| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥1448.5億 | ¥1614.7億 | -10.3% |
| 営業利益 | ¥76.4億 | ¥198.4億 | -61.5% |
| 経常利益 | ¥105.7億 | ¥220.4億 | -52.0% |
| 純利益 | ¥94.5億 | ¥166.1億 | -43.1% |
| ROE | 1.9% | 3.5% | - |
2027年3月期第1四半期は減収減益となり、電気セグメントの赤字転落とガス事業の粗利率悪化が営業利益を大きく押し下げた。売上高は1,448.5億円(前年比-10.3%)、営業利益は76.4億円(同-61.5%)、経常利益は105.7億円(同-52.0%)、純利益(連結)は94.5億円(同-43.1%、うち親会社株主に帰属する純利益は94.2億円)となった。減収の主因はガス販売単価の下落、減益の主因は電気事業の営業損失転落とガス利益率の急低下であり、投資有価証券売却益等の特別利益と受取配当金を含む営業外収益が利益水準を下支えした。
【売上高】売上高は1,448.5億円で前年比-10.3%。主力のガスセグメントが920.5億円(同-17.5%)と大幅減収となり全社売上の縮小を主導した一方、LPG・その他エネルギーは259.2億円(同+10.9%)、電気は201.5億円(同+2.6%)、その他事業は137.2億円(同+0.9%)といずれも増収を確保した。
【損益】売上総利益は404.1億円、粗利率は27.9%で前年32.5%から4.6pt低下した。営業利益率は5.3%と前年12.3%から約7.0pt悪化し、電気セグメントの営業損失14.3億円(前年は11.5億円の黒字)への転落とガスセグメントの利益率6.2%(前年約14.5%)への低下が主因である。経常利益は営業外収益34.9億円(うち受取配当金19.4億円)の寄与で105.7億円となり、さらに投資有価証券売却益20.0億円を含む特別利益25.1億円が税引前利益を130.3億円まで押し上げたが、これらは一時的要因である。経常利益から純利益への乖離は法人税等35.8億円が主因で、純利益は94.5億円となった。総じて減収減益であり、コア事業の採算悪化を非経常的な投資収益が部分的に補う構図である。
ガスは売上920.5億円(前年比-17.5%)、営業利益57.5億円(同-64.3%)、利益率6.2%で全社利益への寄与額は最大だが採算は大幅悪化した。電気は売上201.5億円(同+2.6%)に対し営業損失14.3億円(前年比-224.2%)と赤字に転落し、利益率は-7.1%で全社利益を最も圧迫したセグメントとなった。LPG・その他エネルギーは売上259.2億円(同+10.9%)、営業利益12.6億円(同+128.0%)と増収増益で利益率も4.9%へ改善し、ポートフォリオ内で相対的に好調な領域である。その他事業(LNG受託加工、不動産管理・賃貸等)は売上137.2億円(同+0.9%)、営業利益16.1億円(同+0.7%)、利益率11.7%とほぼ横ばいで推移した。セグメント間の利益率格差は明確で、電気の赤字転落がガスの採算悪化と合わせて全社営業利益を61.5%押し下げる主因となっている。
【収益性】営業利益率は5.3%で前年12.3%から大幅に低下し、純利益率も6.5%と前年10.3%を下回った。この低下は電気セグメントの赤字化とガス粗利率の縮小(27.9%、前年32.5%)を反映しており、コア事業の収益力が一時的に弱まっている。【キャッシュ品質】現金及び預金は275.2億円で前年430.1億円から減少し、棚卸資産は372.8億円(前年284.7億円)へ増加した一方、売掛金・受取手形は654.6億円(前年764.9億円)へ減少しており、資金と運転資本の構成に変化が生じている。【投資効率】ROEは1.9%であり、当期純利益94.5億円に対し自己資本規模が厚いことが低位の水準に影響している。【財務健全性】自己資本比率は59.5%と高水準を維持し、有利子負債は長期借入金535.6億円、社債975.0億円、短期借入金18.0億円の合計で約1,528.6億円である。流動資産1,649.7億円に対し流動負債1,086.3億円で流動比率は約152%と、短期的な支払能力は良好な水準にある。
キャッシュ・フロー計算書項目は開示されていないため、貸借対照表の推移から資金動向を確認する。現金及び預金は275.2億円で前年430.1億円から154.9億円減少しており、自己株式は100.2億円(前年25.7億円)へ拡大していることから自社株買いの実施が手元資金の減少要因の一つとして考えられる。棚卸資産は372.8億円(前年284.7億円)へ増加し、燃料・LPG在庫の積み増しが運転資本の圧迫要因となっている一方、売掛金・受取手形は654.6億円(前年764.9億円)へ減少し、買掛金・支払手形も305.9億円(前年320.6億円)へ縮小した。投資有価証券は2,431.1億円(前年2,113.3億円)へ増加しており、資金の一部が金融資産への投資に向かっていることがうかがえる。
経常的な収益源は営業利益76.4億円に加え、受取配当金19.4億円を含む営業外収益34.9億円であり、金融資産からの安定的な収益が経常利益105.7億円を下支えしている。一方、投資有価証券売却益20.0億円と負ののれん発生益3.0億円を含む特別利益25.1億円は反復性に乏しい一時的な項目であり、税引前利益130.3億円のうち一定部分は非経常要因によるかさ上げである。経常利益105.7億円から純利益94.5億円への乖離は主に法人税等35.8億円の計上によるもので、実効税率は約27.5%と特段の異常値ではない。包括利益は291.2億円と純利益を196.7億円上回り、この差異は主に有価証券評価差額金211.7億円によるもので、保有する投資有価証券の時価変動が包括利益と純利益の乖離を拡大させている。
通期予想(売上高6,700.0億円、営業利益190.0億円、経常利益250.0億円)に対する第1四半期の進捗率は、売上高21.6%、営業利益40.2%、経常利益42.3%である。売上高の進捗が通期の約4分の1に対し利益進捗が4割超と相対的に高く、通期計画は前年比で営業利益-40.2%・経常利益-34.0%の減益を織り込んだ設定となっている。当四半期において業績予想および配当予想の修正は行われていない。
2027年3月期の配当予想は1株当たり11.25円であり、これは2026年4月1日付の普通株式1株につき4株の株式分割を反映した後の金額である。前年(2026年3月期)の配当45円は分割前の実際の金額であり、分割後換算では11.25円に相当するため、実質的な配当水準は前年から据え置きとなっている。会社予想EPS64.24円に対する配当性向は約17.5%であり、自己資本比率59.5%という財務基盤を踏まえると、当四半期の減益局面においても配当継続の余地は相応にあると考えられる。
電力事業の採算悪化: 電気セグメントは売上201.5億円(前年比+2.6%)に対し営業損失14.3億円(前年は11.5億円の黒字)となり赤字に転落した。スプレッド悪化や燃料費調整のタイムラグが利益率-7.1%の背景にあると考えられ、全社利益への圧迫要因となっている。
ガス事業の利益率低下: 主力のガスセグメントは売上920.5億円(同-17.5%)、営業利益57.5億円(同-64.3%)、利益率6.2%と大幅に悪化した。販売単価の下落と燃料費調整の反映タイミングが収益性に影響している可能性がある。
運転資本の増加: 棚卸資産は372.8億円と前年284.7億円から+31.0%増加した。燃料・LPG在庫の積み増しは、売上減少局面において資金効率面でのモニタリングが必要な要素である。
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 5.3% | 13.4% (9.8%–53.2%) | -8.1pt |
| 純利益率 | 6.5% | 9.4% (7.2%–39.5%) | -2.9pt |
自社の収益性指標はいずれも業種中央値を下回り、電気セグメントの赤字転落とガスの利益率低下が業種内での相対的な収益性低位につながっている。
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | -10.3% | 10.7% (2.1%–15.7%) | -21.0pt |
売上高成長率は業種中央値を大きく下回っており、業種内で唯一の減収に近い水準にある。
※出所: 当社集計
今四半期の減益は電気セグメントの赤字転落とガス粗利率の悪化という構造要因によるものであり、経常利益・純利益は投資有価証券売却益や受取配当金といった非経常的・金融収益的な項目に一定程度支えられている点は、収益の質を評価するうえで留意される。
通期計画に対する進捗率は売上高21.6%に対し営業利益40.2%・経常利益42.3%と利益面で相対的に高く、通期予想自体が前年比大幅減益を織り込んだ保守的な設定になっている。
配当は株式分割調整後で実質据え置きの11.25円であり、配当性向は約17.5%、自己資本比率59.5%という財務基盤と合わせて、当四半期の減益局面下でも配当政策の安定性は確認できる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,209円 |
| base(基準) | 1,227円 |
| bull(強気) | 1,244円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,384円 |
| 調整後予想EPS | 70.7円 |
| 株主資本コスト r | 9.15%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 17.5% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.89倍 / 17.4倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,192円〜1,263円、ω±0.1で 1,221円〜1,230円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 1株あたりの値は株式分割を最新基準に調整しています。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。