- 売上高: 389.59億円
- 営業利益: 71.74億円
- 当期純利益: 52.97億円
- 1株当たり当期純利益: 34.48円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 389.59億円 | 357.45億円 | +9.0% |
| 売上原価 | 209.95億円 | 191.75億円 | +9.5% |
| 売上総利益 | 179.64億円 | 165.69億円 | +8.4% |
| 販管費 | 111.39億円 | 103.61億円 | +7.5% |
| 営業利益 | 71.74億円 | 64.15億円 | +11.8% |
| 持分法投資損益 | 60百万円 | 43百万円 | +39.5% |
| 税引前利益 | 75.19億円 | 64.20億円 | +17.1% |
| 法人税等 | 22.22億円 | 19.31億円 | +15.1% |
| 当期純利益 | 52.97億円 | 44.89億円 | +18.0% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 52.28億円 | 44.14億円 | +18.4% |
| 1株当たり当期純利益 | 34.48円 | 29.50円 | +16.9% |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 33.26円 | 27.97円 | +18.9% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 1,680.39億円 | 1,803.45億円 | -123.06億円 |
| 売掛金 | 955.72億円 | 1,012.15億円 | -56.43億円 |
| 棚卸資産 | 100.83億円 | 90.57億円 | +10.26億円 |
| 固定資産 | 1,484.18億円 | 1,439.43億円 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 105.74億円 | 75.26億円 | +30.48億円 |
| 投資活動によるキャッシュフロー | -46.90億円 | -29.22億円 | -17.68億円 |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -140.18億円 | -91.45億円 | -48.73億円 |
| 現金及び現金同等物 | 554.05億円 | 633.98億円 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 13.4% |
| 粗利益率 | 46.1% |
| 負債資本倍率 | 2.94倍 |
| 実効税率 | 29.6% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +9.0% |
| 営業利益前年同期比 | +11.8% |
| 税引前利益前年同期比 | +17.1% |
| 当期純利益前年同期比 | +18.0% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +18.4% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 153.02百万株 |
| 自己株式数 | 1.31百万株 |
| 期中平均株式数 | 151.65百万株 |
| 1株当たり純資産 | 529.62円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| OperatingSegmentsNotIncludedInReportableSegmentsAndOtherRevenueGeneratingBusiness | 1.34億円 | -85百万円 |
| Tourism | 36.51億円 | 5.00億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 1,650.00億円 |
| 営業利益予想 | 340.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 225.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 148.56円 |
| 1株当たり配当金予想 | 75.00円 |
2027年度Q1は、売上高+9.0%の増収と営業利益+11.8%の増益で、堅調な滑り出し。売上高は389.59億円、営業利益は71.74億円、当期純利益は52.28億円と、いずれも前年同期を上回った。営業利益率は18.4%で前年から約46bp改善し、粗利率は46.1%とわずかに約25bp低下したが、販管費効率の改善で吸収した。純利益率は13.4%(前年12.3%)へ約105bp上昇し、金融収益の増加も追い風となった。セグメントではアウトソーシング事業が売上・利益ともに2桁伸長し、連結営業利益の約75%を稼ぐ主力として収益構造を牽引。賃貸管理事業も利益+22%と改善が進み、観光事業は売上横ばいながら利益微増で黒字を維持。営業CFは105.74億円と純利益の約2.0倍に達し、売掛債権の回収進展(+59.6億円)が寄与してキャッシュ創出は高品質。フリーCFは58.84億円でプラスだが、当期の配当支払103.56億円をカバーできず、配当原資は期ズレもあり通期での再点検が必要。財務面では自己資本比率24.7%、D/E 2.94倍とレバレッジは高めだが、金利負担は軽微でインタレストカバレッジは約36倍と安全域。のれんは185.84億円(純資産比23.1%)で水準は許容範囲、M&Aの積極度は中庸。ガイダンス進捗は売上23.6%、営業利益21.1%、純利益23.2%で、標準25%に対し営業利益の遅れがやや目立つ。季節性や先行投資を踏まえると下期偏重の可能性が高く、Q2以降の挽回が焦点。品質アラートではD/Eの高さ、在庫回転日数175日、DSOの長期化が指摘され、運転資本効率の監視が必須。もっとも、今期は売掛金の回収がキャッシュ創出に寄与しており、数値の平準化トレンドを確認したい。総じて、主力のアウトソーシング事業の拡大と費用コントロールで収益性は改善しつつ、レバレッジと運転資本効率の管理が株主還元の持続性とガイダンス達成の鍵となる。
ROEは純利益率(13.4%)×総資産回転率(0.123)×財務レバレッジ(3.94倍)=約6.5%で、レバレッジをテコに利益率で稼ぎ、資産回転は低い構図。最も変化が大きいのは純利益率で、前年12.3%→13.4%へ+105bp改善。営業利益率の拡大(17.95%→18.41%、+46bp)に加え、金融収益の増加(4.81億円、前年1.30億円)で税引前利益率が押し上げられた。ビジネス要因として、アウトソーシング事業の高マージン成長と賃貸管理事業の採算改善、ならびに金利環境・預金利息の押し上げが寄与。一方、粗利率は-25bpと微減で、価格施策・ミックスや原価上昇の影響を販管費率のコントロールで相殺したとみられる。これらの改善は、スケールメリットとミックス改善に基づく持続性が見込まれるが、下期に向けた費用先行や観光事業の季節性が逆風となる可能性には留意。懸念すべきトレンドとして、売上+9.0%に対し販管費+7.5%と今期は良好だが、下期に費用(人件費・販促)が先行すると営業レバレッジが後退し、ガイダンス進捗に影響し得る。
売上は+9.0%で、アウトソーシング(+11.0%)と賃貸管理(+10.1%)がけん引、観光は横ばい。利益は営業+11.8%、純利益+18.4%と売上以上の伸長で、費用効率化と金融収益の増加が効いた。成長の質は、営業増益が主要因で一時要因は限定的(その他収益・費用のネット寄与は小さい)。通期ガイダンスに対する進捗は売上23.6%、営業利益21.1%、純利益23.2%で、営業利益が標準25%から-3.9pp(約-16%相対)と鈍い。季節性(観光・不動産関連)と先行投資の影響が示唆され、Q2の挽回と下期偏重の確度が鍵。受注・残高データは開示範囲で確認できず、短期は主力顧客の更新率・ARPUの動向、賃貸管理の空室率・手数料単価が持続性判断に重要。
自己資本比率24.7%、D/E 2.94倍とレバレッジは高め。短期・長期借入金は合計489.01億円に加え、リース負債319.78億円、その他金融負債も厚く、実質有利子負債は大きい。もっとも、金融費用1.96億円に対しEBIT 71.74億円でインタレストカバレッジ約36倍と金利負担は軽い。流動資産1,680.39億円に対し、流動負債には営業債務766.99億円、短期借入・社債147.04億円、リース流動110.07億円、その他金融負債203.19億円等が並ぶが、現金555.05億円と回収進展で短期支払余力は確保。満期ミスマッチは、短期借入・社債147.04億円と手元流動性・営業CFのバランスから当面は許容。オフバランスのれん185.84億円(純資産比23.1%)は水準許容、将来の減損リスクは中程度にモニタリング。
自己資本比率: 26.1%→24.7%(-140bp)- 配当が純利益を上回り自己資本が減少。のれん: +17.06億円(+10.0%)- 追加M&Aにより計上、将来の減損リスクは中程度で監視。借入金(流動): 120.88→147.04億円(+21.6%)- 短期資金需要・社債償還に伴うリファイナンスの可能性。借入金(非流動): 385.47→341.97億円(-11.3%)- 社債償還・長期債務の縮小。現金及び同等物: 633.98→554.05億円(-12.6%)- 配当・社債償還等のキャッシュアウトが影響。利益剰余金: 774.18→721.82億円(-6.8%)- 配当が純利益を上回った影響による減少。
営業CF/純利益=2.02倍で高品質。OCFは売掛金の回収(+59.6億円)が寄与し、棚卸資産は-10.25億円の積み増し。FCFは58.84億円(OCF 105.74億円−投資CF 46.90億円)でプラス。配当支払103.56億円と設備投資13.23億円の合計116.79億円に対し、FCFは不足し、当期は外部資金・手元資金で補填。運転資本面では売掛金の縮小が良好も、在庫回転の鈍化が示唆されるため、Q2以降の在庫最適化が品質維持の要。減価償却費49.59億円に対し設備投資13.23億円でキャップレートは0.27倍と低く、資産ライトモデルの特性を踏まえつつも中期の更新投資ペースに留意。
当期の配当支払103.56億円は四半期FCF58.84億円を上回り、短期的にはキャッシュアウトが大きい。通期予想DPS 75円は総額約113.7億円(期中平均株式数ベース)で、予想純利益225億円に対する配当性向は約50.5%と持続可能なレンジ。今期は支払タイミングの影響でFCFカバレッジが一時的に不足しているが、通期での営業CF創出と投資額の範囲内であれば自己資本の範囲内で賄える見込み。総還元性向の開示は当該データ範囲では確認対象外のため、現状は配当性向評価に留める。
ビジネスリスクとして、主力アウトソーシング事業への収益依存度上昇:セグメント利益の約75%を占め、価格競争・更新率低下が利益感応度を高める、在庫回転の鈍化:DIO 175日が示唆する滞留は値引き・廃棄損のリスクを増幅、観光・不動産関連の季節性:下期偏重により四半期間のボラティリティが高まるが挙げられます。
財務リスクとしては、高レバレッジ:D/E 2.94倍で、金利上昇局面や信用スプレッド拡大時の調達コスト上昇リスク、Debt/EBITDAの相対的高さ:借入金約489億円、推定EBITDA約121億円で約4.0倍、コベナンツ閾値近辺、配当と投資の同時実行によるキャッシュアウト:四半期FCFで配当を賄えず、手元資金・外部資金への依存度が一時的に上昇が挙げられます。
主な懸念事項としては、⚠️レバレッジ警告(D/E 2.94):積極的な負債活用を示唆。業界平均と比べ高く、金利上昇や信用環境悪化時に脆弱性が増す可能性、⚠️売掛金回収遅延(DSO 895日):回収長期化は与信コスト・貸倒引当増加リスクにつながるため、与信管理・請求プロセスの改善が重要、⚠️在庫過剰・滞留(DIO 175日):資金拘束と値引きリスクを高め、粗利率の下押し要因となり得る、セグメント集中度:本四半期はアウトソーシング・賃貸管理が収益の柱で、特定顧客・業種動向の影響を受けやすいが挙げられます。
重要ポイントとして、営業利益率18.4%へ改善、主力アウトソーシングの高採算成長が牽引、営業CF/純利益2.0倍でキャッシュ創出は高品質、ただしFCF<配当の期ズレに留意、D/E 2.94倍とレバレッジは高いが、金利負担は軽微でICR約36倍、通期営業利益進捗21%と遅れ、下期偏重の前提確認が必要、在庫・売掛の回転改善がマージンとFCFの持続性に直結が挙げられます。
注視すべき指標は、更新率・ARPU(アウトソーシング)、空室率・手数料単価(賃貸管理)、在庫回転日数・売掛金回収日数(DSO/DIO)の四半期推移、営業利益率と販管費率のトレンド、Debt/EBITDAとインタレストカバレッジの推移です。
セクター内ポジションについては、収益性は業界良好水準(営業利益率18%台、純利益率13%台)。資本構成はレバレッジ高めだが金利耐性は強い。成長持続性は主力事業のスケールとストック性に強みがある一方、運転資本効率の改善度合いと下期偏重の解消が相対優位を左右する。