| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥376.8億 | ¥330.5億 | +14.0% |
| 営業利益 | ¥-9.1億 | ¥-6.0億 | -50.9% |
| 経常利益 | ¥-8.6億 | ¥-6.7億 | -29.5% |
| 純利益 | ¥-6.1億 | ¥-9.2億 | +33.2% |
| ROE | -0.7% | -1.0% | - |
増収は続いたものの、販管費の伸びが売上成長を上回る負の営業レバレッジにより、営業損益・経常損益ともに赤字幅が拡大した。売上高は376.8億円(前年330.5億円、YoY+14.0%)、営業利益は-9.1億円(前年-6.0億円)、経常利益は-8.6億円(前年-6.7億円)で、いずれも前年から赤字が拡大した。一方、親会社株主に帰属する当期純利益は-7.1億円(前年-10.0億円、YoY+29.1%)と、法人税等の押し上げ効果もあり損失幅は縮小した。増収の主因はInternationalセグメントの拡大(+25.3%)で、収益悪化の主因は販管費の増加(+24.5%)である。
【売上高】売上高は376.8億円で前年比+14.0%の増収となった。牽引役はInternationalで147.8億円(+25.3%)、全社売上の39.2%を構成する最大セグメントとなった。EnvironmentalEngineeringは95.0億円(+11.0%)、SystemSolutionは72.7億円(+5.3%)、Operationは61.3億円(+5.6%)と、4セグション全てが増収を確保した。
【損益】売上総利益率は22.3%で前年20.8%から+150bp改善し、案件ミックスや原価管理の進捗を示唆する。しかし販管費は93.2億円(前年74.9億円、+24.5%)へ増加し売上高販管費率は24.7%(前年22.7%から+209bp)まで上昇したため、営業利益は-9.1億円と前年の-6.0億円から赤字が拡大した。営業外では為替差益1.3億円、受取配当金1.0億円が下支えし、経常損失は-8.6億円にとどまった。特別損益の計上はなく、一時的要因による損益への影響は限定的である。親会社株主に帰属する当期純利益は-7.1億円で、法人税等が-2.5億円(税負担のマイナス計上)となったことが損失縮小に寄与し、前年-10.0億円から改善した。以上より、当期は増収減益(営業・経常段階での赤字拡大)である。
Internationalは売上147.8億円(+25.3%)、営業利益7.2億円(前年8.8億円、YoY-18.4%)、利益率4.8%で、増収ながら利益率は前年から低下したものの、唯一かつ最大の黒字貢献セグメントである。Operationは売上61.3億円(+5.6%)、営業利益2.4億円(前年1.1億円、YoY+111.5%)、利益率3.9%と黒字幅を拡大し、収益安定化が進展している。一方、SystemSolutionは売上72.7億円(+5.3%)に対し営業損失-11.4億円(前年-11.7億円、YoY+2.3%)で、利益率-15.7%と依然として全社収益を最も圧迫するセグメントである。EnvironmentalEngineeringは売上95.0億円(+11.0%)に対し営業損失-7.3億円(前年-4.3億円、YoY-70.3%)へ赤字が拡大し、利益率は-7.7%まで悪化した。黒字2セグメント(International、Operation)の合計利益9.6億円に対し、赤字2セグメント(SystemSolution、EnvironmentalEngineering)の合計損失は-18.7億円で、全社営業損失-9.1億円を形成している。
【収益性】営業利益率は-2.4%で前年-1.8%からさらに悪化した一方、売上総利益率は22.3%で前年20.8%から+150bp改善しており、原価面の改善効果が販管費増加に相殺された構図である。【キャッシュ品質】経常損失-8.6億円は為替差益1.3億円や受取配当金1.0億円といった営業外収益に一定程度支えられており、営業段階の収益力自体は依然として弱い。【投資効率】ROEは-0.7%で、親会社株主に帰属する当期純利益-7.1億円と自己資本水準を反映した結果であり、稼働率の低いQ1としての季節性を踏まえた評価が必要である。【財務健全性】自己資本比率は44.0%で前年42.7%(94,150/220,292)から改善し、流動比率は流動資産1,488.8億円に対し流動負債713.4億円で208.7%と高水準の短期流動性を維持している。現金及び預金は593.7億円で、長期借入金50.2億円と社債200.0億円の合計有利子負債250.2億円を大きく上回る水準にある。
キャッシュフロー計算書の開示はないため、貸借対照表の推移から資金動向を分析する。現金及び預金は593.7億円で前年末比+321.1億円(+117.8%)と大幅に積み上がった一方、売掛金・受取手形は621.2億円で同-478.1億円(-43.5%)と大きく減少しており、案件の検収・請求回収が進捗したことが現金増加の主因とみられる。買掛金・支払手形は147.9億円で同-145.7億円(-49.6%)と半減しており、支払の進行がキャッシュアウト要因として働いた可能性がある。契約負債は279.0億円で前年194.9億円から+84.1億円(+43.1%)増加しており、前受金・マイルストン入金の積み上がりが確認できる。有形固定資産は185.9億円で前年135.9億円から+50.0億円増加しており、設備投資の進捗も見られる。全体として、売掛金回収と契約負債の増加が現金水準を押し上げており、下期の売上認識・収益化を支える資金基盤が形成されつつある。
当期は特別損益の計上がなく、経常損失-8.6億円と税引前利益-8.6億円は一致しており、損益構造は経常項目のみで説明できる。営業外収益2.9億円のうち為替差益1.3億円、受取配当金1.0億円が主要構成要素であり、営業損失-9.1億円を経常損失-8.6億円まで圧縮する役割を果たしている点は、営業段階の収益力の弱さを営業外要因が補っている構図として留意が必要である。親会社株主に帰属する当期純利益-7.1億円に対し、包括利益は親会社株主分1.6億円とプラスに転じており、両者の乖離は主に為替換算調整額+7.1億円(前年-11.5億円)によるもので、海外子会社の円換算評価が包括利益を押し上げている。アクルーアルの観点では、売掛金の大幅な減少(-478.1億円)と契約負債の増加(+84.1億円)が同時に生じており、キャッシュの裏付けを伴う収益認識が進んでいる可能性を示唆する。
通期会社予想は売上高2,400億円(YoY+14.4%)、営業利益150.0億円(YoY+16.5%)、経常利益145.0億円(YoY+10.1%)であり、当第1四半期実績はこれに対し売上高で15.7%の進捗となった。営業利益・経常利益は当期がともに赤字であるため、通期計画に対する進捗率としてはマイナスとなっており、単純な四半期均等進捗(目安25%)を大きく下回る。会社側は業績予想・配当予想ともに当四半期での修正を行っておらず、契約負債の積み上がり(+43.1%)を踏まえた下期偏重の収益認識を前提とした計画進行とみられる。
会社予想の年間配当は1株当たり40.00円で、前年の35円から増配となる計画である。会社予想EPS229.04円に対する配当性向は約17.5%(40.00円/229.04円)であり、保守的な水準にとどまる。当第1四半期は親会社株主に帰属する当期純利益が-7.1億円の赤字であるが、現金及び預金593.7億円、自己資本比率44.0%という財務基盤を踏まえると、通期計画の達成を前提とした配当実行の原資は確保されている状況である。配当予想の修正は当四半期において行われていない。
プロジェクト進捗・収益認識タイミングリスク: 売掛金・受取手形が前年末比-43.5%減少する一方、契約負債は+43.1%増加しており、下期に売上・利益認識が偏重する構造が見て取れる。計画達成には想定通りの検収・進捗管理が前提となる。
セグメント別採算リスク: SystemSolution(利益率-15.7%)とEnvironmentalEngineering(利益率-7.7%、前年比-70.3%悪化)の営業赤字が継続しており、全社営業利益率-2.4%を押し下げる主因となっている。両セグメントの採算是正が遅れた場合、通期計画達成の重石となり得る。
営業外収益依存と金利負担: 経常損失-8.6億円は為替差益1.3億円・受取配当金1.0億円といった営業外収益に一定程度支えられており、営業利益(-9.1億円)を支払利息(1.4億円)で除した指標は大幅なマイナスとなっている。International依存度の上昇に伴う為替変動の影響も収益変動要因として留意される。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | -2.4% | 13.4% (9.8%–53.2%) | -15.8pt |
| 純利益率 | -1.6% | 9.4% (7.2%–39.5%) | -11.1pt |
収益性は営業利益率・純利益率ともに業種中央値を大きく下回り、業種内では低位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 14.0% | 10.7% (2.1%–15.7%) | +3.3pt |
売上高成長率は業種中央値を上回り、トップライン面では業種内で相対的に高い伸びを示している。
※出所: 当社集計
売上成長率+14.0%に対し販管費が+24.5%増加し、負の営業レバレッジにより営業損失が前年から拡大した。粗利率は+150bp改善しており、収益性悪化の主因はコスト構造にあることが読み取れる。
契約負債は前年末比+43.1%(279.0億円)増加しており、下期の売上・収益認識を支える基盤が積み上がっている。通期計画の進捗評価においては、この前受け構造を踏まえた期間配分の理解が重要である。
Internationalセグメントが売上構成比39.2%を占め、唯一の主要黒字セグメントとして全社損益を下支えしている一方、SystemSolutionとEnvironmentalEngineeringの営業赤字が継続しており、事業ポートフォリオ内での収益ばらつきが顕著である。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 2,194円 |
| base(基準) | 2,262円 |
| bull(強気) | 2,333円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 2,124円 |
| 調整後予想EPS | 251.7円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 17.5% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.099(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.07倍 / 9.0倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 2,198円〜2,330円、ω±0.1で 2,259円〜2,267円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。