| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥352.8億 | ¥371.1億 | -4.9% |
| 営業利益 | ¥20.4億 | ¥25.2億 | -19.2% |
| 経常利益 | ¥17.1億 | ¥23.8億 | -27.9% |
| 純利益 | ¥11.2億 | ¥16.0億 | -30.4% |
| ROE | 1.9% | 2.8% | - |
当第1四半期は減収減益となり、主因は分譲住宅の引渡し減少と金利負担の増加である。売上高は352.8億円(前年比-4.9%)、営業利益は20.4億円(同-19.2%)、経常利益は17.1億円(同-27.9%)、純利益は11.2億円(同-30.4%)となった。分譲住宅の売上・利益が大きく落ち込む一方、賃貸及び管理と住宅流通(既存住宅)が増収増益で下支えし、支払利息の増加(前年比+40.1%)が経常段階での減益幅拡大に寄与した。
【売上高】全社売上高は352.8億円で前年比-4.9%となった。住宅流通(既存住宅)は103.6億円(+52.6%)、賃貸及び管理は88.9億円(+7.7%)、土地有効活用は82.4億円(+5.4%)と増収した一方、分譲住宅は78.3億円(-44.1%)、建設関連は5.3億円(-9.9%)と減収した。全社減収の主因は分譲住宅における引渡し時期のずれで、ストック型のセグメント(既存住宅・賃貸及び管理)の伸長がこれを部分的に相殺している。
【損益】営業利益率は5.8%で前年6.8%から約1.0pt低下した。売上総利益率は15.0%とほぼ横ばいだが、販管費が32.6億円(+5.3%)と減収下で増加し、営業レバレッジが悪化した。経常利益は17.1億円(-27.9%)で、支払利息5.25億円(前年3.75億円、+40.1%)の増加が営業利益からの落ち込みをさらに拡大させた。特別損益は特別利益0.06億円、特別損失0.08億円と僅少で、税引前利益17.1億円に対し法人税等6.0億円(実効税率34.9%)を控除し純利益11.2億円となった。結論として減収減益である。
賃貸及び管理が営業利益10.7億円(利益率12.0%)で全セグメント中最大の稼ぎ頭となり、増収増益(売上+7.7%、利益+5.7%)で全社利益を下支えした。住宅流通(既存住宅)は売上103.6億円(+52.6%)、営業利益5.1億円(+126.3%、利益率4.9%)と大幅な増収増益で、ストック型収益への構造シフトが進んでいることを示す。土地有効活用は売上82.4億円(+5.4%)と増収だが営業利益6.9億円(-2.7%)とわずかに減益で、利益率は8.3%となった。分譲住宅は売上78.3億円(-44.1%)、営業利益2.1億円(-78.0%、利益率2.7%)と大幅減収減益であり、案件の引渡し時期に左右されるボラティリティの高さが表れている。建設関連は売上5.3億円(-9.9%)に対し営業損失0.2億円と赤字が継続し、利益率は-2.9%にとどまる。セグメント間の収益性格差は大きく、賃貸及び管理・土地有効活用が高マージン、分譲住宅・建設関連が低マージンという構図が続いている。
【収益性】営業利益率は5.8%(前年6.8%)、純利益率は3.2%(前年4.3%)といずれも低下し、粗利率15.0%も前年15.1%からほぼ横ばいで推移した。【キャッシュ品質】包括利益は12.8億円で純利益11.2億円をやや上回り、差異は有価証券評価差額金+1.6億円によるもので、一時的な会計変動要因が利益の質を大きく歪めている状況ではない。契約資産は7.6億円(前年3.9億円、+94.6%)に増加し、契約負債は23.4億円(前年25.9億円、-9.8%)に減少しており、収益認識の進捗が後工程に寄っていることを示す。【投資効率】ROEは1.9%(前年2.8%)で、純利益率の低下と資産回転の鈍さが要因となっている。総資産は1960.1億円(前年1930.4億円)に増加した一方、売上高は減少しており、資産効率は前年より低下している。【財務健全性】自己資本比率は30.1%(前年30.2%)とほぼ横ばいを維持している。有利子負債は短期借入金414.1億円、長期借入金759.1億円、社債等5.75億円の合計約1179.0億円で、自己資本590.0億円に対し有利子負債比率は約2.0倍となる。営業利益20.4億円に対し支払利息5.25億円のインタレストカバレッジは約3.9倍で、金利上昇局面における利払い余力はモニタリングの対象となる水準である。
キャッシュフロー計算書の開示はないため、貸借対照表の推移から資金動向を分析する。現金及び預金は214.2億円で前年217.0億円からほぼ横ばいに推移した。短期借入金は414.1億円(前年385.6億円、+7.4%)に増加し、運転資金や在庫積み増しへの対応がうかがえる。棚卸資産では販売用不動産が345.8億円(前年359.5億円、-3.8%)と減少する一方、開発中の不動産(仕掛販売用不動産)は321.9億円(前年292.1億円、+10.2%)に増加しており、案件の前工程への投資が続いている。契約資産は7.6億円に増加し契約負債は23.4億円に減少しており、引渡し・検収の進捗に伴う短期的な資金需要の高まりが見て取れる。全体として、現預金水準を維持しつつ短期借入への依存がやや強まる構図であり、在庫の回転速度と資金調達コストの管理が今後の資金繰りの焦点となる。
特別損益は特別利益0.06億円(固定資産売却益)、特別損失0.08億円(固定資産除却損)と僅少であり、当期の利益は経常的な事業活動によるものが中心である。営業外収益2.11億円の主因は補助金収益1.55億円と受取配当金0.24億円であり、これらは本業の収益力を補完する要因として毎期発生し得るが、規模としては限定的である。営業外費用5.31億円は支払利息5.25億円がほぼ全てを占め、前年3.75億円から+40.1%増加しており、経常利益の減少幅を営業利益の減少幅(-19.2%)よりも拡大させる主因となった。包括利益12.8億円は純利益11.2億円をやや上回り、差額は投資有価証券の評価差額金+1.6億円によるもので、事業実態を歪めるような一時的な会計調整は見当たらない。経常利益から純利益への調整は法人税等6.0億円(実効税率34.9%)による通常の税負担が中心であり、収益の質に大きな歪みは確認されない。
通期計画は売上高1450.0億円(前期比+4.8%)、営業利益91.0億円(同+9.7%)、経常利益70.0億円(同+0.1%)、純利益46.0億円である。第1四半期の進捗率は売上高24.3%、営業利益22.4%、経常利益24.5%、純利益24.3%で、単純な4分の1(25%)にほぼ近い水準にある。営業利益の進捗率がやや低いのは、上期に発生した分譲住宅の引渡し減少と販管費の増加が影響したためで、下期における分譲住宅の引渡し回復が通期計画達成の前提となる。なお、当四半期において業績予想の修正が行われている一方、配当予想の修正はない。
配当予想は年間32円で、前期実績の16円から増額が計画されている。会社計画のEPS128.61円に対して配当性向は約24.9%(32円÷128.61円)となり、保守的な水準にある。自己資本比率30.1%、有利子負債比率約2.0倍というレバレッジ水準を踏まえると、配当の原資となる利益成長には賃貸及び管理・住宅流通の安定収益と分譲住宅の引渡し回復が寄与する見込みであり、配当政策の持続性は今後の営業キャッシュ創出力の推移とあわせて確認する必要がある。
分譲住宅の収益変動リスク: 分譲住宅セグメントは売上-44.1%、営業利益-78.0%と大幅に減少しており、案件の引渡し時期に応じた業績のボラティリティが全社利益に大きく影響する構造にある。
金利負担増加リスク: 有利子負債は約1179.0億円に達し、支払利息は前年比+40.1%の5.25億円に増加した。営業利益に対するインタレストカバレッジは約3.9倍にとどまり、金利上昇局面における利払い負担の増加が経常利益を圧迫し続ける可能性がある。
短期資金繰りに関するリスク: 短期借入金414.1億円に対し現金及び預金は214.2億円にとどまる。流動資産1283.1億円は流動負債605.9億円を上回り全体の流動性バッファは確保されているが、短期借入への依存度が前年から高まっている点はモニタリングの対象となる。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 5.8% | 7.1% (1.9%–16.0%) | -1.3pt |
| 純利益率 | 3.2% | 4.4% (2.2%–10.8%) | -1.3pt |
収益性は業種中央値をいずれも下回っており、利益率面では業種内でやや劣後する位置にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | -4.9% | 4.5% (-12.6%–22.7%) | -9.3pt |
売上成長率は業種中央値を9.3pt下回り、業種内では減収組に分類される水準にある。
※出所: 当社集計
通期計画に対する進捗率は売上高24.3%、営業利益22.4%、純利益24.3%と概ね標準的なペースにあり、下期における分譲住宅の引渡し回復が計画達成の前提となる点は決算データから読み取れる構造的な注目点である。
賃貸及び管理と住宅流通(既存住宅)の増収増益がセグメント間の収益性格差を埋め合わせており、ストック型事業への構造的なシフトが全社業績の下支え要因となっている。
支払利息の前年比+40.1%増加により経常利益の減益幅が営業利益の減益幅を上回っており、有利子負債約1179.0億円の水準下での金利負担の推移が今後の利益率の趨勢を左右する構造的な要因として観察される。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,563円 |
| base(基準) | 1,585円 |
| bull(強気) | 1,604円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,650円 |
| 調整後予想EPS | 136.7円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 24.9% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.062(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.96倍 / 11.6倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,541円〜1,632円、ω±0.1で 1,583円〜1,587円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。