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96632027 第1四半期プライムJGAAP

株式会社ナガワ 2027年度 第1四半期 決算

株式会社ナガワの2027年度第1四半期決算レポート

株式会社ナガワ

情報通信・サービスその他/サービス業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥85.8億¥80.1億+7.1%
営業利益¥9.8億¥7.5億+31.9%
経常利益¥14.1億¥11.2億+25.6%
純利益¥9.2億¥7.4億+23.6%
ROE1.4%1.1%-

Executive Summary

増収増益となり、営業利益は売上成長を大きく上回る伸びを示し、収益性の改善が明確になった。売上高は85.8億円(前年比+7.1%)、営業利益9.8億円(同+31.9%)、経常利益14.1億円(同+25.6%)、純利益9.2億円(同+23.6%)。営業利益率は11.5%と前年同期9.3%から+2.2pt改善し、粗利率39.8%の維持と販管費の抑制(24.3億円、前年比-0.9%)が寄与した。経常段階では受取配当金4.2億円を中心とする営業外収益4.3億円が上乗せされ、経常利益率は16.4%まで拡大している。

業績変動要因

【売上高】売上高は85.8億円(前年比+7.1%)。セグメント別では全体の83.0%を占める中核のModularBuildingが71.2億円(+6.0%)、Prefabricated Building & System Buildingsが12.9億円(+16.2%)、Construction Machineryが1.7億円(-9.1%)となった。主力Modularの安定成長に加え、Prefabricatedの高成長が全体の増収を押し上げた。

【損益】営業利益は9.8億円(+31.9%)で、営業利益率は11.5%と前年9.3%から+2.2pt改善した。粗利率39.8%を維持しつつ販管費が前年比ほぼ横ばい(24.3億円、-0.9%)にとどまり、増収効果が営業利益に直結する良好な営業レバレッジが働いた。経常利益は14.1億円(+25.6%)で、営業外収益4.3億円(うち受取配当金4.2億円)がさらに上乗せされた。特別損失0.2億円(固定資産除却損等)を計上した後の純利益は9.2億円(+23.6%)。増収増益で着地した。

セグメント別分析

ModularBuildingは売上71.2億円(+6.0%)、営業利益8.1億円(+21.8%)、利益率11.3%と、全社売上の83.0%を占める中核事業として業績を牽引した。Prefabricated Building & System Buildingsは売上12.9億円(+16.2%)、営業利益1.7億円(+94.2%)、利益率13.0%と3セグメント中最も高い収益性を示し、大幅増益となった。Construction Machineryは売上1.7億円(-9.1%)と減収だが、営業利益0.2億円(+110.0%)、利益率12.4%と収益性は改善しており、規模は小さいながら案件ミックスの変化がうかがえる。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は11.5%(前年9.3%、+2.2pt)、純利益率は10.7%(前年9.3%、+1.4pt)、粗利率は39.8%で前年からほぼ横ばいを維持しており、価格・原価コントロールの安定が確認できる。【キャッシュ品質】四半期売上・原価をもとに算出した売上債権回転日数は約41日(前年約52日)、棚卸資産回転日数は約77日(前年約79日)、キャッシュ・コンバージョン・サイクルは約74日(前年約80日)といずれも前年から短縮しており、運転資本効率はやや改善している。【投資効率】ROEは1.4%、総資産回転率(四半期売上高÷総資産)は0.11回にとどまり、厚い現預金140.1億円と投資有価証券212.0億円を含む資産構成が回転率を押し下げている。【財務健全性】自己資本比率は88.1%(前年87.3%)、総資産は766.5億円(前年比-3.4%)、純資産は675.1億円(前年比-2.5%)で、資本構成は保守的な水準を維持している。

キャッシュフロー分析

CF計算書データの開示はないため、貸借対照表の増減から資金動向を分析する。現金及び預金は140.1億円で前年148.8億円から-5.8%減少し、投資有価証券は212.0億円で前年227.6億円から-6.9%減少した。一方、棚卸資産は43.8億円(前年比+5.1%)、契約資産は5.5億円(同+69.8%)と増加しており、案件進捗に伴う資産の積み上がりが期中の資金を吸収したとみられる。未払法人税等は前年12.7億円から4.3億円へ-66.1%減少しており、納税に伴う資金流出があったと考えられる。純資産は675.1億円で前年692.5億円から-2.5%減少しているが、これはその他有価証券評価差額金が75.9億円(前年87.0億円)へ縮小した影響が主因とみられ、利益剰余金は513.7億円(前年520.0億円)とやや減少している。

収益の質

営業外収益4.3億円は売上高の5.0%に相当し、そのうち受取配当金が4.2億円と大宗を占める。これは投資有価証券212.0億円の保有から得られる比較的経常性の高い収益である一方、本業の営業活動そのものから生じたものではなく、経常利益率16.4%が営業利益率11.5%を大きく上回る構図を作っている。特別損失は0.2億円と軽微で、経常利益と純利益の差異は主に法人税等4.7億円による。棚卸資産(43.8億円、前年比+5.1%)と契約資産(5.5億円、同+69.8%)の増加は将来の売上計上に向けたアクルーアルであり、利益の増加ペースに対してキャッシュ化のタイミングがやや遅れる可能性がある点は留意される。

業績予想・ガイダンス

通期会社計画に対するQ1進捗率は、売上高22.6%(単純進捗25%比-2.4pt)、営業利益21.8%(同-3.2pt)、経常利益27.6%(同+2.6pt)、純利益27.8%(同+2.8pt)。売上高・営業利益がやや遅行する一方、経常利益・純利益は営業外収益(受取配当金)の計上時期を背景に先行している。通期会社計画は売上高380.0億円(+7.4%)、営業利益45.0億円(+2.7%)、経常利益51.0億円(+1.9%)に対し、純利益は33.0億円(-25.6%)と減益計画になっている点が特徴的である。

株主還元

前期(2026年3月期)の期末配当は1株当たり60円の普通配当に、創立60周年記念配当40円を加えた合計100円であった。当期の配当予想について、現時点で修正は行われていない。現金及び預金140.1億円、自己資本比率88.1%という財務基盤は、配当の実施余力を裏付ける材料となる。

リスク要因

  1. セグメント集中リスク: ModularBuildingが売上高の83.0%を占め、営業利益8.1億円は全社営業利益9.8億円の大部分に相当する。同事業の需要動向・稼働率の変動が業績全体に及ぼす影響は相対的に大きい。

  2. 運転資本の変動: 棚卸資産は43.8億円(前年比+5.1%)、契約資産は5.5億円(同+69.8%)と増加しており、案件進捗に伴う資産の積み上がりがキャッシュ化のタイミングに影響し得る。

  3. 有価証券価格変動リスク: 投資有価証券212.0億円は総資産の27.7%を占め、市況変動がその他有価証券評価差額金(75.9億円)や営業外収益に計上される受取配当金の水準に影響を及ぼし得る。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(it_telecom)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率11.5%8.0% (2.2%–15.8%)+3.4pt
純利益率10.7%5.8% (1.5%–10.7%)+4.9pt

営業利益率・純利益率はいずれも業種中央値を上回り、収益性は業種内で相対的に高い水準にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)7.1%9.3% (0.2%–16.9%)−2.2pt

売上高成長率は業種中央値をやや下回っており、収益性の高さに比して成長率は平均的な水準にとどまる。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 営業利益率は11.5%(前年9.3%)へ+2.2pt改善し、粗利率39.8%の維持と販管費の抑制により、増収率(+7.1%)を上回る増益率(+31.9%)を実現した。

  2. 経常利益率16.4%は営業利益率11.5%を大きく上回っており、受取配当金4.2億円を中心とする営業外収益への依存度が相対的に高い利益構成となっている。

  3. 通期進捗は売上・営業利益がやや遅行(それぞれ22.6%、21.8%)する一方、経常・純利益は先行(27.6%、27.8%)しており、通期純利益計画(-25.6%)との整合性は今後の四半期進捗で確認されるポイントとなる。

理論株価(参考値)

残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。

シナリオ理論株価
bear(弱気)3,757円
base(基準)3,799円
bull(強気)3,850円
算出前提
1株純資産(BPS)4,356円
調整後予想EPS223.2円
株主資本コスト r9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向0.0%
予想EPSの信頼度調整×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.87倍 / 17.0倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 3,691円〜3,913円、ω±0.1で 3,780円〜3,812円。

注記:

  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。