| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥1990.2億 | ¥1860.8億 | +7.0% |
| 営業利益 | ¥265.9億 | ¥362.7億 | -26.7% |
| 経常利益 | ¥291.5億 | ¥358.8億 | -18.8% |
| 純利益 | ¥222.5億 | ¥280.2億 | -20.6% |
| ROE | 4.7% | 6.2% | - |
増収ながら送配電セグメントを中心にコア収益が圧縮され、経常利益・純利益は営業外収支の下支えで減益幅を抑える構図となった。売上高は1,990.2億円(前年比+7.0%)と伸長した一方、営業利益は265.9億円(同-26.7%)、経常利益は291.5億円(同-18.8%)、純利益(親会社株主に帰属する当期純利益、以下同様)は222.0億円(同-20.7%)といずれも減益となった。増収の主因は送配電事業の外部売上拡大(+76.8%)と発電・販売の底堅い伸び(+5.4%)だが、送配電のセグメント利益率が53.9%から9.1%へ急落したことが全社の営業利益率を13.4%(前年19.5%)へ押し下げた一方、持分法投資利益の増加などが営業外収支を押し上げ、経常利益・純利益の減益幅を営業利益ほど拡大させなかった。
【売上高】売上高は1,990.2億円で前年比+7.0%の増収。セグメント別では送配電の外部売上が228.7億円(構成比11.5%、前年比+76.8%)と大きく伸び、託送収益や地帯間・他社販売電力料の増加が寄与した。主力の発電・販売は1,625.6億円(構成比81.7%、同+5.4%)と底堅く推移した一方、その他事業は135.9億円(構成比6.8%、同-28.2%)と縮小した。
【損益】営業利益率は13.4%で前年19.5%から-6.1pt縮小し、増収に対して営業利益が-26.7%の負のレバレッジとなった。セグメント利益(経常利益ベース)でみると送配電が53.9%から9.1%へ急落、発電・販売も18.6%から15.8%へ低下し、コスト増や規制収入の認識タイミングが利益率を押し下げたとみられる。一方、営業外収益は53.9億円(前年21.0億円)に拡大し、持分法投資利益18.5億円(同6.6億円)や受取配当金8.0億円(同4.3億円)が経常利益を下支えした結果、経常利益率は14.7%(前年19.3%)にとどまり営業段階ほどの落ち込みは回避した。純利益率(親会社株主帰属ベース)は11.2%で前年15.0%から-3.9pt低下しており、全体としては増収減益である。
発電・販売が売上構成比81.7%、セグメント利益(経常利益ベース)構成比87.9%を占める主力事業。当期の外部売上は発電・販売162.6億円→1,625.6億円(前年比+5.4%)、送配電22.9億円→228.7億円(同+76.8%)、その他13.6億円→135.9億円(同-28.2%)。セグメント利益は発電・販売256.4億円(同-10.7%、利益率15.8%、前年18.6%)、送配電20.8億円(同-70.1%、利益率9.1%、前年53.9%)、その他14.9億円(同+339.4%、利益率11.0%、前年1.8%)となった。送配電の採算悪化が全社マージン低下の主因である一方、その他事業は売上縮小にもかかわらず利益率が大きく改善しており、セグメント間で収益動向が対照的である。
【収益性】売上高は1,990.2億円(前年比+7.0%)に対し、営業利益率13.4%(前年19.5%、-6.1pt)、経常利益率14.7%(前年19.3%、-4.6pt)、純利益率11.2%(前年15.0%、-3.9pt)といずれの段階でも利益率が低下した。【キャッシュ品質】売上債権772.6億円は四半期売上高の38.8%に相当し前年(40.6%)からやや改善、棚卸資産358.3億円は売上高の18.0%(前年18.5%)とほぼ横ばいである一方、営業外収益53.9億円には持分法投資利益18.5億円(前年6.6億円)などコア事業以外の寄与が含まれる。【投資効率】ROEは4.7%(前年同期6.2%)で低下しており、純利益率の縮小が主因である。【財務健全性】自己資本比率は25.1%(前年24.4%、+0.7pt)とわずかに改善したが、有利子負債は社債489.7億円、長期借入金458.8億円、短期借入金52.5億円、コマーシャルペーパー50.0億円の合計約1,050.9億円規模であり、流動比率は102.7%と1倍をわずかに上回る水準にとどまる。
CF計算書データが開示されていないため、貸借対照表の推移から資金動向をみると、現金及び預金は134.3億円(前年185.5億円)へ-51.2億円(-27.6%)減少した一方、短期借入金は52.5億円(前年1.3億円)へ+51.2億円増加し、コマーシャルペーパー50.0億円を新規に計上した。長期の資金調達では社債が489.7億円(前年529.7億円)へ-40.0億円と圧縮が進む一方、長期借入金は458.8億円(前年451.3億円)へ+7.5億円増加しており、社債の一部償還を短期資金と長期借入で補う構図がうかがえる。運転資本面では売上債権が772.6億円(前年756.4億円)、棚卸資産が358.3億円(前年344.3億円)といずれも増加しており、資金の一部を吸収している可能性がある。現金クッションの縮小と短期調達手段の積み増しは、資金構成が期中でやや短期化したことを示している。
経常利益(291.5億円)が営業利益(265.9億円)を上回っており、その差は営業外収支の黒字(+25.6億円)に起因する。営業外収益53.9億円(売上高の2.7%)は持分法投資利益18.5億円(前年6.6億円)や受取配当金8.0億円(同4.3億円)の増加が主因で、コア事業の収益力とは異なる要素が経常利益を押し上げている。営業外費用は支払利息22.9億円(前年20.5億円)を含め28.3億円に増加しており、金利負担は緩やかに高まっている。特別損益は当期は計上されておらず、前年に計上された特別利益18.2億円が剥落した形である。税引前利益292.8億円に対し法人税等70.4億円(実効税率24.0%)、非支配株主に帰属する純利益0.5億円を控除し親会社株主帰属純利益222.0億円となっており、税率・少数株主損益による乖離は限定的である。包括利益は262.0億円で純利益(連結ベース222.5億円)を上回っており、有価証券評価差額金+54.4億円が押し上げ要因、退職給付に係る調整額-19.4億円が押し下げ要因となっている。
通期計画に対する進捗は指標により差がみられる。売上高は1,990.2億円で通期予想7,600.0億円に対し進捗26.2%と、四半期の目安(25%)に概ね沿う水準である。一方、営業利益は265.9億円(予想400.0億円)で進捗66.5%、経常利益は291.5億円(予想350.0億円)で進捗83.3%、純利益は222.0億円(予想250.0億円)で進捗88.8%と、いずれも大幅に先行している。会社の通期計画は営業利益で前年比-54.3%、経常利益で同-58.8%の大幅減益を見込んでおり、当第1四半期の高進捗は、下期における燃料費・規制収入の平準化や補助金効果の縮小などを織り込んだ計画と整合的とみられる。当四半期時点で業績予想・配当予想の修正は発表されていない。
年間配当予想は1株12.5円で、前年実績(10円)からの増配計画となっている。予想EPS119.67円に対する配当性向は約10.4%であり、保守的な水準にとどまる。期中平均株式数(208,902千株)ベースで算出した配当総額は概算約26.1億円で、予想純利益250.0億円に対するカバレッジは十分である。自己株式の取得等に関する開示はなく、株主還元は配当を中心とした構成となっている。当四半期時点で配当予想の修正は発表されていない。
コアマージン低下リスク: 全社営業利益率は13.4%で前年19.5%から-6.1pt低下した。セグメント別では送配電の利益率が53.9%から9.1%へ、発電・販売も18.6%から15.8%へ低下しており、費用構造や規制収入の認識タイミングの変化が収益性を圧迫している。
資金調達構造の変化: 現金及び預金は134.3億円(前年185.5億円)へ-27.6%減少する一方、短期借入金は52.5億円(前年1.3億円)へ急増し、コマーシャルペーパー50.0億円を新規計上した。有利子負債(社債・長短借入・CP合計約1,050.9億円)の構成が短期化する動きは資金繰り面でのモニタリング対象となる。
通期業績予想との進捗ギャップ: 売上高進捗26.2%に対し、営業利益66.5%、経常利益83.3%、純利益88.8%と利益進捗が大幅に先行している。会社の通期計画は下期の大幅減益(営業利益YoY-54.3%、経常利益YoY-58.8%)を前提としており、実際の推移が計画と乖離するかは今後の確認対象である。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 13.4% | 13.4% (9.8%–53.2%) | -0.0pt |
| 純利益率 | 11.2% | 9.4% (7.2%–39.5%) | +1.7pt |
営業利益率は業種中央値と同水準、純利益率は中央値を+1.7pt上回る位置づけ。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 7.0% | 10.7% (2.1%–15.7%) | -3.7pt |
売上高成長率は業種中央値を-3.7pt下回る水準。
※出所: 当社集計
送配電セグメントの利益率が53.9%から9.1%へ急落したことが全社営業利益率の-6.1pt低下(19.5%→13.4%)の主因であり、規制収入とコストの認識タイミングが業績の変動要因となっている。
通期予想に対する純利益進捗が88.8%と売上高進捗(26.2%)を大きく上回っており、会社計画は下期の大幅減益を織り込んだ構造となっている点が決算データから読み取れる。
配当性向は約10.4%と保守的な水準を維持する一方、現金及び預金の減少と短期借入金・コマーシャルペーパーの積み増しにより資金調達構造がやや短期化している。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 2,017円 |
| base(基準) | 2,050円 |
| bull(強気) | 2,083円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 2,266円 |
| 調整後予想EPS | 131.6円 |
| 株主資本コスト r | 9.15%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 10.4% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.90倍 / 15.6倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,991円〜2,111円、ω±0.1で 2,042円〜2,055円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。