| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥706.2億 | ¥627.1億 | +12.6% |
| 営業利益 | ¥113.3億 | ¥113.2億 | +0.1% |
| 経常利益 | ¥111.8億 | ¥112.3億 | -0.4% |
| 純利益 | ¥80.5億 | ¥79.4億 | +1.4% |
| ROE | 2.2% | 2.2% | - |
不動産事業の大幅増収が売上を押し上げた一方、コストの伸びが利益成長を吸収し、増収に対して営業・経常利益はほぼ横ばいとなった四半期。売上高は706.2億円(前年比+12.6%)と2桁増収を確保したが、営業利益は113.3億円(同+0.1%)、経常利益は111.8億円(同-0.4%)にとどまった。純利益(連結)は80.5億円(同+1.4%)、うち親会社株主に帰属する当期純利益は78.5億円(同+2.6%)で、特別利益の純増(+4.7億円)が最終増益に寄与した。増収の主因は不動産事業の売上倍増近い伸長(+84.4%)で、都市交通の減収・減益と建設の減収がこれを一部相殺し、全社営業利益率は16.0%と前年の18.1%から低下した。
【売上高】売上高は706.2億円(前年比+12.6%)。不動産が175.0億円(同+84.4%)と大幅増収し全社売上構成比を前年の15.1%から24.8%へ拡大、増収の主因となった。レジャー・サービス(92.0億円、同+8.3%)、流通(77.0億円、同+4.9%)も増収に寄与した一方、主力の都市交通(283.7億円、同-2.5%)と建設(77.3億円、同-6.4%)は減収した。
【損益】営業利益は113.3億円(同+0.1%)とほぼ横ばい。不動産の営業利益は39.7億円(同+23.8%)と増益したが、売上の伸びに利益が追いつかずセグメント利益率は前年33.8%から22.7%へ低下した。都市交通は営業利益47.1億円(同-13.4%)、利益率16.6%(前年18.6%)と減収減益で、全社マージン低下の主因となっている。経常利益は111.8億円(同-0.4%)で、受取配当金の増加(11.97億円、前年7.92億円)を支払利息の増加(13.54億円、前年9.50億円)が上回り、営業外収支がわずかに悪化した。特別損益は固定資産売却益(3.0億円)を中心に純額+4.7億円のプラスで、税引前利益は116.5億円(前年比+3.6%)に押し上げられた。結論として、トップラインは不動産主導の増収を確保したが、都市交通のマージン低下により利益成長が鈍化した増収増益(利益はほぼ横ばい)の四半期である。
セグメント別では、都市交通(売上構成比40.2%)が売上283.7億円(同-2.5%)・営業利益47.1億円(同-13.4%)と減収減益で、利益率も16.6%へ低下した。同セグメントは当第1四半期より有形固定資産(建物・構築物を除く)の減価償却方法を定率法から定額法へ変更しており、この効果で営業利益が+5.27億円押し上げられている。この効果を除けば実質利益は約41.9億円、利益率は約14.8%相当となり、実態としての収益力低下はより大きい可能性がある。不動産(売上構成比24.8%)は売上175.0億円(同+84.4%)と全社の増収を牽引したが、営業利益39.7億円(同+23.8%)の伸びは売上ほど大きくなく、利益率は前年33.8%から22.7%へ大幅に希薄化した。レジャー・サービスは売上92.0億円(同+8.3%)・営業利益10.8億円(同+22.9%)と増収増益で利益率も10.3%から11.7%へ改善した。流通は売上77.0億円(同+4.9%)に対し営業利益12.3億円(同-4.4%)と増収減益、建設は売上77.3億円(同-6.4%)・営業利益4.6億円(同-17.8%)と減収減益で利益率は6.0%(前年6.8%)に低下した。
【収益性】営業利益率は16.0%で前年同期18.1%から約2.1pt低下し、純利益率(連結当期純利益ベース)は11.4%で前年12.7%から低下した。EPS(基本、親会社株主帰属ベース)は72.54円(前年67.57円、+7.4%)と、非支配株主持分控除後でも増益基調にある。【キャッシュ品質】包括利益は136.2億円(前年89.0億円、+53.0%)で、当期純利益(連結80.5億円)との乖離は主に有価証券評価差額金+61.1億円によるもので、市況要因が包括利益を押し上げている。【投資効率】ROEは2.2%(四半期ベース、非年率化)で、総資産10620.0億円に対し売上高706.2億円という資産集約的な事業構造が資本効率の制約要因となっている。【財務健全性】自己資本比率は34.3%で前年同期31.3%から改善した一方、流動比率は74.4%(流動資産1174.6億円/流動負債1578.2億円)と1倍を下回り、現金及び預金269.2億円に対し短期借入金は773.0億円と、短期の資金繰り面ではクッションが薄い状態にある。買掛金・支払手形は144.1億円(前年比-28.3%)と減少しており、運転資本の資金調達構造にも変化がみられる。
キャッシュフロー計算書の開示区分は本データに含まれないため、貸借対照表の増減から資金動向を確認する。現金及び預金は269.2億円と前年同期の244.8億円から+9.99%増加し、手元資金はやや積み増されている。一方、買掛金・支払手形は144.1億円と前年比-28.3%減少しており、仕入・工事関連の支払サイトの変化や取引量の減少が運転資本面での資金流出圧力として働いた可能性がある。棚卸資産は475.3億円で前年483.2億円からわずかに減少し、大きな在庫積み増しは見られない。固定資産面では投資有価証券が1002.9億円と前年887.8億円から増加しており、有価証券評価差額金の拡大(+61.1億円)とあわせて、資産側での市況連動的な増価が確認できる。長期借入金は2711.0億円(前年2505.5億円)、社債は1300.0億円で横ばいと、長期資金による資産取得・投資が継続している構図がうかがえる。
当期の利益は、営業利益113.3億円を中心とする経常的な事業収益に、受取配当金11.97億円を含む営業外収益13.57億円、支払利息13.54億円を含む営業外費用15.06億円が加減される構造となっている。特別損益は固定資産売却益3.04億円を含む特別利益7.33億円と、固定資産除却損0.81億円等の特別損失2.59億円から成り、純額+4.74億円と規模は限定的で、税引前利益116.5億円への影響は一時的要因にとどまる。経常利益111.8億円に対し親会社株主に帰属する当期純利益は78.5億円で、その差は主に法人税等36.0億円および非支配株主に帰属する純利益2.0億円によって説明される。なお、都市交通セグメントでは減価償却方法の変更(定率法から定額法へ)により当期の営業利益が+5.27億円押し上げられており、この効果はキャッシュフローを伴わない会計上の要因である点に留意が必要である。包括利益136.2億円と当期純利益80.5億円との乖離は主に有価証券評価差額金+61.1億円によるもので、事業利益とは性質の異なる評価性の変動が含まれている。
通期計画に対する進捗率は、売上高が706.2億円/2875.0億円で24.6%、営業利益が113.3億円/400.0億円で28.3%、経常利益が111.8億円/359.0億円で31.1%、親会社株主に帰属する当期純利益が78.5億円/238.0億円で33.0%となった。単純な四半期按分(25%)と比較すると、売上高はほぼ標準的な進捗である一方、利益各段階は標準を上回るペースで進捗している。この利益面の先行は、不動産セグメントの売上・利益がQ1に厚く計上されたことや、都市交通における減価償却方法変更による利益押し上げ(+5.27億円)、受取配当金の増加などが背景にあり、本資料上、当四半期の業績予想・配当予想の修正は行われていない。
配当予想は年間27.5円で、前年同期実績の25円から増配水準にある。予想EPS219.96円に対する配当性向は約12.5%(27.5円/219.96円)と低水準にとどまり、利益規模に対して配当負担は大きくない。当四半期時点で配当予想の修正は行われていない。短期流動性面ではやや制約があるものの、低い配当性向は利益変動に対する配当の耐性を高める要因となっている。
短期流動性リスク: 流動比率は74.4%(流動資産1174.6億円/流動負債1578.2億円)と1倍を下回り、現金及び預金269.2億円に対し短期借入金は773.0億円と、現金/短期負債比率は約0.35倍にとどまる。買掛金も前年比-28.3%減少しており、短期の資金繰り管理状況は継続的な確認が必要である。
主力セグメントの収益性低下: 都市交通セグメントは売上-2.5%・営業利益-13.4%と減収減益で、利益率は16.6%(前年18.6%)に低下した。同セグメントは減価償却方法変更による+5.27億円の利益押し上げを受けており、これを除いた実質的な収益力はさらに低い水準にある。
金利負担の増加: 支払利息は13.54億円と前年同期の9.50億円から+42.5%増加し、営業外費用合計15.06億円を押し上げている。長期借入金2711.0億円・社債1300.0億円と有利子負債残高が大きく、金利環境の変化が経常利益に与える影響は引き続き注視点となる。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 16.0% | 7.1% (2.3%–8.5%) | +9.0pt |
| 純利益率 | 11.4% | 4.9% (0.7%–5.9%) | +6.5pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を大きく上回り、収益性は業種内で上位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 12.6% | 4.1% (3.3%–11.2%) | +8.5pt |
売上成長率も業種中央値を上回り、不動産事業の伸長が業種内での相対的な高成長に寄与している。
※出所: 当社集計
増収の質: 売上成長は不動産事業(+84.4%)に強く依存しており、同セグメントの利益率が前年33.8%から22.7%へ希薄化している点は、増収の持続性を評価するうえでの確認ポイントとなる。
会計方針変更の影響: 都市交通セグメントでは減価償却方法を定率法から定額法へ変更し、当期の営業利益を+5.27億円押し上げている。これはキャッシュフローを伴わない会計上の要因であり、セグメント利益の期間比較を行う際は留意が必要である。
流動性と利益進捗のコントラスト: 利益各段階の通期計画進捗は売上高(24.6%)を上回るペース(営業利益28.3%、経常利益31.1%、純利益33.0%)で推移する一方、流動比率は74.4%と1倍を下回っており、収益進捗と短期の資金繰り状況の両面を継続的に確認する材料となる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 3,116円 |
| base(基準) | 3,152円 |
| bull(強気) | 3,192円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 3,369円 |
| 調整後予想EPS | 233.1円 |
| 株主資本コスト r | 9.15%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 12.5% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.060(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.94倍 / 13.5倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 3,062円〜3,247円、ω±0.1で 3,145円〜3,158円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。