| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥73.8億 | ¥70.6億 | +4.5% |
| 営業利益 | ¥6.4億 | ¥6.3億 | +2.1% |
| 経常利益 | ¥7.8億 | ¥7.8億 | +0.3% |
| 純利益 | ¥5.2億 | ¥5.9億 | -12.8% |
| ROE | 1.0% | 1.2% | - |
増収増益基調を維持したが、税負担増により最終利益は減益となった点が今四半期の特徴である。売上高は73.8億円(前年比+4.5%)、営業利益は6.4億円(同+2.1%)、経常利益は7.8億円(同+0.3%)となる一方、純利益は5.2億円(同-12.8%)と減少した。国内物流・国際貨物の増収が営業段階の増益を支えたが、実効税率の上昇が最終益を圧迫した。
【売上高】売上高は73.8億円で前年比+4.5%の増収。セグメント別では国内物流が58.4億円(構成比79.2%、YoY+3.5%)と主力を占め、国際貨物が14.4億円(同+8.4%)と成長を牽引、不動産賃貸は0.9億円(同+2.9%)で安定成長した。
【損益】営業利益は6.4億円(YoY+2.1%)、営業利益率は8.7%で前年8.9%からわずかに低下した。販管費は3.0億円で前年比+9.7%と増収率を上回るペースで増加し、営業レバレッジはやや逆回転している。経常利益は7.8億円(YoY+0.3%)とほぼ横ばいで、受取配当1.8億円の安定寄与と支払利息0.4億円の増加が相殺し合った。純利益は5.2億円(YoY-12.8%)で、実効税率34.2%への上昇が主因である。特別損益は軽微(特別利益0.01億円、特別損失ほぼゼロ)で一時的要因の影響は限定的。総括すると増収増益(営業・経常段階)ながら、税負担増により純利益は減益という増収増益・純益減益の構図である。
国内物流は売上58.4億円(YoY+3.5%)、営業利益7.3億円(YoY+1.6%)、利益率12.5%で構成比79.2%を占める主力事業。国際貨物は売上14.4億円(YoY+8.4%)、営業利益1.2億円(YoY+17.9%)、利益率8.6%と増収増益で改善基調にある。不動産賃貸は売上0.9億円(YoY+2.9%)、営業利益0.4億円(YoY+2.4%)、利益率43.7%と高マージンだが規模は小さい。国内物流への売上集中度が高く、同事業の稼働率・価格動向が全社業績の主要な変動要因となっている。
【収益性】営業利益率は8.7%で前年8.9%から低下、純利益率は7.0%で前年8.3%から低下しており、税負担増が収益性指標を圧迫している。【キャッシュ品質】営業CFは4.9億円で純利益5.2億円とおおむね整合するが、EBITDA10.4億円に対する比率は0.47倍と現金転換は相対的に弱い。【投資効率】ROEは1.0%、自己資本比率は76.1%であり、資産集約的な事業構造を反映して総資産回転率は低位にある。【財務健全性】現金及び預金は80.2億円と厚く、短期借入金29.0億円に対し十分な水準を確保している一方、設備投資12.3億円は減価償却4.0億円の3倍規模で投資フェーズが継続している。
営業CFは4.9億円で、前年同期の-2.7億円から大幅に改善した。投資CFは-12.5億円で、うち設備投資が12.3億円を占め、減価償却費4.0億円の3倍規模の積極投資局面にある。財務CFは-0.9億円で、配当支払3.9億円と自社株買い2.9億円の株主還元を、長期借入金の調達7.5億円で一部補う構図となっている。フリーキャッシュフローは営業CFと投資CFの合計で-7.7億円となり、投資が営業キャッシュ創出を上回っている。現金及び預金は80.2億円と、短期の資金需要に対しては十分な水準を維持している。
経常的収益の柱は国内物流・国際貨物の営業利益に加え、受取配当1.8億円の安定的な貢献であり、売上高比では2.6%と収益構成への影響は限定的である。特別利益・特別損失はいずれも0.01億円未満と軽微で、一時的要因による損益への影響はほぼない。営業CFは純利益の0.95倍とおおむね整合する一方、EBITDA比では0.47倍にとどまり、賞与引当金の減少や法人税等の支払がアクルーアルを厚くしている。経常利益と純利益の乖離は実効税率34.2%への上昇が主因であり、収益構造そのものの歪みを示すものではない。
通期計画に対する進捗率は売上高25.0%、営業利益27.9%、経常利益30.8%、純利益24.4%であり、標準進捗の25%を営業・経常段階で上回っている。売上・利益ともに順調な進捗を示しており、通期計画達成の可能性は現時点で高いと評価できる。純利益のみ標準進捗をわずかに下回るが、これは税負担の高止まりによるもので、通期の達成可能性を損なう水準ではない。業績予想・配当予想の修正はいずれも「無」となっている。
当四半期の配当支払額は3.9億円、通期の配当予想は1株42円である。通期純利益計画21.0億円を基準とした配当性向は、想定配当総額(期中平均株式数ベース)から算出して約36%程度であり、持続可能な範囲にあるとみられる。加えて自社株買いを2.9億円実施しており、配当と自社株買いを合わせた総還元性向は当四半期の純利益に対して高水準となる。積極的な設備投資と株主還元を同時に進めている状況であり、今後のキャッシュ創出力とのバランスが注目点となる。
セグメント集中リスク: 国内物流事業が売上高の79.2%を占め、同事業の需要動向や価格交渉力の変化が業績全体に大きく影響する構造にある。
資本効率・レバレッジのリスク: ROEは1.0%と低位にあり、有利子負債とEBITDAの関係からみて収益対比の負債水準は相対的に高い。金利費用も前年比で増加しており、金利環境の変化が収益を圧迫する可能性がある。
投資回収リスク: 設備投資12.3億円は減価償却費4.0億円の3倍規模であり、投資の収益化が計画通り進むかが今後のフリーキャッシュフローの改善に影響する。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 8.7% | 7.1% (4.3%–8.6%) | +1.6pt |
| 純利益率 | 7.0% | 5.9% (2.8%–8.5%) | +1.1pt |
営業利益率・純利益率ともに業種中央値を上回り、収益性は業種内で相対的に良好な位置にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 4.5% | 3.3% (0.2%–7.6%) | +1.1pt |
売上高成長率も業種中央値をやや上回り、IQR内の中位から上位に位置する成長を確保している。
※出所: 当社調べ
増収増益(営業・経常段階)を維持しつつ、税負担増により純利益は減益となった。営業利益率8.7%は業種中央値を上回る水準にあり、収益性の底堅さがうかがえる。
通期計画に対する進捗率は営業利益27.9%、経常利益30.8%と標準進捗を上回っており、現時点で通期計画の達成可能性は高いとみられる。
設備投資が減価償却費の3倍規模に達する積極投資局面にあり、フリーキャッシュフローはマイナスとなっているが、現金及び預金80.2億円と自己資本比率76.1%という保守的な財務構造が投資と株主還元の同時進行を支えている。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 2,426円 |
| base(基準) | 2,445円 |
| bull(強気) | 2,464円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 2,865円 |
| 調整後予想EPS | 125.2円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 35.5% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.060(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.85倍 / 19.5倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 2,377円〜2,515円、ω±0.1で 2,431円〜2,454円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。