クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥226.6億 | ¥258.8億 | -12.5% |
| 営業利益 | ¥8.2億 | ¥16.4億 | -49.7% |
| 経常利益 | ¥8.8億 | ¥15.9億 | -44.5% |
| 純利益 | ¥7.0億 | ¥9.8億 | -28.7% |
| ROE | 5.1% | 7.5% | - |
Executive Summary
2026年度第2四半期は減収減益となり、収益性・キャッシュ創出力の両面で悪化が見られた。売上高は226.6億円(前年比-12.5%)、営業利益は8.2億円(同-49.7%)、経常利益は8.8億円(同-44.5%)、親会社株主に帰属する純利益は6.65億円(同-30.7%)となった。減収の背景には案件ボリュームの縮小が、減益の背景には粗利率低下と販管費率の相対上昇による営業レバレッジの悪化がある。
業績変動要因
【売上高】売上高は226.6億円で前年同期比-12.5%の減収となった。当社は店舗施設制作を単一事業とする単一セグメントであり、事業区分別の内訳開示はないが、契約負債は18.8億円(前年20.8億円)へ減少しており、先受け案件の積み上がりが弱く、案件端境の影響が示唆される。
【損益】売上原価率の上昇により粗利率は15.1%(前年16.8%)へ低下し、粗利総額は34.2億円(前年43.6億円)に縮小した。販管費は26.0億円(同-4.3%)に抑制したものの、売上減少に伴い販管費率は11.5%(前年10.5%)へ上昇し、営業利益率は3.6%(前年6.3%)へ低下した。営業外損益は純額0.6億円の黒字、特別損益は純額0.3億円の黒字となり非営業要因が経常・税引前利益を下支えしたが、純利益は6.65億円(同-30.7%)にとどまった。結論として減収減益である。
セグメント別分析
当社および連結子会社は店舗施設制作事業を営む単一セグメントであり、セグメント別の業績開示は省略されている。
主要財務指標
【収益性】営業利益率は3.6%で前年同期6.3%から2.7pt低下し、粗利率も15.1%(前年16.8%)へ後退した。純利益率は2.9%(前年3.7%)に低下しており、コスト圧力に対する価格転嫁が十分に進んでいない状況が示唆される。【キャッシュ品質】営業CFは1.6億円にとどまり、純利益6.65億円に対する営業CF比率は約0.25倍と低い。売上債権が41.7億円減少する一方で仕入債務も31.5億円減少しており、運転資本の増減が相殺されキャッシュ創出を抑制した。【投資効率】ROEは5.1%で、総資産回転率と財務レバレッジの積で構成されるが、当期の純利益減少が主因でROE水準を押し下げている。設備投資0.9億円に対し減価償却費2.0億円と投資は抑制基調にある。【財務健全性】自己資本比率は53.6%(前年44.0%程度)へ改善し、現金及び預金は112.2億円と厚い水準を維持している。総資産は258.2億円(前年297.4億円)へ縮小したが、純資産は138.4億円(前年131.1億円)へ増加しており、財務基盤は安定している。
キャッシュフロー分析
営業キャッシュフローは1.6億円で、前年同期の8.0億円から大きく減少した。運転資本面では売上債権が41.7億円のプラス寄与となった一方、仕入債務の減少が31.5億円のマイナス、法人税等の支払いが9.3億円のマイナスとなり、営業活動によるキャッシュ創出を圧迫した。投資キャッシュフローは設備投資0.9億円を中心に-1.8億円となり、財務キャッシュフローは借入返済や配当支払により-3.8億円となった。この結果フリーキャッシュフローは-0.2億円と小幅ながらマイナスとなり、当期利益とキャッシュ創出の乖離が目立つ内容である。
収益の質
当期の経常利益8.8億円に対し純利益は7.0億円で、法人税等2.1億円が控除された結果である。営業外収益は受取配当金など軽微な項目で構成され、経常的な性質のものが中心である。特別利益1.0億円・特別損失0.7億円はいずれも小規模であり、投資有価証券売却益や固定資産売却損益など一時的要因にとどまるため、利益全体への影響は限定的である。一方で、営業CFが純利益6.65億円に対し1.63億円と大幅に下回っており、売上債権・仕入債務の増減という運転資本要因(アクルーアル)が利益とキャッシュの乖離を生んでいる。包括利益は7.0億円で純利益とほぼ同水準だが、為替換算調整額や有価証券評価差額金による調整は軽微であり、利益の質を大きく歪める要因ではない。
業績予想・ガイダンス
通期業績予想は売上高580.0億円(前年比+2.5%)、営業利益41.8億円(同+3.5%)、経常利益42.6億円(同+2.7%)で、当四半期時点での修正はない。上期実績の進捗率は売上高39.1%、営業利益19.7%、経常利益20.6%、純利益25.8%といずれも上期基準の50%を下回っており、下期偏重の計画達成には後半での案件進捗・採算回復が前提となる。
株主還元
中間配当は1株あたり20円(前年同水準)で、通期配当予想は40円と据え置かれ、修正はない。上期純利益ベースでの配当性向は約34.7%であるが、通期計画の純利益25.8億円を分母とすると配当性向は約17%相当となる。上期のフリーキャッシュフローはマイナスであり、配当原資はキャッシュフローよりも手元現金(112.2億円)に依存する形となっている。
リスク要因
-
案件採算悪化リスク: 粗利率が15.1%(前年16.8%)へ低下し、受注損失引当金3.3億円が計上されており、低採算案件の存在が示唆される。
-
キャッシュ転換の脆弱性: 営業CFは純利益の約0.25倍にとどまり、売上債権減少(+41.7億円)と仕入債務減少(-31.5億円)が相殺し合う形で運転資本の滞留が生じている。
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通期計画の後半偏重リスク: 上期進捗は売上39.1%、営業利益19.7%と標準の50%を大きく下回っており、下期での挽回が計画達成の前提となっている。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
業種ベンチマーク(it_telecom)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 3.6% | 17.3% (4.1%–24.5%) | -13.7pt |
| 純利益率 | 3.1% | 13.0% (2.0%–16.2%) | -9.9pt |
業種中央値と比較して収益性は大きく下回る水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | -12.5% | 22.5% (16.2%–26.8%) | -35.0pt |
業種内の多くの企業が増収基調にある中、自社は減収となっており成長性でも劣後している。
※出所: 当社調べ
決算上の注目ポイント
-
利益率の趨勢的低下: 営業利益率は3.6%(前年6.3%)、粗利率15.1%(前年16.8%)へ低下し、コスト増の価格転嫁が遅れている構造が確認できる。
-
キャッシュ創出力の低下: 営業CFは純利益の約0.25倍にとどまり、運転資本の増減がキャッシュフローを圧迫している状況が上期決算データから読み取れる。
-
下期偏重の通期計画: 売上・利益の上期進捗率がいずれも50%を下回っており、通期計画達成には下期の案件進捗が重要な要素となる。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,534円 |
| base(基準) | 1,592円 |
| bull(強気) | 1,665円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,189円 |
| 調整後予想EPS | 242.0円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 17.6% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.34倍 / 6.6倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,546円〜1,641円、ω±0.1で 1,582円〜1,609円。
注記:
- のれん償却 4.3円/株 を利益に足し戻しています(非資金費用・IFRS企業との比較可能性のため)。
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。