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93812027 第2四半期プライムJGAAP

エーアイテイー(9381) 2027年度第2四半期決算 増収・営業益11%増

2027年度第2四半期の売上高は305.2億円(前年同期比+8.1%)、営業利益は22.4億円(同+10.9%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

運輸・物流/倉庫・運輸関連業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥305.2億¥282.4億+8.1%
営業利益¥22.4億¥20.2億+10.9%
経常利益¥23.9億¥24.0億−0.3%
純利益¥16.2億¥17.2億−5.7%
ROE(年換算)15.0%16.5%-

Executive Summary

中間期は営業段階で増収増益となった一方、為替差益から差損への転換と税負担の上昇により、経常利益と純利益は減少した。売上高は305.2億円(前年比+8.1%)、営業利益は22.4億円(同+10.9%)となった。経常利益は23.9億円(同△0.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益は15.9億円(同△2.4%)である。増収の主因は日本セグメントの拡大で、営業外では前年の為替差益1.92億円が当期は為替差損0.49億円に転じた。本業の改善が最終利益に波及していない点が、この決算の特徴である。

業績変動要因

【売上高】売上高は日本セグメントが牽引し、連結で+8.1%の増収となった。構成比は日本85.4%(260.8億円、+9.2%)、中国12.1%(36.9億円、+5.9%)、その他2.5%(7.5億円、△13.7%)である。その他は台湾、ベトナム、ミャンマーの現地法人で、唯一の減収セグメントとなった。

【損益】営業利益は売上総利益の伸びが販管費の伸びを上回り、増益となった。売上総利益は54.7億円(+8.8%)、販管費は32.3億円(+7.3%)で、営業利益率は7.4%(前年7.2%)に上昇した。一方、営業外では為替差損益が前年の差益1.92億円から差損0.49億円へ悪化した。この結果、経常利益は微減となった。税引前利益に対する法人税等の比率は、前年の約28.3%から32.2%に上昇した。親会社株主に帰属する当期純利益は15.9億円で、特別損益は実質ゼロである。以上より、増収増益(営業段階)、経常・最終段階では減益となる増収減益の決算である。

セグメント別分析

日本は営業利益17.9億円(+11.6%)、利益率6.9%で、営業利益の約8割を占め連結の方向を決めている。中国は営業利益3.9億円(+27.9%)、利益率10.6%と、日本を約3.7pt上回る収益性で伸びが最も大きい。その他は営業利益0.6億円(△46.8%)、利益率7.7%と大幅に減益となった。連結営業利益22.4億円は、これら3区分の合計に一致する。

主要財務指標

【収益性】粗利率は17.9%(前年17.8%)、営業利益率は7.4%(前年7.2%)と小幅に改善した。年換算ROEは15.0%である。純利益率の低下が、ROEを押し下げる主な要因となっている。【キャッシュ品質】営業CFは16.3億円(前年比△1.3%)で、親会社株主に帰属する当期純利益15.9億円の約1.02倍である。ただし運転資本変動前の営業CF小計22.8億円に対し、売上債権の増加や前払金の増加が資金を拘束した。買掛金の増加12.2億円がこれを補っており、現金創出は仕入債務の増加に依存している。【投資効率】投資CFは△43.8億円で、設備投資は0.5億円にとどまる。主因は定期預金への純預入と投資有価証券の取得12.9億円であり、フリーCFは△27.5億円となった。【財務健全性】自己資本比率は73.5%、現金及び預金は133.0億円、流動比率は約354%である。短期の支払能力には十分な厚みがある。

キャッシュフロー分析

営業CFは16.3億円と前年並みで、財務・投資活動を含む資金の動きは運用資産の積み増しが中心である。営業CF小計22.8億円から法人税等の支払9.9億円などを差し引いた結果が16.3億円である。売上債権の増加が4.7億円、前払金の増加が9.5億円の資金流出となった。これを買掛金の増加12.2億円が補った。投資CFは△43.8億円で、定期預金の預入33.6億円と投資有価証券の取得12.9億円が主因である。設備投資は0.5億円と小さく、フリーCF△27.5億円は事業投資負担ではなく資金運用の性格が強い。財務CFは△13.9億円で、配当支払12.9億円が大半を占める。現金及び現金同等物の期末残高は99.2億円(前年138.5億円)に減少したが、定期預金を含む現金及び預金は133.0億円を保持している。

収益の質

営業利益が利益の中心であり、営業外損益は為替差損益の振れが大きい。営業外収益2.0億円は受取利息0.9億円、持分法投資利益0.9億円が中心である。為替差損0.5億円が営業外費用の大半を占め、前年の為替差益1.9億円との差が経常利益の前年比を押し下げた。特別損益は実質ゼロで、一時的要因の影響は小さい。経常利益から純利益への差は、法人税等7.7億円と非支配株主分0.3億円で説明できる。営業CFは純利益を上回るが、買掛金の増加に支えられた面がある。包括利益は19.9億円(前年13.6億円)で、純利益16.2億円(連結当期純利益)との差は為替換算調整額などのOCIによる。

業績予想・ガイダンス

通期予想に対する中間期の進捗率は、売上高48.8%、営業利益49.5%、経常利益48.2%、純利益46.9%である。通期予想は、売上高625.0億円、営業利益45.3億円(+7.9%)、経常利益49.6億円(+6.0%)、EPS144.29円となっている。達成には下期に売上高319.8億円、営業利益22.9億円が必要で、上期比では売上高が約4.8%上回る水準である。純利益は下期に約18.0億円が必要で、上期を約2.1億円上回る。業績予想および配当予想の修正はない。

株主還元

中間配当は1株55円で、前年同期の45円から10円増加した。通期の配当予想は年間110円である。上期の配当支払額は12.9億円で、営業CFの範囲内に収まっている。中間配当性向は、中間配当55円とEPS67.66円から約81%と算出される。通期では、配当予想110円と予想EPS144.29円から約76%となる。配当負担は軽くないが、現金及び預金133.0億円と自己資本比率73.5%が支えとなっている。

リスク要因

  1. 日本事業への集中: 日本は売上高の85.4%、営業利益の約80%を占める。国内の荷動きや国際物流需要が鈍化した場合、連結業績への影響が大きい。粗利率17.9%の維持も運賃変動の影響を受ける。

  2. 為替変動: 為替差益1.92億円から差損0.49億円への転換により、営業増益が経常段階で相殺された。営業利益22.4億円に対し、為替損益の変動幅は約2.4億円に達する。

  3. 運転資本と現金創出: 前払金は9.5億円、売上債権は4.7億円増加した。買掛金の増加12.2億円がこれを補っており、支払条件が変われば営業CFが振れる可能性がある。投資有価証券も51.2億円(前年39.2億円)に増加し、総資産の17.5%を占める。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率7.4%5.6% (3.5%–8.2%)+1.7pt
純利益率5.3%4.6% (2.9%–7.9%)+0.7pt

営業利益率・純利益率ともに業種中央値を上回り、四分位範囲の中位から上位寄りに位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)8.1%2.9% (-2.4%–7.2%)+5.2pt

売上高成長率は業種のIQR上限7.2%を上回る水準である。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 営業段階の改善と最終利益の乖離: 営業利益は+10.9%、営業利益率は7.4%に改善した。一方、為替差損益の転換と実効税率の上昇(約32.2%)で、純利益は△2.4%となった。

  2. 現金創出の質: 営業CFは純利益を上回るが、前払金と売上債権の増加を買掛金の増加が補う構造である。投資CFの大幅な支出は、定期預金と投資有価証券への資金配分が主因である。

  3. 財務余力と配当: 現金及び預金133.0億円、自己資本比率73.5%と厚い財務基盤がある。中間配当は55円(前年45円)に増加しており、通期配当予想110円に対する配当性向は約76%である。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)1,073円
base(基準)1,096円
bull(強気)1,122円
算出前提値
1株純資産(BPS)918円
調整後予想EPS157.5円
株主資本コスト r9.99%(10年国債 2.99% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向76.2%
予想EPSの信頼度調整×1.060(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.19倍 / 7.0倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 1,068円〜1,126円、ω±0.1で 1,093円〜1,102円。

注記:

  • のれん償却 4.6円/株 を利益に足し戻しています(非資金費用・IFRS企業との比較可能性のため)。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-09 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。