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92212026 第3四半期スタンダードJGAAP

フルハシEPO(9221) 2026年度第3四半期決算 増収・営業益10%増

2026年度第3四半期の売上高は74.2億円(前年同期比+7.9%)、営業利益は8.3億円(同+10.2%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/サービス業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥74.2億¥68.8億+7.9%
営業利益¥8.3億¥7.5億+10.2%
経常利益¥8.1億¥9.9億−18.3%
純利益¥5.8億¥6.8億−13.6%
ROE(年換算)13.3%16.2%-

Executive Summary

売上高・営業利益は増収増益を確保した一方、営業外費用の増加により経常利益・純利益は減少しており、収益の質に注意が必要な決算である。売上高は74.2億円(前年比+7.9%)、営業利益は8.3億円(同+10.2%)と拡大したが、経常利益は8.1億円(同-18.3%)、純利益は5.8億円(同-13.6%)に減少した。主因は支払利息の増加を含む営業外費用の悪化であり、営業段階の収益力と経常段階以下の乖離が本決算の特徴となっている。

業績変動要因

【売上高】売上高は74.2億円で前年同期比+7.9%増収。セグメント別ではバイオマテリアル事業が54.0億円(構成比72.8%、前年比+8.9%)、資源循環事業が12.5億円(同16.9%、+10.6%)といずれも増収し、廃棄物処分・収集運搬や木材チップ販売が牽引した。

【損益】営業利益は8.3億円(前年比+10.2%)で営業利益率11.2%は前年10.9%から改善した。一方、営業外費用が支払利息増加(0.3億円→0.4億円)などにより0.9億円に拡大し、経常利益は8.1億円(同-18.3%)と減益に転じた。特別利益として固定資産売却益0.8億円を計上し税引前利益は8.9億円だが、実効税率が約34.2%と高水準であったことも純利益5.8億円(同-13.6%)の押し下げに寄与した。結論として、営業段階では増収増益、経常・純利益段階では減益であり、営業外・税負担要因による増収減益の様相を呈している。

セグメント別分析

バイオマテリアル事業は売上高54.0億円(前年比+8.9%)、セグメント利益7.3億円(同-0.3%)とほぼ横ばい。資源循環事業は売上高12.5億円(同+10.6%)、セグメント利益0.7億円(同+74.0%)と大幅増益となり、資源循環事業の収益性改善が全体利益を下支えした。バイオマテリアル事業は増収ながら利益横ばいであり、コスト増や採算低下品目の影響がうかがえる。

主要財務指標

【収益性】営業利益率11.2%、純利益率7.9%、粗利率43.9%はいずれも堅調な水準にあり、ROE(年換算)は13.3%と自己資本収益力は良好。【キャッシュ品質】特別利益0.8億円(固定資産売却益)が純利益に寄与しており、経常利益と純利益の差異には一時的要因が含まれる。棚卸資産は前年比-37.1%と圧縮が進む一方、買掛金は+36.1%増加しており、運転資本面での変化が見られる。【投資効率】総資産回転率は0.56倍前後にとどまり、有形固定資産が総資産の72.6%を占める資本集約的な構造が続く。【財務健全性】自己資本比率は44.3%(前年45.9%からやや低下)で、短期借入金が前年比+81.1%と急増し、流動比率は57.8%と100%を下回る水準にあり、資金繰り動向のモニタリングが必要な状態にある。

キャッシュフロー分析

本資料にはキャッシュフロー計算書の開示がないため、貸借対照表の増減から資金動向を分析する。現金及び預金は10.5億円で前年の11.1億円からやや減少した一方、短期借入金は12.5億円から22.7億円へ+81.1%増加しており、外部借入による資金調達を強めた形跡がある。有形固定資産は96.1億円と前年84.8億円から増加しており、設備投資が継続していることがうかがえる。棚卸資産の圧縮(-37.1%)と買掛金の増加(+36.1%)は運転資本の圧縮方向に働いており、短期的な資金流出抑制に寄与している可能性がある。

収益の質

営業利益は本業の収益力を反映し前年比+10.2%と改善したが、経常利益・純利益はこれに反して減少しており、収益の質には留意点がある。営業外収益は受取配当金など0.7億円にとどまる一方、営業外費用は支払利息増加を主因に0.9億円へ拡大し、経常段階での収益性を圧迫した。さらに特別利益として固定資産売却益0.8億円が計上されており、税引前利益8.9億円のうち一定部分は一時的な要因に依拠している。包括利益は5.9億円で純利益5.8億円とほぼ同水準であり、その他有価証券評価差額金や退職給付調整額など為替以外の要因は限定的で、包括利益と純利益の乖離は小さい。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想は売上高103.2億円(前年比+10.0%)、営業利益13.0億円(同+13.1%)、経常利益13.3億円(同-6.8%)、EPS78.22円である。第3四半期累計の売上高進捗率は71.9%(74.2億円/103.2億円)、営業利益進捗率は63.7%(8.3億円/13.0億円)となっており、売上は計画に沿った進捗である一方、営業利益は第4四半期に相応の積み上げが必要な水準にある。経常利益は通期予想でも前年比-6.8%の減益が見込まれており、営業外費用の増加傾向が下期以降も継続する可能性が示唆される。

株主還元

配当は中間14円、通期会社予想は30円(前年実績は中間14円・年間配当実績等を踏まえた計画)であり、増配基調が見られる。会社予想EPS78.22円に対し年間配当予想30円を用いた配当性向は約38.4%であり、利益成長に対して緩やかな還元姿勢がうかがえる。自社株買いの実施は開示されておらず、総還元性向ではなく配当性向による評価が妥当である。

リスク要因

  1. 流動性リスク: 流動比率57.8%、当座比率56.9%と100%を下回り、短期借入金が前年比+81.1%(12.5億円→22.7億円)に急増している。現金及び預金10.5億円に対し短期負債が大きく、資金繰り動向の継続的な確認が必要である。

  2. 金利負担増加リスク: 支払利息は0.3億円から0.4億円に増加し、営業外費用拡大の主因となっている。短期借入金依存度が高まる中、金利環境の変化が今後の経常利益に影響を与えうる。

  3. 税負担リスク: 実効税率は約34.2%(法人税等3.0億円/税引前利益8.9億円相当)と高水準であり、税引前利益に対する純利益の押し下げ要因となっている。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率11.2%8.3% (3.6%–18.6%)+2.9pt
純利益率7.9%6.1% (2.3%–12.8%)+1.8pt

営業利益率・純利益率とも業種中央値を上回り、収益性は業種内で相対的に優位な水準にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)7.9%10.4% (-0.9%–19.9%)−2.5pt

売上高成長率は業種中央値を下回り、収益性優位に対して成長スピードはやや見劣りする位置づけにある。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 営業利益は増益を維持しているが、経常利益・純利益は営業外費用の増加により減益となっており、営業段階と経常段階以下で業績トレンドが分かれている点が本決算の特徴である。

  2. 短期借入金が前年比+81.1%と急増し、流動比率が57.8%にとどまるなど、資金調達構造の変化が財務指標に表れており、今後の借入返済・借換え動向が注目点となる。

  3. 資源循環事業のセグメント利益が前年比+74.0%と大きく伸長しており、セグメント間の収益構造の変化が全体利益に与える影響が今後のモニタリングポイントとなる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)568円
base(基準)585円
bull(強気)606円
算出前提
1株純資産(BPS)506円
調整後予想EPS82.0円
株主資本コスト r10.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向38.4%
予想EPSの信頼度調整×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.16倍 / 7.1倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 569円〜602円、ω±0.1で 584円〜588円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。