クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥389.6億 | ¥357.4億 | +9.0% |
| 営業利益 | ¥71.7億 | ¥64.2億 | +11.8% |
| 税引前利益 | ¥75.2億 | ¥64.2億 | +17.1% |
| 純利益 | ¥53.0億 | ¥44.9億 | +18.0% |
| ROE | 6.6% | 5.2% | - |
Executive Summary
2027年3月期第1四半期は、主力のアウトソーシング事業の拡大と費用効率化により増収増益となった。売上高は389.6億円(前年同期357.5億円、YoY+9.0%)、営業利益は71.7億円(同64.2億円、YoY+11.8%)、税引前利益は75.2億円(同64.2億円、YoY+17.1%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は52.3億円(同44.1億円、YoY+18.4%)となった。営業利益率は18.4%で前年同期17.9%から改善し、金融収益の増加も加わり利益は売上の伸び以上に拡大した。
業績変動要因
【売上高】売上高は389.6億円でYoY+9.0%の増収。セグメント別では主力のアウトソーシング事業が221.6億円(外部売上構成比56.9%、YoY+11.0%)と最大の伸長を示し、賃貸管理事業も130.1億円(構成比33.4%、YoY+10.1%)と二桁成長した。一方、観光事業は36.5億円(構成比9.4%、YoY-0.1%)でほぼ横ばいにとどまった。
【損益】営業利益は71.7億円(YoY+11.8%)、営業利益率は18.4%で前年同期17.9%から改善した。粗利率は46.1%で前年同期46.4%からわずかに低下したが、販管費率が28.6%(前年同期29.0%)に改善し、収益性を下支えした。税引前利益は75.2億円(YoY+17.1%)で、金融収益4.8億円が金融費用2.0億円を上回ったことが営業利益からの上乗せ要因となった。特別損益に類する一時的要因は限定的である。親会社株主に帰属する四半期純利益は52.3億円(YoY+18.4%)に達し、結論としては増収増益である。
セグメント別分析
アウトソーシング事業はセグメント利益62.6億円(YoY+11.4%、利益率28.2%)で連結の稼ぎ頭であり、報告セグメント計利益83.5億円のうち約75%を占める。賃貸管理事業は利益15.9億円(YoY+22.0%、利益率12.2%、前年同期11.0%から改善)と最も高い利益成長率を示した。観光事業は利益5.0億円(YoY+5.3%、利益率13.7%)で増収は横ばいながら採算はわずかに向上した。全社調整額は-10.9億円(前年同期-9.1億円)と負担が拡大しており、報告セグメント計の利益成長(+12.8億円)に対し連結営業利益の伸び(+7.6億円)を一部相殺している。
主要財務指標
【収益性】営業利益率18.4%(前年同期17.9%、+約47bp)、親会社株主帰属ベースの純利益率は13.4%(前年同期12.3%、+約107bp)と、粗利率の小幅低下(46.1%、前年46.4%)を販管費率の改善(28.6%、前年29.0%)で吸収する構図となっている。【キャッシュ品質】営業活動によるキャッシュ・フローは105.7億円で、四半期利益53.0億円の約2.0倍に達し、利益の裏付けとなる現金創出力は良好である。【投資効率】ROEは6.6%であった。【財務健全性】自己資本比率は24.7%で前年同期26.1%から低下した。有利子負債(社債・借入金とリース負債の合計)は808.8億円で、親会社所有者帰属持分782.7億円とほぼ同水準にあり、金融費用1.96億円に対し営業利益ベースのインタレストカバレッジは約36.6倍と金利負担の余力は大きい。のれんは185.8億円(前期比+15.0億円、+8.8%)で、純資産803.5億円対比23.1%の水準にある。
キャッシュフロー分析
営業活動によるキャッシュ・フローは105.7億円で前年同期75.3億円からYoY+40.5%増加し、営業債権及びその他の債権の減少(+59.6億円)が主な押し上げ要因となった一方、棚卸資産は10.3億円積み増しとなった。投資活動によるキャッシュ・フローは-46.9億円で、有形固定資産取得13.2億円のほか投資不動産取得21.1億円が主な支出項目である。この結果、フリーキャッシュフロー(営業CF+投資CF)は58.8億円のプラスを確保した。財務活動によるキャッシュ・フローは-140.2億円で、長期借入による収入248.1億円がある一方、社債の償還240.9億円と配当金の支払103.6億円が主な流出要因となった。現金及び現金同等物は期首634.0億円から期末554.1億円へ79.9億円減少しており、フリーキャッシュフローだけでは配当支払と社債償還を賄いきれず、借入や手元資金で補完した形である。
収益の質
当期の増益は営業増益が主因であり、その他収益3.8億円とその他費用0.3億円のネット寄与は小さく、一過性要因の影響は限定的である。営業外では金融収益4.8億円が金融費用2.0億円を上回り、税引前利益を押し上げた。包括利益は55.5億円(親会社株主分54.7億円)で、親会社株主帰属の四半期純利益52.3億円を2.4億円上回っており、在外営業活動体の換算差額が2.7億円のプラスに寄与したことが主因である。営業活動によるキャッシュ・フロー105.7億円は四半期利益53.0億円の約2.0倍に達し、利益とキャッシュの整合性は良好で、アクルーアル(発生主義と現金主義の乖離)の観点からも収益の質は高いとみられる。
業績予想・ガイダンス
通期予想(売上高1650.0億円、営業利益340.0億円、EPS148.56円、配当75.00円)に対する第1四半期の進捗率は、売上高23.6%、営業利益21.1%、親会社株主帰属純利益(予想225.0億円対比)23.2%である。単純な四半期均等進捗の目安25%と比較すると、営業利益の進捗がやや緩やかである。当四半期時点で業績予想・配当予想の修正は行われていない。
株主還元
当第1四半期のキャッシュ・フロー計算書上の配当金支払額は103.6億円であった。通期の配当予想は1株75.00円で、通期EPS予想148.56円から算出される配当性向は約50.5%である。当四半期のフリーキャッシュフローは58.8億円にとどまり、当期中の配当支払額103.6億円を下回っており、配当原資は営業キャッシュフローの季節的な期ズレや手元資金・借入で補完された形である。自己株式については転換社債型新株予約権付社債の償還に伴う自己株式処分が計上されているが、新規の自己株式取得は確認されない。
リスク要因
-
主力事業への収益集中: アウトソーシング事業が報告セグメント計利益83.5億円のうち約75%(62.6億円)を占めており、同事業の契約更新条件や価格動向が連結業績に与える影響が大きい。
-
運転資本の変動: 棚卸資産は前期末比10.3億円増加した一方、営業債権は59.6億円減少し回収が進展した。資産・負債双方の変動が今後の営業キャッシュフローの振れ要因となり得る。
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有利子負債の借換動向: 当四半期に長期借入248.1億円を調達する一方、社債240.9億円を償還しており、金利水準や資金調達環境の変化が今後の財務費用に影響する可能性がある。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
業種ベンチマーク(it_telecom)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 18.4% | 8.1% (2.3%–15.9%) | +10.3pt |
| 純利益率 | 13.6% | 5.9% (1.6%–10.7%) | +7.7pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を大きく上回り、収益性は業種内で上位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 9.0% | 9.3% (0.4%–16.9%) | −0.3pt |
売上高成長率は業種中央値とほぼ同水準で、成長スピードは平均的な位置づけにある。
※出所: 当社集計
決算上の注目ポイント
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営業利益率は18.4%(前年同期17.9%)へ改善し、高採算のアウトソーシング事業の拡大がミックス改善を通じて収益性向上に寄与している構造が確認できる。
-
営業キャッシュ・フローは四半期利益の約2.0倍に達し利益の裏付けは良好である一方、フリーキャッシュフロー58.8億円は当四半期の配当支払103.6億円を下回っており、キャッシュフローの季節性が読み取れる。
-
通期予想に対する営業利益の進捗率は21.1%で、売上高(23.6%)・純利益(23.2%)に比べやや緩やかであり、下期における費用動向や事業別の季節性が今後の進捗を左右する可能性がある。
理論株価(参考値)
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 818円 |
| base(基準) | 856円 |
| bull(強気) | 903円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 516円 |
| 調整後予想EPS | 155.8円 |
| 株主資本コスト r | 9.27%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 50.5% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.66倍 / 5.5倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 832円〜881円、ω±0.1で 847円〜869円。
注記:
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。