| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥1159.0億 | ¥1117.2億 | +3.7% |
| 営業利益 | ¥121.2億 | ¥122.5億 | -1.1% |
| 経常利益 | ¥122.8億 | ¥115.6億 | +6.2% |
| 純利益 | ¥73.4億 | ¥8.5億 | +763.9% |
| ROE | 13.8% | 1.8% | - |
当期は増収ながら営業減益、経常・純利益は前年の特別損失剥落により大幅増益となり、損益構造は平常化した。売上高は1,159.0億円(前年比+3.7%)、営業利益は121.2億円(同-1.1%)、経常利益は122.8億円(同+6.2%)、純利益は73.4億円(前年8.5億円から+763.9%)。純利益の急伸は前年に計上した特別損失(100.9億円)の反動が主因であり、営業段階の収益力そのものは小幅低下している点に留意が必要。
【売上高】売上高は1,159.0億円で前年比+3.7%増。主力Leasing事業が売上の96.6%を占め、賃料収入(865.4億円、賃貸事業内の主要収益源)を中心に+3.8%増収。ElderlyCareは34.0億円(-0.2%)とほぼ横ばい、Otherは5.7億円(+12.0%)と小規模ながら伸長した。
【損益】営業利益は121.2億円で前年比-1.1%減。売上総利益は265.1億円(粗利率22.9%)に対し、販管費が143.9億円と前年比+12.0%増加し、増収率を上回るコスト増が営業減益の要因。一方、経常利益は営業外費用の縮小(支払利息1.6億円、為替差益1.3億円計上)により122.8億円(+6.2%)と改善。純利益は前年の減損・特別損失の剥落により73.4億円(+763.9%)と急伸した。結論として、当期は増収減益(営業段階)であり、経常・純利益段階では特殊要因剥落による増益、という二段構えの決算内容。
Leasingは売上1,120.3億円(+3.8%)、営業利益144.2億円(+1.2%)、利益率12.9%と、増収に対し利益成長が鈍く、マージンはわずかに低下している。ElderlyCareは売上34.0億円(-0.2%)に対し営業損失4.05億円(前年比赤字拡大、YoY-14.1%)、Otherは売上5.7億円(+12.0%)に対し営業損失6.80億円(マージン-119.3%)と、いずれも赤字が継続。全社営業利益121.2億円に対しLeasingの営業利益は144.2億円と全社を上回り、周辺2事業の赤字(合計10.9億円)を主力事業が吸収する構造となっている。
【収益性】営業利益率は10.5%、純利益率は6.3%。ROEは13.8%と、収益性・資本効率の両面で相応の水準にある。【キャッシュ品質】現金及び預金は657.2億円で総資産の36.0%を占め、流動資産822.9億円に対し流動負債677.4億円と流動比率は121.5%。運転資本は145.5億円の正で短期の資金余力は確保されている。【投資効率】固定資産は1,004.7億円で総資産の55.0%を占め、有形固定資産(賃貸用資産)が608.7億円と資産の中核。繰延税金資産285.6億円は純資産532.4億円の53.6%に相当し、規模がやや大きい。【財務健全性】自己資本比率は29.1%(前年27.0%から改善)、長期借入金は300.0億円で有利子負債は長期中心。総資産に対する負債比率は高めだが、支払利息1.6億円と利払い負担は軽微。
本決算ではキャッシュフロー計算書の詳細開示はないため、バランスシートの変動から資金動向を分析する。現金及び預金は657.2億円と前年の579.1億円から+78.1億円(+13.5%)増加し、資金の厚みが増している。利益剰余金は335.1億円と前年比+54.0億円増加し、純利益の積み上げが自己資本の充実に寄与した。一方で前受金に相当する契約負債は370.8億円で前年の386.8億円から減少しており、運転資本面ではやや資金創出を弱める方向に働いている。総じて、現預金の積み増しと自己資本の拡充が同時に進んでおり、資金基盤は前年よりも強化されている。
当期の特別損益はごく軽微で、特別利益0.01億円、特別損失0.07億円(賃貸事業の資産に係る減損損失0.04億円等)にとどまり、前年の特別損失100.9億円計上(減損損失0.78億円含む大型特損)とは対照的である。この特損剥落が純利益急伸の主因であり、経常的な収益力の急改善を意味するものではない点に留意が必要。経常利益122.8億円に対し純利益は73.4億円(親会社株主帰属分70.3億円)となり、法人税等49.3億円(実効税率約40.2%)が両者の乖離要因である。営業外収益3.4億円は売上高の0.3%程度と小さく、為替差益1.3億円を含むがその依存度は限定的で、収益は概ね本業由来の経常的な内容といえる。包括利益は76.5億円で純利益73.4億円との乖離は小さく、為替換算調整額+3.8億円が主な差異要因である。
通期計画に対する進捗は、売上高が24.9%(1,159.0億円/4,650.0億円)で単純進捗基準の25%とほぼ整合的。一方、営業利益は31.5%(121.2億円/385.0億円)、経常利益は32.2%(122.8億円/381.0億円)と、いずれも単純進捗を上回るペースで進んでいる。前年に発生した大型特別損失が当期は発生していないため、純利益についても前倒し進捗となっているが、これは特殊要因剥落による見え方である点を踏まえた解釈が必要。会社は当第1四半期時点で業績予想・配当予想のいずれも修正していない。
会社の通期配当予想は1株15円である。前年の年間配当は5円であったのに対し、通期予想EPS69.87円を用いると配当性向は約21.5%となる見通し。当第1四半期時点で配当予想の修正は行われていない。現金及び預金657.2億円と自己資本比率29.1%を踏まえると、当面の配当継続に対する資金的な制約は小さいと考えられる。
事業ポートフォリオの集中リスク: 売上高の96.6%をLeasing事業に依存しており、ElderlyCare(営業損失4.05億円)とOther(営業損失6.80億円)の赤字継続が全社営業利益(121.2億円)を圧迫している。
コスト増加によるマージン圧迫: 販管費は143.9億円で前年比+12.0%増加し、売上成長率+3.7%を上回るペースで拡大しており、営業利益率は前年から低下している。
税負担・資産の質に関するリスク: 実効税率は約40.2%と経常利益122.8億円に対し純利益への転換率を下げている。また繰延税金資産285.6億円は純資産の53.6%を占め、将来課税所得の確保状況が資産の質に影響する。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 10.5% | 7.1% (1.9%–16.0%) | +3.4pt |
| 純利益率 | 6.3% | 4.4% (2.2%–10.8%) | +1.9pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を上回り、収益性は業界内で相対的に高い位置づけにある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 3.7% | 4.5% (-12.6%–22.7%) | -0.7pt |
売上高成長率は業種中央値をわずかに下回り、成長ペースは業界内で中位程度にとどまる。
※出所: 当社集計
純利益の急伸(+763.9%)は前年の大型特別損失の剥落によるものであり、経常的な収益力の急変を示すものではない点は決算データの読み取り上のポイントである。営業利益率は前年から低下しており、本業の損益動向は経常・純利益の伸びとは異なる方向を示している。
Leasing事業が営業利益144.2億円を稼ぎ全社営業利益121.2億円を上回っており、ElderlyCareおよびOtherの赤字(合計10.9億円)を吸収する収益構造が続いている。この2事業の損益動向は今後の全社マージンを左右する構造的要因である。
通期進捗は営業・経常利益とも30%超と単純進捗(25%)を上回っており、当第1四半期時点で会社は業績予想を修正していない。現預金657.2億円の積み増しと自己資本比率29.1%への改善は、財務基盤の強化を示すデータ上の特徴である。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 373円 |
| base(基準) | 395円 |
| bull(強気) | 413円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 168円 |
| 調整後予想EPS | 74.2円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 21.5% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.062(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 2.36倍 / 5.3倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 383円〜408円、ω±0.1で 388円〜406円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。