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97022026 第2四半期プライムJGAAP

アイ・エス・ビー(9702) 2026年度第2四半期決算

2026年度第2四半期の売上高は191.7億円(前年同期比+4.0%)、営業利益は15.8億円(同+12.3%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/情報・通信業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥191.7億¥184.4億+4.0%
営業利益¥15.8億¥14.1億+12.3%
経常利益¥16.2億¥14.3億+13.4%
純利益¥10.2億¥8.0億+28.1%
ROE6.8%5.5%-

Executive Summary

アイ・エス・ビーの当中間期は増収増益で、特に営業利益率の改善を伴う質の高い増益となった。売上高は191.7億円(前年比+4.0%)、営業利益は15.8億円(同+12.3%)、経常利益は16.2億円(同+13.4%)、純利益は10.2億円(同+28.1%)となった。営業利益率は8.3%で前年7.6%から改善し、販管費率の低下と高採算のセキュリティ事業の伸長が主因である。

業績変動要因

【売上高】売上高は191.7億円で前年比+4.0%増収。セグメント別では、売上構成比82.4%を占める主力のInformationServiceが158.5億円(同+1.7%)と緩やかな伸びに留まったのに対し、SecuritySystemは34.0億円(同+15.6%)と高成長を示した。売上構成比は小さいSecuritySystemの伸長が全社増収を牽引した構図である。

【損益】営業利益は15.8億円(同+12.3%)で、粗利率は24.7%と前年から0.2pt縮小したものの、販管費率が16.5%と0.8pt改善したことで営業レバレッジが働いた。セグメント利益ではInformationServiceが8.7億円(同-1.3%)とわずかに減益となった一方、SecuritySystemは7.1億円(同+37.7%)、利益率20.8%と大幅に改善し全社増益の主因となった。経常利益は16.2億円(同+13.4%)、純利益は10.2億円(同+28.1%)で、営業外・特別損益の影響は限定的であり、純利益率5.3%への改善は事業段階の増益と税負担構造に由来する。結論として増収増益である。

セグメント別分析

セグメントはInformationService(情報サービス)とSecuritySystem(セキュリティシステム)の2区分。InformationServiceは売上158.5億円(構成比82.4%、前年比+1.7%)、営業利益8.7億円(同-1.3%)、利益率5.5%と、増収ながら利益はやや後退した。SecuritySystemは売上34.0億円(構成比17.6%、前年比+15.6%)、営業利益7.1億円(同+37.7%)、利益率20.8%と、InformationServiceに対し利益率で15.3pt上回る高採算セグメントとして全社利益の伸長を牽引した。両セグメントの利益率格差は大きく、セグメントミックスの変化が全社マージンに与える影響が大きいことを示している。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は8.3%で前年7.6%から改善、純利益率は5.3%で前年4.3%から改善した。粗利率は24.7%とわずかに縮小したが、販管費率16.5%の低下が寄与し、増収を上回る増益を実現した。【キャッシュ品質】営業CFは7.4億円で前年比-34.4%と純利益の伸長に対して見劣りし、営業CF/純利益は約0.73倍にとどまった。主因は仕入債務の減少(-9.5億円)による運転資本の逆風で、売上債権・棚卸資産の減少によるプラス効果を相殺した。【投資効率】ROEは6.8%で、総資産回転率は低位にあり、現金厚めのバランスシートが回転率を抑制している。設備投資は0.9億円と抑制的で、減価償却費1.8億円に対しCapExは減価償却の半分程度に留まる。【財務健全性】自己資本比率は71.6%と高水準で、現金及び預金90.4億円に対し短期借入金は1.2億円と極めて小さく、実質無借金の状態にある。

キャッシュフロー分析

営業CFは7.4億円で前年の11.3億円から-34.4%と減少し、純利益10.2億円との比較でキャッシュ転換は弱まった。主因は仕入債務の減少(-9.5億円相当)による運転資本の逆風で、売上債権の減少(+6.6億円)や棚卸資産の減少(+2.0億円)によるプラス効果を一部相殺する形となった。投資CFは-1.7億円で、設備投資0.9億円を中心とした抑制的な投資水準にとどまる。財務CFは-6.3億円で、配当支払いが主な流出要因である。フリーCF(営業CF+投資CF)は5.7億円で、当該期間の配当支払6.3億円をやや下回っており、キャッシュ創出面では運転資本の正常化が今後の課題となる。

収益の質

当期の増益は営業段階の改善が主体で、収益の質は総じて経常的な事業活動に基づいている。営業外収益は0.4億円で売上高の0.2%程度に過ぎず、受取配当金0.2億円を中心とした小規模な構成であり、利益全体への影響は限定的である。特別損益は確認されず、経常利益16.2億円と純利益10.2億円の差は法人税等6.0億円の負担によるもので、実効税率は約37%である。一方で、営業CFが純利益を下回っており(約0.73倍)、利益のキャッシュ化にはタイムラグが見られる。この乖離は主に仕入債務減少という運転資本要因によるもので、収益認識自体の質に構造的な問題はないと考えられる。包括利益は9.8億円で、純利益10.2億円との差は有価証券評価差額金のマイナス(-0.6億円)等の影響によるものである。

業績予想・ガイダンス

通期予想に対する進捗率は、売上高49.8%(191.7億円/385.0億円)、営業利益52.7%(15.8億円/30.0億円)、経常利益53.1%(16.2億円/30.5億円)、純利益55.0%(10.2億円/18.5億円)である。上期は標準進捗(50%)を上回るペースで、通期予想の営業利益成長率(+29.6%)に対し上期はすでに+12.3%を実現している。業績予想および配当予想の修正はいずれも無く、会社は現行計画の達成に向け順調な進捗との見方を示している。

株主還元

通期配当予想は1株70円で、前年配当実績に対する修正は無い。会社予想EPS161.4円に対する配当性向は約43.4%であり、持続可能な範囲にあると考えられる。上期の配当支払額は6.3億円で、同期間のフリーCF5.7億円をやや上回ったが、現金及び預金90.4億円と実質無借金の財務基盤を踏まえると、通期でのキャッシュフローによる配当カバレッジには十分な余力があるとみられる。自社株買いに関する記載はない。

リスク要因

  1. セグメント利益依存度の変化: 全社増益の主因は高採算のSecuritySystem(利益率20.8%)の伸長によるもので、主力のInformationService(利益率5.5%)は営業利益が前年比-1.3%と伸び悩んでいる。高マージン案件の期ズレなどにより、セグメントミックス次第で全社利益率が変動しやすい構造にある。

  2. 運転資本に起因するキャッシュ転換の弱さ: 営業CFは7.4億円で前年比-34.4%、純利益10.2億円に対する比率は約0.73倍に低下した。仕入債務が前年から9.5億円減少したことが主因であり、この運転資本変動が一時的か構造的かは今後の推移を確認する必要がある。

  3. 投資抑制による中期的な影響: 設備投資は0.9億円で減価償却費1.8億円の半分程度にとどまっており、更新投資や成長投資の配分状況は今後の生産性・競争力に影響を与える可能性がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率8.3%17.3% (4.1%–24.5%)−9.0pt
純利益率5.3%13.0% (2.0%–16.2%)−7.7pt

営業利益率・純利益率ともに業種中央値を下回り、収益性は業種内で相対的に低位に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)4.0%22.5% (16.2%–26.8%)−18.5pt

売上高成長率は業種中央値を大きく下回り、成長性の面では業種内で低位グループに位置する。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 営業利益率は8.3%(前年7.6%)へ改善し、販管費率低下と高採算のセキュリティ事業の構成比上昇が構造的な要因として観察される。この傾向が続くかは、セグメント別利益率の推移を追う上で注目点となる。

  2. 営業CF/純利益が約0.73倍に低下しており、増益の一方でキャッシュ創出力は前年より弱まっている。主因は仕入債務減少による運転資本変動であり、下期にかけての正常化有無が収益の質を判断する材料となる。

  3. 自己資本比率71.6%、実質無借金という高い財務健全性を背景に、通期進捗は50%超と計画線上で推移しており、業績予想・配当予想はいずれも修正されていない。

理論株価(参考値)

残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。

シナリオ理論株価
bear(弱気)1,403円
base(基準)1,437円
bull(強気)1,480円
算出前提
1株純資産(BPS)1,298円
調整後予想EPS175.3円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向43.4%
予想EPSの信頼度調整×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.11倍 / 8.2倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 1,398円〜1,479円、ω±0.1で 1,434円〜1,442円。

注記:

  • のれん償却 6.1円/株 を利益に足し戻しています(非資金費用・IFRS企業との比較可能性のため)。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。