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83932027 第1四半期プライムJGAAP

宮崎銀行(8393) 2027年度第1四半期決算 増収・経常益19%増

2027年度第1四半期の売上高は283.9億円(前年同期比+33.1%)、経常利益は60.2億円(同+18.7%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

銀行/銀行業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥283.9億¥213.3億+33.1%
営業利益---
経常利益¥60.2億¥50.7億+18.7%
純利益¥44.7億¥35.7億+25.2%
ROE1.9%1.6%-

Executive Summary

売上高33.1%増・経常利益18.7%増の増収増益決算だが、費用増によりマージンはやや縮小した。売上高(経常収益)は283.9億円(前年213.3億円、+33.1%)、経常利益は60.2億円(前年50.7億円、+18.7%)、純利益は44.7億円(前年35.7億円、+25.2%)となった。貸出金利息の伸長と金利収益拡大が増収を牽引したが、預金利息の増加やその他経常費用の膨張がボトムラインの伸びを抑制した。

業績変動要因

【売上高】売上高(経常収益)は283.9億円で前年比+33.1%。銀行業セグメントが268.3億円(+34.5%)と全体を牽引し、売上構成の94.5%を占める。リース業は14.3億円(+14.4%)で構成比5.0%。銀行業では貸出金利息が99.1億円(+18.1%)、有価証券利息が58.4億円(+1.4%)と拡大し、利息収入全体は173.1億円(+13.2%)に伸長した。

【損益】経常利益は60.2億円(+18.7%)、純利益は44.7億円(+25.2%)でいずれも増益だが、増収率(+33.1%)に比べ増益率は鈍化している。銀行業のセグメント利益は58.6億円(+20.0%)、リース業は1.3億円(+23.1%)と両セグメントとも増益。一方、預金利息が20.7億円(前年12.6億円)に急増し調達コストが上昇したほか、その他経常費用が84.5億円(前年27.5億円)へ拡大し、営業総利益に対する費用比率が悪化した。特別損失は0.5億円と軽微で純利益への影響は限定的。税引前利益59.8億円に対し法人税等15.1億円(実効税率25.2%)で、経常利益と純利益の乖離は税負担相当にとどまる。結論として増収増益だが、費用増加により増益率は増収率を下回っている。

セグメント別分析

銀行業が売上268.3億円(+34.5%)、経常利益58.6億円(+20.0%)、利益率21.9%と全社利益の大半を創出。リース業は売上14.2億円(+14.4%)、経常利益1.3億円(+23.1%)、利益率9.3%で銀行業より低い利益率にとどまる。その他事業は売上1.4億円(-0.7%)に対し利益0.3億円(-64.3%)と大幅減益で、全社への影響は僅少。売上・利益ともに銀行業への集中度が高く、金利マージンや市場関連損益の変動が業績を左右しやすい構造にある。

主要財務指標

【収益性】経常利益率は21.2%(前年23.8%)、純利益率は15.7%(前年16.7%)とともに低下しており、預金利息の増加とその他経常費用の拡大がマージンを圧迫している。【キャッシュ品質】包括利益は118.7億円と純利益44.7億円を大きく上回り、有価証券評価差額金65.0億円などOCIの押し上げが寄与している。特別損失は0.5億円と軽微で、利益の大部分は経常的な業務から生じている。【投資効率】ROEは1.9%で、銀行業の高いレバレッジ構造の下で低位にとどまる。EPS(基本)は53.28円(前年42.11円、+26.5%)と伸長した。【財務健全性】自己資本比率は5.6%(前年5.4%)とわずかに改善したが、規制上の健全水準に対しては低い水準にある。貸出金は2.50兆円(+1.4%)、預金は3.15兆円(+0.3%)で、預貸率は約79%と流動性は良好である。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書のデータは開示範囲に含まれないため、バランスシートの動きから資金動向を確認する。現金及び預け金は819.6億円(前年772.2億円、+6.1%)に増加し、流動性バッファが積み増された一方、有価証券は717.4億円(前年765.2億円、-6.2%)へ縮小し、ポートフォリオの入替が進んだと見られる。譲渡性預金(NCD)は1,417.6億円(前年702.9億円)と大幅に増加し、ホールセール調達の活用が進んだ。借入金は252.1億円(前年276.3億円)に減少し、市場性調達の一部が縮小した。これらの動きから、資金構成は預金・NCDを中心とした調達へシフトしつつ、流動性資産の厚みを維持する姿勢がうかがえる。

収益の質

経常的収益はネット金利収入と手数料収入が中心であり、特別損失は0.5億円と軽微で純利益への影響は限定的である。一方、その他経常費用が84.5億円(前年27.5億円)へ急増し、営業総利益を圧迫している点は費用効率の観点で留意が必要である。手数料収入は30.5億円(前年30.5億円)とほぼ横ばいで、収益の多角化は進んでいない。経常利益60.2億円と純利益44.7億円の差は法人税等15.1億円(実効税率25.2%)に相当し、税負担以外の特殊要因は見られない。包括利益は118.7億円と純利益を73.9億円上回り、有価証券評価差額金65.0億円やヘッジ評価差額10.1億円などのOCIが自己資本を押し上げている点は、業績の質を評価する上で純利益とは別に確認すべき要素である。

業績予想・ガイダンス

通期計画は経常利益212.0億円(前年比+6.8%)、純利益145.0億円、EPS172.79円、配当56.00円。第1四半期の実績は経常利益60.2億円で進捗率28.4%、純利益44.7億円で進捗率30.8%となり、単純な四分の一(25%)をやや上回るペースにある。業績予想・配当予想の修正はいずれも無しであり、会社側は現行計画を維持している。

株主還元

通期配当予想は56.00円で、会社計画EPS172.79円に基づく配当性向は約32.4%となる。なお、2026年4月1日付の1株を5株とする株式分割を反映した換算値として、期末配当22円・中間配当18円(合計40円)とする記載がある点に留意が必要である。第1四半期のEPS実績は53.28円で、通期計画に対する進捗は順調であり、配当の原資となる利益水準は確保されている。自己資本比率が5.6%と相対的に低い水準にあることを踏まえると、内部留保の積み上げと配当のバランスが今後も注視点となる。

リスク要因

  1. 資本水準の低さ: 自己資本比率は5.6%(前年5.4%)で、規制上の健全性の目安とされる水準に対して低位にある。損失吸収力の観点でモニタリングが必要な水準といえる。

  2. 費用効率の悪化: その他経常費用が84.5億円(前年27.5億円)に急増し、営業総利益に対する費用比率が上昇した。市況関連費用は変動が大きく、四半期ごとの振れに注意が必要である。

  3. 調達構成の変化: 譲渡性預金(NCD)が1,417.6億円(前年702.9億円)と倍増し、ホールセール調達への依存度が高まっている。再調達コストの変動が利益に与える影響を継続的に確認する必要がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(bank)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
純利益率15.7%
純利益率は業種中央値データが未整備のため単独値の記載となる。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)33.1%
売上高成長率も業種中央値データが未整備のため単独値の記載となる。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. トップラインは貸出金利息の伸長を中心に強含みだが、その他経常費用の拡大により増益率は増収率を下回っており、費用効率の動向が今後の注目点となる。

  2. 包括利益が純利益を大きく上回っており、有価証券評価差額等のOCIが自己資本の積み上げに寄与している一方、自己資本比率は5.6%と低位にとどまっている。

  3. 通期計画に対する進捗率は経常利益28.4%、純利益30.8%と概ね順調であり、業績予想・配当予想の修正は行われていない。


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。