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93472027 第1四半期プライムJGAAP

日本管財ホールディングス(9347) 2027年度第1四半期決算

2027年度第1四半期の売上高は383.9億円(前年同期比+9.3%)、営業利益は31.3億円(同+14.8%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/サービス業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥383.9億¥351.4億+9.3%
営業利益¥31.3億¥27.3億+14.8%
経常利益¥32.3億¥30.6億+5.3%
純利益¥24.9億¥21.0億+18.6%
ROE3.2%2.8%-

Executive Summary

増収増益かつ利益率改善を伴う質の高い決算で、通期計画に対しても利益進捗が先行している。売上高は383.9億円(前年351.4億円、YoY+9.3%)、営業利益は31.3億円(同27.3億円、YoY+14.8%)、経常利益は32.3億円(同30.6億円、YoY+5.3%)、純利益は24.9億円(同21.0億円、YoY+18.6%)となった。粗利率が31.9%へ改善したことが増益をけん引し、経常段階では前年の営業外収益の反動減により伸びがやや鈍化している。

業績変動要因

【売上高】売上高は383.9億円で前年比+9.3%の増収。主力の建物管理運営事業が241.3億円(+8.7%)と全体の62.9%を占め最大の牽引役となり、住宅管理運営事業も88.9億円(+13.3%)と高成長を続けた。環境施設管理事業は39.2億円(+5.0%)、不動産ファンドマネジメント事業は8.1億円(+7.0%)で、いずれも増収に寄与した。

【損益】営業利益は31.3億円(YoY+14.8%)で、粗利率が31.9%(前年30.5%)へ+136bp改善したことが増益の主因。販管費は91.1億円(YoY+13.9%)と増収率を上回る伸びを見せたが、粗利拡大で吸収した。経常利益は32.3億円(YoY+5.3%)と営業利益の伸びに比べ鈍化しており、これは前年に計上されていた営業外収益(受取手数料等)の縮小が影響している。特別利益として投資有価証券売却益0.4億円を一時的要因として計上している。純利益は24.9億円(YoY+18.6%)で、実効税率の正常化(23.9%)が寄与した。増収増益であり、収益性の改善を伴う内容となっている。

セグメント別分析

建物管理運営事業は売上241.3億円(+8.7%)、営業利益25.5億円(+10.2%)、利益率10.6%で、全社利益の中核を担う。住宅管理運営事業は売上88.9億円(+13.3%)、営業利益7.6億円(+48.5%)と大幅増益で、利益率も8.5%へ改善しており増益への寄与が最も大きい。環境施設管理事業は売上39.2億円(+5.0%)と増収ながら営業利益7.5億円(-7.4%)と減益で、利益率は19.0%と依然高いものの前年から一服している。不動産ファンドマネジメント事業は売上8.1億円(+7.0%)、営業利益1.8億円(+21.2%)、利益率21.7%と4事業中最高水準を維持。全体として建物・住宅の2事業が増益をけん引し、環境施設管理の減益を相殺する構図となっている。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は8.2%(前年7.8%)へ改善し、粗利率も31.9%(前年30.5%)へ上昇した。純利益率は6.5%(前年5.9%)で、コスト増を吸収しつつ利益率が全段階で改善する傾向が見られる。【キャッシュ品質】現金及び預金は356.0億円と流動負債172.9億円を大きく上回り短期の資金繰りに余裕がある一方、売掛金182.4億円は売上高の47.5%に相当し回収状況の確認が有用な水準にある。【投資効率】ROEは3.2%で、総資産1047.4億円に対し純資産比率が高い保守的なバランスシート構造のため、資本効率は限定的な水準にとどまる。【財務健全性】自己資本比率は74.2%(前年71.0%)と極めて高く、のれん60.0億円は純資産777.3億円の7.7%にとどまり、減損リスクへの耐性は高い。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の詳細開示はないが、BS変動から資金動向を読み取ると、現金及び預金は356.0億円で前年の373.9億円から17.9億円減少している。買掛金・支払手形は60.4億円と前年91.0億円から30.6億円減少し、支払サイドの資金流出が生じている一方、売掛金・受取手形は182.4億円と前年201.4億円から19.0億円減少しており、両者はおおむね相殺的に働いている。事業特性上、大規模な設備投資は見られず、投資有価証券が134.1億円と前年129.5億円から4.6億円増加している点は、含み益の積み上がりまたは追加取得を示している。総じて営業資産の圧縮と支払負債の減少が同時進行しており、資金効率の観点からは運転資本の動きをモニタリングする意義がある。

収益の質

当期の収益は経常的な事業活動によるものが主体で、一時的要因の影響は限定的である。営業外収益1.8億円(売上比0.47%)は受取利息・配当金0.96億円が中心で安定性が高く、特別利益0.4億円は投資有価証券売却益によるもので一時的要因として区別できる。経常利益32.3億円に対し純利益24.9億円とのギャップは、法人税等7.8億円(実効税率23.9%)および非支配株主に帰属する純利益1.5億円で概ね説明可能であり、アクルーアル面での不自然な乖離は見られない。のれん償却1.6億円を安定的に費用計上している点も、利益の質を評価するうえで持続的な負担として捉えられる。

業績予想・ガイダンス

通期計画に対する進捗率は、売上高24.3%(383.9億円/1580.0億円)、営業利益34.8%(31.3億円/90.0億円)、経常利益29.9%(32.3億円/108.0億円)となっており、単純な四分の一(25%)基準に対し利益面で先行した立ち上がりとなっている。通期の売上高YoY+5.2%、営業利益YoY+3.6%に対し、第1四半期はそれぞれ+9.3%、+14.8%と上回るペースであり、業績予想・配当予想の修正は行われていない。販管費の伸びが売上成長を上回る点をコントロールできれば、通期計画の達成確度は高いと考えられる。

株主還元

配当予想は年間60.00円で、会社計画のEPS200.99円に基づく配当性向は約29.9%となる。現金及び預金356.0億円と自己資本比率74.2%という財務基盤を背景に、配当継続の裏付けは相応にある。自己株式は485.9万株を既に保有しているが、当四半期時点で新たな自社株買いに関する開示は確認されない。

リスク要因

  1. セグメント集中リスク: 建物管理運営事業が売上高の62.9%(241.3億円/383.9億円)を占め、同事業の価格競争や人件費動向が全社業績に大きく影響する構造にある。

  2. 売掛金回収に関するモニタリング: 売掛金・受取手形は182.4億円で売上高の47.5%に相当し、回収サイクルの状況が今後のキャッシュフローに影響を与え得る。

  3. コストコントロール: 販管費は91.1億円でYoY+13.9%となり、売上高成長+9.3%を上回るペースで増加しており、今後の営業レバレッジへの影響をモニタリングする必要がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(it_telecom)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率8.2%8.1% (2.3%–15.9%)+0.1pt
純利益率6.5%5.9% (1.6%–10.7%)+0.6pt

収益性は業種中央値をわずかに上回る水準にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)9.3%9.3% (0.4%–16.9%)+0.0pt

売上成長率は業種中央値とほぼ同水準にある。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 粗利率が+136bp、営業利益率が+39bp改善しており、増収に伴う収益性向上が確認できる。通期計画に対しても利益進捗が売上進捗を上回っており、立ち上がりは良好である。

  2. 主力の建物管理運営事業と急成長する住宅管理運営事業(利益YoY+48.5%)が増益をけん引する一方、環境施設管理事業は減益(-7.4%)に転じており、セグメント間で明暗が分かれている。

  3. 販管費の伸び(+13.9%)が売上高成長(+9.3%)を上回っている点は、今後のコスト構造の観察ポイントとなる。財務面では自己資本比率74.2%、現金及び預金356.0億円と健全性が高く、配当性向約29.9%の還元方針を支える基盤となっている。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)2,102円
base(基準)2,145円
bull(強気)2,196円
算出前提
1株純資産(BPS)2,140円
調整後予想EPS210.8円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向29.8%
予想EPSの信頼度調整×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.00倍 / 10.2倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 2,085円〜2,207円、ω±0.1で 2,144円〜2,145円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。