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83642027 第1四半期プライムJGAAP

清水銀行(8364) 2027年度第1四半期決算 増収・経常益46%増

2027年度第1四半期の売上高は99億円(前年同期比+19.9%)、経常利益は22.5億円(同+45.8%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

銀行/銀行業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥99.0億¥82.6億+19.9%
営業利益---
経常利益¥22.5億¥15.4億+45.8%
純利益¥15.9億¥12.1億+31.0%
ROE1.9%1.5%-

Executive Summary

清水銀行の2027年度第1四半期は増収増益となり、利息収益と手数料収益の伸びにコスト効率改善が加わり利益成長率が売上成長率を上回った。売上高(経常収益)は98.99億円(前年同期82.58億円、+19.9%)、経常利益は22.52億円(同15.45億円、+45.8%)、純利益は15.90億円(同12.14億円、+31.0%)となった。増益の主因は貸出・有価証券利息の増加と経費率(CIR)の改善であり、預金利息の上昇が調達コスト面で相殺要因となっている。

業績変動要因

【売上高】売上高(経常収益)は98.99億円で前年比+19.9%。セグメント別では銀行業が82.74億円(構成比83.6%、+26.4%)と主力を占め、リース・クレジットカード業は15.23億円(構成比15.4%、-5.6%)と減収、その他は1.01億円(+5.2%)だった。銀行業の伸長は利息収入6,528百万円(+37.7%)と手数料収益の底堅さに支えられている。

【損益】経常利益は22.52億円(+45.8%)、純利益は15.90億円(+31.0%)と増益。セグメント利益は銀行業が21.98億円(+29.9%、利益率26.6%)と大半を占め、リース・クレジットカードは0.31億円(+10.7%、利益率2.0%)にとどまる。利息費用は1,667百万円(+86.5%)と調達コスト上昇が続くが、経費(3,761百万円、+2.2%)の伸びが収益増を下回り効率性が改善した。特別損益はゼロで一時的要因はない。経常利益と純利益の差は法人税等662百万円(実効税率約29.4%)によるもので、構造的な乖離は見られない。結論として増収増益。

セグメント別分析

銀行業が売上・利益ともに牽引役で、経常収益82.74億円(+26.4%)、セグメント利益21.98億円(+29.9%)、利益率26.6%と高収益性を維持している。リース・クレジットカード業は経常収益15.23億円(-5.6%)と減収の一方、セグメント利益は0.31億円(+10.7%)で利益率2.0%にとどまり収益性は低い。全社利益に占める銀行業の割合が高く、事業ポートフォリオの集中度は高い。

主要財務指標

【収益性】純利益率は16.1%で前年約14.7%から改善し、経常利益率も22.8%と前年約18.7%から上昇した。【キャッシュ品質】特別損益はゼロで、経常段階の稼得がそのまま純利益に直結しており利益の反復性は相対的に高い。【投資効率】ROEは1.9%、自己資本比率は4.5%で、EPS(基本)は139.75円(前年107.31円、+30.2%)。【財務健全性】総資産18,343.9億円に対し純資産825.8億円、自己資本比率は4.5%と銀行業の規制上の目安(8%程度)を下回る水準にあり、資本の厚みは相対的に薄い。預貸率は貸出金1,268.8億円÷預金1,656.9億円で約76.6%と適正レンジ内にある。

キャッシュフロー分析

CF計算書の開示はないが、貸借対照表の推移から資金動向を確認できる。預金は16,569.1億円(前年16,315.2億円、+1.6%)と安定的に拡大し、資金基盤の厚みが増している。一方、借入金は513.7億円(前年771.8億円、-33.5%)と市場性調達を圧縮し、負債コストの管理を志向する動きがみられる。有価証券は2,729.6億円(前年2,677.0億円、+2.0%)と運用資産を積み増した。現金及び預け金は2,394.3億円(前年2,250.9億円、+6.4%)と流動性バッファーが厚くなっており、全体として資金繰りに逼迫感はうかがえない。

収益の質

当期は特別損益がゼロであり、経常利益の伸びが純利益にほぼそのまま反映される構図で、利益の質は相対的に高いといえる。手数料収益は純額で増加基調にあり、市況変動に左右される項目ではあるものの、利息収益と並ぶ安定的な収益源として寄与している。一方、包括利益は19.00億円と純利益15.90億円を上回るものの、前年の26.05億円からは減少しており、その他有価証券評価差額金がマイナス5.16億円となったことが主因である。本業の経常的な稼得力は改善している一方、金利変動に伴う評価損益(AOCI)のボラティリティが包括利益を振れさせている点は留意が必要である。

業績予想・ガイダンス

通期予想(売上高378.0億円、経常利益38.0億円、純利益25.0億円)に対する第1四半期の進捗率は、売上高が26.2%、経常利益が59.3%、純利益が63.6%となった。四半期の標準的な進捗目安である25%前後に対し、利益指標は大きく上回るペースで進捗しており、上期のネット利息収益・手数料収益の増加とコスト効率改善が寄与したとみられる。通期の経常利益予想は前年比+21.2%であるのに対し、実績の第1四半期YoYは+45.8%と大幅に上回っており、下期にかけて進捗ペースが平準化する可能性がある。

株主還元

会社予想の年間配当は60円、EPS予想220.87円に基づく配当性向は約27.2%である。第1四半期の実績EPS139.75円(年率換算ではないが四半期利益は通期純利益予想の63.6%に相当)を踏まえると、利益による配当のカバレッジは確保されている。自社株買いに関する開示は確認されないため、株主還元は配当が中心である。

リスク要因

  1. NIM低位と調達コスト上昇: 利息費用は1,667百万円(+86.5%)と利息収益の伸び(+37.7%)を上回るペースで増加しており、預金金利上昇が先行するリスクがある。

  2. 自己資本の厚み不足: 自己資本比率4.5%は銀行業の一般的な規制目安(8%程度)を下回り、ストレス時の損失吸収力に改善余地がある。

  3. 事業集中リスク: 経常収益の83.6%を銀行業に依存しており、収益源の分散度が低い。有価証券評価差額金が前年比で悪化(-5.16億円)している点も金利感応度の高さを示す。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
純利益率16.1%

自社の純利益率16.1%は業種中央値との比較データが不足しており、単独水準としての開示にとどまる。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)19.9%

売上高成長率19.9%も同様に業種中央値との比較データが不足しており、自社実績として提示する。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 増収増益に加えコスト効率(CIR)の改善が確認され、経常利益・純利益の伸び率が売上高の伸び率を上回る構図となっている。

  2. 通期進捗率は経常利益59.3%、純利益63.6%と標準的な四半期進捗(25%前後)を大きく上回っており、下期の進捗ペース平準化の可能性がある点はモニタリングが必要である。

  3. 自己資本比率4.5%という資本の厚みと、預金利息の急増(+86.0%)に象徴される調達コスト上昇は、収益性改善の持続性を評価するうえで注視すべき構造的要因である。


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。