| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥394.8億 | ¥307.1億 | +28.5% |
| 営業利益 | ¥66.1億 | ¥53.9億 | +22.7% |
| 経常利益 | ¥58.8億 | ¥50.8億 | +15.8% |
| 純利益 | ¥33.9億 | ¥30.1億 | +12.6% |
| ROE | 4.1% | 3.7% | - |
当第1四半期は増収増益を確保したものの、粗利率と営業利益率がやや低下し、支払利息増加と実効税率上昇が純利益の伸びを抑制する決算となった。売上高は394.8億円(前年307.1億円、YoY+28.5%)、営業利益は66.1億円(同+22.7%)、経常利益は58.8億円(同+15.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益は33.9億円(同+12.6%)で、各利益とも二桁の増益を確保した。増収は主力の不動産販売事業(構成比63.5%、+9.9%)に加え、賃貸・管理等を含むその他事業(構成比36.5%、+83.6%)の高成長が寄与した一方、粗利率は23.9%と前年25.3%から低下し、支払利息は8.3億円と前年5.2億円から6割超増加、実効税率も42.4%へ上昇したことが増益幅を圧縮した。
【売上高】売上高394.8億円は前年比+28.5%の増収で、不動産販売事業(262.4億円、構成比63.5%、+9.9%)とその他事業(151.1億円、構成比36.5%、+83.6%)の双方が牽引した。その他事業は賃貸・管理・電力供給・建設リフォーム・仲介買取再販等を含み、事業ポートフォリオの多角化が高成長の背景にある。不動産販売事業も9.9%の増収を確保しており、主力事業の底堅さと非主力事業の急拡大が併存する構図である。
【損益】粗利率は23.9%で前年25.3%から約140bp低下した一方、販管費率は7.1%で前年7.8%から約70bp改善し、営業利益率は16.7%(前年17.5%)とマイナス幅を一部相殺した。営業外では支払利息が8.3億円(前年5.2億円、+60.8%)に増加し、経常利益の伸び率(+15.8%)は営業利益(+22.7%)を下回った。税引前利益58.8億円に対し法人税等は24.9億円で実効税率42.4%(前年40.7%)となり、純利益率は8.6%(前年9.8%)に低下、経常利益と純利益の乖離は主に税負担の重さに起因する。今回の決算は増収増益であるが、粗利率低下と金利・税負担の上昇が利益率を圧迫する局面にある。
不動産販売事業のセグメント利益は49.6億円(前年42.5億円、+16.6%)、セグメント利益率は18.9%と前年17.8%から改善し、主力事業の採算は向上している。一方、その他事業のセグメント利益は19.9億円(前年14.3億円、+39.0%)と大幅増益ながら、セグメント利益率は13.2%と前年17.4%から約420bp低下した。その他事業は売上が+83.6%と急拡大した反面、建設・リフォームや宿泊施設運営など相対的に利益率の低い業務の構成比上昇が利益率を押し下げた可能性がある。利益の分散が進む一方、事業間の採算差が拡大している点は今後のモニタリングポイントである。
【収益性】営業利益率16.7%(前年17.5%)、純利益率8.6%(前年9.8%)、ROE4.1%(純利益率8.6%×総資産回転率14.0%×財務レバレッジ3.39倍で概ね整合)といずれも前年から小幅低下している。【キャッシュ品質】流動比率は501%(流動資産2,664.9億円/流動負債531.7億円)と厚く、現金及び預金は210.8億円で前年174.0億円から+21.1%増加した。【投資効率】売上高/総資産(四半期ベース)は14.0%にとどまり、開発中不動産の積み増しが資産回転の重石となっている。【財務健全性】自己資本比率は29.5%で前年30.4%からわずかに低下し、有利子負債(短期借入・長期借入・社債等合計)は自己資本の1.85倍、インタレストカバレッジ(営業利益/支払利息)は7.96倍と利益による金利負担吸収力は確保されている。EPSは219.51円(前年195.02円、+12.6%)、BPSは5,372.76円(前年5,285.38円、+1.7%)である。
キャッシュ・フロー計算書は開示範囲外だが、貸借対照表の推移からは資金の動きが読み取れる。現金及び預金は210.8億円で前年174.0億円から+21.1%増加した一方、仕掛販売用不動産(開発中不動産)は1,278.7億円と前年1,166.1億円から+9.7%積み上がり、販売用不動産は1,066.2億円と前年1,115.2億円から-4.4%減少しており、完成物件の引渡し進展と新規開発案件への投資継続が併存している。この開発投資は短期借入金57.2億円(前年26.6億円、+115.4%)と長期借入金1,425.2億円(前年1,314.8億円、+8.4%)の増加によって主に賄われている。前受金は18.3億円と前年20.8億円から減少しており、販売代金の先行入金による資金創出はやや弱含んでいる。総じて借入による資金調達で在庫投資を継続しつつ現金残高も積み増した形であり、今後は開発中在庫の販売消化がキャッシュ創出力の鍵となる。
当第1四半期は固定資産の減損や重要なのれん変動が「該当なし」とされ、前年に計上されていた固定資産除却損(0.1億円)も当期は発生しておらず、特別損益要因は実質的にない。包括利益は34.3億円で親会社株主に帰属する当期純利益33.9億円との乖離は+0.4億円にとどまり、有価証券評価差額金の増加(+0.4億円)によるもので大きな乖離ではない。一方、売掛金は25.1億円と前年15.6億円から+60.5%増加しており、売上拡大に伴う回収サイトの長期化が示唆される。実効税率は42.4%と前年40.7%から上昇しており、税負担の重さが利益の質にやや影響している。営業外収益は受取配当金0.1億円を含め1.1億円と小規模で、経常的な収益はほぼ本業の営業損益に依存している。
通期計画に対する進捗率は売上高30.4%、営業利益32.2%、経常利益33.4%、純利益29.5%で、単純な四半期按分の目安である25%をいずれも上回っている。EPS進捗も219.51円/745.33円で29.5%と純利益進捗と整合的である。当四半期時点で業績予想の修正は行われておらず、通期計画(売上高1,300.0億円、営業利益205.0億円、経常利益176.0億円)が据え置かれている。
年間配当予想は240円で、当四半期時点で修正はない。期中平均株式数15,429,326株を用いると配当総額は約37.0億円と試算され、通期純利益予想115.0億円に対する配当性向は約32.2%となる。現金及び預金210.8億円と営業利益によるインタレストカバレッジ7.96倍を踏まえると、当面の配当原資には一定の余裕があるが、開発中不動産への投資継続は将来のキャッシュフロー配分に影響しうる点は留意される。
金利負担増加リスク: 支払利息は8.3億円と前年5.2億円から+60.8%増加し、有利子負債は自己資本の1.85倍に達している。インタレストカバレッジ7.96倍は依然健全域だが、金利上昇局面では利益圧迫が続く可能性がある。
在庫積み上がりと販売消化リスク: 仕掛販売用不動産(開発中不動産)は1,278.7億円と前年から+9.7%増加し、販売用不動産は-4.4%減少した。開発案件の完成・引渡し時期によって売上計上のタイミングが変動しうる。
高税負担とセグメント集中リスク: 実効税率は42.4%と前年40.7%から上昇し純利益率を圧迫している。加えて不動産販売事業がセグメント売上の63.5%を占め、単一事業への依存度が相対的に高い。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 16.7% | 7.1% (1.9%–16.0%) | +9.7pt |
| 純利益率 | 8.6% | 4.4% (2.2%–10.8%) | +4.1pt |
| 収益性は業種中央値を大きく上回り、IQR上限も超える水準にある。 |
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 28.5% | 4.5% (-12.6%–22.7%) | +24.1pt |
| 売上成長率は業種中央値・IQR上限を大幅に上回り、業種内でも高い伸びを示している。 |
※出所: 当社集計
増収増益ながら粗利率・営業利益率は前年から小幅低下しており、販管費効率化が減益要因を一部相殺している構図が読み取れる。売上成長の持続性とあわせて、粗利率の推移が今後の焦点となる。
通期進捗率は売上・利益とも標準的な四半期按分(25%)を上回っており、業績予想に対する進捗は良好である。一方、開発中不動産の積み増しは将来の売上創出余地を示す反面、資産回転の鈍化要因でもある。
支払利息の増加と実効税率の上昇が経常利益・純利益段階での伸び鈍化に寄与しており、金利・税負担の動向は今後の利益率トレンドを左右する構造的要素として観察される。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 6,039円 |
| base(基準) | 6,182円 |
| bull(強気) | 6,299円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 5,373円 |
| 調整後予想EPS | 791.9円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 32.2% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.062(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.15倍 / 7.8倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 6,008円〜6,364円、ω±0.1で 6,162円〜6,212円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。