| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥2137.7億 | ¥1995.7億 | +7.1% |
| 営業利益 | ¥125.5億 | ¥92.0億 | +36.4% |
| 経常利益 | ¥139.7億 | ¥98.1億 | +42.4% |
| 純利益 | ¥90.9億 | ¥61.4億 | +48.1% |
| ROE | 1.9% | 1.3% | - |
セイノーホールディングスの当第1四半期は、主力の輸送事業における採算改善と自動車販売事業の増収が牽引し、増収増益となった。売上高は2,137.7億円(前年比+7.1%)、営業利益は125.5億円(同+36.4%)、経常利益は139.7億円(同+42.4%)、親会社株主に帰属する当期純利益は86.1億円(同+52.3%)となった。営業利益率は5.9%で前年同期の4.6%から1.3pt改善しており、粗利率の改善(13.1%、+1.3pt)と輸送事業の値上げ浸透・稼働効率化が収益性向上の主因である。
【売上高】売上高は2,137.7億円で前年比+7.1%の増収。セグメント別では輸送事業が1,631.9億円(全体売上の76.3%、YoY+4.9%)と最大構成比を占め、自動車販売事業が356.2億円(同+17.7%)と高い伸びを示した。物品販売は148.3億円(+8.6%)、その他事業は93.5億円(+1.5%)、不動産賃貸事業は6.4億円(+5.9%)と、いずれも増収を確保している。
【損益】営業利益は125.5億円(YoY+36.4%)、営業利益率は5.9%で前年4.6%から1.3pt改善した。粗利率が13.1%(前年11.8%、+1.3pt)に改善する一方、販管費率は7.2%とほぼ横ばいで、粗利改善が増益の主因である。セグメント利益では輸送事業が87.4億円(+39.4%、全社営業利益の約7割)と最大の牽引役となり、マージンも5.4%(前年比改善)へ上昇した。経常利益は139.7億円(+42.4%)で、持分法投資利益8.3億円や受取配当金7.0億円などの営業外収益が寄与している。特別利益39.8億円(固定資産売却益7.2億円等)、特別損失29.7億円を計上したが、ネットでは+10.1億円の限定的な影響にとどまる。親会社株主に帰属する当期純利益は86.1億円(+52.3%)で、増収増益の決算である。
輸送事業は売上高1,631.9億円(構成比76.3%、YoY+4.9%)、営業利益87.4億円(YoY+39.4%、マージン5.4%)と、売上・利益ともに全社の中核をなす。自動車販売事業は売上356.2億円(構成比16.7%、YoY+17.7%)、営業利益28.2億円(YoY+24.9%、マージン7.9%)と、輸送事業に次ぐ規模で増収増益幅も大きい。物品販売事業は売上148.3億円(YoY+8.6%)、営業利益4.0億円(YoY+14.9%、マージン2.7%)と薄利ながら増益。不動産賃貸事業は売上6.4億円と小規模だがマージン73.9%と高収益性を維持し、営業利益4.8億円(YoY+6.2%)。その他事業は売上93.5億円(YoY+1.5%)に対し営業利益6.6億円(YoY+30.5%、マージン7.1%)と増収率を上回る増益となった。全セグメントが増収増益となる中、輸送事業のマージン改善が全社の営業利益率上昇を牽引した構図である。
【収益性】営業利益率は5.9%で前年同期4.6%から1.3pt改善し、経常利益率は6.5%(前年4.9%)、純利益率(親会社株主帰属ベース)は4.0%(前年2.8%)といずれも改善した。【キャッシュ品質】営業CFは195.3億円で親会社株主帰属純利益86.1億円の2.3倍に相当し、損益計上を上回る現金創出力を示す。【投資効率】ROEは1.9%(四半期実績値)、EPSは52.98円(前年37.91円、+39.8%)、BPSは2,826.63円(前年2,732.16円、+3.5%)で、純資産の積み上がりに沿ってBPSも増加している。【財務健全性】自己資本比率は59.2%、流動比率は167.9%、当座比率は152.7%と短期の資金繰り余力は厚く、有利子負債合計は約938.4億円である。
営業CFは195.3億円で前年同期比+29.6%と増加し、法人税等の支払118.2億円を控除してもなお高水準の現金創出を確保した。投資CFは-89.8億円で、有形固定資産・無形資産の取得100.5億円が中心であり、減価償却費64.5億円に対する比率は1.6倍と更新・拡張投資を積極化している。財務CFは-78.3億円で、配当金の支払等が主な流出要因である。この結果、フリーCF(営業CF+投資CF)は105.5億円の黒字となり、当期の投資と株主還元をキャッシュ面で両立できている状況が確認できる。
経常的な収益力の中心は営業利益125.5億円であり、営業外収益19.3億円(うち持分法投資利益8.3億円、受取配当金7.0億円)は売上高の1%未満と比重は小さく、経常利益の押し上げは限定的である。特別利益39.8億円(固定資産売却益7.2億円等)と特別損失29.7億円はネットで+10.1億円にとどまり、一時的要因の影響は小さい。一方、税引前利益149.8億円に対し法人税等58.9億円を計上し、実効税率は約39.3%と高水準で、経常利益から純利益への転化率を押し下げている。営業CFが親会社株主帰属純利益の2.3倍に相当し、アクルーアル(発生主義と現金主義の差異)は小さく、損益計算書の利益計上は営業CFで裏付けられている。
通期会社計画に対する第1四半期の進捗率は、売上高26%(2,137.7億円/8,255.0億円)、営業利益30%(125.5億円/414.0億円)、経常利益33%(139.7億円/418.0億円)、純利益31%(86.1億円/275.0億円)である。四半期の単純進捗基準(25%)と比較すると、営業利益以下の利益指標がいずれもこれを上回っており、粗利改善と輸送事業の採算向上が計画対比での先行を支えている。なお、当四半期において業績予想の修正が行われている。
会社計画の年間配当予想は104円で、通期EPS予想169.08円に基づく配当性向は約61.5%である。当四半期のフリーCF105.5億円は、同期間中のキャッシュ配当支払額97.7億円を上回っており、キャッシュフロー面での配当の裏付けは確保されている。なお、当四半期において配当予想の修正は行われていない。
輸送事業への売上集中: 輸送事業は売上高の76.3%、営業利益の約7割を占めており、燃料費や外注運賃、人件費の変動が全社収益に与える影響が相対的に大きい構造である。
資産市況の変動感応度: 投資有価証券は1,210.1億円(前年895億円から+34.8%増)まで増加し、その他有価証券評価差額金の拡大(+179.9億円)が純資産・包括利益を押し上げた一方、繰延税金負債も224.0億円まで拡大しており、市況変動時にはこれらが逆方向に振れる可能性がある。
税負担水準: 実効税率は約39.3%と高く、経常利益から純利益への転化率を抑制している。税負担係数の変動は純利益率の改善ペースに影響し得る。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 5.9% | 7.1% (4.3%–8.6%) | -1.2pt |
| 純利益率 | 4.3% | 5.9% (2.8%–8.5%) | -1.6pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を下回るが、前年同期からの改善トレンドにある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 7.1% | 3.3% (0.2%–7.6%) | +3.8pt |
売上高成長率は業種中央値を上回り、業種内でも高い増収率を確保している。
※出所: 当社集計
利益率の改善傾向: 営業利益率は前年比+1.3pt、経常利益率は+1.6ptと改善しており、粗利率の改善(+1.3pt)と輸送事業の採算向上が牽引役となっている。業種中央値との差は縮小途上にある。
収益の現金裏付け: 営業CFが親会社株主帰属純利益の2.3倍に相当し、フリーCFで配当支払をカバーできており、当期の利益計上は現金創出を伴っている。
高税負担と資産評価の変動要因: 実効税率約39.3%が純利益率の伸びを抑制している点、また投資有価証券の増加とそれに伴うOCI変動が純資産のボラティリティ要因となっている点は、今後の決算数値を見る上での留意点である。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 2,611円 |
| base(基準) | 2,638円 |
| bull(強気) | 2,668円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 2,827円 |
| 調整後予想EPS | 193.1円 |
| 株主資本コスト r | 9.27%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 61.5% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.060(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.93倍 / 13.7倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 2,567円〜2,713円、ω±0.1で 2,632円〜2,642円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。