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93362027 第1四半期プライムJGAAP

大栄環境株式会社 2027年度 第1四半期 決算

大栄環境株式会社の2027年度第1四半期決算レポート

大栄環境株式会社

情報通信・サービスその他/サービス業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥241.4億¥200.2億+20.6%
営業利益¥56.0億¥42.6億+31.4%
経常利益¥55.8億¥42.7億+30.7%
純利益¥36.4億¥29.1億+25.3%
ROE3.2%2.5%-

Executive Summary

2027年3月期第1四半期は増収増益となり、主力の環境関連事業の伸長が業績を牽引した。売上高は241.4億円(前年200.2億円、+20.6%)、営業利益は56.0億円(前年42.6億円、+31.4%)、経常利益は55.8億円(前年42.7億円、+30.7%)、純利益は36.4億円(前年29.1億円、+25.3%)となった。営業利益率は23.2%(前年21.3%)へ改善し、増収に伴う営業レバレッジが効いた。

業績変動要因

【売上高】売上高は前年比+20.6%の241.4億円。セグメント別では環境関連事業が234.3億円(+21.0%)と全体の96.8%を占め、成長を牽引した。その他事業は7.7億円(+6.6%)と小規模ながら増収を維持した。

【損益】営業利益は56.0億円(+31.4%)で、環境関連事業の利益56.0億円(+28.8%)がほぼ全額を占め、OPマージンは23.9%と高水準。粗利率43.1%、販管費率19.9%とほぼ横ばいで、増収による固定費吸収が効いた。経常利益は55.8億円(+30.7%)で、支払利息の増加(3.0億円)が非営業収支をやや圧迫したものの、受取利息・配当金・為替差益がこれを一部相殺した。純利益は36.4億円(+25.3%)で、実効税率34.1%は前年と概ね同水準。増収増益。

セグメント別分析

環境関連事業は売上234.3億円(+21.0%)、営業利益56.0億円(+28.8%)、OPマージン23.9%と、収益の中核を担う。その他セグメント(有価資源リサイクル・スポーツ振興等)は売上7.7億円(+6.6%)、営業利益0.1億円(+120.0%)、マージン1.8%と規模・収益性ともに限定的。売上構成比は環境関連事業96.8%、その他3.2%で、事業ポートフォリオは単一セグメントへの集中度が高い。当第1四半期においては固定資産の減損損失、のれんの重要な変動は発生していない。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は23.2%(前年21.3%)へ約1.9pt改善し、粗利率43.1%、販管費率19.9%とコスト構造は安定的である。【キャッシュ品質】現金及び預金は423.7億円で前年末比99.3億円減少しており、設備投資や運転資本需要への充当が背景とみられる。【投資効率】ROEは3.2%、自己資本比率は45.5%(前年44.2%)。EPSは35.54円(前年29.51円、+20.4%)と収益拡大を反映している。【財務健全性】流動資産641.5億円に対し流動負債315.9億円で流動比率は約203%と良好。長期借入金903.2億円を中心とした長期資金構成で、短期偏重の資金繰りリスクは限定的である。

キャッシュフロー分析

CF計算書の詳細開示はないが、貸借対照表の推移から資金動向を読み取ると、現金及び預金は423.7億円で前年末比99.3億円(-19.0%)減少している。一方で建設仮勘定は218.2億円から226.9億円超へ積み上がっており、設備投資が資金使途の中心とみられる。長期借入金は前年末比で減少しており、デレバレッジが進行する中での投資資金確保がうかがえる。売掛金は141.5億円と横ばいで推移しており、運転資本の急激な悪化は見られないが、回収・稼働サイクルの動向は今後のキャッシュ創出力を左右する要素となる。

収益の質

当期利益の伸長は営業段階での増収増益が主体であり、収益の質は概ね良好と言える。営業外収益は4.1億円で売上高の1.7%程度にとどまり、受取配当金・為替差益・その他収益に分散しているため、非経常的な単一要因への依存は小さい。営業外費用は4.3億円で、支払利息3.0億円が中心であり前年から増加している。特別損益は特別利益0.2億円(固定資産売却益)、特別損失0.8億円(固定資産除却損等)と純額でわずかなマイナスにとどまり、業績への影響は軽微である。経常利益から純利益への乖離は法人税等18.8億円(実効税率34.1%程度)が主因であり、特段の異常値は見られない。

業績予想・ガイダンス

通期計画(売上939.0億円、営業利益243.0億円、経常利益231.0億円)に対する第1四半期進捗率は、売上高25.7%、営業利益23.0%、経常利益24.2%、純利益22.2%となった。四半期均等配分の目安25%と比較すると、売上高はやや上回る一方、利益系統は数ポイント下回っており、特に純利益の進捗がやや鈍い。支払利息の増加や特別損益の平準化が影響したとみられるが、当四半期時点で業績予想・配当予想の修正は行われておらず、通期計画の達成可能性は維持されている。

株主還元

通期の配当予想は年間55.00円(前年実績と比較し増配方向)で、EPS予想164.25円に対する配当性向は約33.5%となる。現時点で配当予想の修正はなく、現預金423.7億円、インタレストカバレッジも高水準にあることから、営業基盤に大きな悪化がない限り配当継続の余地は確保されているとみられる。自社株買いに関する開示はない。

リスク要因

  1. セグメント集中リスク: 環境関連事業が売上の96.8%、営業利益の大部分を占めており、単一事業への依存度が高い。規制・許認可環境の変化が業績に与える影響が相対的に大きい構造である。

  2. 資本効率・運転資本リスク: ROEは3.2%と利益成長に比して低位で、総資産回転率の低さが要因となっている。売掛金141.5億円の水準や建設仮勘定の積み上がりから、投下資本の回収サイクルが長期化する可能性がある。

  3. 金利負担・のれん関連リスク: 支払利息は3.0億円(前年1.1億円)へ増加しており、長期借入金903.2億円を抱える中で今後の金利上昇局面での利払い負担拡大に留意が必要。のれん365.2億円は純資産の32.0%を占め、事業環境悪化時の減損リスクが構造的に存在する。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(it_telecom)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率23.2%8.1% (2.3%–15.9%)+15.1pt
純利益率15.1%5.9% (1.6%–10.7%)+9.2pt

営業利益率・純利益率とも業種中央値を大きく上回り、収益性は業種内で高位に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)20.6%9.3% (0.4%–16.9%)+11.3pt

売上成長率も業種中央値を上回り、上位水準の成長を示している。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 営業利益率23.2%(前年21.3%)は改善傾向にあり、増収と固定費吸収による営業レバレッジの発現が確認できる。一方でROE3.2%は総資産回転率の低さに起因して抑制されており、資産効率と利益成長の乖離が観察される。

  2. 通期進捗率は売上高25.7%に対し純利益22.2%とやや鈍く、支払利息の増加や特別損益の平準化がその要因として読み取れる。業績・配当予想の修正はなく、開示上は計画線上の推移として位置づけられる。

  3. 建設仮勘定の積み増しやのれん365.2億円(純資産比32.0%)は、今後の設備稼働状況や事業環境次第で減価償却・減損負担として顕在化しうる項目であり、次期以降の開示動向が注目点となる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)1,285円
base(基準)1,322円
bull(強気)1,367円
算出前提
1株純資産(BPS)1,143円
調整後予想EPS172.2円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向33.5%
予想EPSの信頼度調整×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.16倍 / 7.7倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 1,285円〜1,361円、ω±0.1で 1,318円〜1,329円。

注記:

  • 純資産に対するのれんの比率が高く、減損が発生した場合は前提が大きく変わります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。