| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥136.3億 | ¥144.0億 | -5.3% |
| 営業利益 | ¥7.2億 | ¥7.6億 | -6.0% |
| 経常利益 | ¥5.4億 | ¥6.5億 | -17.2% |
| 純利益 | ¥3.2億 | ¥4.5億 | -28.8% |
| ROE | 0.4% | 0.6% | - |
2027年3月期第1四半期は減収減益となり、金利負担増と粗利率低下が利益を圧迫した。売上高は136.3億円(前年144.0億円、-5.3%)、営業利益は7.2億円(前年7.6億円、-6.0%)、経常利益は5.4億円(前年6.5億円、-17.2%)、純利益(親会社株主帰属)は3.1億円(前年4.4億円、-29.4%)となった。経常段階での落ち込みが大きいのは支払利息2.6億円を中心とした営業外費用の増加によるもので、純利益はさらに実効税率約41%の負担が加わり圧縮された。
【売上高】売上高は136.3億円で前年比-5.3%の減収。セグメント別では建設事業が78.6億円(構成比57.4%、YoY-15.2%)と主力を占めるが縮小し、不動産管理事業も25.8億円(YoY-38.2%)と大きく減少した。一方、不動産事業は32.4億円(YoY+224.7%)と大幅に拡大したが、全社の減収を補うには至らなかった。
【損益】営業利益は7.2億円(YoY-6.0%)で、粗利率17.8%と原価圧力が続く一方、販管費は12.5%に抑制された。経常利益は5.4億円(YoY-17.2%)まで落ち込み、支払利息2.6億円を中心とする営業外費用2.7億円が営業外収益0.9億円を上回ったことが主因。純利益は3.1億円(YoY-29.4%)で、実効税率約41%の高い税負担が経常利益からの落差を拡大した。増収セグメントがある一方で全社は減収減益であり、金利負担増と粗利率低下が利益率を下押しした点が構造的な特徴である。
建設事業は売上78.6億円(YoY-15.2%)ながら営業利益8.1億円(YoY+24.0%)、利益率10.3%と増益を確保し、全社利益を牽引した。不動産事業は売上32.4億円(YoY+224.7%)と大幅増収だが、営業損益は-1.9億円(前年から46.3%の赤字縮小)で採算面の課題が残る。不動産管理事業は売上25.8億円(YoY-38.2%)、営業利益3.1億円(YoY-43.8%)、利益率12.0%と規模・利益ともに縮小した。建設と不動産管理の利益率差は約1.7ptで、規模は建設が大きいものの、不動産管理の方が相対的に高採算である。不動産事業のボリューム拡大が採算改善に結びついていない点が、全社利益率を希薄化させている構図である。
【収益性】営業利益率は5.3%で前年から概ね横ばい、純利益率は2.3%と前年(約3.1%)から低下した。粗利率は17.8%(前年16.6%)とわずかに改善したものの、水準自体は低い。【キャッシュ品質】完成工事未収入金127.0億円、販売用不動産151.4億円と運転資本の資金拘束が大きく、計上利益とキャッシュ創出のタイミングにずれが生じやすい構造である。【投資効率】ROEは0.4%と極めて低位で、純利益率2.3%・総資産回転率0.097倍・財務レバレッジ1.97倍の分解から、回転率の低さと純利益率の弱さが低ROEの主因である。【財務健全性】自己資本比率は50.7%(前年49.4%)と改善傾向にあり、現金及び預金476.0億円は短期借入金35.7億円の13.3倍に相当し、短期の資金繰りに余裕がある。一方、支払利息2.6億円に対し営業利益7.2億円のカバレッジは限定的で、金利負担のモニタリングが必要である。
キャッシュフロー計算書の明示的な区分データはないが、貸借対照表の推移から資金動向を読み取ると、現金及び預金は476.0億円で前年580.8億円から104.8億円(-18.0%)減少した。短期借入金は35.7億円(前年61.1億円、-41.6%)へ大幅に縮小し、手元資金の厚さを背景に短期負債の圧縮を進めた形である。販売用不動産は151.4億円(前年178.1億円)へ縮小し、引渡し・販売の進捗により在庫が圧縮されたことがうかがえる。一方で完成工事未収入金は127.0億円(前年120.3億円)に増加しており、営業活動に伴う資金の拘束は依然大きい。長期借入金は347.8億円とほぼ横ばいで維持されており、資金調達構造に大きな変化はない。
経常的な収益の中心は営業利益7.2億円であり、営業外収益0.9億円は受取配当0.2億円、有価証券売却益0.3億円など小規模かつ非継続性の低い項目で構成され、一時的要因への依存度は低い。他方、営業外費用2.7億円はそのほとんどが支払利息2.6億円であり、金融費用の増加が経常利益を圧迫している。経常利益5.4億円から純利益3.1億円への落差は、実効税率約41%という高い税負担が主因であり、税引前利益に対して法人税等が相対的に重い点は利益の質を見る上で留意される。営業外収益が売上高の1%未満と小さいことも含め、収益構造は本業依存度が高い一方、金利負担の増加が純利益の質を低下させている。
通期計画(売上高880.0億円、営業利益60.0億円、経常利益50.0億円)に対するQ1進捗率は、売上高15.5%、営業利益12.0%、経常利益10.7%、純利益8.9%といずれも単純進捗の25%を大きく下回った。この背景には、建設・不動産事業における引渡し・検収計上が下期に偏重する季節性があるとみられる。通期計画では売上高がほぼ前年並み(YoY+0.2%)を想定する一方、営業利益(YoY-10.2%)・経常利益(YoY-16.7%)は減益を見込んでおり、Q1時点の減益傾向は会社計画の方向性と概ね整合している。当四半期における業績予想・配当予想の修正は行われていない。
会社の年間配当予想は1株当たり37円で、通期EPS予想74.93円に基づく配当性向は約49%となる。当四半期において配当予想の修正は行われていない。現金及び預金476.0億円と厚い手元流動性を有する一方、経常利益の金利負担への感応度が高いことから、配当原資の持続性は下期以降の利益回復状況に依存する面がある。
金利負担リスク: 支払利息2.6億円に対し営業利益7.2億円で、インタレストカバレッジは約2.7倍に留まる。長期借入金347.8億円を主とする有利子負債構造の下、金利環境の変化が経常利益に及ぼす影響は相対的に大きい。
セグメント別採算のばらつき: 建設事業が営業利益率10.3%を確保する一方、不動産事業は売上32.4億円に対し営業損益-1.9億円と赤字が継続している。売上拡大が採算改善に直結していない点は構造的な課題である。
運転資本の資金拘束: 完成工事未収入金127.0億円、販売用不動産151.4億円と資産計上額が大きく、回収・引渡しのタイミングによって四半期ごとの資金・利益変動が生じやすい。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 5.3% | 7.1% (1.9%–16.0%) | -1.8pt |
| 純利益率 | 2.3% | 4.4% (2.2%–10.8%) | -2.1pt |
営業利益率・純利益率ともに業種中央値を下回り、収益性は業種内で相対的に低位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | -5.3% | 4.5% (-12.6%–22.7%) | -9.8pt |
売上高成長率は業種中央値を大きく下回り、増収基調にある業種内企業と比べ低成長にある。
※出所: 当社集計
建設事業が営業利益率10.3%と全社利益を牽引する一方、不動産事業は売上が3倍超に拡大したにもかかわらず営業損益が赤字にとどまり、増収と採算改善が結びついていない点が全社利益率を希薄化させている。
経常利益から純利益への落差は実効税率約41%の高い税負担によるものであり、支払利息2.6億円を中心とする金融費用の増加とあわせ、利益の質を見る上での注目点となる。
通期計画に対するQ1進捗率は売上高15.5%、営業利益12.0%と単純進捗を下回るが、下期偏重の季節性がある事業構造であり、Q2以降の建設受注残消化と不動産事業の採算改善の進捗が、通期計画達成の観点から注目される。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,311円 |
| base(基準) | 1,323円 |
| bull(強気) | 1,333円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,505円 |
| 調整後予想EPS | 79.6円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 49.4% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.062(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.88倍 / 16.6倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,287円〜1,360円、ω±0.1で 1,317円〜1,327円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。