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90372027 第1四半期プライムJGAAP

ハマキョウレックス(9037) 2027年度第1四半期決算

2027年度第1四半期の売上高は414.3億円(前年同期比+10.8%)、営業利益は43.3億円(同+20.6%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

運輸・物流/陸運業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥414.3億¥373.9億+10.8%
営業利益¥43.3億¥35.9億+20.6%
経常利益¥48.6億¥39.4億+23.3%
純利益¥32.8億¥27.2億+20.8%
ROE2.9%2.4%-

Executive Summary

物流センター事業の稼働改善と貨物自動車運送事業の採算是正が重なり、増収増益かつ営業利益率改善を伴う決算となった。売上高は414.3億円(前年比+10.8%)、営業利益は43.3億円(同+20.6%)、経常利益は48.6億円(同+23.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益は29.6億円(同+19.1%)となった。営業利益の伸びが売上の伸びを上回っており、増収に加えて利益率面での改善が確認できる。

業績変動要因

【売上高】売上高は414.3億円で前年同期比+10.8%。主力の物流センター事業が271.6億円(構成比65.6%、YoY+12.4%)と全体を牽引し、貨物自動車運送事業は142.7億円(構成比34.4%、YoY+7.9%)で追随した。両セグメントとも増収基調にあり、物流センターの受託拡大と運送事業の数量・単価是正が並行して進んでいる。

【損益】営業利益は43.3億円(YoY+20.6%)で、営業利益率は10.5%となり前年同期の9.6%から約0.9pt改善した。セグメント利益は物流センターが36.3億円(YoY+10.8%、利益率13.4%)、貨物自動車運送が6.9億円(YoY+124.2%、利益率4.8%)と、特に運送事業の採算改善が全社利益率の押し上げに寄与した。経常利益は48.6億円(YoY+23.3%)で、営業外収益7.0億円(うち補助金収入3.4億円)が上乗せに働いた一方、営業外費用は1.7億円に抑制された。当期は特別損益の計上がなく、前年同期にあった貨物自動車運送事業での株式取得に伴う負ののれん発生益0.36億円(一時的要因)が剥落した形だが、経常段階での増益がこれを十分に補っている。親会社株主に帰属する当期純利益は29.6億円(YoY+19.1%)で、増収増益。

セグメント別分析

物流センター事業は売上271.6億円(YoY+12.4%)、セグメント利益36.3億円(YoY+10.8%)、利益率13.4%と、全社売上の65.6%を占める収益の柱である。貨物自動車運送事業は売上142.7億円(YoY+7.9%)に対し、セグメント利益は6.9億円とYoY+124.2%の大幅増益となり、利益率も4.8%へ改善した。利益率の絶対水準では物流センターが依然として優位だが、運送事業の採算是正が今期の増益率を大きく押し上げた形であり、両セグメントの利益率格差は前年より縮小している。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は10.5%で前年同期の9.6%から改善し、親会社株主に帰属する当期純利益ベースの純利益率は7.2%(29.6億円/414.3億円)となった。粗利率は13.7%とストック型の物流センター事業を中心とした収益構造ながら低位で、コスト吸収力は営業利益段階での改善に依存する構造にある。【キャッシュ品質】売掛金は188.1億円(YoY+1.7%)と売上の伸び(+10.8%)を下回っており、回収サイトの短縮ではなく請求・入金タイミングの影響で伸びが抑えられている可能性がある。売上債権回転日数は概算で約166日(四半期売上をベースに年換算)となり、運転資本が比較的固定化されやすい構造がうかがえる。【投資効率】ROEは2.9%(親会社株主帰属純利益ベース)で、総資産1,741.1億円に対し有形固定資産が1,116.3億円と資産の64.1%を占める資本集約型の事業構造が資本効率の重石となっている。【財務健全性】自己資本比率は64.6%と高水準を維持し、流動比率は142.7%(流動資産504.9億円/流動負債353.8億円)で短期の支払い余力は十分である。有利子負債は短期借入132.2億円・長期借入126.6億円の合計258.8億円に対し、現金及び預金272.1億円が上回っており、実質的な純有利子負債はマイナスの水準にある。

キャッシュフロー分析

キャッシュ・フロー計算書の開示はないため、貸借対照表の推移から資金動向を確認する。現金及び預金は272.1億円で前年末の265.1億円から+7.0億円(+2.6%)増加し、売上成長(+10.8%)に対して緩やかな伸びにとどまった。売掛金は188.1億円(YoY+1.7%)と売上の伸びを下回る一方、有形固定資産は1,116.3億円(YoY+0.9%)と緩やかに積み増しが続いており、設備投資は継続的に実施されている模様である。短期借入金は132.2億円(前年129.4億円)、長期借入金は126.6億円(前年118.7億円)といずれも増加しており、資産の積み増しに対応した資金調達が並行して進んでいる状況がうかがえる。現預金が有利子負債合計を上回る水準を維持している点は、当面の資金繰りの安定性を示している。

収益の質

経常利益48.6億円は税引前利益48.6億円とほぼ一致しており、当期は特別損益の計上がなく、利益の質は経常段階の収益に近い。営業外収益7.0億円(売上高比1.7%)の内訳は補助金収入3.4億円、受取配当金0.7億円などで、コア収益を大きく歪める規模ではない。前年同期には貨物自動車運送事業での株式取得に伴う負ののれん発生益0.36億円が特別利益として計上されていたが、当期はこうした一時的な押し上げ要因がなく、経常段階の増益がより実態に近い収益力の向上を反映している。親会社株主に帰属する当期純利益29.6億円と親会社株主分の包括利益29.8億円の差は0.2億円程度と小さく、有価証券評価差額金や退職給付に係る調整額によるアクルーアルの影響は軽微である。一方、売掛金の伸びが売上の伸びを下回る点は、キャッシュベースの収益認識と会計上の収益認識との間に一定のタイムラグが存在する可能性を示唆しており、運転資本の動向は引き続き点検が必要な項目である。

業績予想・ガイダンス

通期予想に対する第1四半期の進捗率は、売上高25.0%(414.3億円/1,655.0億円)、営業利益26.6%(43.3億円/163.0億円)、経常利益28.3%(48.6億円/172.0億円)、純利益27.4%(29.6億円/108.0億円)となった。単純な四半期均等進捗(25%)と比べていずれも上回っており、特に経常利益・純利益段階での進捗が先行している。当四半期時点で業績予想・配当予想の修正は行われていない。通期の売上高・営業利益成長率見通し(それぞれ+6.4%、+10.4%)に対し、第1四半期時点の実績成長率(+10.8%、+20.6%)はこれを上回るペースで推移している。

株主還元

通期の配当予想は1株当たり23円で、期中平均株式数74,027,882株を基に算出した年間配当総額は約17.0億円となる。通期の親会社株主に帰属する当期純利益予想108.0億円に対する配当性向は約15.8%(配当総額17.0億円÷純利益予想108.0億円)で、保守的な水準にある。当四半期時点で配当予想の修正はない。現金及び預金272.1億円という手元資金の水準や自己資本比率64.6%を踏まえると、配当原資には相応の裏付けがある。

リスク要因

  1. 運転資本の固定化リスク: 売掛金は188.1億円(YoY+1.7%)で、売上高回転日数換算で約166日と長めの回収サイトにある。売上成長(+10.8%)が続く局面では、運転資本の積み増しがキャッシュフローの圧迫要因となり得る。

  2. 短期負債の構成比: 有利子負債258.8億円のうち短期借入金が132.2億円と過半を占める。現金及び預金272.1億円が有利子負債合計を上回っており当面の返済余力はあるが、短期資金の借換え頻度が相対的に高い構造にある。

  3. 粗利率の低さに伴う利益感応度: 粗利率は13.7%程度と低位であり、売上減速局面では営業利益への影響が相対的に大きくなりやすい構造にある。貨物自動車運送事業の利益率は4.8%とセグメント間で差があり、同事業の採算がドライバー人件費・燃料費等の外部要因に左右されやすい点も留意点である。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(transport)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率10.5%7.1% (2.3%–8.5%)+3.4pt
純利益率7.9%4.9% (0.7%–5.9%)+3.0pt

営業利益率・純利益率とも業種中央値を上回り、収益性は業種内で上位に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)10.8%4.1% (3.3%–11.2%)+6.7pt

売上高成長率は業種中央値を大きく上回るが、IQR上限(11.2%)には概ね収まる水準である。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 第1四半期は増収増益で、営業利益率が前年同期比約0.9pt改善した。貨物自動車運送事業の営業利益がYoY+124.2%と急回復しており、採算是正の進捗が全社利益率の押し上げに寄与している点は決算上の特徴である。

  2. 通期予想に対する進捗率は売上高25.0%、営業利益26.6%、経常利益28.3%、純利益27.4%といずれも四半期均等進捗(25%)を上回っている。業績予想・配当予想の修正は行われていない。

  3. 売掛金回転日数が約166日と長めであり、売上成長に対して現金化のタイムラグが構造的に存在する。自己資本比率64.6%、現金及び預金が有利子負債合計を上回る財務基盤は、この運転資本負荷を吸収する余地を持つ。

理論株価(参考値)

残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。

シナリオ理論株価
bear(弱気)1,517円
base(基準)1,543円
bull(強気)1,570円
算出前提
1株純資産(BPS)1,520円
調整後予想EPS154.6円
株主資本コスト r9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向15.8%
予想EPSの信頼度調整×1.060(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.02倍 / 10.0倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 1,499円〜1,589円、ω±0.1で 1,542円〜1,544円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。