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86042027 第1四半期プライムUS-GAAP

野村ホールディングス(8604) 2027年度第1四半期決算

2027年度第1四半期の売上高は1兆3,717億円(前年同期比+18.6%)、税引前利益は2,115億円(同+32.0%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

金融(除く銀行)/証券・商品先物取引業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥13717.1億¥11565.9億+18.6%
営業利益---
税引前利益¥2115.4億¥1602.8億+32.0%
純利益¥1455.6億¥1045.7億+39.2%
ROE3.6%2.7%-

Executive Summary

2027年3月期第1四半期の野村ホールディングスは増収増益となり、利益成長が売上成長を上回る質の高い決算となった。売上高は13,717.1億円(前年同期比+18.6%)、税引前利益は2,115.4億円(同+32.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,455.6億円(同+39.2%)といずれも二桁の伸びを確保した。純利益率は10.6%と前年同期の9.0%から改善しており、市況活況を背景とした収益拡大に費用効率化が伴ったことを示唆する。EPS(基本)は49.90円(前年35.19円)となった。

業績変動要因

【売上高】売上高は13,717.1億円で前年同期比+18.6%の増収となった。セグメント別の内訳開示はないが、総資産が+8.9%増加している点から、市況活況に伴うトレーディング関連資産・顧客関連取引の拡大が収益の押し上げに寄与したとみられる。

【損益】税引前利益は2,115.4億円(前年同期比+32.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,455.6億円(同+39.2%)と、いずれも売上高の伸び率を上回った。純利益率は10.6%(前年9.0%)、税引前利益率は15.4%(前年13.9%)へとそれぞれ改善し、売上増加に対して費用の伸びが相対的に抑制された形となる。結論として、今期は増収増益であり、利益率改善を伴う質の高い成長といえる。

主要財務指標

【収益性】純利益率は10.6%で前年同期の9.0%から+1.6pt改善し、税引前利益率も15.4%(前年13.9%、+1.5pt)へと上昇した。ROEは3.6%で、純利益率の改善がその押し上げ要因となっている。【キャッシュ品質】キャッシュフロー計算書の個別開示はないが、総資産が+8.9%増加する一方で純利益は+39.2%増加しており、資産規模の伸びを上回る利益成長は収益の質を損なう兆候とはみられない。【投資効率】総資産回転率(売上高/総資産)は0.020回転にとどまり、証券・金融仲介ビジネスの特性上、トレーディング資産等を含む大規模な総資産に対して低位で推移する構造が継続している。【財務健全性】自己資本比率は5.6%で前年の5.9%から低下し、総資産/自己資本の倍率は17.08倍(前年16.25倍)へと上昇しており、総資産の拡大ペース(+8.9%)が自己資本の拡大ペース(+3.6%)を上回っている。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の個別開示はないため、貸借対照表の変動から資金動向を捉える。総資産は68,224.1億円(前年62,645.9億円)へと+8.9%増加し、純資産も39,937.1億円(同+3.6%)へと拡大しており、資産・資本の両建てで規模が拡大した。純資産の増加額(+1,388.0億円)は当期純利益(1,455.6億円)の範囲内にとどまり、当期利益の内部留保が自己資本増強の主因とみられる。総資産の伸び率(+8.9%)が純資産の伸び率(+3.6%)を上回っており、負債サイドの拡大を伴う資産積み上げが進んだことがうかがえる。

収益の質

税引前利益2,115.4億円に対し親会社株主帰属純利益1,455.6億円で、税負担率は約31.2%となり、前年並みの水準にとどまっている。特別損益や非経常項目の個別開示はなく、当期の増益は主として売上高+18.6%の伸びと、それを上回る利益率改善によって説明できる。総資産の増加率(+8.9%)が純利益の増加率(+39.2%)を大きく下回っており、資産膨張に依存しない収益成長であることも収益の質を支える材料となる。

株主還元

配当については、2027年3月期第2四半期末および期末を基準日とする配当予想額は、通期業績予想に関する記載内容を理由に本資料時点では示されていない旨が開示されている。前年同期の配当実績は1株当たり27円であった。

リスク要因

  1. 市況変動リスク: 当期の売上高+18.6%の伸びは市況活況の影響を受けた面が大きく、トレーディング・引受関連収益は株式・金利・為替相場の変動に感応しやすい構造にある。市況が反転した場合、収益の変動幅は相対的に大きくなり得る。

  2. 財務レバレッジ: 自己資本比率は5.6%(前年5.9%)、総資産/自己資本の倍率は17.08倍(前年16.25倍)と上昇しており、証券・金融仲介ビジネス特有の高レバレッジ構造が継続している。資金調達環境が悪化した場合、財務健全性への影響が相対的に大きくなりやすい。

  3. 手数料収益の市況連動性: 投資銀行・資産運用関連の手数料収益はセグメント別開示がなく定量把握はできないが、一般に市場のボラティリティや発行体の資本調達意欲に連動する性質を持つ。市況の反転局面では手数料ベースの収益が伸び悩む可能性がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
純利益率10.6%8.3% (3.4%–32.0%)+2.3pt

純利益率は業種中央値を上回り、収益性は相対的に高い水準にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)18.6%6.4% (-2.5%–14.4%)+12.2pt

売上高成長率は業種中央値を大きく上回り、増収ペースは相対的に速い。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 売上高・税引前利益・純利益のいずれも二桁成長となり、特に純利益の伸び率(+39.2%)が売上高の伸び率(+18.6%)を上回った。これは増収に伴う費用効率化・利益率改善(純利益率+1.6pt)を伴う決算であった点が特徴となる。

  2. ROEは3.6%にとどまるが、そのドライバーは純利益率の改善であり、総資産回転率(0.020)は低位で推移している。総資産の拡大ペース(+8.9%)が自己資本の拡大ペース(+3.6%)を上回っており、財務レバレッジが17.08倍(前年16.25倍)へと上昇している点はモニタリングに値する。

  3. 配当については次期以降の予想額が本資料時点で示されておらず、前年同期の配当実績(1株27円)との比較や配当性向の算定は本資料からは行えない。


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。