| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥1258.2億 | ¥1175.2億 | +7.1% |
| 営業利益 | ¥208.5億 | ¥199.6億 | +4.4% |
| 経常利益 | ¥209.4億 | ¥204.4億 | +2.5% |
| 純利益 | ¥157.0億 | ¥163.9億 | -4.2% |
| ROE | 3.1% | 3.3% | - |
当四半期は営業・経常段階では増益を確保したが、税負担の増加と特別利益の縮小により純利益は減益となった。売上高は1,258.2億円(前年比+7.1%)、営業利益は208.5億円(同+4.4%)、経常利益は209.4億円(同+2.5%)で、いずれも増収増益。一方、純利益(親会社株主に帰属する四半期純利益)は157.0億円(同-4.2%)で減益となり、EPSも102.04円(前年106.13円)へ低下した。増収は運輸・不動産・建設など主要5セグメントが総じて伸長した結果だが、支払利息の増加と実効税率の上昇が最終利益を圧迫している。
【売上高】売上高は1,258.2億円で前年比+7.1%となり、5セグメントすべてが増収。構成比は運輸サービスが約37%、不動産・ホテルが約33%を占め、両セグメントで全体の7割を構成する。成長率では建設が+16.9%と最も高く、ビジネスサービス+8.9%、流通・外食+8.1%、不動産・ホテル+5.5%、運輸サービス+4.6%と続き、いずれも堅調な伸びを示した。
【損益】営業利益は208.5億円(+4.4%)で、増益の主因は不動産・ホテルの営業利益99.6億円(+6.7%)とビジネスサービス11.7億円(+7.4%)の伸長、および建設の損失縮小(-3.7億円、前年-6.7億円、損失幅44.9%縮小)。運輸サービスは96.0億円(+0.3%)とほぼ横ばいで、流通・外食は8.1億円(-9.5%)と減益だった。経常利益は209.4億円(+2.5%)にとどまり、支払利息が13.7億円(前年9.5億円、+44.9%)へ増加したことが営業増益率を上回るブレーキとなった。さらに特別利益は6.3億円で前年13.6億円から大幅に縮小し、税引前利益は213.5億円と前年比ほぼ横ばい。法人税等は56.5億円(前年50.1億円、+12.7%)と増加し、実効税率は26.5%(前年23.4%)へ上昇した結果、純利益は157.0億円(-4.2%)の減益となった。売上高+7.1%・純利益-4.2%であることから、結論として増収減益の四半期である。
不動産・ホテルは売上420.8億円(+5.5%)、営業利益99.6億円(+6.7%)、利益率23.7%と全セグメント中最高の採算を維持し、全社利益の最大の押し上げ要因となっている。運輸サービスは売上473.4億円(+4.6%)、営業利益96.0億円(+0.3%)、利益率20.3%で、売上規模最大のセグメントだが増収に対して増益がほぼ止まっており、コスト圧力が利益成長を相殺している可能性がある。建設は売上207.1億円(+16.9%)と2桁増収ながら営業損益は-3.7億円の損失を継続しており、損失幅は前年-6.7億円から44.9%縮小したものの、増収がそのまま採算改善に結びついていない。ビジネスサービスは売上210.3億円(+8.9%)、営業利益11.7億円(+7.4%)、利益率5.5%で増収増益。流通・外食は売上181.8億円(+8.1%)と増収だが営業利益8.1億円(-9.5%)で減益となり、コスト増が売上増を上回った。
【収益性】営業利益率は16.6%で前年同期の約17.0%から約0.4pt低下し、経常利益率も16.6%(前年約17.4%)へ低下、純利益率は12.5%で前年約13.9%から約1.5pt低下している。【キャッシュ品質】受取手形・売掛金は329.7億円で前年同期599.7億円から45.0%減少、棚卸資産も119.5億円(前年200.1億円、-40.2%)、買掛金も188.5億円(前年306.6億円、-38.5%)と運転資本関連項目が総じて縮小しており、資金回収サイクルの改善を示唆する一方、仕入債務の減少がその効果を一部相殺している。【投資効率】ROEは3.1%で、四半期売上高の総資産(12,384.2億円)に対する比率は約10.2%(年率換算では約40%)と資産集約型の事業構造を反映している。【財務健全性】自己資本比率は40.4%で前年同期40.4%からほぼ横ばい、流動比率は125.2%、当座比率は119.4%で短期的な資金繰りには余裕がある。
キャッシュフロー計算書のデータは示されていないため、バランスシートの変動から資金動向を捉える。現金及び預金は392.1億円で前年同期367.8億円から24.3億円増加した。受取手形・売掛金は329.7億円(前年599.7億円)、棚卸資産は119.5億円(前年200.1億円)へ大幅に減少し、運転資本の圧縮が進んだ形跡がある一方、買掛金も188.5億円(前年306.6億円)へ減少しており、圧縮効果の一部は仕入債務の減少で相殺されている。資金調達面では社債が2,500億円で前年2,300億円から200億円増加し長期資金の積み増しが進んだのに対し、長期借入金は1,787.9億円で前年1,924.5億円から減少しており、調達構成を社債中心へシフトさせている。
当四半期の収益は営業利益208.5億円が中心であり、営業外収益15.8億円(うち受取配当金7.8億円)と営業外費用14.8億円(うち支払利息13.7億円)の純額は約+1.0億円で軽微、経常的な収益構造を保っている。特別利益6.3億円(投資有価証券売却益1.7億円含む)と特別損失2.3億円の純額+4.0億円も、前年の純額+9.7億円から縮小しており、特別損益の押し上げ効果が薄まった。経常利益209.4億円に対し純利益157.0億円とのギャップは約25.0%あり、主因は実効税率の上昇(26.5%、前年23.4%)と特別利益の縮小である。アクルーアルの観点では、受取手形・売掛金や棚卸資産の大幅な減少は運転資本の健全化を示す一方、支払利息の増加は金利環境変化という構造要因であり、今後の純利益率の持続的な回復には営業増益による下支えが必要となる。
通期計画(売上高5,205.0億円、営業利益750.0億円、経常利益709.0億円、純利益516.0億円)に対する当第1四半期の進捗率は、売上高24.2%、営業利益27.8%、経常利益29.6%、純利益30.4%であり、単純比例(25%)と比べて利益面がやや先行している。会社は業績予想および配当予想のいずれについても、当四半期時点での修正を行っていない。不動産・ホテルの高採算持続と運輸・建設の増収が上期の進捗を支えた一方、支払利息の増加や特別利益の縮小といった下期以降の変動要因もあり、上期の前倒し進捗が通期の上振れを直接意味するとは限らない。
会社は2027年3月期の年間配当予想を1株当たり121円としており、当四半期時点での修正はない。EPS予想335.36円に対する配当性向は約36.1%(121円/335.36円)であり、無理のない還元水準にあると評価できる。自己株買いに関する開示は本資料には見当たらない。
建設セグメントの採算課題: 建設は売上207.1億円(+16.9%)と2桁増収を続けるものの、営業損益は-3.7億円の損失で前年(-6.7億円)から損失幅は44.9%縮小したにとどまる。増収が採算改善に十分結びついていない状態が続いている。
金利上昇に伴う財務費用の増加: 支払利息は13.7億円で前年9.5億円から+44.9%増加した。社債残高は2,500億円(前年2,300億円)を含む有利子負債規模の大きさから、金利環境が上昇局面で継続すれば経常利益への追加的な圧迫要因となり得る。
主力2事業の需要循環リスク: 運輸サービス(売上構成比約37%)と不動産・ホテル(同約33%)で全体の約7割を占め、旅客需要や観光・オフィス需要の変動に業績が感応しやすい構造となっている。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 16.6% | 7.1% (4.3%–8.6%) | +9.5pt |
| 純利益率 | 12.5% | 5.9% (2.8%–8.5%) | +6.6pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を大きく上回り、収益性は業種内で上位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 7.1% | 3.3% (0.2%–7.6%) | +3.8pt |
売上高成長率も業種中央値を上回り、業種内では相対的に高い増収ペースにある。
※出所: 当社集計
増収は運輸・不動産・建設など全セグメントに広がっており、トップラインの底堅さは業種比較でも上位に位置する一方、純利益は税負担増と特別利益縮小により減益となった点は、決算の質を評価する上で押さえておくべき事実である。
建設セグメントは2桁増収を続けながら赤字圏にあり、損失幅は縮小しているものの採算改善のペースは売上成長に追いついていない。今後の損益転換のタイミングが全社利益率の趨勢を左右する要素となる。
通期進捗は売上高24.2%、営業利益27.8%、純利益30.4%で概ね順調な滑り出しだが、支払利息の増加傾向が続く場合、下期にかけて経常段階以下の利益進捗に影響する可能性がある。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 3,234円 |
| base(基準) | 3,327円 |
| bull(強気) | 3,421円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 3,250円 |
| 調整後予想EPS | 324.1円 |
| 株主資本コスト r | 9.15%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 36.1% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×0.967(当社の過去のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.02倍 / 10.3倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 3,234円〜3,424円、ω±0.1で 3,325円〜3,329円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。