| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥100.3億 | ¥175.8億 | -43.0% |
| 営業利益 | ¥5.9億 | ¥21.8億 | -73.1% |
| 経常利益 | ¥-10.2億 | ¥8.4億 | -221.6% |
| 純利益 | ¥-7.6億 | ¥8.7億 | -187.7% |
| ROE | -0.9% | 1.0% | - |
当第1四半期は、住宅分譲事業の販売減少と支払利息負担の増加により、営業黒字を確保しながらも経常・純損益は前年の黒字から赤字に転落した四半期となった。売上高は100.3億円(前年175.8億円、YoY-43.0%)、営業利益は5.9億円(前年21.8億円、YoY-73.1%)、経常利益は-10.2億円(前年8.4億円)、純利益(当期純利益)は-7.6億円(前年8.7億円、親会社株主に帰属する当期純利益は-7.2億円)となった。減収の主因は住宅分譲事業の売上が前年比-62.3%と大幅に落ち込んだことで、営業黒字は確保したものの支払利息16.5億円が営業利益を上回り、経常段階での赤字転換につながった。
【売上高】売上高は100.3億円で前年比-43.0%の減収となった。主因は住宅分譲事業の売上急減で、41.8億円(前年比-62.3%)と全社売上の41.7%を占める最大セグメントとして減収に大きく寄与した。不動産開発事業も8.1億円(-38.7%)と落ち込む一方、不動産賃貸事業は40.6億円(-5.8%)と相対的に安定し、資産管理事業は4.9億円(+0.2%)でほぼ横ばい、その他事業は4.8億円(+31.7%)と増収した。
【損益】売上総利益率は36.1%と前年30.5%から改善したが、売上減少に伴い販管費率が18.0%から30.2%へ上昇し、営業利益は5.9億円(YoY-73.1%)、営業利益率5.9%(前年12.4%)へ低下した。さらに支払利息が16.5億円(前年12.6億円、+30.9%)へ増加し営業利益を上回った結果、経常利益は-10.2億円の赤字に転じた。投資有価証券売却益1.7億円を一時的要因として特別利益に計上したが損失解消には至らず、純利益は-7.6億円(親会社株主に帰属する当期純利益は-7.2億円)の赤字となった。以上より、当四半期は減収減益であり、営業段階の黒字が経常・純損益段階の赤字に転じた点が特徴である。
報告セグメント5区分のうち、不動産賃貸事業が営業利益17.3億円・利益率42.5%と最大の稼ぎ頭となったが、前年比では-16.2%の減益である。住宅分譲事業は売上41.8億円(-62.3%)・営業利益6.4億円(-66.3%)・利益率15.2%と、主力事業ながら大幅な減収減益となった。不動産開発事業は売上8.1億円(-38.7%)・営業利益2.5億円(-23.8%)・利益率30.4%。資産管理事業は売上4.9億円(+0.2%)・営業利益2.8億円(+10.0%)・利益率56.1%と全セグメント中最高マージンを維持し安定している。その他事業は売上4.8億円(+31.7%)・営業利益1.6億円(+400.0%)と増収増益であった。全社費用調整額は-24.5億円(前年-23.7億円)に拡大し、セグメント合計利益30.4億円に対し連結営業利益は5.9億円にとどまった。住宅分譲の落ち込みが全社利益を押し下げる一方、賃貸・資産管理の高マージン事業が収益基盤を下支えしている。
【収益性】営業利益率は5.9%で前年12.4%から-6.5pt低下し、純利益率(当期純利益ベース)は-7.6%で前年4.9%から大幅に悪化した。粗利率は36.1%と前年30.5%から+5.6pt改善しており、商品性自体は維持されている。【キャッシュ品質】営業利益5.9億円に対し支払利息16.5億円がこれを上回り、インタレストカバレッジレシオは0.36倍(前年1.73倍)へ低下した。特別利益1.7億円は投資有価証券売却益という非経常項目である。【投資効率】ROEは-0.9%で前年同期の黒字水準から悪化し、総資産回転率は四半期ベースで1.98%にとどまる。総資産/自己資本は約6.2倍と財務レバレッジが高く、損益変動をROEに増幅させる構造にある。【財務健全性】自己資本比率は16.1%で前年16.9%から-0.8pt低下、有利子負債は3,837.8億円(前年3,697.7億円、+3.8%)へ増加した一方、流動比率は420.2%と短期流動性は厚い。
キャッシュ・フロー計算書の個別開示はないが、貸借対照表の変動から資金動向を確認できる。現金及び預金は390.7億円で前年同期比-237.9億円(-37.9%)減少し、短期借入金は154.7億円(+34.6億円、+28.9%)へ増加した。有利子負債全体では3,837.8億円と前年3,697.7億円から+140.1億円(+3.8%)増加している。仕掛販売用不動産(開発中在庫)は3,024.8億円で前年2,807.6億円から+217.1億円(+7.7%)増加しており、住宅分譲・開発の在庫積み上がりが運転資金需要を高め、手元資金の減少と短期資金調達の増加につながったと解釈できる。完成在庫(販売用不動産)は21.3億円で前年27.9億円から-23.6%減少しており、完成物件の販売は進捗している一方、仕掛中案件への投資が資金を吸収している状況がうかがえる。
当四半期の利益の質を見ると、経常的な収益源は不動産賃貸・住宅分譲等の営業利益(5.9億円)である一方、経常損益を押し下げた支払利息16.5億円は財務費用として構造的に発生するコストであり一時的要因ではない。特別利益1.7億円は投資有価証券売却益という非経常項目であり、通期の収益力を評価する上では除外して考える必要がある。純利益は-7.6億円(親会社株主帰属分-7.2億円)の赤字となった一方、包括利益は+3.0億円(親会社株主分+3.1億円)とプラスを確保しており、有価証券評価差額金+8.5億円や為替換算調整額+2.3億円といった評価性のその他包括利益が純損益との乖離を生んでいる。営業外収益は1.6億円と小規模で、受取配当金0.7億円・為替差益0.6億円が中心であり、本業以外からの経常的な収益寄与は限定的である。
通期業績予想に対する第1四半期の進捗率は、売上高6.9%(100.3億円/1,450.0億円)、営業利益2.2%(5.9億円/265.0億円)と、四半期の単純進捗目安である25%を大きく下回る。通期では経常利益200.0億円、純利益(親会社株主帰属ベース)140.0億円の黒字を計画する一方、当第1四半期は経常利益-10.2億円、純利益-7.6億円の赤字であり、進捗率としては算出できない水準にある。この乖離は住宅分譲事業の引き渡し計上が下期に季節的に偏る事業特性を反映したものであり、当四半期時点で業績予想・配当予想の修正はいずれも行われていない。通期計画の達成には、下期以降の住宅分譲引き渡しの積み上げが前提となる。
通期の1株当たり配当予想は0円で、無配方針を継続している。当四半期は純損益が赤字であり、通期計画上も配当予想がゼロであるため配当性向は算出されない。当四半期時点で配当予想の修正は行われていない。
金利負担・レバレッジリスク: 支払利息16.5億円が営業利益5.9億円を上回り、インタレストカバレッジレシオは0.36倍(前年1.73倍)へ低下した。有利子負債は3,837.8億円で自己資本823.8億円の約4.7倍に相当し、金利上昇局面での利払い負担増が収益を圧迫しやすい財務構造にある。
住宅分譲事業の販売変動リスク: 住宅分譲売上は41.8億円と前年比-62.3%減少し、通期進捗率も売上6.9%・営業利益2.2%と低水準にとどまる。仕掛販売用不動産は3,024.8億円(前年比+7.7%)へ増加しており、引き渡し時期の変動が業績のブレを拡大しうる。
資金流動性のモニタリング: 現金及び預金は390.7億円と前年比-37.9%減少する一方、短期借入金は154.7億円(+28.9%)へ増加した。流動比率420.2%と短期的な支払余力は厚いが、資金調達構成の変化は継続的な確認が必要である。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 5.9% | 7.1% (1.9%–16.0%) | -1.2pt |
| 純利益率 | -7.6% | 4.4% (2.2%–10.8%) | -12.0pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を下回り、特に純利益率は金利負担の影響で業種内でも低位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | -43.0% | 4.5% (-12.6%–22.7%) | -47.4pt |
売上高成長率は業種中央値を大幅に下回り、業種内でも減収幅が突出している。
※出所: 当社集計
営業利益5.9億円に対し支払利息16.5億円が上回り、経常段階で黒字から赤字に転じた点は、金利費用の増加が損益構造に与える影響の大きさを示している。
通期計画に対する第1四半期進捗率は売上6.9%・営業利益2.2%にとどまり、住宅分譲事業の引き渡しが下期に集中する季節性を踏まえた確認が必要である。
純損益は-7.6億円の赤字である一方、有価証券評価益等により包括利益は+3.0億円とプラスを確保しており、両者の乖離は非経常的な評価性項目に起因する。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,082円 |
| base(基準) | 1,116円 |
| bull(強気) | 1,145円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 859円 |
| 調整後予想EPS | 160.9円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 0.0% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.062(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.30倍 / 6.9倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,083円〜1,152円、ω±0.1で 1,109円〜1,127円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。