- 売上高: 299.37億円
- 営業利益: 64.25億円
- 当期純利益: 39.25億円
- 1株当たり当期純利益: 68.96円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 299.37億円 | 273.19億円 | +9.6% |
| 売上原価 | 201.54億円 | 181.84億円 | +10.8% |
| 売上総利益 | 97.83億円 | 91.34億円 | +7.1% |
| 販管費 | 33.57億円 | 31.13億円 | +7.8% |
| 営業利益 | 64.25億円 | 60.21億円 | +6.7% |
| 営業外収益 | 49百万円 | 90百万円 | -45.6% |
| 営業外費用 | 5.79億円 | 3.29億円 | +76.0% |
| 経常利益 | 58.95億円 | 57.83億円 | +1.9% |
| 税引前利益 | 58.95億円 | 57.64億円 | +2.3% |
| 法人税等 | 19.69億円 | 17.92億円 | +9.9% |
| 当期純利益 | 39.25億円 | 39.71億円 | -1.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 39.43億円 | 39.78億円 | -0.9% |
| 包括利益 | 42.70億円 | 35.98億円 | +18.7% |
| 支払利息 | 5.38億円 | 2.99億円 | +79.9% |
| 1株当たり当期純利益 | 68.96円 | 81.97円 | -15.9% |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 65.16円 | 72.32円 | -9.9% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 2,529.27億円 | 2,257.05億円 | +272.22億円 |
| 現金預金 | 437.12億円 | 392.74億円 | +44.38億円 |
| 売掛金 | 36.87億円 | 37.91億円 | -1.04億円 |
| 固定資産 | 391.51億円 | 387.58億円 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 13.2% |
| 粗利益率 | 32.7% |
| 流動比率 | 772.1% |
| 当座比率 | 772.1% |
| 負債資本倍率 | 1.15倍 |
| インタレストカバレッジ | 11.94倍 |
| 実効税率 | 33.4% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +9.6% |
| 営業利益前年同期比 | +6.7% |
| 経常利益前年同期比 | +1.9% |
| 税引前利益前年同期比 | +2.3% |
| 当期純利益前年同期比 | -1.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | -0.9% |
| 包括利益前年同期比 | +18.7% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 57.41百万株 |
| 自己株式数 | 223千株 |
| 期中平均株式数 | 57.18百万株 |
| 1株当たり純資産 | 2,379.95円 |
| セグメント | 売上高 |
|---|
| HotelBusinessAndTourism | 54.80億円 |
| OperatingSegmentsNotIncludedInReportableSegmentsAndOtherRevenueGeneratingBusiness | 18.28億円 |
| RealEstateRevitalization | 186.56億円 |
| RealEstateService | 42.61億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 1,300.00億円 |
| 営業利益予想 | 281.50億円 |
| 経常利益予想 | 260.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 174.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 304.28円 |
| 1株当たり配当金予想 | 80.00円 |
2027年度Q1は、売上+9.6%で増収、営業利益+6.7%で増益と堅調な立ち上がり。売上高は299.37億円、営業利益は64.25億円、経常利益は58.95億円、当期純利益は39.43億円。粗利率は32.7%と前年から約-70bp低下したが、販管費率は11.2%で約-20bp改善し、営業利益率は21.5%(前年22.0%)と約-58bpの縮小にとどまった。営業外では支払利息が5.38億円と前年の2.99億円から増加し、経常利益率は19.7%(前年21.2%)と約-147bp低下した。純利益率は13.2%(前年14.6%)で約-136bpの縮小、インタレストカバレッジは11.94倍と依然強固。セグメントは、不動産再生の売上186.56億円(+4.5%)・セグメント利益50.88億円(+8.4%)が牽引し、ホテル・観光も売上54.44億円(+19.0%)・利益11.71億円(+5.7%)と拡大。一方、不動産サービスは売上41.50億円(-0.2%)・利益22.61億円(-1.9%)で微減。全社費用が30.85億円と前年から増加し、セグメント合算利益から経常利益への橋渡しで逆風となった。BSは総資産2,920.78億円、自己資本1,360.95億円で自己資本比率46.4%、有利子負債1,156.32億円、LTV(有利子負債/総資産)は約39.6%と保守的。流動比率は772%と極めて厚く、短期負債29.25億円に対し現金437.12億円でカバレッジは約15倍、満期ミスマッチの懸念は限定的。不動産在庫(販売用不動産)が393.28億円と前年から大幅増(+213.79億円)しており、在庫積み上がりが今後の売上・利益計上の弾薬となる一方、在庫滞留リスクも高まる。ガイダンス進捗は売上・各利益で22.6〜23.0%と標準的なQ1の25%に対しやや緩いが、事業の季節性と案件クロージングの偏重を踏まえ許容範囲。品質フラグではROIC 2.1%が低位で、資本効率改善が重要テーマ。集中度面では不動産再生が売上の61.7%を占めるため、同セグメントの市況・利回り感応度が全社業績に与える影響は大きい。金利上昇に伴う利払い増が経常段階のマージンを圧迫しており、調達コスト管理と利回り確保が短期の重点。のれんは17.02億円(純資産比1.3%)と軽量で、M&A起因の減損リスクは限定的。総じて、収益性は高水準を維持しつつも、金利負担増と在庫水準の上昇がカギとなる局面で、案件売却の着地タイミングと賃貸・ホテルの稼働による底上げが通期達成のドライバーとなる。
ROEはデュポン分解で、純利益率13.2% × 総資産回転率0.102 × 財務レバレッジ2.15倍 = 約2.9%。変化が大きい要素は純利益率で、支払利息の増加により経常段階のマージンが低下した点が主因。事業面では粗利率が約-70bp低下する一方、販管費率が-20bp改善し、営業段階のマージン劣化は限定的だったが、金利コスト上昇が純利益率を押し下げた。利払い増は金利環境の構造的変化に起因しやすく、短期的には持続性が高い圧力と評価。一方、在庫積み上げによる将来売上計上が進めば総資産回転率の押し上げ余地もある。懸念トレンドとして、営業外費用の伸び(支払利息+80%程度)が営業利益の伸び(+6.7%)を上回り、経常マージンの縮小圧力となっている。
売上は+9.6%で拡大。不動産再生が+4.5%で規模の伸長を維持し、ホテル・観光が+19.0%と高成長でポートフォリオの第二エンジン化が進展。その他事業も+131.7%と寄与拡大。不動産サービスは微減で、フィービジネスの需要・単価動向に注視。粗利率は-70bpだが、販管費効率化で一部相殺。支払利息増が経常・純利益成長を抑制しているため、案件利回りの厳選と借入コストの最適化が成長の質向上の鍵。販売用不動産の大幅積み増しは今後の売却計上余地を示し、売上の先行指標としてはポジティブ。一方で在庫回転の鈍化は成長持続性のボトルネックとなり得る。通期ガイダンスに対する進捗は概ね妥当レンジ。
流動比率772%・当座比率772%で流動性は極めて厚い。D/E(負債資本倍率)1.15倍、Debt/Capital 45.9%と適正レンジ内。インタレストカバレッジ11.94倍で債務耐性は強固。短期借入金29.25億円に対し現金437.12億円でカバー十分、満期ミスマッチは限定的。長期借入金は1,127.07億円と前年から+101.51億円増でレバレッジはやや上昇。オフバランスのれんは17.02億円と軽量で、簿外リスクの示唆は限定的。
短期借入金: +16.15億円(+123.3%)- 運転資金需要対応で短期調達を積み増し。長期借入金: +101.51億円(+9.9%)- 案件取得・在庫積み増しに伴う長期資金の活用。販売用不動産: +213.79億円(+119.1%)- 売却予定物件の取得・再生進捗に伴う在庫増。現金及び預金: +44.37億円(+11.3%)- 手元流動性を厚めに確保し短期負債を十分にカバー。総資産: +276.15億円(+10.4%)- 在庫と現金の積み上がりが主因。純資産: +157.11億円(+13.0%)- 利益計上による内部留保の増加。
利益計上に対し、棚卸資産(販売用不動産)が393.28億円へ大幅増加しており、運転資本の吸収が進行。これは将来の売却計上余地を示す一方、キャッシュ化タイミング次第で短期のキャッシュコンバージョン比率を低下させ得る。在庫回転と引渡し進捗の管理が重要。配当や投資に対するFCFの持続性は、堅調な流動性と低LTVにより当面は良好と判断。
会社計画の年間DPSは80円。発行済株式数を前提に総配当は約45.9億円と試算され、計画純利益174.0億円に対する配当性向は約26.4%で無理のない水準。流動性厚く、レバレッジも保守的で、安定的な配当継続余地は高い。自社株買いの開示はなく、評価は配当性向ベースで十分に持続可能。
ビジネスリスクとして、集中度リスク: 不動産再生が売上の61.7%を占め、同セグメントの市況・利回り変動に業績が高感応、在庫回転リスク: 販売用不動産の大幅積み増しに伴う滞留・減損可能性、ホテル・観光の需要変動: 稼働率・RevPARの市況感応度、建設コストインフレ: 開発・再生案件の採算圧迫が挙げられます。
財務リスクとしては、金利上昇に伴う支払利息増加: 経常マージンの持続的圧迫要因、レバレッジ上昇: 長期借入金の増加によりLTV上振れ余地、在庫高水準による運転資本負担: キャッシュ化遅延時の流動性消費が挙げられます。
主な懸念事項としては、⚠️資本効率: ROIC 2.1%と低位で、投下資本回収効率の改善が必要(案件IRR・回転の引上げが課題)、⚠️不動産在庫リスク: 在庫比率68.8%と高く、市況悪化時の価格弾力性低下・キャッシュ回収遅延の懸念、金利コストの上昇傾向: 支払利息が前年比で大幅増、経常利益の伸びを抑制が挙げられます。
重要ポイントとして、営業利益率21.5%と高水準だが、金利負担増で経常・純利益率は縮小、販売用不動産の積み上がりが今後の売上計上余地を拡大、ホテル・観光が二桁成長で収益多角化が進展、流動性・LTVは保守的で財務耐性は高い、ROIC低位が中期的な株主価値向上のボトルネックが挙げられます。
注視すべき指標は、在庫回転日数(販売用・仕掛け別)、粗利率(案件ミックス・売却利回りの推移)、支払利息/売上高・インタレストカバレッジ、セグメント利益(不動産再生・ホテル・サービス)のマージン差、LTVと長短借入の満期構成、通期ガイダンスに対するQ2進捗(50%基準)です。
セクター内ポジションについては、国内不動産再生・ホテル複合モデルとしては収益性・流動性は上位だが、資本効率(ROIC)の低さと在庫比率の高さが相対的な課題。金利感応度の高さから、調達コスト管理と賃貸・ホテルのストック収益拡充によるボラティリティ低減が競合比較の焦点。