| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥1545.6億 | ¥1539.5億 | +0.4% |
| 営業利益 | ¥102.2億 | ¥96.2億 | +6.2% |
| 経常利益 | ¥108.3億 | ¥97.6億 | +11.0% |
| 純利益 | ¥89.0億 | ¥63.2億 | +40.9% |
| ROE | 2.9% | 2.1% | - |
増収は小幅にとどまったが、機工事業の採算改善により営業増益を確保し、投資有価証券売却益を含む特別利益の計上で純利益は大幅増となった。売上高は1,545.6億円(前年比+0.4%)、営業利益は102.2億円(同+6.2%)、経常利益は108.3億円(同+11.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益は88.7億円(同+40.9%)。純利益の増加分は特別利益35.9億円(うち投資有価証券売却益32.2億円)の寄与が大きく、営業利益の伸び率を上回る増加率となっている。
【売上高】 売上高は1,545.6億円で前年比+0.4%と横ばい圏の推移。セグメント別では物流事業が758.7億円(構成比49.1%、+1.3%)、機工事業(プラントエンジニアリング・メンテナンス)が735.7億円(構成比47.6%、-0.1%)、その他事業が73.9億円(構成比4.8%、-3.4%)。物流のわずかな増収が全体を下支えする一方、機工は横ばい圏で推移した。
【損益】 営業利益は102.2億円(前年比+6.2%)で、機工事業が75.5億円(+14.0%、利益率10.3%)と全社利益(調整前ベース)の約74%を稼ぎ、増益を牽引した。一方、物流事業は21.1億円(-14.7%、利益率2.8%)と減益で、増収にもかかわらずコスト増がマージンを圧迫した。経常利益は受取配当金5.7億円などの営業外収支が安定し108.3億円(+11.0%)へ拡大。特別利益として投資有価証券売却益32.2億円を含む35.9億円を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は88.7億円(+40.9%)となった。特別利益寄与を除くコア収益の伸びは営業利益ベースの+6.2%にとどまり、増収増益ながら純利益の伸び率には一時的要因の影響が大きい点に留意したい。
機工事業(プラントエンジニアリング・メンテナンス)は売上735.7億円(-0.1%)ながら営業利益75.5億円(+14.0%)、利益率10.3%と採算が向上し、全社営業利益(調整前ベース101.9億円)の74.1%を占める中核収益源となった。物流事業は売上758.7億円(+1.3%)と増収だが営業利益21.1億円(-14.7%)、利益率2.8%と薄利化が進行し、増収減益の構図となっている。その他事業(情報システム・人材派遣・機材賃貸等)は売上73.9億円(-3.4%)、利益5.3億円(+5.2%)で小幅増益。機工の相対的な利益貢献拡大が全社営業利益率6.6%(+0.36pt)の改善に寄与した一方、物流の採算悪化は今後の収益構造上の懸念材料である。
【収益性】粗利率は12.0%(前年11.1%、+0.86pt)、営業利益率は6.6%(同+0.36pt)、経常利益率は7.0%と、いずれも前年から改善した。純利益率(親会社株主帰属ベース)は5.7%(前年4.1%)へ上昇したが、これは特別利益計上の寄与が大きく、営業段階の改善幅を上回る伸びとなっている。【キャッシュ品質】営業外収支は受取配当金5.7億円・受取利息1.9億円が支払利息3.8億円を上回り金融収支は安定しているが、特別利益35.9億円は非経常的性質を持つため、純利益の質を評価する際は営業利益ベースの実力値との差異を意識する必要がある。【投資効率】ROEは2.9%で、純利益率5.7%×総資産回転率0.27回×財務レバレッジ1.86倍のデュポン分解で構成され、今期の改善は主に純利益率の上昇によるもので、資産回転率・レバレッジの変化は限定的である。【財務健全性】自己資本比率は54.3%(前年54.2%からほぼ横ばい)、流動比率は183.4%、営業利益ベースのインタレストカバレッジは約27.1倍と良好で、短期借入金・長期借入金・社債・コマーシャルペーパーを合計した有利子負債1,062.5億円は自己資本3,098.3億円に対し保守的な水準にとどまる。
貸借対照表の推移からは、現金及び預金が532.6億円と前年461.4億円から+15.5%増加し、手元流動性は積み上がっている。一方で買掛金・支払手形は497.5億円から435.7億円へ-12.4%減少し、その他流動資産も+67.1億円増加しており、運転資本は拡大方向で推移した。資金調達面では長期借入金が294.1億円(+25.6%)、コマーシャルペーパーが400.0億円(+33.3%)へ増加しており、運転資本の積み上がりや設備投資資金を長期・短期の外部調達で賄った構図がうかがえる。現預金の増加と有利子負債の増加が同時に進行していることから、資金の出入りは活発だが、買掛金減少や運転資本膨張が営業キャッシュ創出に与える影響については今後の推移を注視する必要がある。
親会社株主に帰属する当期純利益88.7億円の増加要因を分解すると、営業利益の伸び(+6.2%、+6.0億円)に加え、投資有価証券売却益32.2億円を含む特別利益35.9億円が押し上げに寄与しており、経常的な収益力の改善分を上回る規模となっている。法人税等55.2億円は税引前利益144.2億円に対し実効税率38.3%となり、法定実効税率対比でやや高い水準で、税負担の重さが純利益への上乗せ効果を一部相殺している。包括利益は92.7億円(親会社株主分92.2億円)で、当期純利益88.7億円との差異は為替換算調整額+16.5億円と有価証券評価差額金-10.0億円、退職給付に係る調整額-2.9億円が主因であり、為替評価益が評価損を上回る形で純利益を上回る包括利益となった。営業外収益では受取配当金5.7億円が安定的に計上される一方、特別利益は非反復的性質が強く、来期以降は同規模の一時益計上を前提とせず、機工事業を中心としたコア営業利益の持続力を確認していく必要がある。
当第1四半期(3か月間)の通期予想に対する進捗率は、売上高24.2%(1,545.6億円/6,385.0億円)、営業利益21.7%(102.2億円/470.0億円)、経常利益23.8%(108.3億円/455.0億円)、純利益26.9%(88.7億円/330.0億円)となった。単純な期割り水準(25%)対比では営業利益がやや下回る一方、純利益は特別利益計上により先行している。会社は業績予想・配当予想ともに修正を行っておらず、通期計画に対する会社側の認識に大きな変化は示されていない。
会社は2026年10月1日を効力発生日として普通株式1株を5株に分割する予定であり、配当金額の比較には分割前後の調整が必要となる。分割を考慮しない場合の2027年3月期の期末配当は135円/株、年間配当合計は264円/株の見通しで、前期実績118円/株から増配の見通しとなっている。分割後ベースのEPS予想131.66円を分割前相当(131.66円×5=658.3円)に引き直して算出すると、配当性向は約40.1%(264円/658.3円)となる。純利益に占める特別利益の寄与度が高い点を踏まえると、配当原資としての持続性は主にコア営業利益・営業キャッシュフローの積み上げに依存する。
物流事業の採算悪化: 物流事業の営業利益は21.1億円(前年比-14.7%)、利益率2.8%と機工事業(10.3%)対比で低水準にとどまる。増収下での減益はコスト増または単価競争の影響を示唆し、収益構造上のモニタリングが必要である。
短期資金調達への依存度上昇: コマーシャルペーパー残高は400.0億円(前年比+33.3%)へ増加し、短期借入金218.4億円と合わせ短期性資金調達の比重が高まっている。流動比率183.4%と短期の支払能力自体は良好だが、調達条件の変化は資金調達コストに影響し得る。
利益の質(一時的要因への依存): 当期純利益88.7億円(+40.9%)の増加分の相当部分は投資有価証券売却益32.2億円を含む特別利益35.9億円によるものであり、営業利益の伸び(+6.2%)を上回る規模である。同規模の一時益が翌期以降も継続する保証はなく、コア収益力の実態把握が重要となる。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 6.6% | 7.1% (2.3%–8.5%) | -0.5pt |
| 純利益率 | 5.8% | 4.9% (0.7%–5.9%) | +0.8pt |
営業利益率は業種中央値をやや下回るが、純利益率は業種中央値を上回っており、特別利益計上が押し上げに寄与している。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 0.4% | 4.1% (3.3%–11.2%) | -3.7pt |
売上高成長率は業種中央値・IQR下限を下回っており、トップライン成長は業種内で相対的に鈍い水準にある。
※出所: 当社集計
機工事業(プラントエンジニアリング・メンテナンス)の営業利益は75.5億円(+14.0%)、利益率10.3%と全社利益の7割超を稼ぎ、収益構造の中核となっている。同事業の案件採算維持が全社利益率の動向を左右する。
純利益88.7億円(+40.9%)の増加は投資有価証券売却益32.2億円を含む特別利益35.9億円の寄与が大きく、営業利益の伸び+6.2%との差分が一時的要因の規模を示している。
自己資本比率54.3%、流動比率183.4%、インタレストカバレッジ約27.1倍と財務健全性は良好な水準を維持している一方、ROE2.9%は総資産回転率0.27回・財務レバレッジ1.86倍のデュポン分解上、資本効率面では相対的に低い水準にとどまる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 5,002円 |
| base(基準) | 5,022円 |
| bull(強気) | 5,043円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 6,181円 |
| 調整後予想EPS | 139.5円 |
| 株主資本コスト r | 9.15%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 30.0% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.060(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.81倍 / 36.0倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 4,882円〜5,167円、ω±0.1で 4,983円〜5,047円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。