| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥741.3億 | ¥690.0億 | +7.4% |
| 営業利益 | ¥143.6億 | ¥102.0億 | +40.7% |
| 経常利益 | ¥135.5億 | ¥99.0億 | +36.9% |
| 純利益 | ¥110.8億 | ¥82.0億 | +35.1% |
| ROE | 4.7% | 3.6% | - |
増収に加え、粗利率改善と販管費規律により営業利益が売上を大きく上回る伸長を示し、増収増益の質が高い決算となった。売上高は741.3億円(前年比+7.4%)、営業利益は143.6億円(同+40.7%)、経常利益は135.5億円(同+36.9%)、純利益(親会社株主に帰属する当期純利益)は84.2億円(同+34.4%)となった。営業利益率は19.4%で前年14.8%から+4.6pt改善し、施設管理運営業の高マージン化が全社収益性を牽引した。
【売上高】売上高741.3億円は前年比+7.4%増収。セグメント別では物品販売業397.9億円(構成比53.7%、YoY+6.4%)、施設管理運営業310.2億円(同41.9%、YoY+9.5%)、飲食業47.9億円(同6.5%、YoY+5.5%)で、施設管理運営業が最も高い成長率を示した。
【損益】営業利益143.6億円(YoY+40.7%)は売上成長を大幅に上回り、売上原価率が前年比で低下、販管費率も46.6%(前年49.7%)に改善したことが寄与した。営業外費用では支払利息が10.9億円(前年8.9億円)に増加したが、営業利益の伸びが吸収し経常利益135.5億円(YoY+36.9%)を確保。特別損益は特別利益0.1億円・特別損失0.1億円と軽微で一時的要因の影響は小さい。純利益は84.2億円(YoY+34.4%)で、非支配株主に帰属する純利益26.6億円を差し引いた後の水準。増収増益であり、増益率が増収率を大きく上回る点が特徴。
施設管理運営業は売上310.2億円(YoY+9.5%)、営業利益86.7億円(YoY+40.9%)、利益率28.0%で最大の利益貢献セグメントとなった。物品販売業は売上397.9億円(YoY+6.4%)、営業利益82.4億円(YoY+24.2%)、利益率20.7%。飲食業は売上47.9億円(YoY+5.5%)、営業利益2.6億円(YoY+33.8%)、利益率5.5%と他セグメントに比べ低採算にとどまる。施設管理運営業と物品販売業の利益率差は7.3ptで、家賃収益型ビジネスの安定的な高マージン構造が全社利益率を押し上げている。
【収益性】営業利益率19.4%は前年14.8%から改善し、純利益率11.4%(前年9.1%)も同様に上昇した。粗利率は66.0%と前年64.5%から改善しており、コスト効率の向上が利益率改善を支えている。【キャッシュ品質】営業外収益7.4億円は受取配当金1.6億円・受取利息0.8億円を中心とした構成で、経常的な収益への依存度は低く、特別損益も軽微であるため利益は本業由来の色彩が強い。【投資効率】ROEは4.7%、EPS(基本)は¥90.70(前年¥67.51、YoY+34.4%)、BPSは¥2,308.66。総資産回転率は低位で、資産集約型事業構造がROEの上値を抑える一因となっている。【財務健全性】自己資本比率は45.7%で前年46.7%からやや低下したが、現金及び預金は1,048.6億円と厚く、短期借入金148.5億円を大きく上回る水準にあり、短期の資金繰りに懸念は小さい。
CF計算書の直接開示はないが、BS推移から資金動向を読み取ると、現金及び預金は1,048.6億円で前年968.9億円から+79.7億円増加し、流動性バッファは厚みを増している。固定資産面では建設仮勘定が216.0億円減少し建物及び構築物が342.4億円増加しており、投資段階から稼働段階への移行が進んでいることを示す。資金調達面では社債が1,066.3億円と前年766.8億円から大きく増加し、長期借入金は1,007.1億円と小幅減少したことから、調達手段を借入から社債へシフトさせている様子がうかがえる。流動負債は634.6億円で前年729.5億円から減少し、短期負債の圧縮も進んでいる。全体として、投資資金を長期債券で調達しつつ現金水準を維持する保守的な資金運営がみられる。
当期利益は本業主導であり、特別利益0.1億円・特別損失0.1億円と一時項目の影響は極めて小さい。営業外収益7.4億円は売上高の約1.0%にあたり、受取配当金1.6億円・受取利息0.8億円・その他営業外収益2.9億円で構成され、非経常的な収益への依存は低い。一方、支払利息は10.9億円と前年8.9億円から増加し、社債発行による調達拡大が影響しているが、営業利益の伸びがこれを十分に吸収している。実効税率は法人税等24.7億円/税引前利益135.5億円で約18.2%と低位にとどまり、純利益率の押し上げに寄与した。経常利益135.5億円と純利益(親会社株主帰属)84.2億円の差は主に非支配株主に帰属する純利益26.6億円と税負担によるもので、ブリッジは明瞭である。包括利益は112.9億円で純利益(連結)110.8億円と近接し、その他有価証券評価差額金や退職給付調整額等のOCI項目は限定的であり、純利益との乖離は小さい。
通期予想に対するQ1進捗は、売上高が741.3億円/2,967.0億円で24.98%と標準的な進捗率にとどまる一方、営業利益は143.6億円/456.0億円で31.5%、経常利益は135.5億円/458.0億円で29.6%、純利益は84.2億円/242.0億円で34.8%と、利益指標が売上進捗を上回るペースで先行している。これは前述の利益率改善が計画を上回るペースで進んでいることを示す。業績予想・配当予想はいずれも修正なしで、会社側は現時点で当初計画を維持している。
会社予想の年間配当は1株95円(前年45円から増額)で、EPS予想260.71円に対する配当性向は約36.4%となる。自社株買いの実施に関する開示はなく、株主還元は配当を中心とした政策とみられる。現金及び預金1,048.6億円という厚い手元資金は、配当継続の裏付けとなる要素の一つである。
運転資本の張り付き: 売掛金281.5億円・棚卸資産107.9億円の水準から算出されるDSO・DIOは高水準にあり、売上成長に対する現金化の遅延が示唆される。物品販売セグメントの在庫積み上がりは、需要変動時の値引き販売リスクにつながり得る。
資本効率の低位: ROE4.7%は総資産回転率の低さに起因し、建物・構築物への投資増加(前年比+17.0%)が今後もこの構造を維持する可能性がある。資産集約型の事業モデルは資本効率改善の制約となりやすい。
金利負担の増加: 支払利息は10.9億円で前年8.9億円から増加し、社債残高が1,066.3億円(前年766.8億円)へ拡大している。金利上昇局面では利払い負担がさらに増す可能性があり、モニタリングが必要な項目である。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 19.4% | 7.1% (1.9%–16.0%) | +12.3pt |
| 純利益率 | 14.9% | 4.4% (2.2%–10.8%) | +10.5pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を大きく上回り、収益性は業種内で上位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 7.4% | 4.5% (-12.6%–22.7%) | +3.0pt |
売上成長率も業種中央値を上回るが、業種内のばらつき(IQR)は大きく、成長率単独では上位グループに埋没する水準である。
※出所: 当社集計
営業利益率は19.4%と前年14.8%から+4.6pt改善し、施設管理運営業の高マージン(28.0%)が全社収益性を押し上げる構造的な変化が確認できる。この利益率改善が販管費規律とセグミックスの両輪で進んでいる点は、収益構造の質的向上を示す。
通期進捗率は営業利益31.5%・純利益34.8%と売上進捗24.98%を上回り、利益面での先行が確認できる。予想修正は行われていないため、今後の進捗動向が注目点となる。
売掛金・棚卸資産の水準から運転資本の張り付きが観察され、キャッシュ転換の遅延リスクが利益成長の裏側に存在する。現金及び預金1,048.6億円の厚みは短期的な緩衝材として機能しているが、在庫・債権効率の推移は今後の確認ポイントである。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 2,443円 |
| base(基準) | 2,491円 |
| bull(強気) | 2,531円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 2,309円 |
| 調整後予想EPS | 277.0円 |
| 株主資本コスト r | 9.27%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 36.4% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.062(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.08倍 / 9.0倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 2,422円〜2,564円、ω±0.1で 2,487円〜2,498円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。