| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥727.2億 | ¥712.4億 | +2.1% |
| 営業利益 | ¥25.4億 | ¥27.5億 | -7.6% |
| 経常利益 | ¥26.5億 | ¥28.4億 | -6.6% |
| 純利益 | ¥17.2億 | ¥19.2億 | -10.4% |
| ROE | 1.8% | 2.0% | - |
当第1四半期は増収減益となり、トップラインの拡大をコスト増が相殺する構図が明確になった。売上高は727.2億円(前年712.4億円、+2.1%)と伸長した一方、営業利益は25.4億円(前年27.5億円、-7.6%)、経常利益は26.5億円(前年28.4億円、-6.6%)、純利益は17.2億円(前年19.2億円、-10.4%)といずれも減益となった。営業利益率は3.5%で前年3.9%から0.4pt低下し、粗利率の悪化(28.2%、前年28.4%)と販管費率の上昇(24.8%、前年24.6%)が同時に生じたことがマージン圧縮の要因である。
【売上高】売上高は727.2億円で前年比+2.1%増収。主力のスーパーマーケット事業が725.7億円(+2.0%、売上構成98.0%)とほぼ全体を占め、情報処理・清掃・印刷等を含むその他事業が15.1億円(+11.8%、構成2.0%)と相対的に高い成長を示した。全社増収の大半はスーパーマーケット事業の積み上げによるが、成長率自体はその他事業が上回っている。
【損益】粗利率は28.2%で前年28.4%から0.2pt低下し、販管費率は24.8%で前年24.6%から0.2pt上昇した。この両方向への悪化が重なり、営業利益率は3.5%(前年3.9%)へ0.4pt縮小した。セグメント別では主力のスーパーマーケット事業の営業利益が24.8億円(-9.1%、利益率3.4%)と減益の主因となった一方、その他事業は営業利益1.1億円(+58.6%、利益率7.3%)と高マージンで全社の減益を一部緩和した。特別損益は前年・当期ともに0.0億円規模で軽微であり、経常利益と純利益の差は主に法人税等9.3億円(実効税率約35.1%)に起因する構造的なものである。結論として当期は増収減益であり、売上拡大が続く一方でコスト増がマージンを圧迫した点が特徴的である。
スーパーマーケット事業は売上725.7億円(+2.0%)に対し営業利益24.8億円(-9.1%)と減益で、利益率は3.4%(前年比低下)にとどまった。売上構成98.0%を占める主力事業であり、その収益性の変化が全社業績を規定している。一方、その他事業(情報処理・清掃・印刷等)は売上15.1億円(+11.8%)、営業利益1.1億円(+58.6%)、利益率7.3%と高い成長・高マージンを両立させ、全社の減益を一部相殺する役割を果たした。両セグメントの利益率には約3.9ptの差があり、その他事業の相対的な拡大は今後の全社マージンの下支え要因となり得る。
【収益性】営業利益率3.5%、純利益率2.4%はいずれも前年(3.9%、2.7%)から低下しており、増収下でのマージン縮小が課題として観察される。【キャッシュ品質】営業CFは純利益の1.61倍(27.7億円÷17.2億円)と利益の裏付けは確保されているが、営業CFと営業利益+減価償却(EBITDA相当4022百万円)の比率は0.69倍で、運転資本の変動を受けやすい体質がうかがえる。【投資効率】総資産回転率は約0.51倍(売上72,725百万円÷期中平均総資産142,687百万円)で、有形固定資産が総資産の53.8%を占める資産構成が回転率を抑制している。【財務健全性】自己資本比率は67.1%で前年66.1%から1.0pt改善し、流動比率は約138%(流動資産456.6億円÷流動負債330.6億円)と短期的な資金余力は良好である。
営業活動によるキャッシュフローは27.7億円で前年比-36.0%となり、法人税等の支払が20.6億円(前年15.4億円)に増加したことと棚卸資産が4.1億円積み増しとなったことがキャッシュ転換を鈍化させた。投資活動によるキャッシュフローは-22.1億円で、設備投資22.5億円が減価償却費14.8億円の1.52倍に達しており、成長投資を先行させている局面にある。財務活動によるキャッシュフローは-22.2億円で、配当支払13.8億円と自己株式取得7.7億円が主な使途となった。結果としてフリーキャッシュフローは5.6億円(営業CF27.7億円+投資CF-22.1億円)にとどまり、当四半期の配当・自己株買いの合計21.5億円を単独では下回っている。
当期の収益構造は経常的な収益が中心で、特別利益・特別損失はいずれも0.0億円規模と軽微であり、業績への一時的な影響はほとんど見られない。営業外収益1.2億円は受取配当金0.8億円が主体で持続性の高い収益であり、営業外費用も0.1億円(支払利息0.1億円)と財務負担は極めて小さい。経常利益26.5億円から純利益17.2億円への差は法人税等9.3億円(実効税率約35.1%)によるもので構造的な要因である。包括利益は16.7億円と純利益17.2億円をわずかに下回り、その他有価証券評価差額金-0.2億円および退職給付に係る調整額-0.3億円のマイナスが要因となっている。営業CFが純利益の1.61倍あることから、利益の現金裏付けという点では質は確保されているが、在庫増加や税支払の増加といった一時的な運転資本要因の影響も含まれている。
通期計画(売上高3000.0億円、営業利益117.0億円、経常利益120.0億円)に対する第1四半期の進捗率は、売上高24.2%、営業利益21.7%、経常利益22.1%、純利益21.5%となった。四半期の標準進捗(25%)と比較すると、売上高はほぼ同水準だが、利益系はいずれも3〜4pt程度下回っており、進捗のペースは売上より利益がやや遅れている。当四半期の業績予想・配当予想はいずれも修正なしとされており、会社側は現時点で通期計画の達成を見込んでいるとみられる。
通期の配当予想はDPS29円で、前四半期時点から修正はない。通期純利益予想80.0億円と発行済株式数から算定される配当総額を前提とすると、配当性向は約32%となる。当第1四半期には自己株式取得を7.7億円実施しており、配当に加えた株主還元活動が継続していることが確認できる。ただし当四半期のフリーキャッシュフロー5.6億円は配当支払13.8億円と自己株買い7.7億円の合計21.5億円を下回っており、四半期単独では還元がキャッシュ創出を上回る形となった。
マージン圧縮の継続リスク: 粗利率が28.2%(前年28.4%)、販管費率が24.8%(前年24.6%)とともに悪化方向にシフトし、営業利益率は3.5%へ0.4pt低下した。人件費・光熱費等の粘着的なコストが下期以降も同様の圧力を及ぼす可能性がある。
事業集中リスク: 売上高の98.0%をスーパーマーケット事業が占め、同事業の営業利益は-9.1%と減益となった。単一事業への依存度が高く、当該事業の需要変動や競争環境の影響を受けやすい構造である。
資産構成に伴うキャッシュ需要リスク: 有形固定資産が総資産の53.8%を占め、資産除去債務が61.8億円と負債総額465.2億円の13.3%に相当する。将来の店舗改装・撤去に伴う一時的なキャッシュアウトが発生し得る。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 3.5% | 3.3% (0.9%–7.7%) | +0.2pt |
| 純利益率 | 2.4% | 2.2% (0.3%–6.1%) | +0.2pt |
自社の収益性指標は業種中央値をわずかに上回る水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 2.1% | 7.5% (0.4%–14.5%) | -5.4pt |
売上成長率は業種中央値を大きく下回り、業種内では成長ペースが相対的に緩やかな位置づけにある。
※出所: 当社集計
営業利益率は3.5%(前年3.9%)へ0.4pt低下し、粗利率悪化と販管費率上昇が同時進行している。このマージン縮小が一時的なものか構造的な費用上昇によるものかが、今後の決算で注目される点である。
その他事業(情報処理・清掃・印刷等)が売上+11.8%、営業利益+58.6%、利益率7.3%と主力事業を上回る成長・収益性を示しており、全社マージンの下支え役として存在感を増している。
通期進捗は売上高24.2%に対し利益系が21.5〜22.1%とやや遅れており、また当四半期のフリーキャッシュフロー5.6億円は配当・自己株買いの合計21.5億円を下回った。下期以降のキャッシュ創出ペースと費用コントロールの状況が、株主還元の継続性を評価する上での確認ポイントとなる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,006円 |
| base(基準) | 1,046円 |
| bull(強気) | 1,067円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,078円 |
| 調整後予想EPS | 92.8円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 32.1% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.028(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.97倍 / 11.3倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,017円〜1,076円、ω±0.1で 1,045円〜1,047円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。