| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥200.8億 | ¥217.0億 | -7.5% |
| 営業利益 | ¥-3.5億 | ¥2.5億 | -236.8% |
| 経常利益 | ¥-1.9億 | ¥3.5億 | -154.9% |
| 純利益 | ¥-1.2億 | ¥18.8億 | -106.3% |
| ROE | -0.1% | 2.2% | - |
放送・コンテンツ事業の減収と販管費率の上昇が重なり、営業損益・純損益がともに前年の黒字から赤字に転落した。売上高は200.8億円(前年217.0億円、YoY-7.5%)、営業利益は-3.5億円(前年+2.5億円)、経常利益は-1.9億円(前年+3.5億円)となった。純利益(連結)は-1.2億円(前年+18.8億円、YoY-106.3%)、うち親会社株主に帰属する当期純利益は-1.3億円(前年+18.7億円)である。主因は放送・コンテンツ事業の売上-8.8%減に加え、販管費率が前年30.3%から32.8%へ上昇し費用が硬直的だったこと、さらに前年計上の固定資産売却益24.4億円という一時的要因が剥落したことにある。
【売上高】売上高は200.8億円で前年比-7.5%の減収。セグメント別では放送・コンテンツ事業が167.5億円(構成比83.4%、YoY-8.8%)と主力かつ減収の中心で、ライフスタイル事業は35.0億円(構成比17.4%、YoY-0.3%)とほぼ横ばいだった。放送・コンテンツ事業における広告収入・番組関連収益の弱含みが全体減収を主導している。
【損益】営業利益は-3.5億円(前年+2.5億円)と赤字転落した。粗利率は31.1%で前年31.5%から約0.4pt低下する一方、販管費率は32.8%と前年30.3%から約2.5pt上昇し、売上減少に対して費用が硬直的に推移したことで営業レバレッジが負に働いた。経常利益は-1.9億円(前年+3.5億円)で、営業外収益2.3億円(受取配当1.3億円等、経常的性質)が下支えしたものの営業赤字を補いきれなかった。特別利益は投資有価証券売却益0.6億円のみで、前年に計上された固定資産売却益24.4億円という一時的要因が剥落したことが純利益の大幅悪化に直結し、純利益(連結)は-1.2億円(前年+18.8億円)となった。減収減益であり、営業段階から悪化した構造的な収益力低下が特徴である。
放送・コンテンツ事業は売上167.5億円(YoY-8.8%)に対し営業損失-3.7億円(前年営業利益+1.85億円、YoY-298.4%)と黒字から赤字に転落し、利益率は-2.2%となった。同事業は連結売上の8割超を占める中核事業であり、その損益悪化が全社業績を主導している。ライフスタイル事業は売上35.0億円(YoY-0.3%)とほぼ前年並みを維持したが、営業利益は0.3億円(前年0.71億円、YoY-63.4%)に減少し利益率は0.7%にとどまった。両セグションとも減益となっており、放送・コンテンツ事業の損失転落が連結営業損益の悪化幅(前年+2.5億円→-3.5億円)をほぼ説明している。
【収益性】営業利益率は-1.7%で前年+1.2%から約2.9pt悪化し、純利益率(連結ベース)も-0.6%と前年+8.7%から大幅に低下した。前年の高い純利益率は固定資産売却益という一時的要因に支えられており、今期はその反動と営業赤字が重なって収益性が大きく低下している。【キャッシュ品質】現金及び預金は168.8億円で前年218.8億円から-22.9%減少し、売掛金も139.1億円と前年165.8億円から-16.1%縮小した。営業損益の赤字化と手元資金の減少が同時に進んでおり、利益回復に伴うキャッシュ創出力の改善が今後の焦点となる。【投資効率】ROEは-0.1%(前年同期は連結純利益ベースで+2.2%程度)と資本効率が低下しており、営業赤字が資本収益性を直接押し下げている。【財務健全性】自己資本比率は65.5%で前年62.6%から改善し、流動資産484.0億円に対し流動負債166.9億円と流動比率は約290%の水準にある。有利子負債は長短合計で約186億円と圧縮傾向にあり、保守的な資本構成を維持している。
キャッシュフロー計算書の開示はないためBS推移から資金動向を確認すると、現金及び預金は168.8億円と前年218.8億円から50.9億円(-22.9%)減少した。減少の主因は、未払法人税等が23.5億円から0.8億円へ大きく減少していることから前年度税負担の支払いが進んだこと、自己株式が0.2億円から1.7億円へ増加していることから自己株式取得を実施したことが挙げられる。一方で売掛金は139.1億円と前年165.8億円から16.1%縮小しており、売上減少に対応した営業債権の圧縮も進んでいる。長期借入金も流動部分を含め圧縮傾向にあり、資金は税負担・株主還元・債務返済に配分された形である。流動資産484.0億円に対し流動負債166.9億円と流動比率は290%前後を維持しており、手元流動性の水準自体は引き続き厚い。
経常的な損益構造をみると、営業損益はコア事業の悪化により-3.5億円の赤字となり、営業外収益2.3億円(受取配当1.3億円、受取利息等)は継続性のある収益として経常利益の下支えに寄与したものの赤字転換を防げなかった。特別利益は投資有価証券売却益0.6億円のみで規模は小さく、前年同期に計上された固定資産売却益24.4億円という大型の一時的要因が今期は存在しないため、純利益のYoY悪化幅(-106.3%)は経常的な収益力の悪化に加え一時的要因の剥落によって増幅されている点に留意が必要である。包括利益は-6.2億円と当期純利益(連結、-1.2億円)よりも悪化幅が大きく、その他有価証券評価差額金-2.0億円、退職給付に係る調整額-2.9億円といったOCI項目の悪化が純利益と包括利益の乖離を生んでいる。これは市況変動に伴う評価損益の影響であり、事業損益そのものとは区別して捉える必要がある。
通期予想は売上高923.0億円(YoY-3.9%)、営業利益40.0億円(YoY-16.0%)、経常利益41.0億円(YoY-7.2%)、EPS64.83円、DPS20.00円で、当四半期に予想修正は行われていない。Q1時点の進捗率は売上高が21.8%(200.8億円/923.0億円)と概ね過去の四半期ペースの範囲にある一方、営業利益は四半期段階で赤字(-3.5億円)となっており、通期40億円の黒字計画に対する進捗は大きく遅れている。経常利益も同様に四半期赤字であり、通期計画の達成には第2四半期以降の広告需要回復や番組改編・イベント収益の積み上げ、費用面での柔軟な対応が前提となっている。
配当予想は1株20.00円、予想EPS64.83円に基づく配当性向は約30.9%(20円/64.83円)で、通期黒字計画を前提とした配当維持の姿勢がうかがえる。自己株式は0.2億円から1.7億円へ増加しており、自社株買いが実施されたとみられる。配当のみを対象とした配当性向は約30.9%であり、自社株買いを加えた総還元性向は開示データからは算出できない。現金及び預金168.8億円、自己資本比率65.5%という財務基盤は分配原資として一定の余力を示す一方、当四半期が営業赤字であることを踏まえると、通期の利益進捗と手元資金の推移は引き続き確認が必要な項目である。
広告市況変動リスク: 放送・コンテンツ事業の売上は167.5億円(YoY-8.8%)に減少し、営業損益は前年+1.85億円から-3.67億円へ転落した。同事業が連結売上の8割超を占めるため、広告収入の増減が連結業績全体に大きく波及する構造にある。
固定費負担・営業レバレッジリスク: 販管費率は前年30.3%から32.8%へ上昇し、売上高の-7.5%減に対して費用が十分に縮小しておらず、営業利益率は前年+1.2%から-1.7%へ約2.9pt悪化した。売上減少局面での費用の柔軟性が課題となる。
その他包括利益・長期債務性科目の変動リスク: 有価証券評価差額金-2.0億円、退職給付に係る調整額-2.9億円によって包括利益は-6.2億円と純利益(-1.2億円)を上回る悪化幅を示した。退職給付に係る負債57.1億円などの長期債務性科目は将来のキャッシュアウトや純資産変動要因として意識される。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | -1.7% | 8.1% (2.3%–15.9%) | -9.8pt |
| 純利益率 | -0.6% | 5.9% (1.6%–10.7%) | -6.5pt |
自社の営業利益率・純利益率はいずれも業種中央値を大きく下回り、IQR下限も下回る水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | -7.5% | 9.3% (0.4%–16.9%) | -16.8pt |
売上高成長率も業種中央値を大きく下回り、IT・通信業界の中では減収局面にある企業として位置づけられる。
※出所: 当社集計
営業利益は前年同期の+2.5億円から-3.5億円の赤字に転落し、通期計画(40.0億円)に対する四半期時点の進捗は大きく遅れている。今後の四半期での挽回度合いが通期達成の判断材料となる。
純利益のYoY大幅悪化(-106.3%)は、前年同期に計上された固定資産売却益24.4億円という一時的要因の剥落が大きく影響しており、事業の経常的な収益力悪化幅とは切り分けて捉える必要がある。
自己資本比率65.5%(前年62.6%から改善)、流動比率約290%と財務健全性は高水準を維持しており、当期の営業赤字にもかかわらず財務基盤面の余力は保たれている。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,629円 |
| base(基準) | 1,641円 |
| bull(強気) | 1,656円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,981円 |
| 調整後予想EPS | 68.0円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 30.9% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.83倍 / 24.1倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,596円〜1,688円、ω±0.1で 1,630円〜1,648円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。