クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥274.5億 | ¥324.0億 | -15.3% |
| 営業利益 | ¥20.0億 | ¥76.4億 | -73.8% |
| 経常利益 | ¥18.3億 | ¥74.9億 | -75.6% |
| 純利益 | ¥11.5億 | ¥50.7億 | -77.4% |
| ROE | 1.3% | 5.9% | - |
Executive Summary
当第1四半期は前年に計上した大口取引の反動と廃棄物処理・再資源化事業の急減速により、大幅な減収減益となった。売上高は274.5億円(前年比-15.3%)、営業利益は20.0億円(同-73.8%)、経常利益18.3億円(同-75.6%)、純利益11.5億円(同-77.4%)となった。営業利益率は7.3%と前年23.6%から大きく縮小し、資源リサイクル事業の増収増益が下支えする一方、廃棄物処理・再資源化事業の急減と再生可能エネルギー事業の赤字転落が全社収益を圧迫した。
業績変動要因
【売上高】売上高は274.5億円で前年比-15.3%の減収。セグメント別では資源リサイクル事業が133.7億円(+23.8%)、再生可能エネルギー事業が47.7億円(+34.9%)と増収を確保したが、主力の廃棄物処理・再資源化事業が78.6億円(-51.5%)と大幅減収となり、全社売上を押し下げた。金属スクラップ価格の変動やセグメント区分変更(子会社の金属リサイクル売上を廃棄物処理から金属スクラップへ組替)も構成比の変化に影響している。
【損益】営業利益は20.0億円(-73.8%)、営業利益率は7.3%(前年23.6%)へ大きく縮小。粗利率も21.0%(前年34.3%相当)へ低下し、販管費は37.5億円(前年34.6億円、+8.4%)と売上減少下でも増加したため、負の営業レバレッジが働いた。資源リサイクル事業の営業利益は18.3億円(+168.7%)と大幅増益で全社を下支えしたが、廃棄物処理・再資源化事業の営業利益が10.5億円(-85.2%)へ急減し、再生可能エネルギー事業は-3.9億円の赤字に転落した。経常利益は18.3億円(-75.6%)、純利益は11.5億円(-77.4%)で、経常・純利益間のギャップは実効税率34.7%程度の税負担による。特別損益は特別利益0.5億円(固定資産売却益)、特別損失1.2億円(固定資産除却損)と純額でわずかにマイナスだが、影響は軽微。結論として、減収減益である。
セグメント別分析
資源リサイクル事業は売上133.7億円(+23.8%)、営業利益18.3億円(+168.7%)、利益率13.7%と大幅増益で、全社売上の51.4%を占める最大セグメントに成長した。廃棄物処理・再資源化事業は売上78.6億円(-51.5%)、営業利益10.5億円(-85.2%)と急減速し、前年の大幅な減収影響が響いた。再生可能エネルギー事業は売上47.7億円(+34.9%)と増収したものの、営業損益は-3.9億円の赤字に転落し、利益率-8.2%と全社マージンを希釈した。セグメント間の利益率格差が大きく、資源リサイクル事業の稼働状況・価格環境が全社業績への感応度を高めている。
主要財務指標
【収益性】営業利益率は7.3%で前年23.6%から大幅に縮小し、純利益率も4.2%(前年15.6%相当)へ低下した。ROEは1.3%(EPS 25.04円、前年103.84円)と、資本効率は前年から大きく後退している。【キャッシュ品質】経常利益18.3億円に対し純利益11.5億円と差が生じており、主因は法人税等6.1億円の負担で、特別損益の影響は純額-0.75億円と限定的である。【投資効率】総資産1703.7億円に対し純資産853.1億円と資産構成に大きな変化はなく、資産効率の観点では売上減少により回転率がやや低下している。【財務健全性】自己資本比率は50.1%(前年49.8%相当)と安定水準を維持し、現金及び預金は340.5億円と厚く、短期的な資金繰り耐性は確保されている。
キャッシュフロー分析
キャッシュフロー計算書の詳細は開示範囲に含まれないため、バランスシートの変化から資金動向を分析する。現金及び預金は340.5億円と前年同期の336.8億円から増加し、資金水準は安定している。一方で有形固定資産は1006.4億円(前年989.9億円)へ増加し、建設仮勘定が114.1億円(前年93.3億円)と伸びており、投資活動が継続的に資金を吸収している状況がうかがえる。長期借入金は273.6億円へ減少したが、社債や短期性の負債構成を踏まえると資金調達構造に一定の変化が見られる。売掛金・受取手形は115.0億円で前年128.3億円から減少しており、売上減少に対応した資金回収の動きも確認できる。
収益の質
当期の利益は本業中心で構成されており、営業外収益1.6億円(受取配当金0.1億円等)と営業外費用3.3億円(支払利息1.6億円が主)の影響は限定的である。特別損益は特別利益0.5億円(固定資産売却益)、特別損失1.2億円(固定資産除却損)で純額-0.7億円程度と、一時的要因による利益への影響は小さい。経常利益18.3億円に対し純利益11.5億円という約-37%のギャップは、主に法人税等6.1億円の税負担によるものであり、非支配株主に帰属する損益はわずかにマイナスとなっている。包括利益は11.0億円で純利益11.5億円とほぼ同水準にあり、その他有価証券評価差額金や為替換算調整額等のOCI項目による大きな乖離は見られず、利益の質は比較的安定していると言える。
業績予想・ガイダンス
通期予想に対する第1四半期の進捗率は、売上高25.6%(274.5億円/1074.0億円)、営業利益23.0%(20.0億円/87.0億円)、経常利益23.5%(18.3億円/78.0億円)となっている。単純な25%基準からは営業利益・経常利益がやや下回るものの、大きな乖離ではなく、通期進捗としては概ね想定範囲内に収まっている。通期業績予想は当四半期に修正が行われており、売上高は前年比-9.9%、営業利益は同-61.1%への下方修正となっている。資源リサイクル事業の増益が継続する一方、廃棄物処理・再資源化事業の回復と再生可能エネルギー事業の損益改善が下期に向けた進捗確認のポイントとなる。
株主還元
通期の1株当たり配当予想は50.00円で、前年の実績配当20円(中間・期末合計、参考値)から増額の計画となっている。当四半期において配当予想の修正は行われていない。通期純利益予想(親会社株主帰属)5000百万円、期中平均株式数約4702万株を前提とすると、配当総額は約23.5億円となり、配当性向は概ね47%程度となる。現金及び預金340.5億円という手元資金水準を踏まえると、当面の配当実行能力に懸念は小さいが、今期の減益傾向が続く場合は配当性向の上昇余地にモニタリングが必要である。
リスク要因
-
セグミックス悪化リスク: 廃棄物処理・再資源化事業の売上が前年比-51.5%、営業利益が-85.2%と急減し、再生可能エネルギー事業も営業損益-3.9億円の赤字に転落している。資源リサイクル事業の増益(+168.7%)で一部相殺されているが、事業間の収益ばらつきが全社マージンを圧迫する構造的な要因となっている。
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収益性低下リスク: 営業利益率は7.3%と前年23.6%から約16.3ポイント縮小し、販管費は売上減少下でも+8.4%増加した。売上減少に対し固定費が硬直的であるため、負の営業レバレッジが利益を圧迫する状態が続いている。
-
資本効率リスク: ROEは1.3%と前年から大幅に低下しており、資本効率の改善が課題となっている。総資産1703.7億円に対し純資産853.1億円という構成は前年から大きな変化はないが、利益水準の低下により資本の効率的活用という観点でのモニタリングが必要である。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 7.3% | 8.1% (2.3%–15.9%) | -0.8pt |
| 純利益率 | 4.2% | 5.9% (1.6%–10.7%) | -1.7pt |
自社の収益性は業種中央値をいずれの指標も下回り、業種内では相対的に低位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | -15.3% | 9.3% (0.4%–16.9%) | -24.6pt |
売上高成長率は業種中央値を大幅に下回り、業種内の成長トレンドとは対照的な減収局面にある。
※出所: 当社調べ
決算上の注目ポイント
-
資源リサイクル事業の増収増益(売上+23.8%、営業利益+168.7%)が全社の最大セグメントとして構造変化を示しており、事業ポートフォリオの重心が同事業に移行している点が決算データから確認できる。
-
廃棄物処理・再資源化事業の急減速と再生可能エネルギー事業の赤字転落が同時進行しており、全社営業利益率が7.3%へ縮小した主因となっている。両事業の収益改善動向が今後の決算で注目される。
-
販管費が売上減少下でも増加(+8.4%)しており、固定費吸収力の低下が利益率縮小の一因として決算データに表れている。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,614円 |
| base(基準) | 1,635円 |
| bull(強気) | 1,660円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,814円 |
| 調整後予想EPS | 111.5円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 47.0% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.90倍 / 14.7倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,591円〜1,681円、ω±0.1で 1,629円〜1,639円。
注記:
- 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
- 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。