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97432027 第2四半期プライムJGAAP

株式会社丹青社 2027年度 第2四半期 決算

株式会社丹青社の2027年度第2四半期決算レポート

株式会社丹青社

情報通信・サービスその他/サービス業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥483.9億¥560.4億−13.7%
営業利益¥33.4億¥56.1億−40.5%
経常利益¥34.2億¥56.7億−39.7%
純利益¥23.3億¥38.3億−39.1%
ROE(年換算)12.2%20.3%-

Executive Summary

当中間期は減収に加え、販管費率の上昇による負の営業レバレッジが働き、大幅減益となった。売上高は483.9億円(前年比-13.7%)、営業利益は33.4億円(同-40.5%)、経常利益は34.2億円(同-39.7%)、純利益は23.3億円(同-39.1%)となった。売上高の減少率を利益の減少率が大きく上回っており、案件採算の悪化と固定的な販管費負担が利益を圧迫した構図である。

業績変動要因

【売上高】売上高は483.9億円で前年同期比13.7%減少した。完成工事未収入金は221.8億円と総資産の40.8%を占め、案件の回収・検収進捗が売上実現に影響する状況が続く。一方、未成工事受入金は24.6億円と前年同期比28.9%増加しており、進行中案件の前受の積み上がりは下期の売上計上を一定程度支える材料となる。

【損益】売上総利益は96.8億円、粗利率は20.0%で前年同期の20.5%から低下した。販管費は63.4億円と前年同期比8.0%増加し、売上高が13.7%減少する中で販管費率は13.1%へ263bp上昇、営業利益率は6.9%へ311bp縮小した。営業外損益は0.8億円の黒字にとどまり経常利益への上積みは限定的、特別損益は計上されておらず、税引前利益34.2億円から法人税等10.9億円を控除した純利益は23.3億円である。減収に伴う固定費吸収力の低下が減益の主因であり、減収減益の決算である。

主要財務指標

【収益性】営業利益率6.9%は前年同期の10.0%から311bp低下し、純利益率も4.8%と前年同期の6.8%から202bp低下した。粗利率20.0%(前年20.5%)に加え、販管費率が13.1%へ263bp上昇したことが収益性悪化の主因である。【キャッシュ品質】特別損益は計上されておらず、税引前利益34.2億円と純利益23.3億円の差は法人税等10.9億円によるもので、実効税率は31.8%程度である。営業外収支は受取配当金0.3億円を含め0.8億円の黒字で、本業外要因による利益の上振れは限定的である。【投資効率】年換算ROEは12.2%であり、純利益率4.8%、総資産回転率1.78回、財務レバレッジ1.42倍に分解される。レバレッジは保守的であり、資産の効率的活用がROEを支える構造である。【財務健全性】自己資本比率は70.4%(前年66.8%)と改善し、流動比率は約304%に達する。長期借入金は2.8億円のみで、有利子負債への依存度は極めて低い。

キャッシュフロー分析

CF計算書の明示データはないが、BS変動から資金動向を分析できる。現金及び預金は138.4億円で前年同期の175.9億円から減少しており、完成工事未収入金221.8億円の積み上がりや工事未払金等の増加41.9%(67.8億円)など、案件進行に伴う運転資本の変動が資金の一部を吸収したとみられる。一方で長期借入金は2.8億円へ32.0%減少し、有利子負債への依存を一段と低下させている。無形固定資産は5.6億円へ49.1%増加したが総資産比は1.0%程度であり、大規模な投資支出を示す規模ではない。総じて、資金は事業運転資本と負債圧縮に配分される一方、手元流動性はやや低下している。

収益の質

当期に特別損益の計上はなく、経常利益と純利益の差は法人税等10.9億円による通常の税負担にとどまるため、利益の質は一時的要因に左右されていない。営業外収益は受取配当金0.3億円を中心に0.9億円、営業外費用は0.1億円と小さく、経常利益34.2億円は実質的に本業収益を反映している。一方、包括利益は23.4億円と純利益23.3億円とほぼ同水準であり、有価証券評価差額金0.2億円等のその他の包括利益要素は限定的で、両者の乖離は小さい。アクルーアルの観点では、完成工事未収入金が総資産の40.8%を占め、売上高減少下でも高止まりしていることから、キャッシュ化のタイミングが利益の実現ペースに影響しうる点に留意が必要である。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想は売上高1,070.0億円(前年比-0.2%)、営業利益80.0億円(同-4.3%)、経常利益81.0億円(同-2.8%)で据え置かれている。当中間期の進捗率は売上高45.2%、営業利益41.8%、経常利益42.2%、純利益40.9%で、いずれも標準進捗率50%を下回るが、標準進捗率からの乖離は10pt未満にとどまる。通期営業利益率予想は7.5%であり、中間期実績の6.9%を上回るため、計画達成には下期での採算改善と販管費の売上対応力向上が必要となる。

株主還元

中間配当は1株当たり36.00円で、中間期EPS49.28円に対する配当性向は74.7%となる。通期配当予想は1株当たり80.00円、通期EPS予想120.25円に基づく予想配当性向は約66.5%である。中間期の高い配当性向は、減益局面で利益に対する配当負担が相対的に高まっていることを示す。利益剰余金は289.4億円、純資産は383.1億円と厚く、財務基盤は当面の配当継続を支えるが、下期の利益計画達成状況が株主還元余力の評価において重要となる。

リスク要因

  1. 収益性悪化の継続リスク: 売上高が前年同期比13.7%減少する一方、営業利益は同40.5%減少した。案件採算の悪化や固定費負担の高まりが続けば、通期営業利益率7.5%の達成が困難になる可能性がある。

  2. 完成工事未収入金の回収・検収リスク: 完成工事未収入金221.8億円は総資産の40.8%を占める。検収遅延や顧客の支払条件変更が生じれば、資金回収と期間損益に影響しうる。

  3. 配当負担リスク: 中間配当36.00円に基づく配当性向は74.7%であり、減益が長期化した場合、利益に対する配当負担がさらに上昇する可能性がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(it_telecom)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率6.9%9.5% (4.0%–15.4%)−2.6pt
純利益率4.8%7.0% (3.1%–11.7%)−2.2pt

営業利益率・純利益率ともに業種中央値を下回り、収益性は業種内で相対的に低い位置にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)−13.7%8.2% (1.7%–16.8%)−21.9pt

売上高成長率は業種中央値を大きく下回り、業種内でも減収が目立つ位置づけにある。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 当中間期は減収減益で、営業利益率が前年同期比311bpの大幅低下となった。販管費が売上高減少に対応しきれず、負の営業レバレッジが発生している点が構造的な注目点である。

  2. 年換算ROE12.2%は良好な水準を維持しているが、自己資本比率70.4%という保守的な財務構造の下での数値であり、利益率の回復が今後の資本効率維持の鍵となる。

  3. 通期予想に対する進捗率は40.9%から42.2%と標準進捗を下回るものの乖離は10pt未満であり、未成工事受入金の28.9%増加は下期の売上を一定程度支える材料として観察される。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)911円
base(基準)936円
bull(強気)967円
算出前提
1株純資産(BPS)808円
調整後予想EPS126.1円
株主資本コスト r9.87%(10年国債 2.87% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向66.5%
予想EPSの信頼度調整×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.16倍 / 7.4倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 912円〜962円、ω±0.1で 934円〜940円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-08 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。