| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥1231.6億 | ¥1137.4億 | +8.3% |
| 営業利益 | ¥161.8億 | ¥166.7億 | -2.9% |
| 経常利益 | ¥161.6億 | ¥168.1億 | -3.8% |
| 純利益 | ¥117.4億 | ¥119.9億 | -2.1% |
| ROE | 2.6% | 2.7% | - |
不動産・ホテル事業の伸長により増収を確保した一方、交通・生活サービス事業のコスト増加が響き、増収減益となった四半期。売上高は1,231.6億円(前年同期1,137.4億円、YoY+8.3%)、営業利益は161.8億円(同166.7億円、YoY-2.9%)、経常利益は161.6億円(同168.1億円、YoY-3.8%)となった。純利益(親会社株主に帰属する当期純利益)は117.1億円(同119.8億円、YoY-2.2%)で、営業減益幅より縮小した。増収の主因は不動産事業の営業収益+44.2%、減益の主因は交通事業の営業利益-15.9%と生活サービス事業の-35.3%である。
【売上高】売上高は1,231.6億円でYoY+8.3%。牽引役は不動産業で営業収益333.6億円(YoY+44.2%)と大幅増収。ホテル業も160.1億円(YoY+3.2%)、交通業345.1億円(YoY+3.2%)と底堅く推移した。一方、建設設備業は122.2億円(YoY-15.5%)、生活サービス業は347.5億円(YoY-0.4%)とやや軟調だった。
【損益】営業利益は161.8億円でYoY-2.9%。セグメント利益は不動産業が58.0億円(YoY+20.8%)、ホテル業が39.7億円(YoY+1.0%)と増益に寄与した一方、交通業が52.0億円(YoY-15.9%)、生活サービス業が9.4億円(YoY-35.3%)、建設設備業が1.6億円(YoY-34.0%)と減益となり全体を押し下げた。経常利益は161.6億円(YoY-3.8%)で、支払利息が13.1億円(前年11.2億円)へ増加し営業減益幅をやや拡大させた。特別損益は純額+7.3億円(特別利益10.3億円、特別損失3.0億円)と一時的なプラス要因だが規模は小さく、税引前利益168.9億円(YoY-0.1%)はほぼ前年並みにとどまった。法人税等51.5億円を控除した純利益117.1億円はYoY-2.2%。総括すると増収減益であり、増収の質は不動産・ホテルの寄与によるものの、交通・生活サービスのコスト増がボトルネックとなっている。
5セグメント中、不動産業とホテル業が増益、交通業・建設設備業・生活サービス業が減益という明暗が分かれた構図。不動産業はセグメント利益58.0億円(構成比全体の最大、利益率17.4%)でYoY+20.8%と最も高い伸びを示し、増収(+44.2%)と増益が両立した。ホテル業は利益率24.8%と5セグメント中最高水準を維持しつつ、利益39.7億円でYoY+1.0%とほぼ横ばい。交通業は増収(+3.2%)ながら利益率が18.5%から15.1%へ低下し、利益52.0億円でYoY-15.9%となった。コスト増加が売上増を上回ったことを示す。生活サービス業は利益率4.2%から2.7%へ低下、利益9.4億円でYoY-35.3%と減益幅が最も大きい。建設設備業も利益率1.7%から1.3%へ低下し、利益1.6億円でYoY-34.0%。全体として、資産集約型の不動産・ホテル事業が収益を下支えする一方、交通・生活サービス・建設設備の3事業でコスト増による利益率低下が共通して見られる。
【収益性】営業利益率は13.1%で前年14.7%から1.5pt低下し、純利益率(親会社株主帰属ベース)も9.5%で前年10.5%から1.0pt低下した。ROEは2.6%で、四半期利益ベースの数値である点に留意が必要。販管費率は12.5%で前年12.97%から0.47pt改善しており、販管費のコントロール自体は進んでいる。【キャッシュ品質】包括利益172.8億円は純利益117.1億円を55.7億円上回り、乖離の主因は有価証券評価差額金57.8億円のプラス評価である。この乖離は事業損益ではなく保有株式の時価変動によるもので、経常的な収益力とは区別して捉える必要がある。【投資効率】総資産は11,716.7億円で、固定資産が889.9億円と総資産の76.0%を占める資産集約型の構造となっている。流動資産は281.8億円で前期末より11.0%減少した。【財務健全性】自己資本比率は38.8%で前期末37.0%から1.8pt改善した。流動比率は96.5%と100%をやや下回り、短期的な資金繰りの状況はモニタリング対象となる。インタレストカバレッジ倍率は営業利益161.8億円を支払利息13.1億円で除した12.4倍で、金利負担の吸収力は確保されている。
CF計算書の個別項目は開示範囲外だが、貸借対照表の増減から資金動向を把握できる。現金及び預金は335.5億円で前期末477.9億円から142.4億円(-29.8%)減少した。売掛金・受取手形は470.9億円で前期末770.9億円から299.9億円(-38.9%)減少し、回収が進んだ一方、買掛金・支払手形も183.9億円で前期末252.1億円から68.2億円(-27.1%)減少し、仕入・工事債務も同時に縮小している。棚卸資産は549.4億円で前期末642.8億円から93.5億円(-14.5%)減少した。他方、コマーシャルペーパーは299.6億円で前期末99.9億円から199.8億円増加しており、短期資金調達を一部コマーシャルペーパーで補っている。長期借入金は1,695.8億円で前期末1,731.8億円から36.0億円減少し、社債残高1,750.0億円は横ばいである。全体として、運転資本の圧縮とコマーシャルペーパーによる調達シフトが同時に進行しており、現金残高の減少は投資・負債返済等の資金需要による可能性がある。
経常的な収益構造としては、営業外収益14.7億円の主要項目である受取配当金11.6億円が安定的な収益源として寄与している一方、営業外費用は支払利息13.1億円が中心で前年11.2億円から増加し、金融費用が拡大傾向にある。特別損益は純額+7.3億円(特別利益10.3億円、特別損失3.0億円)であり、固定資産除却損等の一時的要因が主体で、税引前利益168.9億円に対する影響は限定的である。包括利益172.8億円と純利益117.1億円の乖離55.7億円は、主に投資有価証券の含み益拡大による有価証券評価差額金57.8億円の増加によるもので、事業損益とは切り離して評価すべき項目である。運転資本面では売掛金・買掛金がともに大きく減少しており、アクルーアルの観点からは回収・支払サイクルの変化が利益の現金化ペースに影響を与えている可能性がある。総じて、経常的な利益の裏付けは支払利息増加という逆風を抱えつつも、営業外収益の安定性と特別損益の限定的な規模から、利益の質に大きな歪みは見られない。
通期計画に対する第1四半期の進捗は、売上高が24.4%(実績1,231.6億円/計画5,040.0億円)、営業利益が31.7%(161.8億円/510.0億円)、経常利益が33.8%(161.6億円/478.0億円)となった。売上高は単純比例(25.0%)をやや下回る一方、営業利益・経常利益は単純比例を上回るペースで進捗しており、利益面の進捗が先行している。通期の営業利益・経常利益予想はそれぞれYoY-2.5%、YoY-6.6%の減益計画であり、第1四半期のYoY-2.9%・-3.8%はこの減益トレンドと整合的な水準にある。当四半期時点で業績予想の修正は行われていない。
年間配当予想は1株22.00円で、EPS予想74.28円に対する配当性向は29.6%となる。前期の配当実績55円との比較は、2026年4月1日付で普通株式1株につき5株の株式分割が実施されたため単純比較はできない点に留意が必要である。当四半期時点で配当予想の修正は行われていない。自己株式残高は55.2億円で前期末149.6億円から63.1%減少しており、自己株式の消却や処分などの資本政策の動きがうかがえる。
短期流動性: 流動比率は96.5%と100%を下回り、流動資産281.8億円に対し流動負債292.0億円とわずかに不足している。現金及び預金335.5億円に対し短期借入金は1,067.9億円あり、資金調達構造の面でロールオーバー動向のモニタリングが重要となる。
交通セグメントの採算低下: 交通業は増収(YoY+3.2%)ながら営業利益はYoY-15.9%と減益し、セグメント利益率は18.5%から15.1%へ低下した。コスト増加が売上増を上回っており、収益性の推移が注目点となる。
生活サービス・建設設備セグメントのボラティリティ: 生活サービス業はYoY-35.3%、建設設備業はYoY-34.0%の営業減益となり、両セグメントとも利益率が前年から低下した。事業規模に対して利益変動が大きい構造がうかがえる。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 13.1% | 7.1% (4.3%–8.6%) | +6.1pt |
| 純利益率 | 9.5% | 5.9% (2.8%–8.5%) | +3.7pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を大きく上回り、収益性は業種内で相対的に高い水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 8.3% | 3.3% (0.2%–7.6%) | +5.0pt |
売上高成長率も業種中央値・上位四分位を上回り、トップラインの伸びは業種内で相対的に強い部類に位置づけられる。
※出所: 当社集計
トップラインは不動産業の大幅増収(YoY+44.2%)に牽引され業種平均を上回る伸びを示した一方、営業利益は交通・生活サービス・建設設備の3セグメントの減益により全体でYoY-2.9%となった。事業ポートフォリオの中で資産集約型の不動産・ホテル事業への依存度が相対的に高まっている点は、収益構造の変化として注目される。
通期計画に対する第1四半期の利益進捗は営業利益31.7%、経常利益33.8%と売上高の進捗24.4%を上回っており、上期以降のコスト動向と交通事業の採算改善が通期実績の変動要因となり得る。
流動比率96.5%と短期借入金への依存が確認される一方、インタレストカバレッジは12.4倍と金利負担の吸収力は確保されている。自己株式残高の63.1%減少は資本政策上の動きとして観察される。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 790円 |
| base(基準) | 803円 |
| bull(強気) | 817円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 786円 |
| 調整後予想EPS | 78.7円 |
| 株主資本コスト r | 9.27%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 29.6% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.060(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.02倍 / 10.2倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 780円〜827円、ω±0.1で 802円〜803円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 1株あたりの値は株式分割を最新基準に調整しています。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。