| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥1011.6億 | ¥944.4億 | +7.1% |
| 営業利益 | ¥33.9億 | ¥36.8億 | -8.0% |
| 経常利益 | ¥36.6億 | ¥44.1億 | -17.0% |
| 純利益 | ¥31.0億 | ¥35.8億 | -13.2% |
| ROE | 2.3% | 2.6% | - |
当第1四半期は増収減益となり、売上拡大による増収効果を原価率上昇と海外関係会社の採算悪化が打ち消す決算となった。売上高は1,011.6億円(前年同期比+7.1%)、営業利益は33.9億円(同-8.0%)、経常利益は36.6億円(同-17.0%)となった。当期純利益(連結合計)は31.0億円(同-13.2%)、うち親会社株主に帰属する当期純利益は28.5億円(同-16.3%)である。減益の主因は売上総利益率の低下(18.5%、前年19.2%から-0.7pt)と海外関係会社セグメントの営業利益急減(-44.4%)で、税引前利益は特別利益8.8億円の計上により前年並みの44.2億円(同+1.2%)を確保したものの、この押し上げは一時的要因によるものである。
【売上高】売上高は1,011.6億円で前年同期比+7.1%の増収となった。セグメント別ではDomesticAffiliatedCompanies(国内関係会社)が+18.5%、OverseasAffiliatedCompanies(海外関係会社)が+9.8%、主力のStandAloneService(単体サービス)が+4.3%と、3セグメントすべてが増収を確保した。売上構成比は単体サービスが61.9%を占めて中心的存在で、海外関係会社26.2%、国内関係会社11.9%となっている。
【損益】営業利益は33.9億円で前年比-8.0%の減益となった。売上総利益率が18.5%(前年19.2%)に低下したことが主因で、販管費率は15.2%(前年15.3%)とわずかに改善したものの原価率上昇を相殺できなかった。セグメント別営業利益ではStandAloneServiceが+12.8%(利益率3.2%、前年2.9%)と増益を確保した一方、OverseasAffiliatedCompaniesは-44.4%(利益率1.9%、前年3.8%)、DomesticAffiliatedCompaniesも-11.2%(利益率6.4%、前年8.5%)と、海外・国内関係会社の採算悪化が全社利益を押し下げた。経常利益は36.6億円(同-17.0%)で、前年計上の為替差益4.1億円が今期2.1億円に縮小したことも押し下げに寄与した。特別利益8.8億円(補償金収入等)を主因に税引前利益は44.2億円(同+1.2%)を確保したが、この一時的要因を除けば経常段階の収益力は前年を下回る。親会社株主に帰属する当期純利益は28.5億円(同-16.3%)となり、結論として増収減益の決算である。
3セグメントとも増収を確保したが、増益はStandAloneServiceのみにとどまった。StandAloneService(単体サービス、売上構成比61.9%)は売上649.4億円(+4.3%)、営業利益20.6億円(+12.8%)、利益率3.2%(前年2.9%)と増収増益で営業レバレッジが効いた。OverseasAffiliatedCompanies(海外関係会社、構成比26.2%)は売上274.5億円(+9.8%)と増収を維持したが、営業利益は5.3億円(-44.4%)、利益率1.9%(前年3.8%)に急低下し、増収減益となった。DomesticAffiliatedCompanies(国内関係会社、構成比11.9%)は売上124.2億円(+18.5%)と高成長ながら、営業利益は7.9億円(-11.2%)、利益率6.4%(前年8.5%)と、こちらも増収減益である。全社の営業利益率低下は海外・国内関係会社の採算悪化が主因であり、主力単体サービスの収益性改善だけでは相殺しきれていない。
【収益性】営業利益率は3.3%(前年3.9%)、粗利率は18.5%(前年19.2%)、純利益率(親会社株主帰属ベース)は2.8%(前年3.6%)といずれも前年から低下し、原価率上昇が収益性低下の中心要因となっている。【キャッシュ品質】現金及び預金は719.7億円で前年同期末804.7億円から-10.6%減少し、売掛金は739.3億円(前年753.9億円)とほぼ横ばい、棚卸資産は38.2億円と前年同期末27.8億円から+37.4%増加している。【投資効率】ROEは2.3%(四半期ベース、期末自己資本対比)、EPSは76.00円(前年90.85円)、BPSは3,366.46円(前年3,423.25円)と、いずれも前年から低下傾向にある。【財務健全性】自己資本比率は57.6%(前年57.3%)とわずかに改善し、長期借入金1.3億円・社債1.4億円と有利子負債は極めて小規模で、財務レバレッジは低位に抑えられている。
キャッシュ・フロー計算書は開示されていないため、貸借対照表の増減から資金動向を分析する。現金及び預金は719.7億円で前年同期末比-84.9億円(-10.6%)減少した。利益剰余金は984.4億円で前年同期末1,008.4億円から-24.0億円減少しており、当期の親会社株主帰属純利益28.5億円を踏まえると、この間に3月期決算に伴う期末配当金の支払いが実施され資金流出につながったとみられる。あわせて長期借入金が前年同期末21.0億円から1.3億円へ、短期借入金も0.6億円から0.25億円へ大幅に圧縮されており、有利子負債の返済も現金減少の一因となっている。一方、棚卸資産は38.2億円(前年同期末27.8億円、+37.4%)と増加しており、案件増加に伴う仕掛品等の積み上がりが運転資本をやや圧迫している可能性がある。総じて、配当支払いと有利子負債圧縮という資金使途が先行し手元流動性はやや低下したが、自己資本比率は前年から改善しており財務基盤への影響は限定的である。
当期の税引前利益44.2億円には特別利益8.8億円(補償金収入等)が含まれ、特別損失1.1億円(固定資産除却損0.8億円、減損損失0.3億円)を差し引いても純額で税引前利益を+7.6億円押し上げている。経常利益36.6億円との差額の大半はこの一時的要因によるものである。営業外収益は4.9億円で、うち為替差益は2.1億円と前年の4.1億円から縮小し、非経常的な為替要因への依存度は低下したが、その分経常利益を下支えする力も弱まっている。包括利益は33.5億円で純利益31.0億円との差は+2.5億円にとどまり、有価証券評価差額金+2.4億円や持分法適用会社のOCI持分+1.4億円がプラスに寄与した一方、為替換算調整額は-1.4億円と、純利益と包括利益の乖離は限定的である。以上を踏まえると、特別利益による押し上げ分を除いた実力ベースの収益力は前年を下回っており、経常的な収益力の低下がうかがえる。
通期計画に対するQ1(3か月)進捗率は、売上高が24.7%(1,011.6億円/4,100.0億円)と単純進捗目安の25%に近い水準を確保した一方、営業利益は20.2%(33.9億円/168.0億円)、経常利益は20.6%(36.6億円/178.0億円)、純利益は21.1%(28.5億円/135.0億円)と利益系指標はやや遅れた進捗となっている。通期計画では売上+4.1%・営業利益+1.5%の増収増益を見込む一方、経常利益は-6.2%の減益を予想しており、Q1時点で顕在化した粗利率低下や海外関係会社の採算悪化を踏まえた見立てと整合的である。当四半期において業績予想・配当予想の修正は行われていない。
通期の配当予想は1株当たり145.00円で、通期EPS予想360.26円に基づく配当性向は約40.2%となる。期中平均株式数約3,747万株から算出される年間配当総額は約54.3億円で、通期純利益予想135.0億円に対し十分な支払余力がある。現金及び預金719.7億円と、長期借入1.3億円・社債1.4億円にとどまる低有利子負債の財務体質を踏まえると、配当の支払原資は安定的に確保されているとみられる。当四半期時点で配当予想の修正は発表されていない。
海外関係会社の採算悪化: 海外関係会社の営業利益は5.3億円で前年比-44.4%、利益率は1.9%と前年3.8%から大きく低下した。売上は+9.8%と増収を維持しているため、コスト構造や案件ミックスの変化が採算を圧迫している可能性がある。
粗利率低下による構造的な利益圧迫: 売上総利益率は18.5%と前年19.2%から-0.7pt低下し、これが営業利益率を3.3%(前年3.9%)へ押し下げる主因となった。この傾向が続く場合、増収が増益に結び付きにくい構造が定着するおそれがある。
一時的利益への依存: 税引前利益44.2億円のうち特別利益8.8億円が押し上げに寄与しており、これを除いた経常利益は36.6億円(前年比-17.0%)と前年を大きく下回る。特別利益の反復性は低く、次期以降も同水準の押し上げ効果が継続するとは限らない。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 3.3% | 8.1% (2.3%–15.9%) | -4.7pt |
| 純利益率 | 3.1% | 5.9% (1.6%–10.7%) | -2.8pt |
自社の営業利益率・純利益率はいずれも業種中央値を下回り、収益性は業種内で下位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 7.1% | 9.3% (0.4%–16.9%) | -2.2pt |
売上成長率も業種中央値をやや下回り、増収ペースは業種内で中位からやや下位にとどまる。
※出所: 当社集計
主力のStandAloneServiceは売上+4.3%に対し営業利益+12.8%と増収増益を確保し、利益率も3.2%(前年2.9%)に改善しており、全社収益改善の起点となっている。
海外関係会社の営業利益率が1.9%(前年3.8%)まで低下しており、増収基調にもかかわらず採算が悪化している点は、今後のセグメント別収益動向を見る上での着目点である。
経常利益(-17.0%)や当期純利益(連結、-13.2%)の減益幅が営業利益(-8.0%)より大きいのは、前年計上の為替差益の縮小と特別損益の影響によるもので、段階利益ごとの減益幅の差は一時的・非経常的要因の寄与度を示している。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 3,440円 |
| base(基準) | 3,517円 |
| bull(強気) | 3,610円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 3,366円 |
| 調整後予想EPS | 377.8円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 40.2% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.04倍 / 9.3倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 3,420円〜3,618円、ω±0.1で 3,513円〜3,522円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。