| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥1017.4億 | ¥982.6億 | +3.5% |
| 営業利益 | ¥163.4億 | ¥152.8億 | +6.9% |
| 経常利益 | ¥162.1億 | ¥160.4億 | +1.1% |
| 純利益 | ¥117.0億 | ¥139.9億 | -16.4% |
| ROE | 2.3% | 2.8% | - |
当四半期は営業利益率の改善を伴う増収増益が確認され、純利益の減少は前年の一時的利益剥落によるもので、コア収益力はむしろ向上している。売上高は1,017.4億円(前年比+3.5%)、営業利益は163.4億円(同+6.9%)、経常利益は162.1億円(同+1.1%)となった。純利益は117.0億円(同-16.4%)だったが、前年同期に投資有価証券売却益37.9億円の一時益があった反動が主因であり、営業段階の採算は改善している。
【売上高】売上高1,017.4億円(前年比+3.5%)は3セグメント全てが増収した。交通業465.7億円(+4.2%)が売上構成の約46%を占め最大の押し上げ要因となり、生活サービス業381.8億円(+3.4%)、不動産業169.8億円(+2.0%)も続いた。
【損益】営業利益163.4億円(+6.9%)は交通業の営業利益114.5億円(+9.1%、利益率24.6%)が全社利益の約70%を稼ぐ構造で、生活サービス業も16.4億円(+16.9%)と伸長した。一方、不動産業は32.4億円(-4.0%)と一服し、利益率19.0%ながら前年から低下した。経常利益は162.1億円(+1.1%)にとどまり、支払利息18.8億円の増加と持分法損益の縮小(7.1億円、前年12.2億円)が伸びを抑制した。純利益117.0億円(-16.4%)は前年の投資有価証券売却益37.9億円剥落(当期0.4億円)が主因で、特別損益の縮小が影響した。増収増益であり、営業段階の実力は改善している。
交通業は売上465.7億円(+4.2%)、営業利益114.5億円(+9.1%)、利益率24.6%と最も高採算で、全社営業利益の約70%を占める主力事業。生活サービス業は売上381.8億円(+3.4%)に対し営業利益16.4億円(+16.9%)と増益率が高く、利益率も4.3%へ改善した。不動産業は売上169.8億円(+2.0%)と増収だが、営業利益32.4億円(-4.0%)と減益で、利益率19.0%は高水準を維持するものの前年からは低下した。高採算の交通業比率上昇が全社マージン改善に寄与している。
【収益性】営業利益率は16.1%で前年から改善し、純利益率は11.5%となった。ROEは2.3%で、純利益率と総資産回転率(資産集約的な事業構造により低位)の積として説明できる水準にある。【キャッシュ品質】売掛金は235.2億円で前年から減少し、棚卸資産は25.6億円と総資産比で軽微であり在庫による資金拘束は限定的である。【投資効率】固定資産12,183.7億円は総資産の87%を占め、有形固定資産10,532.8億円が中心で資本集約型の事業特性を反映する。【財務健全性】自己資本比率は36.4%で前年(36.4%)から概ね横ばい、有利子負債は長期借入金2,893.9億円と社債1,870.0億円が中心で、流動資産1,801.7億円に対し流動負債3,253.5億円と流動比率は1倍を下回る水準にある。
CF計算書の詳細開示はないが、B/S動向から資金の流れを読み取ると、現金及び預金は405.9億円で前年399.4億円からやや増加した一方、短期の資金調達である短期借入金は2,058.3億円と前年1,925.5億円から増加しており、資金調達面での対応が進んでいる。買掛金は165.6億円で前年229.1億円から大きく減少しており、支払サイトの前倒しや工事関連の支払進捗が資金繰りに影響した可能性がある。売掛金は235.2億円で前年296.8億円から減少しており、回収は前年より進展した形跡がうかがえる。営業利益の増益と合わせ、コア事業からの資金創出力は底堅いとみられる。
今期は経常的な収益である営業利益の伸長(+6.9%)が中心で、前年に計上された投資有価証券売却益37.9億円という一時的益の剥落が純利益の減少に直結している構図であり、特別利益は12.1億円(前年40.8億円)、特別損失は9.4億円(前年7.1億円)で、純特別損益は前年から大きく縮小した。営業外収益は21.2億円(うち受取配当金6.8億円)に対し、営業外費用22.5億円(うち支払利息18.8億円)とやや費用が上回り、営業外項目の売上高に対する依存度自体は低い。包括利益は161.4億円と純利益117.0億円を上回り、有価証券評価差額金45.6億円の増加が主因であり、当期の包括利益は評価損益の影響を強く受けている。総じて、一時的益の比重が低下しコア収益への依存度が高まった点で、収益の質はむしろ改善方向にあると評価できる。
通期計画に対する進捗は、売上高が1,017.4億円/4,613.0億円で22.0%、営業利益が163.4億円/540.0億円で30.3%、経常利益が162.1億円/479.0億円で33.8%となっている。単純な四半期進捗基準(25%)に対し、売上はやや下回るが利益は上回るペースであり、交通業の高採算とコストコントロールが利益進捗を支えている。通期経常利益計画は前年比-11.3%を見込むが、Q1時点の経常利益は前年比+1.1%とプラスであり、下期にかけての前提と実績の整合性は今後の四半期で確認が必要になる。
会社計画では年間配当は60円(前年同期実績と比較すると中間期時点の配当は25円)で、通期EPS予想112.87円に基づく配当性向は約53%となる。当四半期の配当予想の修正はなく、既定方針が継続されている。通期営業利益の進捗が30%超と順調であることは、配当原資の確保という観点で参考情報となる。
短期流動性リスク: 流動資産1,801.7億円に対し流動負債3,253.5億円で流動比率は約55%と1倍を下回る。短期借入金2,058.3億円に対し現金405.9億円・売掛金235.2億円の合計でも十分にカバーできず、リファイナンス依存度が高い状態にある。
金利上昇リスク: 支払利息は18.8億円で前年13.6億円から増加しており、長期借入金2,893.9億円・社債1,870.0億円と有利子負債水準が大きいため、金利環境の変化が経常利益に影響を与えやすい構造にある。
セグメント間の収益ばらつき: 不動産業の営業利益が-4.0%と減益となっており、高採算の交通業への依存度が高まる中、単一セグメントの変動が全社業績に与える影響が相対的に大きい。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 16.1% | 7.1% (4.3%–8.6%) | +9.0pt |
| 純利益率 | 11.5% | 5.9% (2.8%–8.5%) | +5.6pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を大きく上回り、業種内で高採算な位置づけにある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 3.5% | 3.3% (0.2%–7.6%) | +0.2pt |
売上高成長率は業種中央値とほぼ同水準で、業種内では中位の成長ペースにある。
※出所: 当社調べ
営業利益率は16.1%へ改善し、業種中央値7.1%を大きく上回る水準にある。純利益の減少は前年の投資有価証券売却益の剥落という一時的要因が主因であり、コア事業の収益力自体は向上している点が決算データから読み取れる。
交通業が営業利益の約70%を占める収益構造となっており、生活サービス業の増益率+16.9%がミックス改善に寄与している一方、不動産業は営業利益-4.0%と減益であり、セグメント間の業績差が拡大している。
流動比率は約55%、現金及び預金405.9億円に対し短期借入金2,058.3億円と、短期の資金構造がタイトな状態にあり、今後の借入ロールオーバー状況が財務面での注目点となる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,419円 |
| base(基準) | 1,438円 |
| bull(強気) | 1,458円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,489円 |
| 調整後予想EPS | 119.6円 |
| 株主資本コスト r | 9.27%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 53.2% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.060(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.97倍 / 12.0倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,399円〜1,479円、ω±0.1で 1,436円〜1,439円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。