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94382026 第3四半期プライムJGAAP

エムティーアイ(9438) 2026年度第3四半期決算 増収・営業益3%減

2026年度第3四半期の売上高は232.8億円(前年同期比+4.4%)、営業利益は22.7億円(同-3.0%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/情報・通信業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥232.8億¥223.1億+4.4%
営業利益¥22.7億¥23.4億−3.0%
経常利益¥28.2億¥23.8億+18.6%
純利益¥22.7億¥21.4億+5.9%
ROE9.8%9.5%-

Executive Summary

当四半期は増収を確保しつつ営業利益段階では小幅減益となったが、持分法投資利益の急拡大を背景に経常利益・純利益は増益となり、非営業段階の押し上げが業績全体を支える結果となった。売上高は232.8億円(前年比+4.4%)、営業利益は22.7億円(同-3.0%)、経常利益は28.2億円(同+18.6%)、当期純利益(連結)は22.7億円(同+5.9%、うち親会社株主に帰属する当期純利益は21.75億円、同+5.6%)となった。売上原価の伸び(+10.0%)が売上成長を上回り、売上総利益率は73.1%(前年74.5%)へ低下したことが営業減益の主因。一方、持分法投資利益が0.6億円から5.5億円へ拡大したことが経常利益を押し上げた。

業績変動要因

【売上高】売上高は232.8億円で前年比+4.4%の増収。セグメント別ではSchoolDXが+30.6%、Healthcareが+19.3%、Otherが+7.5%と伸長した一方、最大セグメントのContentは-4.4%の減収。Contentはセグメント売上合計(245.1億円)の50.4%を占め、全社成長はSchoolDXとHealthcareの拡大が牽引した。

【損益】営業利益は22.7億円で前年比-3.0%の減益。売上原価が+10.0%増加し売上総利益率が74.5%から73.1%へ1.4pt低下したことが主因で、販管費比率は63.4%(前年64.0%)へ改善し一部を相殺した。経常利益は28.2億円(+18.6%)と大幅増益で、持分法投資利益が0.6億円から5.5億円へ約9倍に拡大したことが牽引した。特別損失として投資有価証券評価損2.0億円を一時的要因として計上し税引前利益は26.6億円にとどまったが、実効税率14.6%の軽さもあり当期純利益(連結)は22.7億円(+5.9%)を確保した。売上・経常利益・純利益がいずれも増加している一方、営業利益のみ減益であり、総合すると増収増益に分類される決算。

セグメント別分析

セグメント売上高(億円)売上YoY営業利益(億円)利益YoY利益率(%)
Healthcare58.3+19.3%−5.7−848.0%−9.7
SchoolDX17.7+30.6%6.4+66.9%36.2
Content123.6−4.4%33.6+10.6%27.2
Other45.5+7.5%8.3+0.3%18.2

Contentは減収ながら営業利益+10.6%・利益率27.2%と高収益を維持し、依然として全社利益の中核を担う。SchoolDXは売上+30.6%・営業利益+66.9%・利益率36.2%と高成長かつ高収益なセグメントとして拡大している。Healthcareは売上+19.3%の増収にもかかわらず、営業損益は前年の+0.76億円の黒字から-5.66億円の赤字へ転じた。4セグメントの営業利益合計は42.6億円に達するが、各セグメントに配分していない全社費用(約19.9億円)を差し引くことで連結営業利益22.7億円となっており、全社費用の負担が利益ミックスを圧迫する構図が続いている。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は9.8%(前年10.5%から-0.7pt)で、売上原価の伸びによる売上総利益率の低下(73.1%、前年74.5%)が主因。当期純利益(連結)ベースの純利益率は9.7%(前年9.6%から+0.1pt)で、持分法投資利益の増加が営業段階の減益を相殺し小幅に改善した。【キャッシュ品質】契約負債は33.9億円(前年比+24.4%)へ増加し前受収益の積み上がりが確認される一方、売掛金は40.9億円とほぼ横ばいで推移している。【投資効率】総資産回転率は概算0.70回転、ROEは9.8%。総資産334.5億円に対し純資産は231.9億円で、自己資本比率69.3%の高水準を維持している。【財務健全性】流動比率は280%(流動資産220.5億円/流動負債78.7億円)、長期借入金は4.0億円へ前年9.6億円から-57.8%減少しており、有利子負債への依存度はさらに低下した。現金及び預金は161.2億円と潤沢な水準にある。

キャッシュフロー分析

キャッシュ・フロー計算書の個別開示はないが、貸借対照表の増減から資金動向を確認できる。現金及び預金は161.2億円で前年178.2億円から-9.5%減少しており、長期借入金の返済(-5.5億円、-57.8%)、投資有価証券の積み増し(+6.5億円、+13.8%)、有形固定資産投資の増加(+2.3億円)が資金流出要因となった。一方、契約負債は33.9億円(+24.4%)へ増加し前受収益の積み上がりが運転資本面でプラスに寄与しており、売掛金はほぼ横ばいで推移し回収面の急激な悪化は見られない。純資産は利益剰余金の+10.7億円(+11.9%)増加を主因に231.9億円へ拡大しており、内部留保を通じた自己資本の積み上げが続いている。

収益の質

経常的な収益力を示す営業利益は22.7億円で前年比-3.0%となった一方、経常利益は持分法投資利益の増加(0.6億円→5.5億円)により28.2億円(+18.6%)へ拡大しており、非経常性の高い持分法損益への依存度が経常段階の増益に寄与している点には留意が必要。特別損益では投資有価証券評価損2.0億円を一時的要因として計上し、特別利益0.4億円(子会社株式売却益等)を計上した結果、税引前利益は26.6億円にとどまった。実効税率は法人税等3.9億円/税引前利益26.6億円で14.6%と低めに推移し、当期純利益(連結)22.7億円、うち親会社株主に帰属する当期純利益21.75億円の確保につながった。包括利益は23.8億円(親会社株主分22.9億円)で、当期純利益との差異は為替換算調整額+0.6億円や持分法適用会社のOCI持分+0.7億円が主因であり乖離は限定的である。契約負債の増加(+24.4%)はアクルーアルの観点から前受収益の積み上がりを示し、利益の現金化を下支えする要素として捉えられる。

業績予想・ガイダンス

通期計画に対する進捗率は、売上高73.9%(232.8億円/315.0億円)、営業利益84.2%(22.7億円/27.0億円)、経常利益90.9%(28.2億円/31.0億円)、親会社株主に帰属する当期純利益ベースで81.2%(21.75億円/26.8億円)となった。売上高は概ね計画線上で推移する一方、利益面は経常利益を中心に計画を上回るペースで進捗しており、持分法投資利益の増加が寄与したとみられる。当四半期は業績予想の修正を実施しているが配当予想の修正はなく、通期営業利益は前年比-8.4%の減益、経常利益は+2.4%の増益を見込む計画となっている。

株主還元

配当は中間10円、期末を含む通期予想は20円で据え置かれている(当四半期の配当予想修正は無し)。親会社株主に帰属する当期純利益予想26.8億円・EPS予想48.25円を基準とすると、配当性向は約41.4%(20円/48.25円)となる。現金及び預金161.2億円、長期借入金4.0億円という財務構成を踏まえると、配当の原資は営業基盤に加え手元資金にも支えられている。自己株買いの実施は開示されていない。

リスク要因

  1. セグメント集中リスク: Contentはセグメント売上合計(245.1億円)の50.4%を占め、営業利益面でも主力の座を占める。同事業の売上は前年比-4.4%の減収であり、コンテンツ・プラットフォーム動向への依存度の高さは収益構造上のリスク要因となる。

  2. Healthcare事業の損益悪化: Healthcareの営業損益は前年+0.76億円の黒字から当期-5.66億円の赤字に転じ、YoYで-848.0%の変化となった。売上は+19.3%増加しており投資先行によるものと見られるが、収益化の進捗はモニタリングが必要な状況にある。

  3. 非経常性の高い利益への依存: 経常利益の増益(+18.6%)は持分法投資利益の急拡大(0.6億円→5.5億円)に大きく依存しており、投資有価証券残高53.4億円(総資産の16.0%)の評価変動リスクとあわせて、利益の変動性を高める要因となっている。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率9.8%8.3% (3.6%–18.6%)+1.5pt
純利益率9.7%6.1% (2.3%–12.8%)+3.6pt

自社の営業利益率・純利益率はいずれも業種中央値を上回り、収益性は業種内で相対的に上位に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)4.4%10.4% (-0.9%–19.9%)−6.0pt

売上高成長率は業種中央値を下回り、成長性の観点では業種内でやや劣後する水準にある。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 売上総利益率は73.1%(前年74.5%)へ低下し、原価上昇が営業利益率(-0.7pt)を押し下げた一方、販管費比率は63.4%(前年64.0%)へ改善しており、コスト構造は原価要因と販管費効率化の綱引きにある。

  2. Healthcare事業が営業損失に転じたことで、全社の利益ミックスはContent・SchoolDXの高収益セグメントへの依存度が一段と高まっている。SchoolDXは営業利益+66.9%、利益率36.2%と高成長・高収益を両立しており、次の利益ドライバーとしての位置づけが強まっている。

  3. 契約負債は33.9億円(+24.4%)へ増加し、前受収益を伴うリカーリング型収益基盤の厚みが増している。持分法投資利益への依存度上昇とあわせ、利益構成の変化を継続的に確認する意義がある。

理論株価(参考値)

残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。

シナリオ理論株価
bear(弱気)435円
base(基準)445円
bull(強気)458円
算出前提
1株純資産(BPS)418円
調整後予想EPS50.6円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向41.4%
予想EPSの信頼度調整×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.07倍 / 8.8倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 433円〜458円、ω±0.1で 445円〜446円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。