| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥2206.4億 | ¥2007.9億 | +9.9% |
| 営業利益 | ¥109.8億 | ¥96.6億 | +13.7% |
| 経常利益 | ¥111.6億 | ¥99.0億 | +12.7% |
| 純利益 | ¥4.0億 | ¥3.8億 | +3.6% |
| ROE | 0.6% | 0.7% | - |
当期は販管費効率化を主因に増収増益となり、営業利益率が前年から改善した決算である。売上高は2,206.4億円(前年2,007.9億円、YoY+9.9%)、営業利益は109.8億円(前年96.6億円、YoY+13.7%)、経常利益は111.6億円(前年99.0億円、YoY+12.7%)となった。親会社株主に帰属する当期純利益は78.75億円(前年70.66億円、YoY+11.4%)で、EPSは258.51円(前年232.51円)に伸長した。売上成長を上回る営業利益成長は、販管費の伸び(+8.7%)が売上成長(+9.9%)を下回ったことによる正の営業レバレッジが主因である。
【売上高】売上高は2,206.4億円(YoY+9.9%)。当社グループは医薬品・化粧品・雑貨・食品等の小売業の単一セグメントであり、海外売上高はなく国内事業のみで構成される。売上原価は1,757.2億円(YoY+9.9%)とほぼ同率で推移し、粗利は449.2億円、粗利率20.4%は前年(20.4%)とほぼ横ばいで、商品ミックス・仕入環境は概ね安定的に推移したとみられる。
【損益】販管費は339.4億円(YoY+8.7%)と売上成長率を下回り、販管費率は15.4%(前年15.6%)に低下、営業利益率は5.0%(前年4.8%)へ改善した。営業外収益10.0億円・営業外費用8.2億円(うち支払利息3.1億円、前年2.2億円から増加)を加減し、経常利益は111.6億円(YoY+12.7%)。特別損失0.1億円(固定資産除売却損)は一時的要因で金額は軽微である。税引前利益111.5億円から法人税等32.8億円(実効税率29.4%)を控除し、親会社株主に帰属する当期純利益は78.75億円(YoY+11.4%)。増収増益の決算であり、収益改善の主因は販管費効率化にある。
【収益性】営業利益率5.0%(前年4.8%)、経常利益率5.1%(前年4.9%)、純利益率3.6%(前年3.5%)といずれも改善し、粗利率20.4%は前年並みを維持した。【キャッシュ品質】営業CF169.8億円は親会社株主帰属当期純利益78.75億円の2.2倍にあたり、利益とキャッシュフローの整合性は高い。EBITDAマージンは8.2%(前年7.9%)に改善した。【投資効率】株主資本利益率(NetIncomeToShareholdersEquityRatio)は13.8%で前年14.2%からやや低下したが、これは純利益の伸び(+11.4%)を上回るペースで純資産が増加(+14.9%)した希薄化効果が主因であり、収益性そのものの悪化ではない。ROA(経常利益ベース)は8.2%で前年と同水準を維持した。【財務健全性】自己資本比率42.2%(前年41.8%)は改善傾向にある一方、流動比率92.8%、当座比率36.1%はいずれも100%を下回り短期流動性はやや低めの水準。長期借入金は300.2億円(前年258.2億円)に増加したが、EBIT対支払利息倍率は35.1倍と高水準で、現時点の利払い負担は限定的と評価できる。
営業CFは169.8億円(前年比+34.8%)で、親会社株主帰属当期純利益78.75億円の2.2倍の水準を確保した。減価償却71.3億円や仕入債務増加41.2億円がキャッシュ創出を押し上げた一方、棚卸資産増加15.8億円と売上債権増加8.3億円が押し下げ要因となった。投資CFは202.8億円の支出で、うち設備投資が201.0億円(前年150.9億円からYoY+33.1%)を占め、出店・物流投資の積極化がうかがえる。財務CFは49.5億円のプラスで、長期借入金の調達146.4億円が返済93.7億円を上回り、投資資金の一部を借入で補完した。営業CFと投資CFを合わせたフリーCFは33.0億円のマイナスとなり、成長投資が営業キャッシュ創出力を上回る局面にある。現金及び現金同等物は期末78.7億円(前年62.2億円)に増加し、手元流動性は積み増された。
特別損益は特別利益0.04億円・特別損失0.09億円と極めて軽微で、経常利益111.6億円と税引前利益111.5億円の差はほとんど生じておらず、当期の利益は経常的な事業活動から生み出された性質が強い。営業外収益10.0億円は売上高比0.45%にとどまり、受取家賃など反復性の高い項目が中心である。営業外費用8.2億円のうち支払利息3.1億円(前年2.2億円からYoY+45%)が最大項目で、借入増加を反映している。経常利益から法人税等32.8億円(実効税率29.4%)を控除して親会社株主帰属当期純利益78.75億円となっており、経常利益との乖離は税負担に起因するもので特殊要因は見当たらない。営業CFが純利益の2.2倍に達している点は、計上利益がキャッシュを伴って実現していることを示し、利益の質は良好と評価できる。
会社は次期業績予想として売上高2,440.0億円(YoY+10.6%)、営業利益120.0億円(YoY+9.2%)、経常利益121.0億円(YoY+8.4%)、EPS268.79円、配当6.50円を開示している。予想ベースの営業利益率は約4.9%で、当期実績5.0%からわずかに低下する見込みであり、新規出店の立ち上がりコストや固定費上昇を織り込んだ保守的な前提と考えられる。売上成長率(+10.6%)が営業利益成長率(+9.2%)を上回る計画であり、増収増益基調は続くものの、当期に見られたマージン改善ペースはやや鈍化する見通しである。
当期の年間配当は13円(中間6.5円・期末6.5円)で、配当性向は5.0%(配当総額3.96億円÷親会社株主帰属当期純利益78.75億円)と保守的な水準にとどまる。自社株買いの実施は確認されず、株主還元は配当中心である。配当総額3.96億円は営業CF169.8億円に対して小規模であり、支払能力に懸念は生じていない。来期の配当予想は1株6.50円として開示されている。
短期流動性リスク: 流動比率は92.8%(流動資産461.2億円/流動負債497.1億円)、当座比率は36.1%(流動資産から棚卸資産を除いた179.2億円/流動負債497.1億円)といずれも100%を下回る。買掛債務308.5億円に依存した負の運転資本構造が継続しており、資金繰りの柔軟性という観点でモニタリングの余地がある。
粗利率・価格競争リスク: 粗利率は20.4%で前年とほぼ同水準を維持したが、ディスカウント志向の小売業態では価格競争の影響を受けやすく、値引き環境の変化が粗利率に波及する可能性がある。
金利負担増加リスク: 長期借入金は300.2億円(前年258.2億円)に増加し、支払利息は3.1億円(前年2.2億円、YoY+45%)に拡大した。もっともEBIT対支払利息倍率は35.1倍と高水準で、現時点の利払い負担は限定的である。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 5.0% | 4.6% (1.7%–8.2%) | +0.4pt |
| 純利益率 | 0.2% | 3.3% (0.9%–5.8%) | -3.2pt |
営業利益率は業種中央値をわずかに上回るが、純利益率は業種中央値を下回っており、両指標に差が生じている点は留意点である。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 9.9% | 4.3% (2.2%–13.0%) | +5.6pt |
売上高成長率は業種中央値を大きく上回り、業種内でも高い成長水準に位置する。
※出所: 当社集計
販管費率が15.4%(前年15.6%)に低下し営業利益率は5.0%(前年4.8%)へ改善した。販管費の伸び(+8.7%)が売上成長(+9.9%)を下回る正の営業レバレッジが働いており、規模拡大に伴う費用効率化の進捗を示す。
設備投資は201.0億円(前年150.9億円、YoY+33.1%)に拡大し減価償却71.3億円の2.8倍に達した結果、フリーCFはマイナス33.0億円となった。成長投資局面にあり、投資の収益化ペースが今後の焦点となる。
流動比率92.8%・当座比率36.1%はいずれも100%を下回り、買掛債務に依存した負の運転資本構造が継続している。営業CFは潤沢だが、短期の資金繰り柔軟性という観点ではモニタリングの余地がある。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 2,126円 |
| base(基準) | 2,262円 |
| bull(強気) | 2,336円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 2,006円 |
| 調整後予想EPS | 276.2円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 2.4% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.028(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.13倍 / 8.2倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 2,195円〜2,332円、ω±0.1で 2,256円〜2,272円。
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。