的な進捗ライン(25%)とおおむね整合的である。特に営業利益・経常利益は計画をやや上回るペースで推移しており、当四半期において業績予想・配当予想のいずれも修正は行われていない。通期計画(売上高1408.0億円、営業利益205.0億円、経常利益207.0億円、EPS180.04円)に対し、現時点の進捗は着実である。
今期の配当予想は1株当たり85円で、前期の配当実績90円から5円の減配計画となっている。会社予想EPS180.04円に基づく配当性向は約47.2%であり、豊富な手元現金(437.5億円)と安定的な営業利益創出を背景に、配当原資の確保可能性は高いと考えられる。当四半期における配当予想の修正は行われていない。
事業集中リスク: エンジニアリングソリューション事業が売上の99.3%、利益の大半を占めており、特定事業領域の需要動向に業績が連動しやすい構造にある。
運転資本の滞留リスク: 売掛金・受取手形は191.7億円と前年比+3.6%増加し、売上高の伸び率+1.5%を上回るペースで積み上がっている。回収サイクルの長期化が進めば、営業キャッシュ創出力への影響が想定される。
退職給付債務リスク: 退職給付に係る負債は165.0億円と総資産812.9億円の20.3%を占める規模にあり、割引率など数理計算上の前提変動が損益及びその他の包括利益に影響を与える可能性がある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 15.4% | 8.0% (2.2%–15.8%) | +7.3pt |
| 純利益率 | 10.3% | 5.8% (1.5%–10.7%) | +4.6pt |
営業利益率・純利益率ともに業種中央値を大きく上回り、業種内でも収益性の高い部類に位置づけられる。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 1.5% | 9.3% (0.2%–16.9%) | -7.8pt |
売上高成長率は業種中央値を下回り、トップライン成長は業種内で相対的に緩慢である。
※出所: 当社集計
営業利益率15.4%は業種中央値8.0%を+7.3pt上回り、粗利率改善と販管費率の抑制という営業レバレッジの発現が収益性の高さを支えている。
通期計画に対する進捗率は主要指標で25%前後とおおむね標準線上にあり、業績予想・配当予想ともに修正が行われていないことから、計画の達成度は現時点で視界良好といえる。
売上高成長率+1.5%は業種中央値9.3%を下回る一方、売掛金の伸びが売上の伸びを上回っており、トップライン成長の緩慢さと運転資本の滞留動向が、今後の収益の質・持続性を評価する上でのモニタリングポイントとなる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 966円 |
| base(基準) | 1,015円 |
| bull(強気) | 1,076円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 571円 |
| 調整後予想EPS | 188.8円 |
| 株主資本コスト r | 9.15%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 47.2% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.78倍 / 5.4倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 987円〜1,046円、ω±0.1で 1,003円〜1,034円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。