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95342027 第1四半期プライムJGAAP

北海道瓦斯(9534) 2027年度第1四半期決算 減収・営業益41%減

2027年度第1四半期の売上高は380.4億円(前年同期比-0.7%)、営業利益は34.2億円(同-41.1%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

電気・ガス/電気・ガス業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥380.4億¥383.0億−0.7%
営業利益¥34.2億¥58.1億−41.1%
経常利益¥35.4億¥59.8億−40.9%
純利益¥25.2億¥43.1億−41.5%
ROE(年換算)10.0%17.3%-

Executive Summary

主力ガス事業の採算悪化と電力事業の利益率急低下により、売上高がほぼ横ばいの中で大幅な減益となった。売上高は380.4億円(前年比-0.7%)、営業利益は34.2億円(同-41.1%)、経常利益は35.4億円(同-40.9%)、純利益は25.2億円(同-41.5%)となった。営業利益率は9.0%と前年同期の15.2%から大きく低下し、粗利率も35.6%へ縮小しており、売上原価上昇が減益の主因である。

業績変動要因

【売上高】売上高は380.4億円で前年同期比0.7%減とほぼ横ばい。セグメント別では主力のガス事業が225.0億円(同-6.9%)と減収した一方、エネルギー関連事業は103.6億円(同+20.8%)と増収し、ガスの落ち込みを一部相殺した。電力事業は63.2億円(同+0.5%)でほぼ横ばい。ガス事業は全社売上の約59%を占めており、その減収が全体の伸び悩みの主因である。

【損益】営業利益は34.2億円(同-41.1%)と大幅減益。ガス事業の利益は31.2億円(同-36.9%)、電力事業は4.3億円(同-58.2%)と大きく落ち込んだ一方、エネルギー関連事業は5.5億円(同+9.9%)と増益を確保した。全社費用も8.1億円と前年同期の6.9億円から増加し、負の営業レバレッジが働いた。特別利益0.9億円の計上があり税引前利益を下支えしたが、純利益率は6.6%と前年同期の11.2%から低下している。結論として、減収減益である。

セグメント別分析

ガス事業は売上225.0億円(同-6.9%)、営業利益31.2億円(同-36.9%)で、利益率は13.9%と全社利益の中核(構成比約74%)を占める。電力事業は売上63.2億円(同+0.5%)とほぼ横ばいながら、営業利益は4.3億円(同-58.2%)に急減し、利益率は6.8%と前年から大幅に低下した。エネルギー関連事業は売上103.6億円(同+20.8%)、営業利益5.5億円(同+9.9%)と増収増益だが、利益率5.3%はガス事業を下回る。全社減益の中心はガス事業の減収と電力事業の採算悪化であり、エネルギー関連の成長だけでは補いきれていない。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は9.0%で前年同期の15.2%から低下し、粗利率も35.6%(前年38.1%)へ縮小した。純利益率は6.6%(前年11.2%)で、売上原価の上昇と全社費用の増加が収益性悪化の背景にある。【キャッシュ品質】営業CFは50.1億円で純利益25.2億円の約2.0倍に達し、会計利益の現金裏付けは確認できる。売上債権の回収が大きく寄与した一方、営業CF対EBITDA比率は0.69倍にとどまり、キャッシュ転換効率には改善余地がある。【投資効率】ROE(年換算)は10.0%であり、総資産回転率は資産集約型事業として一定水準を維持している。【財務健全性】自己資本比率は54.9%で前年の50.3%相当から改善し、流動比率は約106.6%である。有利子負債に対する利払い能力は高く、財務基盤は総じて安定している。

キャッシュフロー分析

営業キャッシュフローは50.1億円で前年同期比+28.5%となり、売上債権の回収が押し上げ要因となった一方、仕入債務の減少や法人税等の支払いが資金流出として作用した。投資キャッシュフローは-56.3億円で、設備投資46.7億円を中心にインフラ資産の維持・更新投資が継続している。この結果、フリーキャッシュフローは-6.2億円となり、営業CFのみでは投資を賄いきれていない。財務キャッシュフローは-58.5億円で、コマーシャルペーパーの純減や配当支払、長期借入金の返済が主な流出要因であり、現金及び現金同等物は期末で33.3億円まで減少した。設備投資が減価償却39.0億円を上回っており、成長・更新投資を優先する局面での資金繰りを継続的に注視する必要がある。

収益の質

経常的な収益力を示す営業利益は前年同期比41.1%減と大きく低下しており、当四半期の利益水準は本業の採算悪化を色濃く反映している。営業外損益は収益2.7億円、費用1.5億円と純額でわずかにプラスに寄与する程度で、経常利益と営業利益の差は限定的である。特別利益0.9億円が計上されており、税引前利益36.3億円のうち一部は一時的な要因による押し上げと位置づけられる。アクルーアルの観点では、営業CFが純利益の約2.0倍に達しており、利益の現金裏付けは良好で、過度な非現金項目への依存は見られない。ただし営業CF対EBITDA比率が0.69倍とやや低く、利益の絶対的な現金転換効率には改善の余地がある。

業績予想・ガイダンス

通期業績予想に対する進捗率は、売上高20.0%、営業利益26.8%、経常利益27.2%、純利益26.8%であり、利益系指標は四半期基準の標準的な進捗率25%をやや上回る。ただし通期営業利益予想128.0億円は前年比-22.1%を織り込んでおり、第1四半期の大幅減益を踏まえてもなお通期でさらなる利益圧縮を想定した保守的な計画となっている。売上高進捗率は20.0%で標準をやや下回り、通期売上予想1902.0億円(前年比+9.0%)の達成には下期以降の増収加速が前提となる。当四半期時点で業績予想・配当予想の修正は行われていない。

株主還元

通期の1株当たり配当予想は27.00円、通期EPS予想106.38円に基づく予想配当性向は約25.4%であり、利益に対する配当負担は抑制的な水準にある。当四半期の配当支払額11.5億円は営業キャッシュフロー50.1億円の範囲内で賄われており、営業キャッシュフローによる配当のカバーは確保されている。一方、投資を含めたフリーキャッシュフローは-6.2億円であり、当四半期単体では配当と設備投資を同時に内部資金で賄えていない。もっとも自己資本比率54.9%と財務基盤は安定しており、配当予想の修正は行われていない。

リスク要因

  1. 主力ガス事業の収益性悪化: ガス事業の売上高は225.0億円(前年比-6.9%)、セグメント利益は31.2億円(同-36.9%)と大きく減益した。同事業は全社セグメント利益の約74%を占めるため、需要動向や原燃料コストの変動が連結業績に大きく波及する構造にある。

  2. 電力事業の採算悪化: 電力事業は売上高がほぼ横ばい(同+0.5%)の一方、セグメント利益は4.3億円と前年同期比-58.2%、利益率も6.8%へ大幅に低下した。電力調達価格や卸電力市場価格の変動が採算に直結するリスクがある。

  3. キャッシュ転換効率の低下: 営業CF対EBITDA比率は0.69倍にとどまり、当四半期は売上債権回収の寄与が大きい。運転資本改善後もこの比率を維持・改善できるかが、設備投資を継続する中での資金配分上の課題となる。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率9.0%11.6% (6.5%–43.3%)−2.6pt
純利益率6.6%8.3% (3.4%–32.0%)−1.7pt

同業他社と比較すると、営業利益率・純利益率とも中央値を下回り、収益性は業種内でやや低位に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)−0.7%6.4% (-2.5%–14.4%)−7.1pt

売上高成長率は業種中央値を大きく下回り、増収基調にある同業他社と対照的な位置づけにある。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 営業利益率は9.0%へ617bp低下し、主因はガス事業の減収減益と電力事業の利益率急悪化にある。両事業の採算回復速度が今後の業績を左右する構造上のポイントである。

  2. 営業CF/純利益は約2.0倍で利益の現金裏付けは確認できる一方、営業CF対EBITDA比率は0.69倍と低く、売上債権回収に依存した資金創出からの持続的な転換効率改善が課題である。

  3. 通期営業利益進捗率は26.8%と概ね計画線上だが、通期計画自体が前年比-22.1%の減益を織り込んでおり、下期以降の収益性回復の確度が焦点となる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)1,129円
base(基準)1,160円
bull(強気)1,191円
算出前提
1株純資産(BPS)1,146円
調整後予想EPS116.9円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向25.4%
予想EPSの信頼度調整×1.099(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.01倍 / 9.9倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 1,127円〜1,194円、ω±0.1で 1,159円〜1,160円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。