| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥246.8億 | ¥232.7億 | +6.1% |
| 営業利益 | ¥54.8億 | ¥53.5億 | +2.3% |
| 持分法投資損益 | - | - | - |
| 経常利益 | ¥55.2億 | ¥53.8億 | +2.7% |
| 純利益 | ¥37.5億 | ¥36.4億 | +3.0% |
| ROE | 12.0% | 12.9% | - |
増収増益を確保したが、販管費増加と原価上昇により利益率はわずかに低下した。売上高は246.8億円(前年比+6.1%)、営業利益は54.8億円(同+2.3%)、経常利益は55.2億円(同+2.7%)、純利益は37.5億円(同+3.0%)となった。営業利益率は22.2%で前年から縮小し、販管費の伸び(+7.9%)が売上成長を上回ったことが主因である。
【売上高】売上高は246.8億円で前年比+6.1%増収。セグメント別では原薬販売事業が169.6億円(構成比68.7%、前年比+6.5%)で成長を牽引し、医薬品製造販売事業は89.6億円(構成比31.3%、同+3.4%)と安定成長にとどまった。
【損益】営業利益は54.8億円で同+2.3%増加したが、粗利率は32.4%(前年約33.1%)、営業利益率は22.2%(前年約23.0%)といずれも縮小した。売上原価が+7.1%、販管費が+7.9%と売上成長(+6.1%)を上回り、コスト増が増益率を圧迫した。営業外損益は収益1.0億円・費用0.5億円と軽微で中立、特別損益も僅少(固定資産売却益0.04億円)であり、経常利益55.2億円・純利益37.5億円は事業損益がほぼそのまま反映された結果である。総じて増収増益だが、マージンはわずかに悪化する局面にある。
原薬販売事業は売上169.6億円(前年比+6.5%)、営業利益33.1億円(同+3.0%)、利益率19.5%で最大の利益寄与を継続した。医薬品製造販売事業は売上89.6億円(同+3.4%)、営業利益21.2億円(同-0.6%)、利益率23.7%と収益性は高いが増収の割に利益が伸びず、投資先行局面にあることを示している。セグメント資産は合計389.9億円(前年比+11.8%)に増加し、うち医薬品製造販売事業側の資産増(設備投資)が目立つ。
【収益性】営業利益率は22.2%、純利益率は15.2%で、いずれも前年からわずかに縮小した。【キャッシュ品質】営業CFは75.9億円で純利益37.5億円の約2.0倍に達し、利益の現金裏付けは強固である。【投資効率】ROEは12.0%、総資産は395.3億円と前年比+9.5%拡大しており、大型投資による資産効率の一時的な低下が見られる。【財務健全性】自己資本比率は78.9%と極めて高く、流動資産253.3億円に対し流動負債69.5億円と短期の支払能力にも余裕がある。
営業CFは75.9億円で前年比+101.0%と大きく増加し、純利益を大幅に上回る良好なキャッシュ創出力を示した。売上債権の回収進展(+34.6億円)と棚卸資産の減少(+4.3億円)が寄与し、法人税等の支払18.8億円を吸収した。投資CFは-81.5億円と大幅な流出となり、有形固定資産取得や建設仮勘定の積み上がり、有価証券投資の増加が主因である。この結果、フリーCFは-5.6億円とマイナスとなったが、財務CFは+1.9億円で、豊富な現金及び預金172.1億円を背景に投資先行局面を十分に吸収できる財務基盤にある。
当期の利益は事業損益が中心で、特別利益は固定資産売却益0.04億円と僅少であり、一時的要因の影響は限定的である。営業外収益は1.0億円と売上高の0.4%程度にとどまり、収益の質を歪める規模ではない。経常利益55.2億円と純利益37.5億円の差は主に法人税等17.8億円によるもので、実効税率は32%程度である。営業CFが純利益の約2.0倍に達している点はアクルーアルの少なさを示し、利益の現金裏付けという観点で収益の質は高いと評価できる。
次期会社予想は売上高267.0億円(前年比+8.2%)に対し、営業利益52.7億円(同-3.8%)、経常利益52.6億円(同-4.7%)と増収減益の見通しである。当期は増収増益であったのに対し、来期は投資拡大に伴う設備立ち上げコストや減価償却増、価格転嫁のタイムラグを織り込んだ保守的な計画とみられる。予想EPSは85.24円で当期実績89.00円から低下する見通しであり、マージン圧力が来期も継続する想定である。
当期の配当は期末18円(中間0円)で、配当性向は20.2%となった。次期の配当予想は19円で、増配方針が示されている。純利益成長(+3.0%)に対し配当は前年実績(配当性向は前年ベースで確認できる範囲でおおむね同水準)を維持しており、自社株買いの実施は確認されず、株主還元は配当を中心に据えている。手元現金及び預金172.1億円と営業CF75.9億円を背景に、還元の持続性に懸念は見られない。
セグメント・顧客集中リスク: 原薬販売事業が売上の68.7%を占め、主要顧客の扶桑薬品工業への売上は22.9%に達する。特定事業・特定顧客への依存度が高く、需要変動の影響を受けやすい構造である。
マージン圧力: 粗利率32.4%、営業利益率22.2%はいずれも前年から縮小した。販管費の伸び(+7.9%)が売上成長(+6.1%)を上回っており、コスト管理の動向がモニタリングポイントとなる。
投資先行によるフリーCFの悪化: 投資CFが-81.5億円と大幅流出となり、フリーCFは-5.6億円とマイナス化した。建設仮勘定の積み上がりが大きく、設備稼働までの期間はキャッシュ創出とのタイムラグが生じる。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 22.2% | 3.4% (1.5%–4.8%) | +18.8pt |
| 純利益率 | 15.2% | 2.6% (0.9%–4.7%) | +12.6pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を大きく上回り、業種内で高い収益性を示している。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 6.1% | 5.6% (-0.1%–12.1%) | +0.5pt |
売上高成長率は業種中央値をやや上回るが、IQRの範囲内であり成長ペースは業種内で標準的水準にある。
※出所: 当社調べ
高い収益性と強固なキャッシュ創出力: 営業利益率22.2%、純利益率15.2%は業種中央値を大きく上回り、営業CFは純利益の約2.0倍と利益の現金裏付けが強い。
投資先行局面によるマージン・FCFの一時的圧迫: 建設仮勘定65.9億円を含む大型投資が進行中で、当期のフリーCFはマイナス化し、来期予想も増収減益となっている。設備稼働後の収益化進捗が注目点となる。
事業・顧客集中度の高さ: 原薬販売事業と主要顧客への依存度が高く、セグメント間の利益率差(医薬品製造販売事業23.7%対原薬販売事業19.5%)と資産配分の動向が、今後の収益構造を左右する要素となる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 778円 |
| base(基準) | 787円 |
| bull(強気) | 804円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 740円 |
| 調整後予想EPS | 88.4円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 22.3% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.037(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.06倍 / 8.9倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 765円〜811円、ω±0.1で 786円〜789円。
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。